老健の看護師が残業なし、もしくは少ないのは当たり前のことなのでしょうか?
老健で働けば残業なし、もしくは少ないと思い込んでいませんか?
そう思い込んでいると、残業がある「ブラック老健」に転職してしまうかもしれませんよ!
老健の看護師は残業なし、もしくは少ないのが基本なの?
老健の看護師は残業なし、もしくは少ないのでしょうか?まずは、基本的な部分を考えてみましょう。
老健の看護師が残業なし、もしくは少ないのかどうかは、老健という介護施設の特徴を考えてみると、その答えが出てくるはずです。
老健は簡単に言うと、病院と在宅をつなぐ施設です。入院治療の必要はないけど、リハビリや介護面などで自宅に戻るのはまだ難しいと判断された高齢者が一時的に入所する介護施設が老健なんです。
つまり、「入院治療の必要なし」そして「在宅復帰の可能性あり」という人が老健を利用することになります。
そういう人が入所しているのであれば、急変もほとんどなく、緊急検査、緊急オペなどもありませんので、突然仕事が増えることはないんです。
また、老健では看護師は看護業務に専念することができますので、病棟のように時間に追われることもなく、比較的ゆとりを持って働くことができます。ですから、老健は残業なし、もしくは少ないことが多いんです。
老健の看護師は残業なし、もしくは少ないけど例外あり=私の体験談
老健の看護師は残業なし、もしくは少ないことが基本なのですが、残念ながらすべての老健で残業なし、もしくは少ないというわけではありません。例外もあります。
老健で残業をした私の体験談をお話します。
日勤終了間際に介護士からの報告
私が働いていた老健は、看護師の仕事量は多くないので、仕事量だけを見ると残業する必要はありません。
でも、日勤終了間際にイレギュラーの仕事が発生すると話は別です。
たとえば、日勤終了15分前に、介護士から「○○さんが4日間便が出ていないので、浣腸をお願いします」と頼まれたことがありました。
そこの老健はきちんと排便管理をしていて、3日間排便なしの場合は午前中に処置をすることになっています。
でも、その管理が正確にできていなかったり、介護士がミスをして処置リストに挙げるのを忘れている時がたびたびあったんです。
日勤終了15分前から浣腸の準備をして、浣腸を施行し、排便を確認し、記録をして申し送りをしていたら、さすがに残業決定です。
こういう仕事って、なぜか勤務終了間際に頼まれることが多いんですよね・・・。
緊急受診時の師長の判断ミス
老健では病棟のように24時間いつでも医師が常駐しているわけではありません。むしろいない時間の方が多いんです。
そういう時に利用者さんの具合が悪くなった場合、看護師が判断して病院に受診させる必要があります。
病院の受診には看護師が付き添わなくてはいけません。普通に考えると、利用者さんの受診に看護師が付き添うのは当然ですよね。
そして、受診が必要な状態だと判断したら、できるだけ早く受診をするのも当たり前のことだと思います。
でも、私が働いていた老健の師長は、面倒くさいと思ったのか、午前中に利用者さんの具合が悪くなっても、「午後になったら回復するかもしれないから、もう少し様子を見ましょう!」と言って、なかなか病院に連れて行かないことがあったんです。
確かに、その時の利用者さんの状態は受診させるかどうか微妙な状態ではありました。でも、その日は金曜日。日勤帯で受診させなければ、夜から月曜日の朝までは救急外来での受診になるんです。
そういう面も含めて、早い段階で受診させるべきなのですが、「受診に連れて行った方が良いと思うんですけど」と言っても、「もう少し待ちましょう!」との師長判断。
でも、午後まで待っても結局利用者さんは回復せず、午後4時頃になってようやく病院を受診。私が受診に付き添ったので、当然ながら残業決定です。
受診の付き添いや家族への報告、看護記録などをしていたら、3時間くらい残業することになりました。
老健の看護師が残業なし、もしくは少ないかどうかはそこのスタッフ次第かも?
老健の看護師が残業なし、もしくは少ないかどうかは、その老健のスタッフ次第かもしれません。
私の経験上、その残業の原因は自分でもなく利用者さんでもなく、そこで働くスタッフであることが多かったんです。
もちろん、毎日のように残業があったわけではありませんが、こういう理由で残業をすると、ため息しか出ません。
ですから残業なし、もしくは少ない老健で働こうと思ったら、月平均の残業時間やそこで働くスタッフのレベルややる気などをきちんと調べておく必要があります。
でも、残業時間もスタッフのレベルも、自分で調べることなんてできませんよね。
でも、老健で残業なし、もしくは少ないところを狙うには、きちんと調べないと思わぬ「ブラック老健」で働く羽目になるかもしれません。
ブラック老健への転職を回避して、残業なし、もしくは少ない老健で働くためには、転職サイトを使うのが一番の近道です。
なぜなら、残業時間やスタッフのレベルをあなたに代わって担当者が調べてくれるんです。
ですから、「ブラック老健」ではなく残業なし、もしくは少ない「ホワイト老健」で働くことができるんですよ!