看護師が辞める時の伝え方は、皆さん悩むところだと思います。
看護師が辞める時にトラブルになっているケースをよく聞きますよね。どう伝えたらスムーズにトラブルなく辞めることができるのか、辞める時の伝え方のコツやポイントを教えます!
看護師が辞める時の伝え方=曖昧な言い方はNG!
看護師が辞める時の伝え方のポイントは、曖昧な言い方はせずにはっきりと辞める意思を伝えることです。
「辞めようかどうか迷っているんですけど・・・」などちょっと曖昧な言い方で伝えてしまうと、それを聞いた師長は「迷っているなら、まだ引きとめられる!」と思うはずですよね。
師長の立場としては、あなたに仕事を続けて欲しい、むしろ辞めてもらっては困るんです。
スタッフが足りなくなって、シフトを組めなくなってしまうかもしれませんし、あまり退職者が多いと、自分の管理能力が問われることになりますから。
だから、辞める時の伝え方は曖昧な言い方はせずに、「辞めます」と伝えるようにしましょう。できれば、具体的な期日も一緒に「○月末日付けで辞めます」と言うと、さらにあなたの意思が伝わりやすくなります。
ただ、はっきり伝えることときつい口調になることは紙一重になりますので注意してくださいね。
「ちゃんとはっきり言わなくちゃ!」と意気込みすぎて、上司である師長にきつい口調で「私、辞めます!」と言ってしまうと、トラブルの原因になりかねません。師長は上司ですので、きちんとマナーを守って、辞めることを伝えるようにしましょう。
看護師が辞める時の伝え方=退職理由が鍵!
看護師が辞める時の伝え方のポイントの2つ目は、退職理由です。できるだけスムーズに、引き止められずに辞めるための退職理由にはどんなものがあるでしょう?
もしあなたの辞める理由が「残業が多すぎて嫌」、「人間関係が嫌」という場合、それを正直に辞める理由として伝えてしまうと、引き止められる可能性があります。
師長としては辞められると困るわけですから、「残業を減らすように、業務整理してみるから、考え直してみて。」、「もし嫌がらせやいじめを受けているなら、相談して!私が解決するから。」と言われるはずです。
もし、それで本当に残業が少なくなる、人間関係が改善するなら良いのですが、それはあまり期待できないと思います。
だって、そんな簡単に残業が少なくなったり、人間関係が良くなるなら、「何で今までやらなかったの?」ということになりますから。
ですから、スムーズに辞めるためには、引き止められにくい退職理由を考えなくてはいけません。既婚者の場合は、家庭の事情などプライベートなものが良いと思います。
もし、具体的なことを聞かれたら、「子育てに専念したい」とか「夫の仕事が急に忙しくなったので、家事の負担が増えてどうしても仕事と両立できない」とか「両親の介護」とか理由は色々考えられますよね。
独身の看護師さんは、スキルアップ・キャリアアップを理由にすることをおすすめします。転職しないとスキルアップできないことを理由にするんです。
たとえば、急性期病院で働いていた場合は、「認知症看護を勉強したい」、「療養型病棟で慢性呼吸器疾患の看護をしたい」など
急性期病院ではできないことを理由にすると、辞める目的が明確ですし、師長としては引き止めづらいと思います。
「嘘をついて良いの?」と思うかもしれませんが、「嘘も方便」ということわざもありますし、退職理由を正直に伝えてトラブルになるリスクが高いなら、スムーズに辞められる退職理由を考えたほうが良いと思いませんか?
看護師が辞める時の伝え方=強い引止めにあったら?
看護師が辞める時の伝え方のポイントを踏まえて、引き止められにくい退職理由を考えて辞める意思をはっきりと伝えたのに、それでも強く引きとめられることもあると思います。
看護師不足が本当に深刻な職場の場合は、しつこいほどに引き止められるかもしれません。
そういう時は、自分には退職する権利があることを伝えましょう。民法627条第1項には、「当事者が雇用期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。
この場合において、雇用は解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。」とあります。
ちょっと難しい言い回しですが、要は「2週間前に辞めることを伝えれば、いつでも辞められるよ!」ということです。
ですから、しつこいくらいに引き止められて、全然辞めることができないという場合は、「私にも辞める権利はあります。民法でいつでも辞めることができると決められていますよね?」と法律を持ち出してみると良いでしょう。
それでもどうしても辞められないという場合は、転職サイトを使うことをおすすめします。転職サイトを使えば、次の転職先を決めるのに便利なだけではなく、担当コンサルタントが相談に乗ってくれます。
転職サイトのコンサルタントはその道のプロですから、辞めるための良いアイデアを一緒に考えてくれるんです。場合によっては、退職交渉もしてくれますので、一度使ってみてはいかがですか?