看護師が辞めたいのは夜勤がつらいからという理由が多いって本当でしょうか?
夜勤は普通の人が寝ている時間に働くのですから、つらいのは当たり前かもしれませんが、看護師さんは具体的にどういう時に「もうつらい、辞めたい」と思うのでしょう?
そして、夜勤がつらくて辞めたい時にはどうすれば良いのでしょう?
看護師が辞めたいのは夜勤がつらいから=身体的につらい
看護師が辞めたいのは夜勤がつらいからというのは、当たり前のことですよね。普通は寝ている時間に働いているのですから、身体的につらいのは仕方のないことです。
生活リズムが崩れて、体調を崩しやすい
夜勤は2交代制、3交代制のどちらも夜に働きますよね。つまり、人が寝ている時間に働くことになります。そして、夜勤専従でない限り、日勤でも働かなくちゃいけないんですよね。
つまり、日勤でも夜勤でも働く必要があるので、生活リズムがグチャグチャになるんです。
2交代制の看護師さんのシフトでよくあるのは、日勤、夜勤、夜勤という1日勤2夜勤というシフトです。
1日目は昼間に働いて、2~3日目は夕方から朝、そこから少し休んで、4~5日目も夕方から朝に働くという生活を送っていたら、生活リズムが崩れて、体内時計は狂います。
そうすると、「あれ?今って昼?夜?」という状態になったり、眠いのに寝付けない、眠りが浅いなどの問題も起こってきます。
睡眠不足になれば、肌荒れや慢性的な疲労につながり、体調を崩しやすくなってしまうんです。
忙しくて仮眠時間が取れない
夜勤は日勤に比べてスタッフ数が少ないですよね。1人の看護師が受け持つ患者さんの人数は多くなります。
消灯後に患者さんが寝てくれて、緊急入院もなく、急変もない場合は、平和に夜勤が過ぎていくのですが、そういう夜勤はかなりレアですよね。大体の夜勤はバタバタと忙しいものです。
ひどい時には、「眠れない」、「トイレに連れてって」、「隣の人がうるさい」などのナースコールが頻回、さらに重症な患者さんの急変があり、そこに救急外来からの緊急入院が入ったということもあります。
夜勤は看護師の人数が少ないので、いきなり仕事が増えると、日勤以上に看護師1人あたりの負担が増えて、「バタバタ忙しい」という状態を超えて、「もう何から手をつけて良いのかわからない~!!!」という状態になってしまいます。
そういう夜勤は、仮眠時間もとれず、食事休憩もままならないことがありますので、2交代制の場合16時間ぶっ通しで立ちっぱなしのまま働き続けなければいけなくなります。
仮眠もなく、食事も取れないで立ったまま16時間ずっと働き続けたら、「もう辞めたい」と思うのは当然ですね。
看護師が辞めたいのは夜勤がつらいから=精神的につらい
看護師が辞めたいのは夜勤がつらいからということが多いのですが、夜勤のつらさは身体的なものだけではありません。精神的にも夜勤はつらいんです。
責任者がいなくてプレッシャー
日勤だと師長や主任などの病棟責任者が必ずいますよね。何か問題が起こったら、病棟責任者に報告すれば、対応してくれるという安心感があります。
でも、夜勤中はそうではありませんよね。大きな病院だったら、夜勤中の責任者として当直師長がいることもありますが、小さな病院では夜勤のリーダーが責任者となりますので、患者さんや家族からのクレームなどの問題があった時は、あなたが対応しなければいけないことがあるんです。
問題が起こった時、自分が対応しなければいけないというのは、大きなプレッシャーになりますので。夜勤リーダーになるたびに「辞めたい」と思うようになるのは仕方のないことです。
当直医師への報告がプレッシャー
日勤の時には、たいてい医師1人は病棟にいてくれるものですし、たとえ病棟にいなくても外来や医局に電話すれば、すぐに来てくれますよね。
夜勤中も医師は病院内にはいるんですが、医師は看護師と違って「夜勤」ではなく「当直」ですので、急変などがない限り深夜は仮眠を取っています。
患者さんの状態が少し悪化してきている、ドクターコール条件には引っかかってないけど、血圧が徐々に下がってきているなどの場合、(寝ている医師を起こしてまで報告すべきかどうか迷う】看護師さんも多いのではないでしょうか?
思い切って電話をしたのに「コール条件に引っかかってないなら、電話してくるな!」と怒られることもありますし、電話しなかったら「血圧が下がってきてるってわかってるなら、何で電話しないんだ!それでも看護師か!」と怒られることもあります。
夜勤は身体的もつらいですし、精神的なプレッシャーも多いので、夜勤がつらくて辞めたいと思う看護師さんは多いんです。
看護師が辞めたいのは夜勤がつらいからという時、どうすれば良いの?
看護師が辞めたいのは夜勤がつらいからという時は、どうすれば良いのでしょう?
夜勤がつらくて辞めたい思っているのに、我慢して夜勤を続けていてもメリットはありませんよね。夜勤がつらい時の解決法を一緒に考えてみましょう。
身体的につらい時は、日勤専従にしてもらおう
夜勤が身体的につらくて辞めたいと思っている人は、夜勤で体調を崩していることを師長に相談して、日勤専従にしてもらったり、外来へ異動させてもらうようにしましょう。
夜勤は人によって「合う、合わない」が大きく分かれます。夜勤をやっても体調は万全!という人もいますが、合わない人はすぐに体調を崩してしまいます。これは、その人の特性、体質によるものなので仕方ないんです。
無理をして夜勤に入って体調を崩してしまうなら、日勤専従でバリバリ働いたほうが良いですよね。
精神的につらい時は、あらかじめ対策を取っておこう
夜勤が精神的につらくて辞めたいと思っている人は、あらかじめ対策を取っておけば、ある程度問題は解決します。
まず、責任者がいないことがプレッシャーに感じる場合は、「対応マニュアル」を師長に作ってもらいましょう。
想定されるケースごとにどう対応すればよいかをマニュアル化してもらうんです。
そして、自分ではどうしようもない時は、「夜中でも師長に電話して良いですか?相談させてください」と頼んでおきましょう。
次に、当直医師への報告にプレッシャーを感じている時です。
これは、まず夜勤に入った時に、その日の当直医師を確認して、急変しそうな患者さんがいる場合は、「こういう患者さんがいるので、夜中でも早めに報告しますね。」とか「血圧どのくらいになったら報告しますか?」と当直医師に一声かけておきましょう。
また、当直医師の癖を把握しておくのも良いですよ!医師によって、早めに報告してほしい人とコール条件に引っかかってから報告してほしい人がいます。
この医師は早めに報告、この医師はコール条件重視などを把握しておくと、精神的なプレッシャーから解放されるでしょう。
日勤専従にさせてくれない、こういう対策をしてもやっぱり夜勤がつらいという場合は、転職を考えましょう。
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