看護師が辞める時、新卒看護師の場合はどんな転職先を選ぶと良いのでしょうか?
新卒看護師が辞める場合、どんな転職先を選ぶのかで、あなたの未来は大きく変わります。
新卒看護師が辞める時に、どんな転職先を選ぶと良いのか、いろいろシミュレーションをしながら一緒に考えていきましょう。
目次
看護師が辞める時、新卒看護師は看護師自体を辞めたくなるけど・・・
看護師が辞める時、新卒看護師の場合は看護師として転職をするのではなく、看護師自体を辞めることを考える人が多いと思います。
看護師の仕事に夢を持っていた人ほど、現実のあまりの辛さや理想と現実のギャップに心が折れて、「私は看護師に向いていないんだ」と思って、看護師自体を辞めることを考えてしまうのです。
夢にまで見た看護師の仕事を辞めたくなるほど、新卒看護師の毎日は辛いんですよね。
私も、新卒看護師の頃は、毎日「消えてしまいたい…」と思っていましたし、「辞めたい」が口癖でしたから、今のあなたの気持ちは痛いほどわかります。
でも、今あなたが看護師を辞めてしまったら、とてつもない損をすることになるのです。看護師の仕事を辞めて一般の仕事に就いたとしましょう。
その場合、年収は250万円前後になります。高いパソコンスキルがあれば、事務職の正社員雇用も可能でしょうけれど、パソコンがあまり得意ではない場合は、事務職で働くのは難しいですし、事務職の正社員雇用は無理だと思います。
そうすると、アパレル販売や飲食業などが転職先の候補に挙がります。
その場合、正社員雇用だとしても、平均年収は250万円程度なんです。正社員の事務職でも、そのくらいのお給料ですね。
今のあなたの年収はどのくらいですか?新卒看護師さんは400~450万円くらいでしょうか?
看護師を辞めた場合と続けた場合の年収差は、今の時点で150~200万円になります。
看護師平均の年収は478万円ですから、年収差は約230万円。看護師を辞めた場合と続けた場合の年収差は10年間で2300万円、20年で4600万円、30年で6900万円、35年で8050万円!
新卒看護師のあなたが今23歳と仮定すると、看護師を辞めた場合、定年までに約8500万円も損をするのです。
看護師が辞める時、新卒看護師はクリニックを選びたくなるけれど・・・
看護師が辞める時、新卒看護師は看護師を辞めない場合、病棟ではなくクリニックを転職先に選びたくなると思います。
病棟は重症な患者さんが多くて怖いですし、忙しいし、夜勤がありますから。今度は病棟ではなくクリニックで楽しく働きたいと思う気持ちもわかります。
では、新卒看護師が今の職場を辞めると決めて、クリニックに転職した時のシミュレーションをしてみましょう。
クリニックは小規模ですから、看護師はあなた1人だけ、もしくはほかの先輩看護師と2人で働くことになります。
当然ですが、クリニックではプリセプターをつけてくれませんので、誰も仕事を教えてくれません。
「先輩看護師が教えてくれるはず!」と思うかもしれませんが、クリニックでは看護師が看護業務だけではなく雑用までしなくてはいけませんので、先輩看護師はあなたを教えている余裕はないんです。
たとえ、採血で失敗してしまっても、病棟なら先輩看護師に代わってもらえば良いですが、クリニックだとなかなかそうはいきせん。
先輩看護師がいれば良いですが、看護師はあなた1人だけということもあります。
そのため、クリニックは未熟な新卒看護師が働くと、楽どころか困ることばかりで、変な汗をかいてしまい、病棟とは違うストレスが溜まることになりかねないのです。
また、クリニックは少人数なので、その職場の人間関係がダイレクトに仕事に響いてきます。
毎日同じ少人数のメンツで働くのって、意外とストレスが溜まって、ちょっとしたことで人間関係がこじれることがありますので要注意です。
看護師が辞める時、新卒看護師は「新卒」であることを意識して転職を選んで
看護師が辞める時、新卒看護師は看護師自体を辞めるのはおすすめできないし、クリニックに転職するのもおすすめできないことをお話しました。
では、新卒看護師が辞める場合、次はどこに転職すれば良いのでしょうか?
新卒看護師の転職先のポイントは、ズバリ「教育制度」です。
新卒看護師は、まだ一人前の看護師ではなく、学ばなければいけない知識、身につけなければいけないスキルがたくさんあるのですから、きちんとした教育制度が整っているところに転職しないといけないのです。
教育制度が整っているのは、急性期病院ですので、新卒看護師が辞める場合はやっぱり急性期病棟への転職をおすすめしたいのですが、一人前の看護師になるための教育制度が整っていれば、療養型病院やリハビリ病院、訪問看護ステーションでもOKです。
看護師が辞める時、新卒看護師は介護施設で一息入れるのもあり
看護師が辞める時、新卒看護師は心身ともに疲れ切っていると思います。
看護師自体を辞めることを考えるほどに、グッタリしてしまっていることもあるでしょう。
そういう時に、「また急性期病棟で頑張れ!」と言われても、頑張れないですよね。だって、今だって精いっぱい頑張っているんですから。
そういう新卒看護師さんは、看護師自体を辞めるのではなくちょっと介護施設などで一息入れませんか?
介護施設での仕事も大変ですが、それでも急性期病棟よりはゆとりを持って働けます。
医療行為はほとんどありませんから、ベテラン看護師さんにいろいろ教えてもらいながら、楽しく働けるはずです。
ただ、介護施設はあくまで一時的な転職先にしておきましょう。介護施設は新卒看護師向けの教育制度が整っていないので、ずっと介護施設で働いていたら、一人前の看護師になることができません。
また、介護施設は緊急時に医師がいないことがありますので、その際のマニュアルがしっかり整っているところを選んでくださいね。
介護施設で1~2年働いて、また看護師として頑張れるだけのパワーチャージをしたら、また病棟に戻って一人前の看護師を目指すと良いでしょう。
まとめ
看護師が辞める時、新卒看護師は看護師自体を辞めるのではなく、またクリニックを選ばずに、教育制度が整っている急性期病棟や療養型病棟、訪問看護ステーションを選ぶと良いでしょう。
ただ、どうしても疲労困憊で頑張れないという場合は、介護施設で一時的にゆとりを持って働くのも良いでしょう。
教育制度が整っている急性期病棟や療養型病棟、訪問看護ステーションを探したい新卒看護師さん、また緊急時の対応マニュアルがしっかりある介護施設を探したい新卒看護師さんは、転職サイトを使うと良いですよ。
第二新卒として採用してくれる急性期病棟や療養型病棟、訪問看護ステーション、介護施設の求人を担当者が紹介してくれますので、今度は「もう辞める!」と思わなくて済む職場で働くことができるんです!