「中高年の看護師が転職しても、良い職場には採用されなそう…」
「中高年の看護師を採用する職場なんて、どうせブラックでろくでもないところよね」
と転職したいけれど、中高年の看護師は良い職場に転職できなそうだから、転職を躊躇している人は多いと思います。
確かに、中高年になってからでは、
「まともなところに転職できない」
「希望とはかけ離れたところにしか採用してもらえない」
「良い職場に転職するのは諦めたほうが良い」
というのが一般常識です。
でも、この常識は、看護師にも当てはまるものなのでしょうか?
人手不足が深刻な看護師の世界では、この常識は当てはまりません。
看護師は中高年になってからでも、良い職場に転職することはできます。
「中高年だから」と年齢を理由に転職を諦めてしまったら、あなたはせっかくのチャンスを自らゴミ箱に捨てているようなもの。
看護師なら、年齢なんて関係ありません。
目の前のチャンスを自分の手で掴み取りましょう。
目次
看護師は中高年だから転職を諦めて良いの?
看護師は転職を「中高年だから」という理由で諦めてしまっても良いのでしょうか?
本当は転職をしたい!
でも、年齢が年齢だし、どうせ今転職しても、ロクなところにしか転職できない。
だから、転職しない。
本当にそれで良いんですか?
- 今の職場で働き続けたら、マイナスと後悔だけが残る
- 中高年でも看護師は良いところへ転職できる!
今の職場で働き続けたら、マイナスと後悔だけが残る
あなたは、本当は転職したいんですよね?
でも、中高年という年齢が不安だから、転職をしなかったら、どうなるでしょうか?
本当は転職したいのに、転職をしなかったら、後悔だけが残ります。
体力的にキツイのに転職せずに我慢したら、そのうち身体を壊すでしょう。
人間関係などストレスを抱えているのに、転職せずに我慢したら、うつ病になるかもしれません。
そして、何より、
あの時転職していれば…
という後悔を一生背負っていくことになります。
本当は転職したいのに、年齢を理由にして転職しないのは、何1つプラスになりません。
マイナスと後悔だけが残るのです。
中高年でも看護師は良いところへ転職できる!
中高年の看護師は転職しても良いところへは転職できない、ロクでもない職場にしか採用されないと思い込んでいませんか?
良い職場に転職できる?
はい。
看護師なら、中高年でも良い職場に転職することができます。
その理由はただ1つ。
看護師不足が深刻だから
あなたもご存知のように、現在の日本は高齢者は増えていくのに、看護師はなかなか増えない。
だから、看護師不足はどんどん深刻化しています。
「中高年だろうと、年齢なんて関係ない!」
「看護師免許を持っていて、看護師として働いてくれるなら大歓迎!」
という職場は沢山あるんです。
一般的には、中高年が転職すると、まともな職場・良い職場には転職できないとされています。
でも看護師は別!
看護師不足は深刻なので、中高年でも良い職場に転職できるんです。
だから、「中高年だから転職は無理だわ」と思い込んで、転職を諦めてしまうのはもったいないです。
年齢なんて気にせずに、転職したいなら転職すべきなんです。
看護師が転職を中高年でするなら価値観に合った職場を見つけよう
看護師は転職を中高年でも成功させることができます。
「中高年はまともな職場に転職できない」という常識は捨てて、転職したいなら、思い切って転職しましょう。
そうすれば、今よりも良い職場で働くことができます。
ただ、どんな職場が「良い職場」なのかは人それぞれ違います。
1人1人の価値観によって、また今の悩みによって、良い職場は変わってきます。
何を優先するかを考えて、あなたに合った職場を選びましょう。
- 体力面を重視
- 人間関係を重視
- 仕事内容ややりがいを重視
