学校の看護師が転職する(辞める)理由にはどんなものがあるのでしょうか?
また、学校の保健室で働く看護師さんが転職する場合は、どんな転職先を選べば良いのでしょう?
転職を考えている学校の保健室の看護師さんはこれを読めば、転職に失敗せずに済みますよ!
学校の看護師が転職する(辞める)理由4つ
学校の看護師が転職する(辞める)理由にはどんなものがあるのでしょうか?
学校の保健室の看護師が転職する理由で多いものを4つご紹介します。
やりがいがない
学校の保健室の看護師が転職する(辞める)理由の1つ目は、やりがいがないことです。
病棟の看護師は患者さんの命を預かっているというプレッシャーや緊張感の中で働かなくてはいけませんが、「命を救っている」という実感ややりがいを感じることできます。
でも、学校の保健室の看護師は、基本的に元気な児童・生徒を対象に健康管理や応急処置の仕事をしますので、そのようなやりがいを感じることができず、転職したいと思うようになるんです。
保護者の対応が面倒
学校の保健室の看護師が転職する理由の2つ目は、保護者の対応が面倒であることです。
児童や生徒の健康指導や怪我をした時の対応の説明などで、学校の保健室で働く看護師は保護者と接する機会があります。
でも、最近の保護者はモンスターペアレントのような理不尽な要求をしてきたり、恫喝まがいの対応をする人も多いので、そのような保護者の対応をしていると、学校の保健室の看護師は疲れてしまって、辞めたいと思うケースもあります。
職場で孤独を感じる
学校の保健室の看護師が転職する3つ目の理由は、職場で孤独を感じることです。
大規模な総合大学を除いて、基本的に学校には医療職者は看護師であるあなた1人しかいません。同僚は教師になります。
また、教師は職員室や教室で仕事をしていますが、学校の保健室の看護師は保健室で1人で働くことになります。
そのため、看護師が学校の保健室で働くと、同僚や上司から仕事の理解が得られなかったり、孤独を感じることもあり、看護師が多い医療施設への転職を考えるようになるんです。
医師がいないから怖い
学校の保健室の看護師が転職する理由の4つ目は、医師がいないから怖いというものです。
学校内で児童や生徒が大けがをしたり、意識消失などの急病になった場合は、看護師が的確な応急処置をして、救急搬送をしなければいけません。
明らかに救急搬送の必要性があるなら、救急車を呼んで、救急車が来るまで応急処置などできることをしていれば良いのですが、「救急搬送の必要はなさそうだけど、念のため救急搬送したほうが良いのかな?」など微妙な場合は、判断に困ることもありますよね。
医療施設なら、すぐに医師が指示を出してくれるので、指示通りに対応すれば良いのですが、学校では看護師であるあなたが判断しなければいけません。
1つの判断ミスが児童・生徒の深刻な事態を招くこともありますので、医師がいないことでの責任の重さが怖くなって、医師がいる職場へ転職しようかなと思うようになるんです。
学校の看護師が転職する(辞める)場合の転職先の選び方
学校の看護師が転職する(辞める)場合の転職先の選び方は、どんなことに注意すれば良いのでしょうか?
学校の保健室で働く看護師さんが、転職に失敗しないための転職先の選び方を教えます。
先ほどご紹介した転職する4つの理由別に学校の保健室から違う学校の保健室へ転職したい場合と、学校の保健室からほかの分野の職場に転職したい場合の2つのパターンに分けて、転職先の選び方を考えていきましょう。
やりがいがないから学校の保健室から転職したい場合の転職先の選び方
学校の保健室での仕事はやりがいがないから転職したい場合は、どんな転職先を選べば良いのでしょうか?
学校の保健室から学校の保健室に転職する場合
学校の保健室で働いているけれど、できれば違う学校の保健室へ転職したいという場合は、医療的なケアが必要な子どもが通っている学校に転職してはいかがでしょうか?
