看護師が回復期リハビリテーションへ転職するなら、回復期リハビリテーションの仕事の特徴や転職するメリット・デメリット、向いている人、求人を選ぶ注意点を知りましょう。
転職する前に、きちんとこれらの事を知っておかないと、「転職しなければ良かった・・・」と転職を後悔することになってしまうかもしれませんよ!
目次
看護師は回復期リハビリテーションの仕事の特徴を知っておきましょう!
看護師の回復期リハビリテーションでの仕事の特徴、あなたは知っていますか?
療養型病棟とどんな違いがあるか、いまいちピンとこない人も多いのではないでしょうか?そんな看護師さんのために、回復期リハビリテーションの特徴を挙げてみました。
仕事の特徴1:急性期から脱して、状態が安定した患者さんが多い
回復期リハビリテーションの仕事の特徴は、状態が安定した患者さんが多いことです。回復期リハビリテーションとは、その名前のとおり回復傾向にあって、リハビリが必要な患者さんが入院している病院・病棟です。
回復期リハビリテーションは、脳血管障害や脊髄損傷、骨盤骨折、大腿骨骨折などの重篤な疾患の人が多いのですが、急性期は脱して状態は安定し、在宅復帰・社会復帰に向けてリハビリが必要という患者さんが対象になっています。
仕事の特徴2:新しい病棟で今後も需要が高まる見込み
回復期リハビリテーションのもう一つの仕事の特徴は、需要の高さです。
回復期リハビリテーションは、2000年に新設されたばかりの新しい分野の病棟です。回復期リハビリテーションが新設されて以降、一般病床や療養病床から回復期リハビリテーションに変更する病院が増えています。
また、高齢化社会が進むにつれて、脳血管障害の後遺症を持ち、専門的なリハビリが必要な人が増えることが予想されますので、回復期リハビリテーションは今後も需要が高まり、社会の中で重要な役割を果たしていくことになるでしょう。
看護師が回復期リハビリテーションに転職するメリットって何?
看護師が回復期リハビリテーションに転職すると、どんなメリットがあるのでしょう?せっかく転職するなら、メリットは多いほうが良いですよね!
急性期のような忙しさはないというメリット
回復期リビリテーションのメリットは、基本的に急性期を過ぎて、状態が落ち着いている人が入院していますので、患者さんの急変はあまりないということです。
また、緊急入院もありませんので、突然バタバタと忙しくなることは少ないんです。
急性期病棟のように「時間に追われて、焦りながら仕事をする」というよりも、落ち着いた雰囲気の中で仕事ができます。
チーム医療を実践できるというメリット
チーム医療を実践できるというのも、回復期リハビリテーションで働くメリットです。
急性期病棟や療養型病棟では、「うちの病院はチーム医療を実践しています!」としていても、実際は医師と看護師が中心で、薬剤師さんに時々会う程度っていうことも多いですよね。
でも、回復期リハビリテーションでは医師や看護師、薬剤師のほかに理学療法士、作業療法士、言語療法士、管理栄養士、介護福祉士などが連携しながら、患者さんのリハビリを進めていきますので、定期的にカンファレンスを開いているところも多く、本当のチーム医療を実践できます。
患者さんの回復を感じ取ることができるというメリット
回復期リハビリテーションでは、患者さんがリハビリを通して、少しずつ回復していく、自分でできることが増えていく様子を近くで見ることができます。これも大きなメリットです。
最初は寝たきりで入院してきたのに、杖をついて歩いて退院していく姿を見ると、回復期リハビリテーションで働いて良かったと実感し、看護師としてのやりがいを感じると思います。
看護師が回復期リハビリテーションに転職するデメリットは?
