看護師が外科に転職したいなら、外科の仕事の特徴やメリット、デメリット、外科に向いている人、外科に転職する時の求人選びの注意点を知っておく必要があります。
今からお話しする5つのポイントを知っておかないと、「外科ってこんなところだったんだ。イメージと違ったなぁ」と外科に転職したことを後悔することになりかねないのです。
目次
看護師が外科に転職したいなら、外科の仕事の特徴を知りましょう
看護師が外科に転職したいなら、外科の特徴を知っておきましょう。外科の特徴は2つあります。
外科の仕事の特徴はオペが治療の中心であること
外科の仕事の特徴の1つ目は、オペ中心の治療を行うことです。
外科に入院してくる患者さんは、基本的にオペを受けるために入院してきます。
そのため、外科では看護師の仕事もオペ前の処置や説明、オペ後の全身管理、オペの創部の処置などオペに関するものが多くなります。
外科の仕事の特徴は在院日数が短めであること
外科の仕事の特徴の2つ目は、在院日数が短めであることです。
外科はオペのために入院して、オペが終わって創部が落ち着けば、すぐに退院となることが多いんです。
そのため、平均在院日数は2週間以内の外科が多いですし、手術によっては手術前日に入院してきて、オペ後2~3日で退院するケースもよくあります。
看護師が外科に転職したいなら、外科のメリット2つ
看護師が外科に転職したいなら、外科で働くメリットを知っておきましょう。看護師が外科で働くメリットは2つあります。
外科のメリットはオペ前後の看護を経験できること
看護師が外科へ転職するメリットの1つ目は、オペ前後の看護を経験できることです。
外科ではオペ前の処置やオペ室への申し送り、さらにオペ後の全身管理の看護を経験することができます。
これは、内科では経験できないものです。特に、オペ後の全身管理は血圧や心拍数、水分出納など様々なものをチェックし、患者さんの全身状態を落ち着かせるための看護をしますので、外科だけでなく内科でも役立つスキルになりますし、看護師として広い視野を持つことができるのです。
外科のメリットは処置介助などの看護スキルが身につけられること
看護師が外科へ転職するメリットの2つ目は、処置介助などの看護スキルが身につけられることです。
外科では創部の処置やドレーン類の挿入・抜去などの処置が多くなりますので、外科の看護師は処置の介助の経験を積むことができます。
また、外科ではオペ後に注意しながら全身管理を行っていたとしても、急変してしまうことも少なくないので、急変対応のスキルも身につけることができるんです。
看護師が外科に転職した場合の外科のデメリット2つ
看護師が外科に転職した場合のメリットだけでなく、デメリットもきちんと知っておきましょう。
外科のデメリットは残業が多いこと
看護師が外科に転職するデメリットの1つ目は、残業が多いことです。外科では毎日のようにオペをする患者さんがいます。
そのため、オペ出し・オペ迎え等で常にバタバタと忙しいんです。
そして、オペは開始時刻と終了時刻がある程度決まっていますが、オペ中に出血などのトラブルがあれば、オペの終了時間は延びますよね。
また、前のオペの終了時刻が延びてしまえば、その後のオペはスムーズにいったとしても、どんどん時間が押していきます。
そういう場合、受け持ちの患者さんのオペ戻りの時間が日勤終了時間ギリギリになったり、夜勤帯にずれ込むこともあるんです。
日勤終了時間間際に、オペ室に患者さんを迎えに行って、病棟に戻り、ドクターからの指示を受けて、全身管理を行っていたら、間違いなく残業になります。
夜勤の看護師は人数が少ないので、ある程度仕事が落ち着くまで、日勤の看護師が残業して仕事をしなければいけないのです。
オペ戻りが夜勤帯にずれ込む場合も、夜勤の看護師だけでは対応しきれないので、日勤の看護師が残業してオペ後の対応をすることもよくあります。
そのため、外科で働くと、残業が多くなってしまうのです。
外科のデメリットは急変が多いこと
急変が多いことも、看護師が外科で働くデメリットです。オペ後はどうしても急変が多くなります。
急変が多いと、それだけ急変対応の経験を積むことができますので、看護師として成長することができます。
でも、急変が多いということは、「急変がいつ起こるかわからない」、「また急変が起こるかも」という精神的なプレッシャーを感じながら働かなければいけないということです。
常に緊張してプレッシャーを感じながら働くのは、ストレスになりますよね。
外科の仕事に向いている看護師はどんな人かを知っておきましょう
