看護師がクリニックへ転職するなら、クリニックの仕事の特徴やクリニックに転職するメリット・デメリット、クリニックに向いている人、クリニックの求人を選ぶ注意点を知りましょう。
クリニックでの仕事は、「アットホームで楽しそう」、「病棟よりも簡単そう」というイメージがあるかもしれませんが、そのイメージって正しいんでしょうか?
クリニックへ転職するとどうなるのか、きちんとつかんでおきましょう!
目次
看護師のクリニックの仕事の特徴を知っておきましょう!
看護師のクリニックの仕事の特徴を知っていますか?クリニックへの転職を考えている人は、クリニックの仕事の特徴をきちんと知っておきましょう。
仕事の特徴1:クリニックはスタッフが少人数
クリニックの仕事の特徴は、まず、少人数のスタッフで運営しているという点です。
クリニックは、基本的に入院施設がありません。入院施設があっても19床以下と小規模ですので、スタッフは少人数になっています。医師、看護師、医療事務を合わせても5名程度というところもたくさんあります。
少人数ですので、お互いに協力し合って仕事をする必要があり、人間関係が密になる傾向があります。
仕事の特徴2:院長の意向が色濃く反映される
クリニックの仕事の特徴は、院長によって全てが変わるという点もあります。
クリニックは個人経営のところが多いのですが、個人経営のクリニックは院長が経営者を兼ねているところがほとんどです。
そうすると、そのクリニックの給料や福利厚生などの待遇、休日数、職場の雰囲気などはその院長次第ということになりますので、待遇や休日数はクリニックによって大きく違います。
看護師がクリニックに転職するメリットって何?
看護師がクリニックに転職するメリットって何でしょうか?クリニックに転職することで、あなたにどんなメリットがあるか気になりますよね。
メリット1:規則正しい生活が送れる
最初のメリットは、生活リズムについてです。
病棟は昼夜関係なく24時間365日休まずに常に患者さんが入院していますが、クリニックは「午前○時~午後○時まで」、「○曜日は休診」と診療時間や休診日がきちんと決まっていますので、日勤のみの規則正しい生活をすることができます。
メリット2:残業は少ない
残業が少ないのも、クリニックの仕事ならではのメリットということができます。
クリニックは診療時間が決まっていますので、その時間になれば新たな患者さんは受け付けずに、その日の業務は終了となります。
診療終了時間間際に患者さんがたくさん来たり、インフルエンザの時期の内科や花粉症の時期の耳鼻科などは、多少残業があるかもしれませんが、それ以外は基本的に定時で退勤することができます。
メリット3:夏季休暇、年末年始休暇がもらえる
クリニックでの仕事には、もうひとつメリットがあります。
クリニックはゴールデンウィークやお盆、年末年始は休診するところが多いですので、そういうところで働けば、ゴールデンウィークやお盆、年末年始は世間一般のように休むことができます。
看護師がクリニックに転職するデメリットは?
看護師がクリニックに転職するデメリットは何でしょうか?メリットだけでなくデメリットもきちんと知っておきましょう。
デメリット1:人間関係がこじれた時にダメージが大きい
最初のデメリットはスタッフ間の人間関係についてです。
クリニックは少人数ですので、病棟に比べてスタッフ間の人間関係が密になります。
人間関係が良好な時はアットホームな雰囲気で働きやすいのですが、いったん人間関係がこじれると職場の雰囲気は一気に悪くなり、病棟で人間関係がこじれた時よりもダメージは大きく、働きにくくなってしまいます。
デメリット2:夏季休暇、年末年始休暇以外の連休が取りにくい
次のデメリットは連休についてです。
クリニックは休診日を週1日としているところが多く、看護師も少人数で勤務体制をやりくりしていますので、連休を取ったり、有給休暇を使ったりすることが難しいんです。
有給休暇を使う場合は、ほかの看護師に気を使わなくてはいけず、有給休暇は制度としてはあるものの、実際には全然使えないという場合も多いようです。
デメリット3:雑用が多い
3つ目のデメリットは、雑用についてです。
クリニックの看護師は看護業務に専念できるわけではありません。
清掃や物品の発注や管理、電話対応、受付、カルテ整理などの雑用をクリニックでは看護師が行う必要があります。
患者としてクリニックを受診した時に、看護師の仕事を見ていると、「結構楽そうかも!」と思うかもしれませんが、患者さんから見えない裏側での仕事も多いんです。
クリニックの仕事に向いている看護師は?
