看護師の勤務体制は、2交代制と3交代制がありますが、今あなたが働いているのはどちらですか?
一昔前は、ほとんどが3交代制でしたが、少しずつ2交代制が増えてきて、今は2交代制のほうが主流になっていますよね。2交代制が主流になった理由って、気になりませんか?
そして、2交代制と3交代制は結局どっちが良いのでしょう?
看護師の2交代制勤務のメリットってどんなものがあるの?
一昔前は3交代制を取っている病院がほとんどでしたが、15年ほど前から2交代制の勤務に変えるところがどんどん増え始め、今では2交代制のほうが多くなっています。
3交代制から2交代制へと変わったのは、現場で働く看護師の声によるものと言われています。実際に働いている看護師さんが、「3交代制よりも2交代制が良い!」と希望したんですね。
2交代制の勤務体制がどんどん増えているということは、それだけ2交代制の勤務が看護師さんに好評だということです。そんなに2交代制って良いのでしょうか?2交代制のメリットを考えてみましょう。
2交代制のメリットは、プライベートな時間を確保しやすいということです。2交代制の勤務は、日勤が9時から17時、夜勤が17時から翌朝9時としているところが多いと思います。
2交代制の場合は、日勤の翌日に夜勤がある場合でも、2連続の夜勤の場合でも、勤務終了後は次の勤務まで必ず24時間以上空くことになりますので、しっかりと休息を取ることができますし、仕事とプライベートのオンオフの切り替えがしやすいんです。
オンオフの切り替えができないと、自宅に帰っても仕事のことばかり考えてしまって、ナースコールの音が耳から離れないなど、体は休めても精神的に疲れてしまいます。精神的に疲れてしまうと、仕事へのモチベーションが保てずに、辞めたくなりませんか?
看護師の2交代制勤務のデメリットには何があるの?
では、看護師の2交代制はメリットだけで、デメリットはないのでしょうか?そんなことはありません。2交代制の勤務のデメリットもあるんです。
2交代制のデメリットは、やっぱり夜勤の勤務時間が長いという点です。2交代制の夜勤は、16時間勤務になるところがほとんどです。16時間…、長いですよね。しかも、普通の人が休んでいる時間に働くのですから、さらに長く感じるかもしれません。
16時間も働けば、身体的にも精神的にも疲れます。看護師のインシデントは、明け方から日勤への勤務交代までが一番多く発生しやすい時間帯だというデータがありますが、これは夜勤の疲労が原因と言われています。
夕方からずっと働いていれば、明け方ごろには眠気と疲れで、集中力がなくなってしまうのも当然ですよね。
看護師の2交代制と3交代制はどちらがおすすめ?
看護師の2交代制勤務のメリットとデメリットを見てきましたが、結局2交代制と3交代制のどちらが良いのでしょう?自由な時間の確保を優先するか、1回の勤務時間の短さを優先するかですね。
これは、正直に言って好みの問題だと思いますが、2交代制と3交代制の両方を経験した私としては、2交代制をおすすめします。
3交代制だと日勤の後に8時間休んで、また深夜勤に入らなくてはいけないこともあるんです。忙しい日勤だったのに、たった8時間後にまた病棟に行かなくちゃいけないなんて、考えただけでウンザリしませんか?
しかも、8時間休めればまだ良いほうです。日勤の後に残業があれば、深夜勤の時間はどんどん迫ってきます。さらに往復の通勤時間を考えると、日勤後自宅に帰っても、自宅で3~4時間しか休めず、また出勤ということも珍しくありません。
こんなシフトでは、全然休んだ気がしませんし、クタクタのまま深夜勤に入らなくてはいけないですよね。
2交代制は確かに勤務時間が長いんですが、夕食休憩と朝食休憩に加えて、仮眠時間が2時間程度取れるところが多いですので、休憩中にしっかり休めれば、長時間勤務のストレスも和らぐと思います。
また、2交代制だと出勤と退勤が朝か夕方になるのもメリットだと思います。3交代制の準夜勤と深夜勤の勤務交代時間は午前0時ごろになりますが、深夜の出勤退勤は億劫ですし、女性だったら安全面も気になりますよね。
2交代制と3交代制のどちらが良いか迷っている人は、2交代制を選んでみてはいかがでしょうか?2交代制の勤務体制の病院を見つけたいなら、転職サイトを利用すると簡単に探すことができますよ!