看護師が外科へ転職したいなら、外科の仕事に向いている人はどんな人なのかを知っておきましょう。
外科の仕事に向いている人=看護スキルを身につけたい
外科の仕事に向いている人は、看護スキルを身につけたいと思っている看護師さんです。
外科ではオペ前後の看護、全身管理、処置介助、急変対応のスキルを身につけることができますので、外科で働いていると、様々な看護スキルを身につけることができます。
しかも外科で得た看護スキルは、内科やそのほかの部署でも役立つ汎用性の高いものですので、看護スキルを身につけたいという人は、外科に転職すると良いでしょう。
外科の仕事に向いている人=テキパキ働きたい
外科の仕事に向いている人の2つ目のタイプは、テキパキと体育会系のノリで働きたい人です。
外科は忙しいですから、テキパキと働かなくてはいけません。
また、外科は職場の雰囲気が体育会系で、サバサバしている看護師が多いんです。
まったり&なれ合いが多い女性的な雰囲気は苦手で、テキパキ&チャキチャキ働きたいという人は、外科に転職することをおすすめします。
看護師が外科に転職したいなら、転職に失敗しないための求人選びの注意点4つ
看護師が外科に転職したいなら、転職に失敗しないための求人選びの注意点を知っておきましょう。
このポイントを知らないと、「転職に失敗したなぁ~」と転職を後悔することになってしまうのです。
外科の求人を選ぶときの注意点=どんな疾患が多い外科なのか
看護師が外科に転職したい場合の注意点、まずはどんな疾患が多い外科を選ぶのかを決めましょう。
「外科」と言っても、脳神経外科、心臓血管外科、形成外科、消化器外科、整形外科など様々なものがあります。
「一般外科」として色々な外科の疾患を受け入れている外科もありますが、専門性を高めたければ、外科の中でもどんな疾患、どんな部位の外科の看護をしたいのかを考えて、あなたの興味のある分野の外科を選ぶようにしましょう。
外科の求人を選ぶときの注意点=年間の手術件数は?
看護師が外科に転職するときにもう一つ大事な注意点があります。年間の手術件数です。
年間の手術件数が多ければ、それだけ忙しいですが、その分看護スキルを身につける事ができます。
逆に、手術件数があまり多くなければ、外科の中ではそこまで看護スキルを身につける機会はないものの、ゆとりを持って働けるでしょう。
忙しくて良いからとにかく看護スキルを身につけたいなら、年間手術件数が多い外科を選んでください。
看護スキルはほどほどで良いから、少しはゆとりを持って働きたいという人は、年間手術件数が少ない外科を選ぶと良いでしょう。
外科の求人を選ぶときの注意点=残業時間は?
看護師が外科に転職するなら、残業時間もチェックしておくべき大事な注意点です。先ほども説明しましたが、外科は残業時間が多くなるんです。
「外科は残業が多いのは仕方がない」と覚悟していても、毎日3時間の残業があるのが当たり前という外科だったら、さすがにウンザリしてしまいますよね。
そのため、月平均の残業時間を調べておくと良いでしょう。
外科の求人を選ぶときの注意点=年間休日と有給消化率は?
看護師が外科に転職するときの注意点、最後に年間休日と有給消化率もしっかりと調べておきましょう。
外科は残業が多いと何度もお話しましたよね。また、勤務時間中もオペ出しやらオペ迎えやら、入院・退院の患者さんの対応、急変対応、オペ創部の処置など、やらなければいけない仕事がたくさんあって大忙しです。
そのため、外科で働いていると、どうしても仕事中心の生活になりやすいのです。
でも、年間休日が多かったり、有給消化率が高ければ、外科で働きながらも、しっかりと休むことができて、ワークライフバランスを取ることができますので、長く働くことができるでしょう。
まとめ
外科の仕事の特徴やメリット、デメリット、外科に向いている人、外科に転職する時の求人選びの注意点をお話ししましたが、いかがでしたか?外科は忙しいものの、看護師として成長できる診療科と言えるでしょう。
もし、現在外科で働いていて転職を考えている看護師さんは、転職先を探す時のポイントをまとめた記事を参考にしてくださいね。
外科へ転職したいなら、看護師転職サイトを使うと良いですよ。
看護師転職サイトなら、あなたが脳神経外科や心臓血管外科など興味のある分野を担当者に伝え、さらに手術件数や残業時間、年間休日、有給消化率などを調べてほしいと伝えれば、あなたの希望に合った外科の職場を見つけることができるんです。
また、担当者が病院側と配属交渉をしてくれますので、内科などのほかの診療科へ配属される心配がなく、確実に外科で働くことができるんですよ。