看護師の高収入は専門看護師になれば、必ず約束されているものなのでしょうか?
専門看護師の給料事情などを詳しく知っておかないと、苦労して専門看護師になっても、「あれ?こんなはずじゃなかったのに・・・」と後悔することになりかねません!
看護師の高収入は専門看護師になれば間違いないと思っていませんか?
看護師の高収入は専門看護師になれば間違いないんでしょうか?
専門看護師になるには、看護系大学院の修士課程を修了しなければいけませんので、看護師のキャリアアップの中でも最もハードルが高い資格と言えるでしょう。
「大学院の修士課程で2年間も学ぶのだから、専門看護師の資格を取れば給料の大幅アップは間違いなし!必ず高収入がもらえる!」と思い込んでいませんか?
実は、その思い込みは間違いなんです。
専門看護師になったからといって、高収入が約束されているわけではありません。
少し古いデータになりますが、看護協会の「2007年専門看護師認定更新者 活動状況調査結果」を見てみましょう。
専門看護師の資格取得後に勤務条件や給与待遇に変化がなかったケースは71%にも上ります。
専門看護師になっても、給料が上がる確率は30%にも満たないんです。
しかも、大学院の学費は2年間で公立だと200万円前後、私立だと350~400万円はかかります。さらに2年間の生活費も捻出しなければいけません。
ですから、専門看護師の資格を取得しても、金銭面で見ると高収入どころか実質マイナスになってしまうことが多いんです。
看護師の高収入、専門看護師でも諦める必要はありません!
看護師が高収入を専門看護師で得ることはできないのでしょうか?
専門看護師の70%以上が給料や待遇に変化なしというデータを見て、専門看護師になって高収入を狙おうと思っていた看護師さんはガッカリしたかもしれません。
確かに高収入がほしいからという理由で専門看護師になるのはオススメできません。
でも、あなたはなぜ専門看護師になろうと思ったのですか?
看護師としてキャリアアップしたい、専門性を高めて理想の看護をしたいと思ったからではないでしょうか?
そういう気持ちがしっかりあって、「できれば高収入がほしいんだけど」と思っているのであれば、高収入を諦める必要はありません。
「キャリアアップ&やりがいが第一、その次に高収入」という優先順位の人は、「やりがいがあって割がいいから高収入」という相対的な高収入を狙うことができるんです。
専門看護師になれば、専門分野に関する仕事が多くなりますし、活動場所は所属部署に留まらず、看護部内全体または施設全体になりますので、やりがいを感じることができます。
また、自分のやりたい看護・理想の看護を追求していくことができるでしょう。
やりがいを感じ、やりたい看護・理想の看護を追求できれば、給料が上がらなくても、「割がいいから高収入」と思えませんか?
それに、専門看護師になっても絶対に給料が上がらないというわけではありません。
約3割は専門看護師手当がついたり、昇進してそれに伴う昇給があります。
また、専門看護師での働きを認められれば、給料アップのチャンスは十分にあります。
専門看護師の働きは一般のスタッフよりも目立ちますし、形として残るものが多いですので、一般のスタッフよりも給料アップのチャンスは多いと思います。
看護師が高収入を専門看護師で狙うなら、自分をしっかり売り込もう!
看護師が高収入を専門看護師で狙いたい人は、自分をしっかりと売り込むようにしましょう。
専門看護師になるには修士課程で2年間学ばなくてはいけません。
認定看護師の場合は出張や研修扱いにして、資格取得後に所属病院に戻ってくるような制度を設けている病院が多いのですが、専門看護師の場合はそういう支援制度がある病院はあまり多くありません。
ですので、専門看護師になるために退職を選択する人も少なくありません。
退職を選択した場合、修士課程終了後に働くための病院を探さなくてはいけませんよね。
この時に専門看護師になることを全面にアピールして、自分をしっかり売り込むようにしましょう。
専門看護師を配置している病院は、診療報酬で加算されるんです。
つまり、専門看護師を配置すれば、その病院は収入が増えることになります。
ですから、資格取得後の職場を探す時には、専門看護師であることをアピールすれば、それを給料に反映してくれる可能性が高くなります。
専門看護師として入職すれば、やりがいなどの相対的な高収入だけでなく、給料をアップしてくれて絶対的な高収入を狙える病院を探すなら、転職サイトを利用しましょう。
転職サイトなら担当者に「専門看護師を必要としてくれて、さらに給料を上げてくれるところ」と伝えれば、それに合った病院を探してくれるんですよ!