看護師が中途採用で転職した場合、「転職なんてしなければ良かった」と後悔する人が少なからずいます。
でも、せっかく中途採用で転職するのなら、絶対に失敗したくないですよね。中途採用に失敗したら、またすぐに転職をしなければいけなくなって、手間も時間もかかります。また、あなたの看護師としての経歴にも傷が付きます。
実は中途採用での転職に絶対に成功する方法があります。その方法を実践して、中途採用で転職すれば、「失敗するかも…」という不安や恐怖、こんな退屈な職場を選ばなければ良かったという後悔を心配する必要はありません。
中途採用での転職に成功すれば、看護師としてのやりがいを感じつつ、「転職して良かった!」と心から思える毎日を送ることができるはずです。
目次
中途採用求人でズレにハマって失敗する看護師とハマらない看護師がいる理由
中途採用で看護師が転職する場合、転職に失敗するのは、あなたの考えと採用側の考えや転職先の現実にズレが生じていた時です。
ズレにハマって中途採用の転職に失敗する人とズレにハマらずに転職に成功する人の違いを見ていきましょう。
- ズレにハマる看護師はこんな人
- ズレにハマらない看護師はこんな人
ズレにハマる看護師はこんな人
中途採用の求人のズレにハマる人は、次の5つのようなタイプの人です。
- 自分の看護師スキルを理解していない人
- 自分自身を過大評価している人
- 自分自身を過小評価している人
- 現実を見ずに、理想だけを追い求める人
- 中途採用の求人をきちんと調べない人
このようなタイプの看護師さんは、採用側が中途採用に求めるものを理解することができないので、あなたの考えと採用側の考えにズレが生じます。
ズレにハマった状態で中途採用として転職すれば、採用後に「こんなはずじゃなかった」と思うようになるので、転職に失敗してしまうのです。
ズレにハマらない看護師はこんな人
中途採用の求人のズレにハマらず、あなたの考えと採用側の考えが一致しやすいのは、次のような人です。
- 自分の看護師スキルを冷静に分析できている人
- 地に足をつけて現実を見つめられる人
- 中途採用の求人を細かく調べられる人
このような看護師は、中途採用というものを正しく理解することができるため、中途採用のズレにハマりにくくなり、思い描いていた通りの転職をすることができます。
中途採用者と採用側の3つのズレが不幸を生む
中途採用の看護師が転職に失敗する場合、「ズレ」にハマることが多いと先ほど説明しました。
中途採用の看護師がハマるズレとは、中途採用者の考えと採用側の考えのズレです。中途採用者が考えていることと採用者が考えていることが違えば、そこにズレが生じてしまうのです。
中途採用時に発生しやすいズレには、次の3つがあります。
- あなたが考える即戦力と採用側の考える即戦力のズレ
- あなたが考える教育と採用側の考える教育のズレ
- あなたが考える経験加算・昇給と採用側の考える経験加算・昇給のズレ
この3つのズレとそのズレから生じる悩みについて説明していきます。
あなたが考える即戦力と採用側の考える即戦力のズレ
中途採用の看護師は、即戦力になることを求められます。中途採用の求人は、欠員を補充するために出されるものだからです。
だから、中途採用の看護師は入職後すぐに、最低限の業務に関する説明をすれば、すぐに動くことができ、独り立ちできるような即戦力になることを求められるのです。
将来性を見込まれての採用となる新卒採用とは一番大きく違う点ですね。
中途採用の場合、この「即戦力」という考え方にズレが生じることが少なくありません。
即戦力のズレから生じる悩み
即戦力に対する考えにズレが生じた場合、「物足りなくて退屈」と思ったり、逆に「こんなの無理。この職場は、私にはハードルが高すぎる」と悩むようになります。
即戦力に関するズレの生じ方には、次の2種類があります。
- 自分が考える即戦力>採用側が考える即戦力
- 自分が考える即戦力<採用側が考える即戦力
あなたが「私は即戦力になれる看護師スキルを持っている」と考えたレベルよりも、採用側が求めるレベルが低かった場合、あなたは自分の看護師スキルを十分に活かすことができないため、物足りなさや退屈感を感じてしまいます。
逆に、あなたが考えたレベルよりも採用側が考えたレベルが高かったら、入職後に即戦力になることはできません。そうすると、次のような悩みを抱えることになります。
- 仕事についていけないことでミスをするかもしれない恐怖
- 仕事ができないことへの無力感
- 転職に失敗したという後悔
- 即戦力になれないことで職場の人から白い目で見られる孤独感
中途採用で転職してこのようなことを感じながら働かなければいけないのは、とてもつらいですよね。そして、転職後すぐに辞めたいと感じるようになります。
