看護師の中途採用は妊娠していても、してもらえるのでしょうか?
中途採用で転職しようと思った時に、妊娠がわかったということもあり得ますよね。妊娠していても採用してもらえるのかどうかを考えてみましょう。
看護師の中途採用は妊娠しているとしてもらえないの?
看護師の中途採用は妊娠していると、してもらえないのでしょうか?
退職して心機一転、転職して中途採用試験を受けようと思った時に、妊娠に気づいたという場合もあるでしょう。
では、妊娠していても中途採用試験を受けて採用されることはあるのでしょうか?
この答えは、「残念ながら、採用の可能性はほとんどゼロ!」です。
「何で?妊娠していてもまだ初期だし、体調も良いから臨月まで働けるし!」と思う人がいるかもしれません。
確かに、今の段階では体調が良いかもしれません。でも、妊娠中は体調が変わりやすく、いつ働けなくなるかわからないんです。
ある日突然、切迫流産や切迫早産で絶対安静を強いられる可能性もあります。
中途採用で入職して、入職後1週間で切迫流産と診断されて仕事を1ヶ月休み、その後復職したのに、今度は切迫早産で入院することになり、そのまま出産に至ったというケースもあり得るんです。
もちろん、妊娠していない健康な状態でも、突然病気になり、仕事を長期にわたって休まなければいけなくなる可能性もありますが、それ以上に妊娠中は体調を崩し仕事に支障をきたす可能性が非常に高くなります。
せっかく採用したのに、体調面で不安が大きい人、しかも数ヶ月後には出産するという人を雇いたいと思いますか?もし、あなたが採用担当者だったらどうでしょう?
妊娠している人と妊娠していない人の2人が中途採用の求人に応募してきたら、どちらを採用しますか?やっぱり、妊娠していない人ですよね。
特に看護師の仕事は体力勝負ですし、夜勤がある職場も多いですので、妊娠していると、中途採用で採用される可能性はほとんどないんです。
看護師の中途採用で妊娠していても採用された時の現実
看護師の中途採用で妊娠していても運よく採用された時の現実を考えてみましょう。
妊娠していると採用される可能性はほとんどありませんが、運よく採用される可能性もゼロではありません。
看護師の中途採用で妊娠していても採用された場合、その職場はおそらくブラック企業と言えるような超人手不足の過酷な労働環境だと思います。
妊娠中の看護師でもいいからとにかく人手が欲しいという状態だから、妊娠中でも採用されたと考えるべきでしょう。
「採用されたならラッキーだよね?」とあなたは思うかもしれません。
でも、ちょっと待ってください!普通なら採用しないはずの妊婦さんを雇用したブラック企業(病院)です。
「ちょっとお腹が張ったから座って休憩したい」、「体調が悪いから休ませて欲しい」という場合でも、「いやいや、妊婦でも雇ったんだから、しっかり働いてよ。休まれたら困るから」と言われかねません。
そしたら、あなたにもお腹の赤ちゃんにも負担がかかります。最悪の場合、流産や死産なんてこともあり得ます。
もし、無事に産前産後休暇を取得できるまで働けたとしましょう。産前産後休暇は、請求すれば出産予定日6週間前から取得可能、そして産後8週間は就労禁止となっています。
ここのポイントは、「請求すれば出産予定日6週間前から取得可能」という点です。つまり、請求してその請求が通れば予定日6週間前から休むことができるということです。
申請しても通らなければ?ブラック企業の場合は、陣痛が来る日まで働く可能性もあると考えるべきでしょう。考えただけで怖くないですか?
そして、産後は就労禁止ですので、出産後2ヶ月は働くことができません。
ここで、「あれ?みんな出産後1年くらい休んでるよね?育児休暇が取れるでしょ?」という疑問を持つ人もいるでしょう。
でも、育児休暇は雇用されて1年未満は取得できないんです。
つまり、採用時に妊娠していると育児休暇は取得できず、出産して8週間後には働かなくてはいけないということです。
産後2ヶ月なら働けるでしょ!と思っても、実際に出産してみると産後の肥立ちが良いとは限りません。
また、入職後すぐに産休を取得するのは法律上は労働者の権利として保証されていますが、上司や同僚の心理としては、「え?入職してきたばっかりなのに産休?ちょっと非常識じゃない?」と思うのが現実です。
ですから、産後2ヶ月で復職しても、とても働きづらい環境で職場に居場所はないと思ったほうが良いでしょう。
看護師の中途採用は妊娠中じゃなくて出産後に入職するのがベター
看護師の中途採用は妊娠中ではなく出産後に入職するようにしましょう。
妊娠中に無理して転職する必要はありません。妊娠中に一番大切なのは、お腹の赤ちゃんとあなたの身体です。無事に母子共に健康な状態で出産を終えることです。
母子共にリスクが高まるのに、無理して中途採用で転職して何のメリットがありますか?
経済的には不安が残りますが、節約と退職金で何とか乗り切りましょう。
お金はまた出産後に働いて稼げば良いんです!
赤ちゃんの健康とお金、どっちが大切ですか?考えるまでもないですよね。今一番大切なことは何かを考えて行動するようにしましょう。
妊娠中に中途採用で転職できたとしても、そこはブラック企業の可能性が高いんです。
妊娠中に無理して転職して、出産後も居心地が悪い中ブラック企業で働くのと、妊娠中は身体を大切にしてリラックスした状態で出産に臨み、出産後に体調が回復したら良い条件の職場でバリバリ働くのではどちらが良いですか?
最近は、生後2ヶ月から子供を預かってくれる院内託児所がある病院が増えてきています。
経済的な理由でできるだけ早く働きたいという人にとっては生後2ヶ月から、つまり産休明けすぐに子供を預かってくれるのはありがたいですよね。
出産後すぐに働きたい人は、妊娠中から中途採用の求人を探しておくと良いですよ!
出産後は身体が思うように動かないこともありますし、慣れない育児に追われて、求人を探す時間が取れないこともあるからです。
妊娠中から転職活動をしておけば、産後すぐに働くことができます。妊娠中に中途採用の求人を探したい人は、転職サイトを使いましょう。
転職サイトなら、担当者に今妊娠中で産後すぐに働きたいことや院内託児所がある病院を希望することなどを伝えれば、それに合った求人を紹介してくれるんです。