新人看護師は覚えることがたくさんありすぎて、何から覚えれば良いのか迷ってしまうと思います。
新人看護師がまず覚えること7つをご紹介します。この7つを覚えれば、とりあえずは何とかなります。
この7つのことを覚えてから、違うことを少しずつ覚えていきましょう。そうすれば、仕事がスムーズに進みますよ!
目次
新人看護師が覚えること① 要注意の先輩看護師&優しい先輩看護師
新人看護師が覚えることの1つ目は、要注意の先輩看護師と優しい先輩看護師です。
新人看護師が穏やかに平和に仕事をしていくためには、これが一番大切なことといっても過言ではないでしょう。
あなたの職場に、いつも怒っている先輩、嫌味タラタラな先輩看護師はいませんか?
まだちょっと良く分からないという人は、新人看護師同士で情報交換をして、「この先輩に何か聞くと必ず嫌味を言われる」とか「この先輩には近づかないほうが良い」という先輩看護師を把握しておきましょう。
そして、「この先輩なら、忙しいときも丁寧に教えてくれる」、「さりげなくフォローしてくれる」、「わからないことがある時に、訊きやすい」という優しい先輩も覚えておきましょう。
これは、本当に重要です。看護技術なんかよりも、まずはこれを覚えてください。そうすることが、平和に仕事をしていくためのコツですし、看護師として成長していくためのコツなんです。
新人看護師が覚えること② 物品の配置
新人看護師が覚えることの2つ目は、物品の配置です。はっきり言って、新人看護師は何もできません。
これは仕方がないことです。だって、新人看護師なんですから。新人看護師のうちから、仕事をパーフェクトにできる人なんていないんです。
だから、仕事ができないことに焦りを覚える必要はありません。では、新人看護師が少しでも役に立つために、職場の戦力になるためには、どうしたら良いのでしょうか?それは物品の配置を覚えることです。
先輩看護師に、「これ持ってきて!」と言われたら、素早く持ってこられるようになると、新人看護師でも戦力になることができます。
患者さんの急変時、新人看護師は何もできません。でも、医師や先輩看護師に「あれがない!誰か持ってきて!」と言われたときに、「はい!私持ってきます!」と言えたら、良いと思いませんか?
また、物品の位置を覚えると、「あれはどこだっけ?」と探し回ることがなくなって、無駄な動きがなくなりますので、日々の仕事もスムーズに進むんです。
新人看護師が覚えること③ 1日のルーティンワーク
新人看護師が覚えることの3つ目は、1日のルーティンワークです。看護師は臨機応変に動く必要がありますが、それでも1日のルーティンワークはありますよね。
朝は何時からこれをやって、何時に昼食の配膳があって、抗生剤は何時ごろに投与して、インアウトバランスの計算は何時に行うのか。これらをしっかり把握しておきましょう。
これらを把握しておくと、1日のタイムスケジュールが立てやすくなります。また、仕事のやり忘れも少なくなります。
まずは、1日のルーティンワークを把握して、必ずやらなければいけないことを覚えておくと、仕事がスムーズに進むでしょう。
新人看護師が覚えること④ 専門用語の意味
新人看護師が覚えることの4つ目は、専門用語の意味です。私が新人看護師の頃は、この専門用語の意味が全く分からなくて、申し送りを聞いていても、「???」が頭の中に浮かんで、意味が良く分からなかったことがよくありました。
例えば、「ギネ」、「アレスト」、「CPA」、「アプニア」、「コアグラ」、「デルマ」、「プシコ」。新人看護師でも半年も経てば、これらの言葉を当たり前のように使うようになると思いますが、入職したての頃は、全然わかりません。
わからないと、申し送りが全然わからなくて、先輩看護師からの指示も理解できないので、早めに覚えるようにしましょう。
意味が分からない言葉があったら、そのときに「すみません。その言葉の意味を教えてください。」と訊いてしまうのが一番ですが、雰囲気的に聞けない時は、その場でさっとメモをしておいて、訊きやすい先輩看護師にそっと聞いてみたり、休憩時間にスマホでササっと調べるのも良いと思います。
新人看護師が覚えること⑤ 医療機器の基本的な使い方
新人看護師が覚えることの5つ目は、医療機器の基本的な使い方です。急性期病棟では、人工呼吸器や輸液ポンプ、シリンジポンプなどをよく使います。
人工呼吸器はアラームの設定方法、アラームが鳴った時原因別対処法はマスターしておきましょう。次に、輸液ポンプとシリンジポンプは、設定方法と正しいセッティング方法を覚えておきましょう。
よく使用する医療機器の基本的な使い方を覚えていないと、1回1回先輩看護師に確認することになってしまいますので、効率が悪いんです。
ですから、病棟でよく使う医療機器の基本的な使い方は覚えておいてください。
新人看護師が覚えること⑥ バイタルサインの基準値
新人看護師が覚えることの6つ目は、バイタルサインの基準値です。バイタルサインの基準値を覚えておかないと、その患者さんが異常があるのかどうかを判断できません。
患者さんによって、基準値やドクターコールの条件は多少異なるとは思います。例えば、脳こうそく後は血圧をやや高めに保って、脳循環を保つ必要があります。
年齢や疾患によっては、SpO2はやや低めでもOKという場合もあるでしょう。でも、それらを理解するにも、バイタルサインの基準値を知っておかないと、この人はなんでこのドクターコール条件なんだろう?という疑問が浮かばず、看護師として成長できません。
そのため、新人看護師はバイタルサインの基準値を覚えておきましょう。
新人看護師が覚えること⑦ BLSと挿管・静脈ライン確保に必要なもの
新人看護師が覚えることの最後は、BLSと挿管・静脈ラインの確保に必要なものです。これは、患者さんが急変した時に必要なスキルですね。
新人看護師は急変対応ができなくて当然です。でも、必要最低限の知識やスキルは覚えておくと、自信につながりますし、いざという時に役に立ちます。
BLSができるようになれば、医師や先輩看護師が来るまでの最低限のことができますし、気管挿管に必要な物品、静脈ラインに必要な物品を用意しておけば、とりあえずは大丈夫です。
あとは先輩看護師や医師に指示されたものを用意したりするようにしましょう。
まとめ
新人看護師が覚えること7つをまとめましたが、いかがでしたか?新人看護師は仕事ができなくて当たり前ですし、覚えるべきことがたくさんありすぎて、何から覚えれば良いか迷ってしまうこともあると思います。
そういう時は、この7つのことをとりあえず覚えておけば、何とかなります!
新人看護師が頑張っていろいろなことを覚えているのに、「もっとたくさん勉強しろ!」と圧力をかけてくるような職場で働いている時には、転職することも考えたほうが良いかもしれません。
新人看護師は覚えることがたくさんありますが、キャパオーバーになるまで詰め込んで覚える必要はないからです。
キャパオーバーになるまで勉強して、覚えるように指示するような職場は、新人看護師にとってあまり良い職場とは言えないのです。
それなら、新人看護師の勉強量を考慮してくれるような良い職場で働いたほうが良いと思いませんか?
転職を考えている新人看護師は、転職サイトを使うとよいですよ。転職サイトなら、新人看護師の教育体制などを細かく調べてくれますので、良い職場に転職することができるんです!