中途採用後に辞めたいと感じるパターンについては、「看護師が中途採用後辞めたいと思った時の解決法を教えて!」でも説明しています。
また、「看護師の中途採用の悩みで多いものとその解決法を教えて!」も併せて読んでおくことをおすすめします。
あなたが考える教育と採用側の考える教育のズレ
中途採用で生じるズレには、教育に関するズレもあります。
具体的には、院内研修や勉強会、プリセプター制度の有無、スキルアップ・キャリアアップのための支援制度の有無や詳細などですね。
これは、先ほど説明した即戦力に関するズレとも関係していますが、あなたが「中途採用後にこのくらいは指導してもらえるはず」と思っている教育の程度と、採用側が「中途採用者にはこのくらいの教育をすれば十分」にズレが生じていれば、転職後に不満や悩みが生じるようになります。
教育に関するズレから生じる悩み
あなたと採用側で教育に関するズレが生じるケースには、次の2つがあります。
- あなたが考える教育>採用側が考える教育
- あなたが考える教育<採用側が考える教育
あなたが「中途採用でもこのくらいは指導してくれるはず。」とか「院外研修などのスキルアップは積極的に支援してもらいたい」と思っているのに、採用側は「中途採用の看護師には、基本的にこちら側からの指導は必要ない」と考えていたら、そこにはズレが生じます。
そして、あなたは思っていたような指導をしてもらえないと、次のような不満が溜まり、転職に失敗したかもと後悔するのです。
- 仕事になかなか慣れることができずに苦労する
- 思ったようなスキルアップができない
また、あなたが「中途採用だし、そこまでガツガツ仕事をしたくないから、院内研修には参加したくない」と思っていても、強制参加の院内研修が多いような職場に中途採用で転職した場合も不満が溜まります。
- 勉強会という名のただ働きなんてしたくない
- 研修なんていいから早く帰りたい
- 年下のプリセプターとかいらない
こういった不満が溜まれば、中途採用で転職したことを後悔し、辞めたいと思うようになるのです。
中途採用の教育に関しては、「看護師は中途採用で教育制度にこだわって転職先を探すべきなのでしょうか?」、「看護師の中途採用でプリセプターが必要な理由って何?」でも説明しています。
あなたが考える経験加算・昇給と採用側の考える経験加算・昇給のズレ
中途採用の場合、経験加算や昇給に関して、あなたと採用側の考えがずれるケースはとても多いです。
特に、看護師経験が長い看護師は、中途採用で転職すると、思っていたような給料を提示されないことが少なくありません。転職先によっては、転職前よりも大きく給料が下がってしまうこともあります。
経験加算や昇給に関しては、職場によって制度が大きく異なります。今までの経験年数を全て評価してくれるケース、一部だけ評価してくれるところ、評価する経験年数に上限を設けているところ、全く評価しないところとあります。
あなたが今までの経験年数をすべて評価してもらいたいと思っているのに、全く評価しないところに転職したら、そこには大きなズレが生じます。
また、昇給に関しても、思ったように給料が上がらないと、不満が出てきますよね。
経験加算や昇給のズレから生じる悩み
経験加算や昇給のズレが生じるケースは、次の2つです。
- あなたが考える経験加算や昇給>採用側が考える経験加算や昇給
- あなたが考える経験加算や昇給<採用側が考える経験加算や昇給
経験加算や昇給に関して、あなたが考えている額よりも採用側が考えている額が低いと、当然ながら「こんなに給料が安い職場で働いていられない!」とか「割に合わない!もう無理!」などの不満が溜まっていきます。
また、あなたの看護師スキルに見合った給料を貰えないことで、看護師としての自尊心に傷が付きますし、仕事へのモチベーションも低くなってしまうでしょう。
そして、転職なんてしなければ良かったと、転職に失敗したことを後悔するはずです。
逆に、あなたが希望する経験加算や昇給の額よりも採用側がたくさん経験加算や昇給をつけてくれた場合、嬉しい反面、プレッシャーを感じることもあります。
- 能力以上の仕事を要求されて、辛さや無力感を感じる
- 給料の割に仕事ができないと上司にから白い目で見られる
採用側からの評価が高すぎると、このような悩みが生じるようになるのです。
中途採用の看護師の経験加算や昇給に関しては、「看護師は経験加算の仕組みを知らないと損!給料アップ秘訣はこれ!」や「看護師が中途採用で給料をアップさせるにはどうしたら良いの?」でも詳しく説明しています。
中途採用の求人事情は大学病院だけはちょっと違うので要注意!
