看護師の転職に有利な資格ってどんなものがあるのでしょうか?
将来の転職に向けて、転職に有利な資格を取っておこうと考えている看護師さんは、今からご紹介する9つの資格を取っておくと、好条件の求人や人気の求人に採用される確率が高くなりますし、転職して給料アップを狙えるんです。
看護師の転職に有利な資格=専門看護師
看護師の転職に有利な資格の1つ目は、専門看護師です。
これは、看護師のキャリアアップの資格の最高峰の資格であり、難易度がとても高い資格ですよね。
専門看護師はがん看護、精神看護、地域看護、老人看護、小児看護、母性看護、慢性疾患看護、急性・重症者看護、感染症看護、家族支援、在宅看護の11分野があります。
専門看護師になるためには、臨床経験が5年以上(専門分野が3年以上)あり、看護系大学院修士課程修了者で、日本看護系大学協議会が定める所定の単位(総計26単位または38単位)を取得し、日本看護協会の認定審査に合格する必要があります。
専門看護師がいると診療報酬で加算がついて、病院は儲かるようになっていますので、専門看護師の資格は転職に有利な資格であることは間違いありません。
看護師の転職に有利な資格=認定看護師
看護師の転職に有利な資格の2つ目は、認定看護師です。これも、看護師のキャリアアップの資格としてはとても有名な資格ですね。
認定看護師は救急看護、皮膚・排泄ケア、集中ケア、緩和ケア、がん化学療法看護、がん性疼痛看護、感染管理、糖尿病看護、不妊症看護、新生児集中ケア、透析看護、手術看護、乳がん看護、摂食・嚥下障害看護、小児救急看護、認知症看護、脳卒中リハビリテーション看護、がん放射線療法看護、慢性呼吸器疾患看護、慢性心不全看護の21分野があります。
認定看護師になるには、臨床経験が5年以上(専門分野が3年以上)あり、6ヶ月以上(615時間以上)の研修を受けて、日本看護協会の認定審査に合格しなければいけません。
認定看護師も専門看護師と同様に診療報酬で加算がつきますので、認定看護師は転職に有利な資格なんです。
認定看護師は研修期間が専門看護師よりも短い分、専門看護師よりはややハードルが低い資格となっていますので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
看護師の転職に有利な資格=汎用性が高い資格7つ
看護師の転職に有利な資格、次はどこの職場に転職しても有利な資格になるような汎用性が高い資格をご紹介します。
今からご紹介する7つは、先ほどご紹介した専門看護師や認定看護師よりも比較的簡単に取得できる資格ばかりです。
転職に有利な資格=ケアマネージャー(介護支援専門員)
汎用性が高く、看護師の転職に有利な資格はケアマネージャー(介護支援専門員)です。
ケアマネージャーは、要支援・要介護認定を受けた人のケアプランを作成し、そのケアプランを実施するために介護サービス事業者との連絡・調整などを行うのが仕事です。
看護師がケアマネージャーの資格を取ると、介護施設や訪問看護ステーションで役立ちますし、急性期病院での退院支援の仕事を任されるようになりますので、どこの職場でも重宝され、転職に有利な資格であると言えるでしょう。
ケアマネージャーは5年以上の臨床経験があり、各都道府県が実施する介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、実務研修を受講して、レポートを提出すると資格を取得できます。
転職に有利な資格=認知症ケア専門士
看護師の転職に有利な資格、次は認知症ケア専門士です。
認知症ケア専門士は日本認知症ケア学会が認定している資格で、認知症ケアに対する優れた学識と高度の技能、および倫理観を備えた専門技術士のことです。
認知症ケア専門士になるには、過去10年間で認知症ケアの実務経験が3年以上あり、一次試験であるマーク式の五者一択の筆記試験に合格したら、二次試験として論述と面接の試験を受けて合格する必要があります。
今後、日本は高齢者がドンドン増加し、それに伴って認知症の患者さんが増加しますので、認知症ケア専門士は転職に有利な資格になるでしょう。
転職に有利な資格=NST専門療法士
看護師の転職に有利な資格には、NST専門療法士もあります。
NST専門療法士は静脈経腸栄養学会が認定している資格で、静脈栄養や経腸栄養を用いた臨床栄養学に関する優れた知識と技能を持っていると認められた人が取得することができます。
