新人看護師はインシデントが多いと、辞めたいと思ってしまいますよね。
ただ、インシデントで辞めるなんてもったいないですし、落ち込むこと自体がもったいないんです!
新人看護師がインシデントから立ち直るための心の対策をご紹介します。
新人看護師が失敗から学ぶためのステップ、「新人看護師は失敗しても隠さないで!失敗から学ぶため4つのステップ」と新人看護師に多いインシデントの事例や内容と予防法、「新人看護師でもミスは防げる!防止策9つを徹底解説!」も合わせて読んでください。
新人看護師はインシデントを起こした後の立ち直りが大切
新人看護師はインシデントが多いと、どうしても落ち込んでしまいますよね。「私、看護師失格だ」と落ち込むこともあるでしょうし、「看護師を辞めたい。私は看護師に向いてないんだ。」と看護師を辞めたいと思うこともあるでしょう。
インシデントは一歩間違えると、患者さんに深刻な影響を及ぼすアクシデントになりますし、インシデントを起こした時点で、患者さんに何らかの影響を与えていることもあります。
だから、インシデントが多いと落ち込むのは仕方がないことです。でも、すぐに気持ちを切り替えて立ち直らなければいけません。
なぜなら、落ち込んだまま仕事をしても、何のプラスにもならないからです。むしろ、精神的に不安定になって、仕事に集中できませんので、インシデントが続く可能性が高くなります。
インシデントが多いと落ち込みながら働いていたら、同じ日にケアレスミスが原因のインシデントを起こした。これは、新人看護師あるあるですよね。
新人看護師はインシデントを起こしたら、すぐに気持ちを切り替えて、インシデントから立ち直らなければいけないのです。
新人看護師がインシデントから立ち直るための心の対策4つをご紹介します。
新人看護師のインシデントの心の対策4つ
新人だから仕方がない
新人看護師のインシデントから立ち直るための心の対策、1つ目は「新人だから仕方がない」と割り切ることです。
もちろん、インシデントは起こしてはいけないものです。一歩間違えれば、患者さんの命を奪うアクシデントになるものですから、「新人看護師だから、インシデントを起こして良い」というわけではないのです。
ただ、新人看護師はどうしてもインシデントが多いです。これは仕方がないことなんです。
なぜなら、新人看護師は精神的に余裕がないので、どんなに注意深く確認しているつもりでも、それができていないことがあるからです。
また、新人看護師は圧倒的に経験値が不足しています。インシデントは、経験によって防げるものが多いです。
先輩看護師は、今までいろいろなケースを経験してきているので、「これをするとどうなるか」、「これをやらないとどんなリスクがあるか」などが頭にインプットされています。
そのため、自然にインシデントを回避することができるのですが、新人看護師はそのための経験が圧倒的に不足しているので、どうしてもインシデントを起こしてしまうのです。
だから、新人看護師がインシデントを起こすのは、ある意味仕方がないことです。だから、割り切っていきましょう!