中途採用の看護師求人はたくさんあります。だから、中途採用で転職しようと思っている人は、あなたが働きたい職場で働くことができますし、「求人が見つからない…。どうしよう」という心配はありません。
でも、大学病院だけ事情が違うので注意が必要です。大学病院は、中途採用の求人が極端に少ないのです。
大学病院は新卒採用に力を入れていて、中途採用の求人は最低限しか出しません。
中途採用で大学病院に転職するのは不可能というわけではありませんが、難しいこともありますので、その点は注意するようにしましょう。
大学病院の中途採用の求人事情については、「大学病院に看護師が中途採用で転職する時に知っておきたいことを教えて!」で説明しています。
中途採用の看護師がハマる3つのズレをなくす方法
中途採用の看護師は、あなたと採用側のズレをなくすことが、中途採用に成功するための方法です。では、ズレをなくして、転職を成功させるには、どうすれば良いのかを考えていきましょう。
ズレをなくすためには、次の3つのことをやっておきましょう。
- 自分の看護師としての価値を冷静に分析する
- どのような職場だったらスキルを活かせるかを調べる
- 経験加算や昇給について調べる
この3つの方法を行えば、中途採用時のズレをなくして、転職することができるでしょう。
自分の看護師としての価値を冷静に分析する
あなたと採用側のズレをなくすためには、自分の看護師としての価値を冷静に分析するようにしましょう。
あなたはどのくらいの看護師スキルがあるのか、冷静に、そして客観的に分析するのです。
どんな経験があって、どんなことなら自信を持って一人でできるのか。また、どんな疾患ならフォローなく看護できるのかなどですね。
特に、経験が浅い看護師や1つの診療科でしか働いたことがない看護師、初めての転職をする看護師は、この分析をしておくことは、ズレをなくして中途採用に成功するためには、とても重要なことです。
これをしておくと、どのような職場なら、即戦力として活躍できるかが見えてきますし、希望する転職先で働くには、どの程度の指導をしてもらうべきなのかもわかってきます。
また、中堅やベテランの看護師さんは、自分の看護スキルを分析すれば、それを職務経歴書や面接でアピールすることができて、採用に一歩大きく近づきます。
さらに、自分の能力に合った仕事を割り振ってくれたり、不必要な指導を押し付けてこないところの求人を選んだりすることもできるのです。
また、あなたの看護師の価値を分析できれば、経験加算についても、おおよその目安がわかると思います。
例えば、経験年数が長くても、1つの診療科しか経験がない看護師の場合、新しい診療科や分野に挑戦する場合、経験加算が少なめでも仕方がないとわかります。
逆に今までの経験を十分に活かせる職場に転職するなら、しっかりと経験加算をつけてくれるところを探さないと損であることがわかりますよね。
どのような職場だったらスキルを活かせるかを調べる
中途採用時のズレをなくすためには、どのような職場だったら、あなたのスキルを活かせるかを調べてみましょう。
あなたが今まで培ってきた看護スキルを活かせるかどうかを調べると、次の2つのことがわかります。
- 教育制度はどのくらい必要か
- 自分のスキルを最大限に評価してくれるところはどこか
この2つのことがわかれば、中途採用にありがちなズレをなくすことができるのです。
教育制度はどのくらい必要か
あなたの今までの看護師スキルを活かせる職場はどこなのかを調べると、教育制度はどのくらい充実している必要があるかが見えてきますね。
あなたのスキルやスキルアップ志向の有無にもよりますが、今までと同じような診療科・分野の職場に中途採用で転職するなら、そこまで充実した教育制度は必要ないこともあります。
