できる看護師は師長から出世の話を持ち掛けられることがあります。でも、看護師の世界は「出世=良いこと」とは限りません。
出世すると、責任を押し付けられ、会議や書類関係の事務仕事がメインになり、患者から離れてしまう。しかも、さほど給料が上がるわけではないので、考え方によっては「出世=損に」なってしまいます。
出世の話を持ち掛けられたけれど、出世したくない看護師はどうすれば出世から逃れられるのでしょうか?
出世したくない看護師は、3つのステップで出世から完全に逃げることができて、しかもあなたが希望する自由なスタイルで働くことができるようになります。
目次
出世したくない看護師は出世の話を断れば良い
出世したくない看護師は、たとえ師長や病院側から出世に関する打診をされても、その話を承諾しなければい良いのです。
出世の打診は、絶対に受けなければいけないものではありません。
- できる看護師が出世したくない理由
- 出世を断ることはできる
- それゆえに、出世したくないならそれを断れば良い
できる看護師が出世したくない理由
できる看護師は、師長や病院側から高い評価をされるので、「主任になってほしい」のように出世の話が舞い込みますよね。
でも、出世したくないという看護師は少なくありません。看護師が出世したくない理由には次のようなものがあります。
- 責任の重さと昇給額が割に合わない
- 現場の患者と接する時間が少なくなる
- 看護管理の仕事にサッパリ興味が持てない
- 認定看護師や専門看護師へキャリアアップしたい
看護師が出世すると、患者さんと接する時間は減り、事務仕事が多くなります。そして、責任が重くなる割には、さほど給料が上がらないんです。
やりたい仕事ができず、事務仕事には興味が持てない。また、出世して管理職になると、認定看護師や専門看護師などスペシャリストとしてキャリアアップできなくなる。しかも、責任が重くなるばかりで、給料と見合っていない。
このような理由があるから、看護師は出世したくないと思ってしまうんですね。
出世を断ることはできる
出世を打診された看護師は、その話を絶対に承諾しなければいけないというわけではありません。
「打診」の状態であれば、出世したくないなら断ってもOKです。「その話、お受けします。」と言ってから、「やっぱりやめます」というのは問題ですが、打診された状態なら、断わることもできるのです。
それゆえに、出世したくないならそれを断れば良い
出世したくない看護師が、出世を打診されてしまったら、その場でスッパリ断われば良いのです。
あなたには、出世を断る権利がありますので、出世したくないなら断ってOKです。あなたが断ったなら、出世の話はほかの看護師のところへ行くでしょう。
だから、出世したくないなら、出世の話を断るようにしましょう。
出世したくない看護師は上手な理由を見つけて断ると良い
出世したくない看護師は、出世の話を断ってもOKです。ただ、場合によっては出世の話を断ると、立場が悪くなってしまいます。
そうならないためには、断る理由に気を付けるようにしましょう。上手な理由を見つけて断ると波風が立ちません。
- 出世を断ると立ち位置に影響が出るかも
- キャリアアップしたくてもできないことも
- それゆえに、出世を断るなら情熱的な理由で断ろう
出世を断ると立ち位置に影響が出るかも
出世したくないなら、出世の話を持ち掛けられたら、出世を断るようにしましょう。
ただ、「私は出世したくないので」という理由で出世を断ってしまうと、職場での立ち位置に悪影響が出ることがあります。
師長は、「せっかくあなたを出世させてあげようと思ったのに、断るなんて!私の顔に泥を塗るつもりかしら!」とあなたに良い感情も持たない可能性があります。
そうすると、師長から嫌がらせを受けるようになったり、職場内で孤立してしまうことになりかねません。
キャリアアップしたくてもできないことも
出世の話を断ったことで、師長から良く思われなくなってしまった場合、師長から嫌がらせを受けたり、職場内で孤立してしまう可能性があります。
職場内での立ち位置が悪くなるだけならともかく、あなたの看護キャリアにも悪影響が出る可能性もあるのです。
出世の話が出るほどできる看護師であるあなたは、出世したくないと思っていても、看護師としてのキャリアは積んでいきたいと思っているのではないでしょうか?
