新人看護師は離職率を気にして転職活動をすべきなのでしょうか?
新人看護師は離職率を無視して転職すると、転職後にまたすぐ「辞めたい、転職しようかな」とか「転職しなければ良かった」と考えるようになるかもしれないんです。
新人看護師の離職率ってどのくらいなのか知っていますか?
新人看護師の離職率ってどのくらいか知っていますか?まずは、「離職率」とは何かについてきちんと知っておきましょう。
離職率とは一定期間にその職場を辞めた人の割合を表す指標です。看護師の場合は、1年間の離職率を表すことがほとんどです。
では、看護師の離職率を日本看護協会の「2012年病院における看護職員需給状況調査」で確認してみましょう。
2011年度の常勤看護師の離職率は10.9%、新人看護師の離職率は7.5%となっています。
常勤看護師は1年間で100人中約11人が辞めている、新人看護師は1年間で100人中7~8人が辞めているということです。
新人看護師よりも先輩看護師の方が離職率が高いのはちょっと意外かもしれませんが、先輩看護師は転職先の選択肢が広いですし、結婚や出産など人生の転換期で仕事を辞める人もいますので、妥当な結果だと思います。
新人看護師は13人中1人は辞めている計算になりますので、新人看護師が辞めるのは何も珍しいことではないんです。
新人看護師の離職率が低い病院の特徴を教えて!
新人看護師の離職率が低い病院はどういう特徴があるのでしょうか?
「今の職場を退職して転職したい」と思っている新人看護師さんは、転職先選びは絶対に失敗したくないですよね。
新人看護師の離職率が低い病院なら、新人看護師が働きやすい環境が整っているという証拠ですので、あなたが転職しても「辞めたい」と思わずに気持ちよく働くことができるはずです。
新人看護師の離職率が低い病院の特徴を日本看護協会の「2012年病院における看護職員需給状況調査」の結果から考えてみましょう。
病床数が多いと離職率が下がる
病床規模別の統計を見ると、病床数が多くなればなるほど離職率は下がっています。
20~99床以下だと新人看護師の離職率は11.2%、100~199床は9.1%、200~299床は8.8%、300~399床は8.0%、400~499床は7.1%、500床以上は6.7%となっています。
大規模病院は新人看護師向けの研修が充実いていますし、小規模病院に比べて給与が高めですので、職場満足度が高いため病床数が多いと離職率が下がると考えられます。
夜勤負担が少ない
夜勤負担が大きいと離職率が上がることがわかっています。
1ヶ月の夜勤時間が72時間を超える看護師の割合が50%以上の病院は、新人看護師の離職率が8.4%であるのに対し、10%未満の病院は6.2%となっています。
夜勤時間が多ければ多いほど、心身の負担が増えますので、離職率が高くなるのは当然ですね。
離職率が低い病院を選ぶなら、夜勤負担が少ない病院を選ばなければいけません。
新人看護師の離職率が低い病院を探すにはどうしたら良い?
新人看護師の離職率が低い病院の特徴を紹介しましたが、新人看護師が転職するなら、転職先選びを失敗しないためにも、離職率が低い病院を選ばなくてはいけません。
離職率が低い病院の条件は、1.大規模病院であること、2.夜勤負担が少ないことです。
大規模病院では教育体制や給料をチェック
大規模病院で新人看護師の離職率が低いのは、教育制度が整っていることと給料やそのほかの条件が良いためと考えられますので、ただ単に病床数を調べれば良いというわけではありません。
教育体制や給料、そのほか年間休日などの条件をチェックしなければいけないんです。
夜勤負担はガイドラインを守っているかをチェック
夜勤負担が多いか少ないかを判断するには、日本看護協会の「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」を守っているかどうかをチェックしましょう。
このガイドラインは、勤務間隔や勤務の拘束時間、夜勤回数、夜勤の連続回数など11項目があり、このガイドラインを守っていれば、夜勤の負担は少ないと判断してよいでしょう。
ただ、問題は自分では教育体制の詳細やガイドラインを守っているかどうかを調べられないことです。
また、もし調べられたとしても、その病院の中から新人看護師の転職を受け入れている病院をピックアップするのは大変ですよね。
この問題を簡単に解決する方法があるんです。それは、転職サイトを使うことです。
転職サイトなら、「新人看護師が転職できて、離職率の低い病院を紹介して下さい!」と担当者に伝えるだけでOKです。
簡単に離職率が低い病院を見つけることができますので、新人看護師でも失敗しない転職先を選ぶことができますよ!