「新人看護師の配属先のおすすめはどの診療科なの?」
「自分に合う配属先はどうやって選ぶの?」
「そもそも、新人看護師の配属先の決め方は?どうやって決まるの?」
こんな疑問を持っている新人看護師さんのために、新人看護師の配属先のおすすめや選び方、病院の新人看護師の配属先の決め方などを解説していきます。
もし、あなたの配属先の希望が叶わなかった時の対処法も教えます!
目次
新人看護師の配属先のおすすめはどこ?診療科の選び方は?
新人看護師の配属先のおすすめは、あなたが最も働いてみたいと思える診療科・あなたが興味を持てる診療科です。
「それはわかるけれど、それでも迷ってるから、おすすめを知りたいの!選び方がわからないの!」
そんなあなたのために、新人看護師の配属先のおすすめ・選び方を教えます。
新人看護師さんの多くは、急性期の総合病院に入職しますよね。
そして、入職前にどの部署に配属になりたいかの希望を出すと思います。その時に、希望の配属先をしっかり書けるようにしておきましょう。
診療科を選ぶコツは、まずは集中治療系にするか、外科系にするか、内科系にするかを絞り込みましょう。
新人看護師としての1年は、どんなにきつくても、とにかく看護スキルを身につけたいという人、クリティカルケアに興味がある人は、ICUや救命救急センターなどの集中治療系に配属先の希望を出しましょう。
一般病棟が良い人の中でもオペ前後の看護に興味がある人や「私はテキパキ体育会系!」という人は、外科系病棟をおすすめします。
患者さんとゆっくり話しながら看護をしたい人や「どちらかと言えばおっとり文化系の性格」という人は、配属先は内科系病棟が良いと思います。
外科系の診療科、内科系の診療科の中でも消化器外科、脳外科、呼吸器外科などいろいろな診療科がありますが、これはあなたの興味で選んでください。
ただ、どうしても選べないという新人看護師さんは、消化器外科・消化器内科をおすすめします。消化器外科・消化器内科を選んでおくと、一通りの看護スキルを身につけられて、無難な選択だと思います。
新人看護師の配属先でおすすめ・希望は叶う?どうやって決めるの?決め方を教えます!
新人看護師の配属先のおすすめや選び方を知っても、1つの不安があると思います。
「どうせ、配属先の希望なんて叶わないんじゃないの?」
という思っていませんか?
確かに、新人看護師の配属先の希望は必ず100%、新人看護師全員が叶うというわけではありません。
残念ながら、希望とは違う配属先になってしまう人もいます。
問題は、その確率ですよね。
50%の確率で希望が通るのか?30%しか希望が通らないのか?それとも80%の確率で希望が通るのか?
どのくらいの確率で希望は通るのでしょうか?
少し古いデータですが、現在のその傾向は変わらないのでご紹介します。
平成24年の「都道府県ナースセンターによる看護職の再就業実態調査」によると、正職員の配属先希望が叶うかどうかは、次のようになっています。
- 希望より良かった:4.9%
- 希望の通りだった:58.0%
- 希望より悪かった:11.1%
- 希望はなかった:21.3%
- 無回答:4.8%
<正規職員の配属先希望>
「希望より悪かった」、つまり希望が叶わなかった人は11.1%しかいません。
これは新人看護師限定のデータではありませんが、配属先の希望が叶わなかった人は10人中1人しかいなかったということになります。
このデータを見ると、きちんと配属先の希望を出せば、配属希望は叶うと思えますよね。
だから、新人看護師が配属先を真剣に検討し、自分に合う配属先を選んで希望を出す必要があるのです。
新人看護師の配属先は決め方は?どうやって決める?
新人看護師の配属先は病院側の意向で決めます。
一昔前は部署の人数バランスを最優先にして、新人看護師の希望はほぼ考慮せずに事務的に決めていたかもしれません。
でも、現在は新人看護師の配属先は希望を最大限に考慮して決めています。
なぜなら、配属先の希望を叶えないと、辞める新人看護師が続出するからです。
これは新人看護師に限らず、看護師全般に言えることです。
退職者が続出したら、その病院の運営は成り立ちません。
また、離職率が高くなってしまったら、翌年以降の新人看護師の確保に影響が出ます。
だから、病院は新人看護師の配属先に気を使い、できる限り配属先の希望が叶うようにしてくれています。
時代の流れですね。
ただ、病院から奨学金を借りている人は要注意です。
奨学金の返済義務がある人は、少しくらい病院に不満があっても簡単に辞めることはできません。
辞めてしまったら、奨学金を一括返済しなければいけませんから。
だから、奨学金返済がある人は配属先の希望が叶わず、不人気の配属先になってしまうかもしれません・・・。
じゃあ、奨学金返済がある人は配属先の希望を諦めるのか?というとそういうわけではありません。
配属希望は第1~第3希望まで書けることが多いと思います。
第3希望まできっちり関連性のある診療科(第1希望が外科系なら第3まで外科系など)で固めることで、「この子は本当にこのような診療科で働きたいんだな」と思ってもらえるので、配属先の希望が通る可能性が高くなります。
新人看護師が配属先をおすすめで決めても希望が叶わないならどうする?
