「適応障害の看護師が復帰するのは難しいの?」、「復帰はできないかも・・・」と不安になっていませんか?
確かに、看護師が適応障害になると、復帰できるのかどうかいろいろと心配になりますよね。
そんなあなたのために、適応障害の看護師が復帰するならどんなステップを踏んで、どんなことに注意すれば良いのかを解説していきます。
これを読めば、適応障害の看護師が再発の不安なく復帰することができるはずです。
目次
適応障害の看護師は復帰できない?難しいって本当?
適応障害の看護師が復帰することは難しいのでしょうか?
適応障害になってしまう看護師は少なくありません。
看護師の職場はそれだけストレスフルで、適応することができず、心身両面で何かしらの影響が出てしまうことが多いんです。
適応障害で休職・退職した看護師はあなただけではありません。
適応障害になると、もう看護師として働けないと諦めていませんか?
でも、諦める必要はありません。
適応障害になっても、看護師として復帰することはできます。
ただ、適応障害の看護師が復帰するなら、慎重に復帰活動を進める必要があります。
「気軽に復帰♪」というわけにはいきません。
適応障害が再発しないように、ストレスフリーで長く働いていけるように、適応障害から復帰するための流れ・ステップを解説していきます。
適応障害の看護師の復帰が難しいかもと不安なら、活動前にまずやるべき2つのこと
適応障害の看護師の復帰が難しいかもと不安になっているなら、復帰活動を始める前にまずは次の2つのことをやっておきましょう。
まずはしっかり休む
適応障害で退職したら、「早く復帰しなくちゃ」と思って焦っているかもしれません。
その焦りが、適応障害の復帰を難しくしている原因の1つです。
あなたが今やるべきことは、復帰活動ではありません。
まずはしっかり休みましょう。
しっかり休んで、適応障害から回復しなければいけません。
適応障害から回復していない状態で復帰したら、またすぐに心身の不調が出て退職することになるかもしれません。
だから、まずはしっかり休むこと。
そして、心身ともに回復することが最優先です。
しっかり回復してから、復帰に向けての準備を始めてください。
自己分析をする
適応障害から回復してきたら、自己分析をしてみましょう。
あなたは、なぜ適応障害になったのですか?
その原因を分析するのです。
<看護師が適応障害になる原因>
- 人間関係
- 残業多すぎ
- 休みが少ない
- 夜勤がきつい
- 重症患者さんの受け持ちが怖い
- 患者さんの死にショックを受けた
原因を分析することで、次は原因となるストレスがない職場に復帰して、適応障害が再発するリスクをなくすことができます。
だから、自己分析をしておくことは大切なのです。
適応障害の看護師の復帰は難しいと感じるなら、職場を厳選しよう
適応障害の看護師の復帰は難しいと感じるなら、職場を厳選しましょう。
適応障害はストレスが原因ですから、できるだけストレスがない職場を探すことが大切です。
あなたがストレスを感じずに働ける職場なら、適応障害からの復帰は難しくはありません。
再発のリスクが少ないのですから、安心して働けますよね。
基本的には休みが多くて残業が少ない&人間関係が良いところ
適応障害の看護師が復帰するなら、基本的には次のような職場がおすすめです。
<適応障害の看護師の復帰におすすめの職場>
- 人間関係が良好
- 休日が多い(120日以上)
- 残業が少ない(月平均10時間未満)
まずは人間関係が良好な職場というのは絶対条件になります。
先輩看護師が怖くて、患者さんの前でも罵倒されたり、「何でそんなこともわからないの?」と冷たく言い放たれたり、最悪の場合はイジメにあったりして、それがストレスになって適応障害になるということは多いです。
逆に、先輩看護師や師長が気遣ってくれて、温かい雰囲気の職場であれば、仕事が忙しくてもそこまでストレスを感じることはありません。
でも、人間関係が良い職場を見つけるのは簡単なことではありません。
「絶対に人間関係が良い職場」を確実に探すのは不可能でしょう。
なぜなら、人間関係が良いと感じるかどうかは、その人の性格や感じ方によって異なりますし、その職場の人間関係はたった1人が入職・退職しただけで大きく変わることがあるからです。
では、どうやって人間関係が良い職場を探すのか?
