老健の看護師が夜勤をすると、意外と大変なことが多いって本当でしょうか?老健は介護施設ですので、病院よりも夜勤が楽だと思うかもしれません。
でも、老健だからこそ、病院よりも夜勤が大変なことがあるんです。老健の夜勤で苦労している看護師さんだけでなく、これから老健で働こうと思っている看護師さんも必見ですよ!
老健の看護師は夜勤で苦労するって本当?
老健の看護師は夜勤で苦労するって本当でしょうか?「介護施設の夜勤=楽!」というイメージがありますよね。でも、実際に老健で夜勤をすると、「あれ?意外とつらいかも」と思うことがあるんです。
夜勤の回数が多い
病院の場合、2交代制だと夜勤は月4回が平均になりますよね。これは、「看護師は月に72時間までしか夜勤に入ってはいけない」という72時間ルールがあるからです。
でも、老健は介護施設ですから、このルールは適用されません。また、老健は病院に比べて、若手の看護師が少なく、ママさん看護師やベテラン看護師が多いですので、夜勤に入らず日勤のみの条件で働く人が多いんです。
そうすると、夜勤に入れる看護師さんにその分の負担がかかりますので、夜勤の回数が増えてしまうというわけです。
看護師1人だから大変
介護施設は、基本的に看護師1人+介護士数人で夜勤を行います。介護施設は治療が必要な人はいませんし、急変が起こることは珍しいのですが、それでも緊急性の高い事態が起こる可能性はゼロではありません。
老健は夜間帯には医師はいませんし、看護師1人だとどう対処すべきか相談する相手もいません。自分で判断しなければいけないんです。
また、それほど緊急性が高くなくても、利用者さんの発熱や体調不良などが重なると、看護師1人で対応しなければいけないので、忙しい夜勤になるんです。
老健の看護師が夜勤で苦労しないためには、師長に交渉しよう
老健の看護師が夜勤で苦労しないためには、夜勤の回数を師長に交渉しましょう。今の職場であなただけに夜勤の負担がかかっていませんか?
1人だけ1ヶ月に6~7回も夜勤に入って、そのほかの人は月1~2回もしくは日勤のみということはないでしょうか?もし、そうであれば夜勤の回数を減らしてもらえるように、師長に交渉しましょう。
1人だけ夜勤回数が多いなんて不公平ですよね。夜勤が好きで、「夜勤回数が多いのは大歓迎!」というのであれば別ですが、夜勤回数が多くて大変だと思っているのであれば、減らしてもらうようにしましょう。
夜勤回数が減れば、少しは気が楽になりますよね。夜勤回数が多くてつらいと思っているのに、そのまま我慢して続けていると、そのうち体調を崩してしまうかもしれません。
師長に交渉する時は、「夜勤が多いせいで体調が悪いんです。」などを理由に交渉すると良いですよ!
老健の看護師が夜勤で苦労しないためには、介護士の育成に力を入れよう
老健の看護師が夜勤で苦労しないためには、介護士の育成に力を入れることが必要です。緊急性が高い事態が起こった時に、自分1人で判断しなければいけないのは、看護師1人で夜勤をする体制である限り仕方がありません。
でも、緊急性がそれほど高くない利用者さんの体調不良時のバタバタは、介護士さんに観察ポイントややってもらいたいことなどを伝えて、介護士のレベルアップを図れば、看護師の負担はグッと減ります。
たとえば、ほかの利用者さんの対応で忙しい時に、「○○さんが、体調悪いって言ってるんで、見てください」と言われたら、ちょっとイラッとしませんか?
「○○さんが体調が悪いと言っています。熱はなく、活気も普段と変わらずにあるのですが、吐き気がするそうです。」と具体的に伝えてもらえると助かりますよね。
具体的な症状を伝えてもらい、体温を測る、熱がある場合にはクーリングするなど介護士でもできることをやってもらってから報告があると、優先順位をつけられます。
そのためには、看護師が持つ医療知識を介護士に伝えて、介護士を育成する必要があります。定期的に研修会を開くなど師長に提案してみてはいかがでしょうか?
夜勤回数を減らしてもらえない、同僚の看護師から介護士の育成を反対される、介護士のやる気が感じられず、レベルアップできないという場合は、転職しましょう。
転職する時は、転職サイトを使うと良いですよ!担当者に「夜勤は月○回まで」や「介護士のレベルが高いところ」などの条件を伝えれば、それに合った老健を紹介してくれます。