新人看護師が配属先をおすすめの選び方に従って決めても、残念ながら希望が通らないこともあります。
10%の人は希望が通らないというデータがありますし、奨学金返済がある人は部署ごとの人数調整のために、希望とは違う部署に回されることもあります。
ICUで働きたかったのに、消化器内科になってしまった。脳神経外科で働きたかったのに、循環器内科になってしまった。このような不満を持っている新人看護師さんは少なくないと思います。
看護学生のころから、「この診療科で働きたい!」と夢を見ていたのに、配属先の希望が叶わなかったら、看護師の仕事へのモチベーションが一気に低下してしまいますよね。
毎日、「はぁ。こんなはずじゃなかったのに。」とか「やる気でないなぁ。」とか、「ここは私の働く場所じゃない!」と思いながら働いているのではないでしょうか。
でも、ちょっと考え方を変えてみましょう。今の配属先はあなたの希望ではないかもしれません。ただ、今の職場で一生働き続けるわけではありません。
今後は、あなたの希望の配属先で働くチャンスはたくさん訪れるでしょう。異動願を出していれば、きっと5年以内には、その希望はかなうはずです。
希望の配属先で働くうえで、その診療科しか知らない人とほかの診療科の事情を知っている人では、応用力が変わってきます。
今の診療科での経験は、必ず今後役に立つのです。
また、今の職場でも新人看護師のあなたは学ぶべきことがたくさんあります。それなのに、「希望の配属先ではないから」と思って、モチベーションを下げてしまうと、学ぶべきことも学べず、一人前の看護師になるのが遅くなってしまいます。
そうすると、異動願を出しても、師長は「この子は、まだ異動は時期尚早ね。」と思って、異動させてくれない可能性が高くなるのです。
ですから、配属先の希望が叶わなかった新人看護師さんは、考え方を変えて、異動希望を出しつつ、今の職場で全力で頑張るようにしましょう!
新人看護師が配属先をおすすめで決めたところにしたいなら転職を!でも注意点あり!
新人看護師で配属先をおすすめを参考にして決めたのに希望が通らなかったという人はいます。
考え方を変えて頑張ろうと思っても、どうしてもモチベーションが上がらず、早く希望した配属先で働きたいと悩んでしまうこともあるでしょう。
そういう人は、転職するしかありません。ただ、配属先の希望が叶わなかったから転職する場合は、細心の注意を払って転職する必要があります。
なぜなら、転職したからといって、必ずしも配属先の希望が叶うわけではないからです。
フライトナースになりたいから、ドクターヘリを持つ救命救急センターがある病院に転職しても、救命救急センターに配属になるわけではありません。
また、面接官によっては、「配属希望が叶わなかったから」という志望動機で転職をすると、「わがままな新人看護師」という印象を持たれてしまうこともあるのです。
そのため、配属先に不満があるから転職する時には、ただその病院に希望の配属先があるから転職するのではなく、「採用なら希望の配属先への配属を確約」という条件付きで採用試験を受ける必要があるのです。
新人看護師の転職は絶対に失敗できません。また配属先の希望が叶わなかったら、また転職するのですか?
新人看護師が短期間で2回も転職したら、今度は配属先の希望が叶うかどうかではなく、採用してくれる病院がなくなる可能性があります。
ですから、配属先に不満があって転職する新人看護師さんは、「採用なら希望の配属先への配属を確約」という条件で転職するようにしましょう。
まとめ
新人看護師のおすすめの配属先はどこか、配属先の希望は叶うのかや配属先の決め方、また配属希望が叶わない時にはどうすれば良いのかをまとめました。
配属希望が叶わなくて配属先に不満がある場合、転職することもやむを得ないのですが、その時には「採用なら希望の配属先への配属を確約」という条件が必須になります。
この条件はあなた個人で取り付けるのは、ほぼ不可能です。ではどうすれば良いのか?その答えは、転職サイトを使うことです。
転職サイトなら、担当コンサルタントがあなたの配属先の希望を聞いて、病院側と交渉してくれます。
そして、「採用なら希望の配属先への配属を確約」という条件で面接をしてくれるところを選べば、今度こそ希望の配属先で働くことができるのです!