先輩だってみんなインシデントをしていた
新人看護師がインシデントから立ち直るための心の対策、2つ目は先輩看護師だってみんなインシデントをたくさんしてきたと思うことです。
先輩看護師の中には、「あなた、またインシデントを起こしたの?ちょっと多すぎじゃない?」なんて嫌味を言ってくる人がいると思います。
でも、今は偉そうに「あなた、インシデントばかりね」なんて言っている先輩看護師も、新人看護師の頃はたくさんインシデントを起こしてきたんです。
インシデントをまったく起こさない新人看護師なんていません。新人看護師の頃は、みんなインシデントを起こすんです。
だから、偉そうな先輩看護師も、嫌味ばかり言う先輩看護師も、完璧で憧れるような先輩看護師もみんなインシデントを起こしてきたので、あなたがインシデントを起こしたからって、必要以上に落ち込まないでください。
インシデントから学べば良い
新人看護師がインシデントから立ち直るための心の対策、3つ目はインシデントから学ぶことです。インシデントを起こしたら、インシデントレポートを書きますよね。
なぜ、インシデントレポートを書くかわかりますか?インシデントレポートは反省文ではありません。
みんなで情報を共有して、同じようなインシデントを起こさないようにするための対策をするためです。
インシデントを起こしたら、落ち込んでいる暇はありません。看護師を辞めたいと思っている暇もありません。あなた自身が起こしたインシデントから、あなたはたくさんのことを学ぶ必要があるのですから。
インシデントを起こしたら、そこで終わりではありません。そこからがスタートなんです。もう二度と同じインシデントを起こさないように、しっかり学んでください。
インシデントを起こしたら、そこから学ぶ必要があります。そして、学ぶのはあなただけではありません。あなたの事例を通して、職場の人全員が学ぶのです。
だから、インシデントは隠すのは絶対にNGです。インシデントを隠したら、何にも学べません。きっとまたすぐに同じインシデントを起こすでしょう。
さらに、今度は事態はさらに悪化して、インシデントではなくアクシデントになる可能性があります。
インシデントを起こしたら、隠すのではなく、そこから学べば良いのです。落ち込む暇はないですからね!
心の落ち込みは自宅に持ち帰らない
新人看護師がインシデントから立ち直るための心の対策、最後は心の落ち込みを自宅に持ち帰らないことです。
インシデントを起こしたら、そこから学ぶので落ち込む暇はありませんし、新人看護師はインシデントを起こすものですから、割り切っていく必要があります。
とはいっても、やっぱり落ち込むものですよね。わかります。私も、そうでしたから。インシデントを起こすとショックで落ち込んでしまうんです。
プリセプターに、「切り替えて頑張ろう!」と言ってもらえても、やっぱり「あぁ、私ってなんてバカなんだろう…。看護師辞めたい。」と思いながら働いていました。
でも、インシデントで落ち込むのは、その日だけにしましょう。その落ち込みは自宅に持ち帰ってはいけません。落ち込んだまま自宅に帰ると、そのまま悶々として、余計に落ち込んでいきます。
特に1人暮らしの人はそうですね。だから、落ち込みは自宅に持ち帰らず、途中で捨ててきてください。
私がよくやっていたのは、帰宅途中にカフェに入っておいしいコーヒーとケーキを食べて一息入れることです。友達を誘って、美味しいご飯を食べに行くのもありですね。
そうやって、帰宅前に無理やりにでも気分転換をして、インシデントの落ち込みを捨てるようにすれば、翌日からは気持ちを切り替えて仕事ができます。
まとめ
新人看護師がインシデントを起こしたら、落ち込んだり、辞めたいと思うようになりますよね。でも、落ち込んだまま仕事をした場合、インシデントが続くようになります。
インシデントをして落ち込むのは、ちょっとだけにしておきましょう。しっかり気持ちを切り替えて立ち直ることが、一人前の看護師になる秘訣です。
インシデントばかり起こしていても、頑張っている姿を見れば、先輩看護師だって、そんなに怒らないと思います。だって、自分も新人看護師の頃はインシデントを起こしてきたのですから。
でも、インシデントを起こしたら、頭ごなしに叱りつけてくる先輩看護師、やたら嫌味をネチネチ言ってくる先輩看護師もいるかもしれません。
そのような先輩看護師に囲まれながら働いている新人看護師さんは、転職を考えても良いと思います。
自分が新人の頃にインシデントを起こしていたのを忘れて、新人いじめのようなことをする先輩看護師と一緒に働いていても、ストレスが溜まるだけで、成長することができません。
それなら、転職して一緒にインシデント対策を考えてくれるような先輩看護師と一緒に働いたほうが良いと思いませんか?
転職を考えている新人看護師は、転職サイトを使って求人を探しましょう。転職サイトなら、担当コンサルタントが職場の雰囲気や指導体制などを調べてくれるので、インシデントから学べる職場、必要以上に落ち込まなくて良い職場を紹介してもらえますよ!