でも、新しい分野に挑戦するなら、中途採用の看護師にもしっかりとした指導をしてくれるところでないと厳しいでしょう。
だから、あなた今の看護スキルは、どんな職場だったら活かせるのか、逆にどんな職場だと一から学ぶ必要があるのかを考えておく必要があるのです。
自分のスキルを最大限に評価してくれるところはどこか
あなたの今の看護スキルを活かせる職場を探すと、経験加算に有利になります。
即戦力として働けるし、ただの即戦力だけでなく、採用側が求めるレベルのさらに一歩上のスキルを持っていれば、そのスキルを評価して、「調整手当」という経験加算の代わりになる手当をつけてくれるのです。
調整手当は職場やあなたが持っているスキルによっても異なりますが、数万円~10万円程度になることもあります。
だから、あなたんスキルを最大限に活かせて、さらに評価してくれる職場を調べると、即戦力に関するズレもなくなりますし、経験加算・昇給に関するズレも少なくなるのです。
経験加算や昇給について調べる
中途採用で生じるズレをなくすためには、経験加算や昇給について調べましょう。先ほども説明しましたが、経験加算は職場によって大きく異なります。
あなたの看護スキルを最大限に活かせる職場を選んでも、その職場に中途採用者への経験加算制度がなければ、いくらあなたの看護スキルが優れていても、経験加算をしてもらえません。
また、「経験加算をするのは最大10年まで」というところもあります。そのようなところに経験年数15年、20年の看護師が転職してしまったら、10年分の加算しかつきませんので非常にもったいないですし、採用後のズレが生じる原因になります。
だから、中途採用の求人を探すなら、経験加算や昇給については、有無だけでなく、細かい部分までしっかり調べておくようにしましょう。
中途採用で看護師が転職するなら、看護師転職支援サイトを今すぐ活用!
中途採用で看護師が転職するなら、看護師転職サイトを活用しましょう。中途採用で転職に成功するためには、あなたと採用側のズレをなくすことが重要になります。
そして、ズレをなくすには先ほど説明した3つのことをやっておく必要がありますが、自分で3つのことをやるのは大変です。
- 自分で全部を調べるのは難しい
- 看護師転職支援サイトなら転職コンサルタントが全部調べてくれる!
自分で全部を調べるのは難しい
どのような職場ならあなたのスキルを活かせるかを調べたり、経験加算や昇給の有無や細かい部分を調べるのは、自分では難しいですよね。
また、スキルを活かせる職場を調べても、そこからあなたに合った教育制度があるのか、どのくらい調整手当をつけてくれるのかを調べることはできません。
自分の看護スキルを冷静に分析するのも、自分1人ではどうしても主観が入ってしまって、客観的に分析するのは難しいという人も多いと思います。
看護師転職支援サイトなら転職コンサルタントが全部調べてくれる!
中途採用の転職に失敗しないためには、3つのズレをいかになくすか。そして、そのためにはどれだけ細かく調べられるかがポイントになります。
ズレをなくすために、自分で細かく調べるのは限界があります。その限界を軽々と超えるためには、看護師転職支援サイトを活用しましょう。
看護師転職支援サイトに登録すると、プロの転職コンサルタントがあなたの転職を全面的にバックアップしてくれます。
あなたの看護師経験を細かくヒアリングして、あなたの看護師スキルを客観的に分析してくれます。そうすれば、無理なく即戦力になれる職場を紹介してくれるのです。
また、あなたに合った教育制度がある職場や経験加算や昇給の有無や詳細、調整手当の有無なども調べてくれます。調整手当は交渉もしてくれるので、最初の提示よりも多くもらえることもあるのです。
だから、中途採用で失敗しないためには、看護師転職支援サイトに登録して、転職コンサルタントを味方につけることが重要なのです。