夜勤専従の看護師の回数は月何回までOKなのでしょうか?
「夜勤専従で働きたいけれど、月何回まで入れるのかな?」
「夜勤専従看護師の夜勤回数って、労働基準法で決められているの?」
このような疑問を持つあなたのために、夜勤専従看護師の夜勤回数と法律の関係や常勤・非常勤での適切な夜勤回数を私の経験を交えて教えます!
目次
夜勤専従看護師の回数は月何回まで入れるの?法律の労働基準法との関係は?
夜勤専従看護師の回数は月何回まででしょうか?
夜勤専従看護師の夜勤回数は法律の労働基準法で制限されていない!
夜勤専従という働き方は労働基準法という法律では制限されていないので、法律違反にはなりません。
また、労働基準法では、夜勤専従看護師の夜勤の労働時間の制限もありません。
夜勤専従看護師は法律の労働基準法に守られていないという考え方もできますし、好きなように夜勤専従として働くことができるという考え方もできますね。
夜勤専従看護師の夜勤回数は法律では決められていないので、月何回でも夜勤をすることができるのです。
日本看護協会は「月144時間まで」を主張
夜勤専従看護師の夜勤回数は法律では決められていませんが、日本看護協会は月の夜勤時間数の上限は144時間までにすべきと主張しています。
夜勤専従勤務の負担を考慮すれば、月の夜勤時間数の上限は144時間と考えます。
月144時間ということは、2交替の場合1回の夜勤時間は16時間程度ですから、夜勤専従看護師の夜勤回数は、月9回までということになります。
以前は入院基本料の算定要件に、「夜勤専従者の夜勤時間の上限は144時間」という項目がありましたが、平成24年の改定でこの上限は撤廃されています。
また、これはあくまでも日本看護協会の考え方であり、法的な根拠はありません。
夜勤専従看護師の回数は非常勤なら自由に選択可能
夜勤専従看護師の回数は、非常勤勤務であれば自由に選択可能です。
非常勤で夜勤専従として働く場合、月1回から働くことができます。
ただ、夜勤専従看護師の求人は、「月1回からOK」のところもあれば、「月3回以上」とか「月6回以上」のように最低夜勤回数を指定しているものが多いので、夜勤回数は勤務先の希望とあなたの都合のすり合わせで決まります。
ダブルワークで夜勤専従をするなら月3回まで
夜勤専従の回数は都合がつけば月に何回でもOKですが、あなたがダブルワークで夜勤専従をするなら、月3回までにしておくことをおすすめします。
「私、お金を稼ぎたいし、体力には自信があるから大丈夫!休みは月10日だから、夜勤専従のバイトには月5回くらい入れるかな」
と思っている人もいると思います。
でも、月3回くらいにしておかないと、あなたの体力も削られるし、通常勤務と副業夜勤でいつも働いている状態になり休む時間がないのでメンタルも削られます。
また、疲れすぎて、本業の仕事に悪影響が出る可能性もあります。
非常勤の夜勤専従メインなら何回でもOKだけど・・・
ダブルワークではなく、夜勤専従メインで働くなら、月10~11回を限度にしましょう。
私は月12回まで夜勤専従のバイトをしたことがありますが、12回は結構きついです。
日本医療労働組合連合会の「2022年度夜勤実態調査結果」によると2交替で最多の夜勤回数は20回というツワモノもいますが、これはおそらく短時間の夜勤(12時間程度)の夜勤回数と思われます。
それにこのツワモノを真似していたら、おそらくあなたは体調を崩すでしょう。
夜勤専従メインの非常勤は自分で制限なく夜勤回数を決められるため、お金を稼ごうとついつい沢山夜勤を入れてしまうかもしれませんが、月10~11回までにしておきましょう。
夜勤専従看護師の回数は常勤なら月9回が理想!
夜勤専従看護師の回数は常勤の夜勤専従として働くなら、「月9回」が理想です。
常勤の夜勤専従看護師の回数を月9回と決めている職場は、看護師に優しい病院です。
日本看護協会の「月144時間まで」という主張を遵守していますので、コンプライアンスを守り、看護師を大切にしている病院と言えます。
また、夜勤回数が月9回なら、月の休みは12日程度になりますので、体力的にも余裕があります。
ただ、常勤の夜勤専従の夜勤回数を月9回に設定してくれている病院はとても少ないので、ちょっと妥協して「月10回まで」が現実的な回数と言えるでしょう。
理想は月9回、現実は月10回、月11回以上はアウトと思って、求人探しをすると良いでしょう。
夜勤専従看護師で回数にこだわって働きたいなら看護師転職サイトを使おう!
夜勤専従看護師の回数は法律の制限はありませんが、自分自身を守るためにも自分の中できちんと線引きをしておきましょう。
非常勤で自分の希望の回数に入れる職場を探したい人、常勤で月9~10回の夜勤に入りたい人は看護師転職サイトを使いましょう。
看護師転職サイトなら、あなたの希望回数に合う夜勤専従の求人を紹介してくれます。
また、夜勤回数の交渉もしてくれますので、体力的に無理なく夜勤専従の仕事ができるはずです!