体力面を重視
今の職場は体力的にキツイから転職したい中高年の看護師は、次の3つのことを考えて職場を選ぶことをおすすめします。
- 急性期以外を選ぶ
- 力仕事がないところを選ぶ
- 働き方を選ぶ
急性期以外を選ぶ
急性期病院はどうしても忙しく、体力的に厳しいことが多いです。
看護師の職場は急性期以外にもたくさんあります。
病院は急性期だけではありません。
急性期以外の病院
- 療養型病院
- 精神病院
※リハビリ病院は体力的にキツイので、おすすめできません。
そして、看護師の職場は病院だけではありません。
病院以外の職場
- クリニック
- 訪問看護ステーション
- 介護施設
- デイサービス
- 保育園
- 健診センター
これらの職場は、急性期よりも体力的に楽なことが多いです。
力仕事がないところを選ぶ
体力的にキツイ中高年の看護師は、力仕事がないところを選びましょう。
特に、腰痛に悩んでいる中高年の看護師は、力仕事の有無は重要ですよね。
介護士がいるところは、力仕事は少ないです。
ただ、職場によっては看護師も積極的に介護業務を手伝う必要があるので、あらかじめ確認が必要です。
働き方を選ぶ
中高年になったら、年齢に合わせた働き方を選ぶことも大切です。
- 常勤(夜勤あり)
- 常勤(日勤のみ)
- 非常勤(日勤のみ)
- 非常勤(夜勤専従)
看護師はいろいろな働き方ができます。
常勤だけが看護師の働き方ではありません。
人間は年齢によってライフスタイルも体力も変化していくもの。
それなら、その変化に合わせて働き方を変えるのは当然です。
夜勤ありの常勤にこだわりたいなら、老健や有料老人ホームなどがおすすめです。
日勤のみの常勤なら、夜勤ありよりも体力的には楽です。
非常勤は給料は下がるけれど、体力に合わせて、勤務時間を調整できますよね。
そして、意外と狙い目なのは夜勤専従です。
中高年で夜勤専従?
はい。
結構いますよ。
中高年で夜勤専従をしている看護師さん。
私が老健でバイトしている時、その老健では2人の50代の看護師さんが、それぞれ週に2回のペースで夜勤専従をしていました。
もちろん、夜勤が苦手ではない人限定ですが、夜勤専従という働き方は意外と体力的に楽というケースもあるんです。
詳しくは「夜勤専従の看護師は、実はメリットが沢山あることを知っていますか?」を見て下さいね。
中高年の看護師は、自分に合った働き方、ライフスタイルに合った働き方、体力的に一番楽な働き方を選ぶ必要があるのです。
人間関係を重視
人間関係を重視する中高年の看護師は、人間関係が良い職場に転職しなければいけません。
人間関係で悩んでいる看護師にとっては、「人間関係が良い職場=理想の職場」になりますよね。
ただ、「人間関係が良い」というだけでは、また同じようなトラブルを抱える可能性があります。
次の2つのポイントを押さえておくと良いですよ。
- 自分も変わること
- 中高年が多い職場を選ぶ
自分も変わること
人間関係のトラブルは、どこに行ってもついて回るものです。
そして、ちょっとしたきっかけで、今までの人間関係が壊れることもあります。
だから、人間関係が良い職場に転職するなら、あなたも変わる必要があります。
私も変わる?
今の職場の人間関係が悪いのは、あなたの責任というわけではありません。
ただ、あなたが変われば、周囲の人を変えられることもあります。
同僚や上司と良い関係性を保つために、あなたも努力しなければいけません。
だから、今の職場で何か反省すべき点はなかったかを考えて、変わるべき部分は変わるように努力しましょう。
どんな風に変われば良いかのヒントになるのは、「アドラー心理学」です。
簡単に説明しますね。
例えば、あなたは年下の看護師を「自分よりも立場が下の看護師」として縦の関係で見ていませんでしたか?