看護師が回復期リハビリテーションに転職するデメリットは何でしょうか?転職する前に、デメリットもしっかり押さえておきましょう。
医療行為が少ないというデメリット
回復期リハビリテーションの患者さんは状態が安定していて、リハビリをすることがメインですので、急性期のような治療や処置はあまりありません。
そのため、リハビリに関する知識や技術は身につけることはできても、一般的な看護技術を身につけるのは難しいかもしれません。
人によっては、これがデメリットと感じることもあるでしょう。
力仕事が多いというデメリット
回復期リハビリテーションに入院している患者さんは、脳卒中や脊髄損傷で何らかの後遺症が残っていて、自分ひとりでは思うように動けない人ばかりですので、車イスへの移動や体位交換、排泄介助など力仕事が多い傾向にあります。
これも、力に自信のない看護師さんにとってはデメリットになります。
夜勤が意外に大変というデメリット
回復期リハビリテーションの患者さんは、「状態も安定しているから、夜勤も楽!」と思うかもしれませんが、実は一般病棟よりもナースコールが頻回だったりします。これも意外なデメリットですね。
夜にトイレに行きたくなっても、1人ではまだトイレに行くことが難しいので、「看護師に手伝ってほしい」、「見守ってほしい」とナースコールを押すことがあるんです。
そういう患者さんが1人だけだったら、特に大変ではないですが、大人数だったらナースコールが鳴りっぱなしなんてことにもなりますよね。
回復期リハビリテーションの仕事に向いている看護師は?
回復期リハビリテーションへの転職は、こんな看護師さんにおすすめします。
回復期リハビリテーションの仕事に向いている人=一人ひとりと向き合った看護をしたい
回復期リハビリテーションの患者さんの入院期間は、約2~3ヶ月間と長期になりますので、患者さん一人ひとりのニーズに合わせた看護をすることができます。
マニュアルどおりではなく、患者さん一人ひとりと向き合った看護をしたい人には、回復期リハビリテーションに向いていると思います。
回復期リハビリテーションの仕事に向いている人=チーム医療に興味がある
チーム医療に興味がある人も、回復期リハビリテーションの仕事に向いています。
最近は、医師メインの医療ではなくチーム医療が注目されていますが、回復期リハビリテーションでは医師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語療法士、管理栄養士、介護福祉士などの多職種と連携しながら看護をすることができます。
回復期リハビリテーションの仕事に向いている人=落ち着いた雰囲気の中で仕事をしたい
急性期病棟は常にバタバタして慌しい雰囲気がありますが、それに比べて回復期リハビリテーションは落ち着いた雰囲気ですので、バタバタした雰囲気が苦手な人には回復期リハビリテーションが向いていると言えるでしょう。
看護師が回復期リハビリテーションへの転職に失敗しないための求人選びの注意点って?
さて、ここでは看護師が回復期リハビリテーションへの転職に失敗しない為の求人選びの注意点を教えちゃいます!
注意点1:どんな疾患が多いのかをチェック!
まず最初の注意点は、入院患者さんの疾患はどんなものが多いのかをチェックすることです。
回復期リハビリテーションで受けいている疾患は、脳血管障害、脊髄損傷、多発性硬化症、頭部外傷、骨盤骨折、大腿骨骨折、廃用症候群などたくさんあります。
どの疾患が多いのか、どんなリハビリを中心に行っているのかは、その病院・病棟によって違いますので、あらかじめチェックしておきましょう。
注意点2:夜勤体制をチェック!
次の注意点は、夜勤体制をチェックすることです。
回復期リハビリテーションの夜勤は忙しいことも多いので、夜勤体制は長く勤務できるかどうかの重要なポイントです。
夜勤では看護師1人が何人の患者さんを受け持つのか、介護士さんは何名配置しているのかなどを事前にしっかりチェックしておいたほうが良いですよ!
注意点3:他職種との連携体制をチェック!
最後の注意点です。回復期リハビリテーションでは、他職種と連携しながら治療・リハビリを進めていきますが、どのくらいの頻度でカンファレンスを開いているのかなどの連携体制をチェックしましょう。
チーム医療がやりたくて回復期リハビリテーションに転職したのに、思ったよりも連携が取れていないところだったということになってしまうかもしれません!
ただ、こういう細かいことって、自分ではなかなか調べられないんですよね。そういう時は、看護師専門の転職サイトを利用すると良いですよ!
担当コンサルタントにお願いすれば、細かいチェックポイントもしっかり調べてくれますので、回復期リハビリテーションへの転職成功へ大きく一歩近づけると思います。