具体的には、認定看護師や専門看護師ですね。出世の話を無下に断ると、これらのキャリアアップにも悪影響が出てくるかもしれません。
認定看護師や専門看護師の研修を受けるためには、院内の資格取得支援制度を利用しようと考えている看護師は多いです。
師長に良く思われていないと、いくらあなたが資格取得支援制度を利用しようと思っていても、師長に推薦してもらえずに、資格取得支援制度が使えなくなってしまうかもしれません。
それゆえに、出世を断るなら情熱的な理由で断ろう
出世はしたくない。でも、無下に出世を断ると、いろいろな不都合が出てくるというなら、上手に出世を断るようにしましょう。
看護に関する情熱を理由に出世の話を断れば、出世を断っても、師長との間に波風は立ちにくくなります。
具体的には、「できるだけ患者さんと接する仕事がしたい。だから、看護管理の道ではなくスペシャリストとしての道を歩み、スキルを極めていきたいと思っている。」のように伝えましょう。
そうすれば、前向きな理由で出世を断っていることが伝わるので、師長も「それなら仕方がない」と納得してくれるはずです。
出世したくない看護師は好きに働ける病院に転職すれば良い
出世したくないのに、しつこく打診されたり、無理に押し付けられそうになることもあると思います。
出世したくないのに逃げられないという場合は、あなたの自由に、好きなスタイルで働ける病院に転職すれば良いのです。
- 無理に押し付けられることもある
- 病院の事情に合わせる必要はない
- 好きなスタイルで働ける病院に転職すれば良い
無理に押し付けられることもある
出世したくないから、出世の話を上手に断っているつもりなのに、無理に押し付けられそうになることもあると思います。
あなた以外に管理職になれるような人材がいなければ、師長は必死になって、あなたに管理職になってもらおうとすると思います。
「私はずっと現場で働いていきたい」と情熱的に訴えても、却下されて、周りを固められ、出世コースに乗せられそうになることもあると思います。
病院の事情に合わせる必要はない
周りを固められ、出世コースに乗る以外に道がないような状態になると、あなたは諦めて、「仕方がないから、管理職になるか」と思うかもしれません。
でも、最初にも言いましたが、出世をしたくないなら、出世の話を断っても良いのです。あなたを出世させようとするのは、ただの病院側の事情です。
病院側の事情のために、あなたが出世する必要はありません。病院はあくまであなたの勤務先であって、それ以上でもそれ以下でもありません。
病院のために、出世したくないという気持ちを曲げて、出世する必要はないのです。
あなたの看護師人生は病院のものではなく、あなた自身のものですから、病院のためにあなたの働き方を決めるのではなく、あなたのために働き方を決めましょう。
好きなスタイルで働ける病院に転職すれば良い
出世したくないのに、管理職への昇進を無理に押し付けられそうになったら、あなたが好きなスタイルで働ける病院に転職しましょう。
あなたの好きなスタイルで、自由に働ける病院へ転職したら、出世したくないのに、出世話を押し付けられるというストレスもなくなります。
出世したくない人には、出世の話は押し付けない。希望するなら希望に合ったキャリアアップを支援してくれる。
このような病院で働いたら、あなたの好きなスタイルで自由に働くことができますよね。
出世したくない看護師は転職コンサルタントを頼るのがおすすめ
- 好きなスタイルで働かせてくれる病院を自分で探すのは大変
- 転職サイトでコンサルタントにお願いすれば良い
好きなスタイルで働かせてくれる病院を自分で探すのは大変
出世したくない看護師は、好きなスタイルで自由に働かせてくれる病院に転職すれば、出世を押し付けられることもなく、ストレスフリーで働くことができます。
ただ、出世を押し付けてこないかを自分で調べることは、とても難しいですよね。また、出世はしたくないけれど、キャリアアップは支援してくれるかどうかも、自分で調べようがありません。
でも、安心してください。出世を押し付けてこないかどうか、キャリアアップを支援してくれるかどうかを簡単に調べる方法が1つだけあります。
転職サイトでコンサルタントにお願いすれば良い
出世したくない看護師が転職するなら、転職サイトを利用することをおすすめします。
転職サイトに登録すれば、出世を押し付けてこないかと出世をしなくてもキャリアアップを支援してくれるかどうかを転職コンサルタントが詳しく調べてくれます。
転職コンサルタントは求人を出している病院に出入りして、採用担当者や師長・看護部長と話すことがありますので、そういう時に管理職の決め方やキャリアアップに対する病院の姿勢などを確認しています。
また、転職コンサルタントが病院側に「このような看護師をご紹介したいのですが、この方はずっと現場で働きたいという希望があるので、出世の話はなしでお願いします。」のように口添えしてくれるんです。
だから、出世したくない看護師は転職サイトを使って転職すれば、確実に好きなスタイルで働くことができますよ。