小学校・中学校の中には、気管切開をしていて定期的に痰の吸引が必要だったり、胃ろうからの栄養摂取などの医療的ケアが必要な子が普通学級に通っているところがあります。
そのような学校の保健室に転職すれば、医療行為を行いますし、あなたが医療的なケアをすることで、その子が学校に通えるようになるのですから、やりがいを感じるようになると思いますよ。
学校の保健室から違う分野の職場に転職する場合
学校の保健室から違う分野の職場に転職する場合は、どんなことにやりがいを感じるのかを考えてから転職しましょう。
患者さんの命を救うことにやりがいを感じるなら、急性期病棟やICUへ転職すると良いですし、1人1人の患者さんと長期間向き合いながら看護をするなら、療養型病院や介護施設が良いでしょう。
ただ、学校の保健室で長期間働いている人は、看護スキルが落ちていて、急性期病棟やICUへの転職はスキル的に厳しいこともありますので、自分の看護スキルを見極めて転職すると良いでしょう。
保護者の対応が面倒だから学校の保健室から転職したい場合の転職先の選び方
保護者の対応が面倒だから学校から転職したい場合の転職先の選び方をご紹介します。
学校の保健室から学校の保健室に転職する場合
学校の保健室から、違う学校の保健室に転職したい看護師さんは、大学や専門学校の保健室に転職してはいかがでしょうか?
大学や専門学校なら18歳以上の人を対象に働きますので、よほどのことがない限り、保護者の対応をすることはありません。
そのため、大学や専門学校の保健室なら、保護者のストレスからは解放されるでしょう。
学校の保健室から違う分野の職場に転職する場合
学校の保健室から違う分野の職場に転職する場合は、クレームが少ない職場に転職すると良いでしょう。
学校の保健室と同様に子どもが絡む職場は保護者からのクレームが多いですから、小児科やNICU、産科、保育園への転職は避けたほうが無難です。
また、外来やクリニックは病棟よりも患者さんが元気な分、クレームが多い傾向にありますから、病棟への転職がおすすめです。
ただ、急性期病棟は医療行為が多く、長期間学校の保健室で働いていた看護師さんは、最初は苦労すると思いますので注意してくださいね。
職場で孤独を感じるから学校の保健室から転職したい場合の転職先の選び方
学校で孤独を感じるから転職したい看護師さんは、どんなことに注意して転職先を選ぶと良いのでしょうか?
学校の保健室から学校の保健室に転職する場合
学校の保健室から違う学校の保健室へ転職したい場合は、複数の看護師が配置されている学校を選ぶのが良いでしょう。
大規模な総合大学では、看護師が複数配置されていることがあります。
また、学校の中でも歴代の保健室の看護師と教師の関係性が良いところ、保健室の看護師の仕事を周囲の教師が理解してくれるところを探しましょう。
そうすれば、学校の中で看護師があなた1人でも、孤独を感じることなく働けるはずです。
学校の保健室から違う分野の職場に転職する場合
学校の保健室から違う分野の職場に転職する場合は、看護師が複数いるところであれば、どこでもOKです。
ただ、小規模のクリニックや介護施設、デイサービス、障害者施設では看護師が1人のみというところもありますので、そのような職場は避けたほうが良いでしょう。
医師がいないので怖いから学校の保健室から転職したい場合の転職先の選び方
医師がいないので責任の重さが怖いから、転職したい看護師さんに転職先の選び方を教えます。
学校の保健室から学校の保健室に転職する場合
学校の保健室から違う学校の保健室へ転職したい場合は、大規模な総合大学の求人を探しましょう。
総合大学の中には、キャンパス内に保健室ではなく診療所(クリニック)を設けているところがあります。
そのような学校で働けば、診療所には医師がいますので、「医師がいないから、判断するのが怖い」ということはありません。
学校の保健室から違う分野の職場に転職する場合
学校の保健室から違う分野の職場に転職する場合は、医師がいる医療施設に転職すれば、今抱えている悩みを解決することができるでしょう。
ただ、医療施設ではない介護施設では、医師がいないこともあります。
また保育園や訪問看護ステーションも医師がいない場で看護師が判断することがありますから、介護施設や保育園、訪問看護ステーションへの転職は止めたほうが良いでしょう。
まとめ
学校の保健室で働く看護師が転職する(辞める)理由と理由別の転職先の選び方をご紹介しましたが、いかがでしたか?
学校の保健室で働いたことがなくて、今から学校の保健室への転職を考えている看護師さんは、転職する前に知っておくべき5つのことをまとめた記事を参考にしてくださいね。
学校の保健室で働く看護師さんが転職するなら、看護師転職サイトを使いましょう。
看護師転職サイトを使えば、医療的なケアが必要な子どもがいる学校や大規模な総合大学の保健室、教師が保健室の看護師の仕事を理解してくれる学校の求人をピックアップしてくれます。
また、学校の保健室以外の職場へ転職したい人も、あなたの希望に合った職場の求人を紹介してくれますので、後悔しない転職をすることができますよ!