クリニックの仕事に向いている看護師は、こんな人です。
仕事に向いている人=家庭や育児と仕事を両立させたい看護師
家事や育児と看護師の仕事を両立させたい人に、クリニックの仕事は向いています。
クリニックは、日勤のみの規則正しい生活を送れますし、残業はほとんどありません。
「残業していたら、保育園のお迎えの時間が!」や「夜に子供と夫だけで大丈夫かしら?」などの心配も不要ですので、家庭や育児と仕事を両立させやすいんです。
仕事に向いている人=採血や注射、処置が得意な看護師
採血や注射、処置が得意な看護師も、クリニックでの仕事に向いています。
クリニックでは、採血や注射、処置などの仕事が多いのですが、クリニックは少人数で働いていますので、採血失敗しちゃったから、ほかの人にやってもらおう!」ということができません。
ですから、採血や注射、処置が得意な人のほうが、クリニックでは重宝されます。
仕事に向いている人=地域医療に携わりたい看護師
地域医療に携わりたい看護師も、クリニックでの仕事に向いています。
最近は日本でもかかりつけ医制度が普及してきていて、クリニックが地域の人々の健康管理をする役目を担うようになってきています。
その地域に根ざした地域医療に興味がある人は、クリニックへの転職をおすすめします。
看護師がクリニックへの転職を成功させる求人選びの注意点って?
看護師がクリニックへの転職を成功させる求人選びの注意点って何でしょう?
注意点1:夜は何時までやっているかをチェック!
まず最初の注意点は、そのクリニックの診療時間です。
普通のクリニックは午後5時~午後7時ごろまでの診療時間となっていますが、駅前や繁華街のクリニックや透析クリニックは夜10時ごろまでやっているところもあります。
「日勤勤務だと思っていたら、夜10時まで働かなくちゃいけなかった!」ということになりかねませんので、診療時間は必ず確認しておきましょう。
注意点2:連休の有無や年間休日数をチェック!
年間休日数も、要注意な注意点です。
クリニックの休診日は週1日、有給休暇も使いにくいというところが多いですので、「思っていたよりも休日が少ない」ということもあります。
あらかじめ、年間休日は何日あるのか、1ヶ月のお休みは何日あって、連休はあるのかどうかなどをチェックしておくと良いですよ。
注意点3:そのクリニックの雰囲気をチェック!
もちろん人間関係も、クリニック選びの重要な注意点です。
クリニックは少人数ですので、人間関係や職場の雰囲気はとても重要になります。
ギスギスした人間関係のところに転職してしまうと、最初から人間関係に悩み、ストレスを感じてしまうことになります。
注意点4:保険診療か自由診療かをチェック!
最後の注意点は、保険診療か自由診療かをチェックすることです。
最近は、美容整形や美容皮膚科、不妊治療専門の産婦人科など自由診療をしているクリニックがどんどん増えてきています。
保険診療のクリニックと自由診療のクリニックでは、看護師に求められるスキルが違ってきますし、クリニックの雰囲気も違いますので、あらかじめどっちのクリニックなのか知っておきたいポイントですね!
診療時間は自分で調べられても、連休の有無やそのクリニックの雰囲気などは、なかなかわからないですよね。
でも、わからないまま転職してしまうのは危険です!細かい情報を調べるためには、看護師専門の転職サイトを利用しましょう。
担当コンサルタントが、細かい情報をきちんと調べてくれますよ!
看護師転職サイトの利用が、あなたの転職成功への第一歩です!