でも、一緒に働く仲間・同僚という横の関係で考えて、尊敬・信頼を持って接するようにする必要があります。
そうすることで、あなたは年齢に関係なく、同僚全員から信頼され、尊敬され、親しみを持たれるようになるはずです。
その結果、職場の人間関係は良くなりますよね。
もし、あなたが横の関係を重視して接しているのに、その職場の同僚の人がとてもいじわるで根性が悪い人で、一方的にあなたに敵意を向けてきたとしても、あなたは正しい接し方をしているのですから、自分の勇気づけをすることができます。
そして、その職場の人全員がいじわるというわけではないはずです。
そんな「全員悪人」のような修羅の国のような職場は、さすがにないでしょう。
だから、あなたの正しい行い、正しい接し方を見てくれている人は必ずいます。
あなたを見て認めてくれる人が1人でもいれば、「この職場に居て良い」と思えますよね。
あなたが変われば、転職先で良い人間関係を築き、それを長く保つことができるんです。
中高年が多い職場を選ぶ
いくらその職場の人間関係が良くても、みんな20代の若い看護師だったら、さすがにあなたは浮いてしまいます。
だから、あなたと同じ中高年が多い職場を選びましょう。
そうすれば、早く職場に馴染むことができます。
仕事内容ややりがいを重視
仕事内容ややりがいを重視する中高年の看護師にとって、良い職場を探すポイントは、
- 今までの経験を活かせること
- 理想の看護ができること
この2つになります。
今までの経験を活かせて、理想の看護ができれば、やりがいを感じることができます。
やりがいを感じれば、「この職場で働けて良かった」、「私のやりたいことができて嬉しい」と思えますので、仕事をしながら幸せを感じられるのです。
経験を活かせること
せっかく今まで長年看護師をやってきたのですから、その経験を活かした仕事をしたいですよね。
そして、中高年になると、どうしても新しいことを吸収できなくなります。
だから、中高年の看護師が良い職場に転職するなら、全くの新しい分野に挑戦するのではなく、経験を活かせる仕事ができる職場を選びましょう。
そうすれば、精神的な負担は少なく、やりがいを感じながら働くことができます。
理想の看護ができること
中高年の看護師は、年齢的に看護師人生の最終コーナーを回ったあたりになると思います。
最後くらい、理想の看護ができる職場に転職しませんか?
理想の看護ができたら、その職場はあなたにとって「良い職場」になりますよね。
転職する前に、もう一度看護観を見直して、あなたに合った良い職場を見つけましょう。
看護師が転職を中高年でする時には経験加算を重視しよう
看護師が転職を中高年でするなら、良い職場を探す必要があります。
良い職場は人それぞれで価値観によって変わることは、先ほど説明した通り。
でも、全員に共通する「良い職場」の条件が1つだけあります。
それは、給料が高い職場です。
給料が低いと、ほかの条件がどんなに良くても、「良い職場」とは思えないことがあります。
なぜなら、看護師はボランティアではないから。
私たち看護師は、ボランティア精神・奉仕精神が必要になることもあります。
でも、本当のボランティアではないんです。
看護師はみんな、
「給料をもらえるから看護師をやっている」
のです。
逆に言えば、
「給料をもらえなければ、看護師の仕事はしない」
ということになります。
建前:「看護師は奉仕精神が一番大切」
本音:「給料をもらわなければ、こんな仕事やってられない」
この本音と建前は、看護師あるあるですよね。
だから、中高年の看護師が転職するなら、給料にはこだわるべきです。
基本的に、中高年の看護師が転職で給料が上がることはありません。
どこでも人件費は抑えたいですから。
でも、現状維持、もしくは下げ幅を最小限にすることはできます。
そのためのキーポイントは、
経験加算
です。
あなたの看護師経験を最大限に評価して、給料に反映させてくれれば、中高年の看護師が転職しても、給料が下がるリスクは少ないいでしょう。
経験加算については、「看護師は経験加算の仕組みを知らないと損!給料アップ秘訣はこれ!」で詳しく説明しています。
看護師が転職を中高年でするなら転職サイトを利用して!
看護師が転職を中高年でするなら、転職サイトを利用しましょう。
看護師なら中高年で転職しても、良い職場に転職することができます。
でも、あなたの価値観に合った職場で、さらに経験加算をしっかりつけてくれるところでないといけません。
そのような職場を探すのは、ちょっと手間がかかります。
その手間を考えると、
「転職…しなくても良いかしら?」
なんてことが脳裏をよぎるのではないでしょうか?
でも、それでは最初に説明した通り、マイナスと後悔しか残りません。
転職の手間を少なくするためには、転職サイトを利用することをおすすめします。
転職サイトを利用すれば、面倒なことは全部転職コンサルタントがやってくれます。
転職コンサルタントは、あなたから情報収集をして、あなたの価値観に合った職場を探してくれます。
その職場の中から、経験加算を最大限につけてくれる求人を紹介してくれるんです。
だから、中高年の看護師は転職サイトを利用すると、良い職場に転職することができるのです。