新人看護師が医療事故を起こしたらどうなる?予防法と万が一の備え

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新人看護師が医療事故を起こしたらどうなる?予防法と万が一の備え

新人看護師は医療事故を起こさないかどうか、毎日びくびくしながら働いているのではないでしょうか?

特に、新人看護師でミスが多い人、毎日のようにミスをして落ち込んでいる人は、医療事故が怖くて仕方がないと思います。

新人看護師は、医療事故を起こしたらどうなるのか、医療事故を起こさないための対策と万が一の備えについて知りましょう。

新人看護師がインシデントが多いから悩んでいるなら、「新人看護師がインシデントが多いから辞めたいなんて!心の対策4つ」を読んでみてください。

新人看護師が医療事故を起こしたらどうなるの?

新人看護師が医療事故を起こしたら、どうなるのでしょうか?医療事故は絶対に起こしてはいけないものということはわかっていても、もし起こしてしまったらどうなるのか、いまいちよくわからない新人看護師さんも多いと思います。

医療事故とは、医療法第6条の10で「医療従事者が提供した医療に起因し、又は起因すると疑われる死亡又は死産であって、当該管理者が当該死亡又は死産を予期しなかったものとして厚生労働省令で定めるもの」と定められています。

簡単に言うと、看護師など医療従事者が提供した医療行為・看護が原因で、患者さんが死亡したケースが医療事故となります。

医療事故が起こったら、厚生労働省が定める医療事故調査制度に基づいて、調査・対応することになります。

では、実際に新人看護師が医療事故を起こしたら、どんな処分が下されるのでしょうか?

新人看護師が医療事故を起こしたら、民事責任と刑事責任、行政責任を負うことになります。

民事責任は医療事故に対する損害賠償です。遺族が患者が死亡したことに対する損害を金銭で要求するものですね。裁判で新人看護師であるあなたに民事責任があるという判決が下ったら、判決内容にある金額のお金を払う必要があります。

次に、刑事責任です。調査の結果、明らかにあなたに医療事故の責任があると判断されたら、業務上過失致傷罪に問われて、逮捕されることもあるのです。

さらに、刑事責任が認められたら、行政処分が下されることもあります。行政処分には、戒告や業務停止、看護師免許の取り消しがあります。

戒告や業務停止の行政処分を受けた看護師は、都道府県知事が定める再教育を受けてから、現場復帰することになります。

新人看護師が医療事故を起こさないために一番大切なこと

新人看護師が医療事故を起こすと、頑張ってようやく看護師になったのに、多額の損害賠償を要求され、逮捕される可能性があり、看護師免許をはく奪される可能性があります。

でも、新人看護師はまだ仕事ができませんし、ミスが多いですから、どうしても医療事故を起こすリスクは高くなります。

では、新人看護師が医療事故を起こさないためには、どうすれば良いのでしょうか?一番大切なことは、自分が医療事故を起こすリスクが高いことと医療事故の怖さを知ることです。

あなたが患者さんのために一生懸命働いていたとしても、ちょっとした不注意で医療事故を起こしてしまうと、あなたが患者さんの命を奪うことになります。

そして、民事責任・刑事責任・行政責任の3つの責任を負うことになります。医療事故は患者さんの命を奪い、そして同時にあなたの看護師としての未来も奪うとても怖いものなのです。

医療事故の怖さを知り、自分は新人看護師だから医療事故を起こすリスクが高いことを認識しておけば、日々の業務中にきちんと確認するようになりますし、注意深くなりますので、医療事故を起こすリスクを低下させることができます。

日常業務の中でミスをできるだけ少なくするなら、「新人看護師でもミスは防げる!防止策9つを徹底解説!」を参考にすると、医療事故につながるミスを少なくすることができるはずです。

新人看護師は医療事故に備えて看護師賠償責任保険に加入できる職場へ!

新人看護師は医療事故を起こさないようにすることが一番大切です。でも、ヒューマンエラーはなくなりません。

どんなに気を付けていても、どんなに医療事故を起こさないようなシステムがあっても、ヒューマンエラーはなくならないので、医療事故を完全に防ぐことはできないのです。

だから、万が一に備えて、看護師賠償責任保険に加入しておきましょう。

看護師賠償責任保険に加入しておけば、民事責任での損害賠償額を保証してくれます。

職場の看護師全員を加入させて、費用も病院が持つという病院もありますが、加入は個人の自由という病院もあります。

全員を強制的に加入させる病院なら安心ですが、加入は個人の自由という病院で働いている場合は、必ず自分で看護師賠償責任保険に加入しておきましょう。

また、もし今働いている病院が「看護師賠償責任保険への加入は個人の自由です」としている場合、職員全員を強制加入させて、保険費用も負担してくれる病院へ転職したほうが良いかもしれません。

加入は個人の自由としている病院は、万が一医療事故を起こした時に、きちんとあなたを守ってくれない可能性があります。

でも、強制加入させて費用を負担してくれる病院は、医療事故が起こった時でも、病院全体であなたを全力で守ってくれるでしょう。その姿勢が、強制加入&費用負担に現れていますよね。

また、強制加入&費用負担の病院は、医療事故を防ぐためのシステムをきちんと構築し、医療安全の研修を行うなど、医療事故予防のための意識が高いことが多いので、医療事故を起こすリスクが低いというメリットもあるのです。

まとめ

新人看護師は医療事故の怖さと自分が医療事故を起こしやすいことを認識して、万が一に備えて看護師賠償責任保険に加入しておきましょう。

もし、看護師賠償責任保険に職員全員を加入させ、費用も負担してくれる病院への転職を考えている新人看護師は、転職サイトを使って求人を探しましょう。

転職サイトを使うと、担当コンサルタントが看護師賠償責任保険の扱いはどうなっているのかを調べてくれますし、保険に強制加入&費用負担がある病院をピックアップしてくれるのです。