NST専門療法士になるには5年以上栄養サポートに関する業務についていて、さらに静脈経腸栄養学会や臨床栄養セミナー等に参加して30単位以上を取得しなければいけません。
最近は患者さんの治療や健康管理を行う上で栄養管理が重要視されていますので、NST専門療法士の資格は急性期病院でも、療養型病院でも介護施設でも転職に有利な資格となるでしょう。
転職に有利な資格=医療環境管理士
医療環境管理士も看護師の転職に有利な資格と言えるでしょう。
医療環境管理士とは、医療福祉検定協会が認定する資格で、医療施設で多職種と連携し、感染管理の指導的立場を目指す資格です。
院内感染の予防はどこの医療施設・介護施設でも大きな課題となっていますので、感染管理に関する高度な知識やスキルを持っている看護師は、需要が高く、転職に有利になるのです。
医療環境管理士の資格を取得するには、医療福祉検定協会が発行しているテキストを購入し、受験の申し込みをして、試験を受けます。
この試験を受けるためには、特に必要な資格や経験はありません。
試験に合格したら、認定講習会を受講すればOKです。実務経験等の制限がありませんので、汎用性が高い割には、取得しやすい資格であると言えるでしょう。
転職に有利な資格=糖尿病療養指導士
看護師の転職に有利な資格には、糖尿病療養指導士もあります。
糖尿病は日本人の国民病とも言われるほど患者数が多い疾患ですので、糖尿病の療養に関する専門的な知識を持っている看護師は、転職に有利なのです。
糖尿病療養指導士は糖尿病の自己管理(療養)を患者さんに指導する医療スタッフのことで、高度で幅広い専門知識を持ち、患者さんの糖尿病セルフケアを支援する資格です。
糖尿病療養指導士になるには、過去10年以内に2年以上継続して糖尿病患者さんの療養指導を行う仕事に従事していて、通算1000時間以上糖尿病患者んさんの療養指導を行った経験がある必要があります。
さらに、糖尿病療養指導の事件例が10例以上あり、日本糖尿病療養指導士認定機構が開催する講習会を受講した上でマークシート方式の筆記試験に合格すれば、糖尿病療養指導士の資格を取得することができます。
糖尿用療養指導士の資格は、急性期病院や療養型病院だけでなく、介護施設や訪問看護ステーションへの転職にも有利な資格となるはずです。
転職に有利な資格=3学会合同呼吸療法認定士
看護師の転職に有利な資格、次は3学会合同呼吸療法認定士の資格をご紹介します。
3学会合同呼吸療法認定士は、日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会が認定している資格で、この資格を持っていれば、呼吸療法に関する高度な専門知識を持っていると認められることになります。
3学会合同呼吸療法認定士は看護師経験が2年以上あり、過去5年以内に認定委員会が認める学会や講習会に出席し、12.5点以上の点数を取得してから、認定試験を受け合格する必要があります。
呼吸療法は急性期はもちろん、リハビリ期や慢性期、在宅でも必要となるものですから、3学会合同呼吸療法認定士は転職に有利な資格と言えるのです。
転職に有利な資格=BLSやACLSのプロバイダー
転職に有利な資格、最後はBLSやACLSのプロバイダーです。
BLSやACLSはアメリカのAHAが推奨している一次救命、二次救命処置の研修で、BLSは1日、ACLSは2日間で研修を受けることができ、試験に合格すればBLS、ACLSの各プロバイダーの資格を得ることができます。
BLS、ACLSは共に看護師として働く上での、基本となるものですので、BLSとACLSのプロバイダーの資格を持っていれば、基礎がしっかりできている看護師と思われますので、転職に有利な資格となるのです。
まとめ
看護師の転職に有利な資格をご紹介しましたが、いかがでしたか?
今回はどの職場でも有利になる資格をご紹介しましたが、もし産科で働きたいなら助産師、内視鏡室で働きたいなら消化器内視鏡技師などその職場に合った専門的な資格もありますので、専門分野が決まっている人は、調べてみると良いでしょう。
転職に有利な資格を持っている人は、転職サイトを使って転職すると良いですよ。
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