そのポイントは職場見学と離職率です。
事前に職場見学をすれば、その職場の雰囲気を感じ取ることができますよね。
また、離職率が低い職場はそれだけ働きやすいという証拠であり、人間関係が良いことが多いですから、離職率をチェックしましょう。
日本看護協会の「2022 年 病院看護実態調査」 によると、看護師の平均離職率は11.6%ですから、それを基準に離職率が低いところを選んでください。
また、オフの時間をしっかり確保できることも大切です。
だから休日が多くて残業が少ない職場を選びましょう。
そうすれば、復帰が成功する可能性が高くなります。
適応障害の原因を確実に排除できる職場
自己分析した結果、あなたはなぜ適応障害になったのかを把握できたと思います。
それなら、その適応障害になった原因を確実に排除できる職場を選びましょう。
<看護師が適応障害になる原因と解決法>
- 人間関係
→雰囲気が良く、離職率が低い職場
- 残業多すぎ
→残業がほとんどない職場
- 休みが少ない
→休みが多くて、有給休暇を使える職場
- 夜勤がきつい
→日勤のみの職場
- 重症患者さんの受け持ちが怖い
→回復期リハや療養病棟。急性期なら糖尿病内科や眼科
- 患者さんの死にショックを受けた
→回復期リハ病棟。急性期なら糖尿病内科や眼科、整形外科
このようにあなたが適応障害になった原因(どんなことに強いストレスを受けるか)がわかれば、その原因がない職場に転職することで、適応障害になるリスクを下がることができます。
適応障害の看護師は復帰するのが難しいなら、まずはバイトから始めよう
適応障害の看護師は復帰するのが難しいなら、常勤にこだわらずにバイトから始めてみましょう。
適応障害が治ったとしても、あなたはまだまだストレスに弱い状態です。
そのため、ストレスができるだけ少なくて済む働き方を選んで、徐々に看護師の仕事に慣れていく必要があるんです。
バイトなら、自分で働く時間を調整できますから、最初は週3回で半日だけ、慣れてきたら週3回を8時間、それから週5回フルタイムで働くようにすると良いですよね。
そして、その職場で常勤としてやっていけるという自信がついたら、常勤採用にしてもらえるように師長に交渉してみましょう。
どこも看護師不足が深刻ですから、常勤として働いてもらうのは大歓迎のはずです。
それに加えて、万が一ストレスを感じて、「辞めたい。この職場は合わない。」と思ったときでも、バイトなら常勤よりも簡単に辞められますので、気楽に復帰できますよね。
適応障害の看護師は復帰するのが難しいなら、割り切って考えることが必要!
看護師が適応障害から復帰するのは難しいと感じている人のための最後のステップは、割り切って考られる思考法を身につけるようにすることです。
人間関係が原因で適応障害になった場合、この割り切って考えられるかがとても重要になるんです。
あなたは適応障害になった前の職場で「先輩に認められたい、気に入られたい」と思って、頑張っていませんでしたか?
その考えを辞めるんです。「職場の人間関係は職場だけのこと」と割り切って考えましょう。
もちろん、社会人として職場での人間関係を良好に保つことは重要ですが、最初からあまり深入りしないようにしましょう。
どんなに和気あいあいとした職場でも、あなたの中での人間関係がその職場中心になってしまうと、精神的なストレスを感じるときも出てきます。
特に、復帰した後は、新しい人間関係を構築しつつ、新しい仕事を覚えなくてはいけないので、想像以上のストレスを感じるはずです。
ですから、「職場は職場」と割り切って考えるようにすると、嫌なことがあっても「職場だけのことだし、仕方ないか。」と思えるようになります。
そして、プライベートでは家族や恋人、職場以外の友人と思いっきりストレスを発散するようにしましょう。
適応障害の看護師の復帰が難しいと感じるのは履歴書や面接が原因かも?
適応障害の看護師の復帰が難しいと感じるのは履歴書や面接が原因かもしれません。
あなたは適応障害のの復帰活動をする時には、適応障害だったことを履歴書に書いたり、面接で自分から言うべきかどうか迷っているのではないでしょうか。
前の職場を適応障害で退職したことは、履歴書に書く必要はありません。
適応障害だったことを書かないといけないという義務はないし、書かなかったからと言って処罰されることはありません。
「適応障害で退職」のように書いてしまうと、「適応障害だった」と知ったら、それだけで自動的に不採用にする職場はあります。
だから、書かないほうが良いのです。
ただ、面接の時に「前の職場を退職したのはなぜですか?」と尋ねられた時にどう答えるべきかという問題はあります。
正直に「適応障害」と答えれば、不採用のリスクはありますが、採用してもらった時にいろいろ配慮してもらえて気持ちが楽になるというメリットはあります。
「体調不良でしたが、今は元気になりました」と答える方法もあります。
「違う職場で心機一転働きたかった」のような答え方もあるでしょう。
どのような答え方が一番良いのかは、その職場の雰囲気・方針によっても変わりますので、どう答えるべきかをまずは転職サイトの担当者に相談して見ると良いでしょう。
まとめ
適応障害の看護師が復帰するためには、ご紹介した4つのステップを守りましょう。
最初に、ゆっくり休んで自己分析、それから転職サイトを使って適応障害の原因がない職場を厳選し、次にバイトから始めるという働き方を選び、最後に人間関係は割り切って考えるという4つのステップを守れば、今度は適応障害にならずに看護師として楽しく働けるはずです。
看護師転職サイトを使えば、離職率が低い職場やあなたの適応障害の原因を解決できる職場の求人を紹介してもらえます。
また、「最初はバイト、慣れてきたら常勤」という条件で採用してもらえるように担当者が交渉してくれることもあります。
また、面接の時、適応障害のことをどう答えるべきかの相談に乗ってくれます。
これなら、今度は適応障害にならずに復帰できますよね!