看護師で「ブラックな病院だけには絶対に転職したくない!今度こそ、ホワイトな働きやすい病院で働きたい!」と思っている人は多いと思います。誰だって、ブラックな病院に転職したくないですよね。
看護師がブラックな病院だと感じる理由をきちんと知っておけば、転職時にブラックな病院を見分けて、働きやすいホワイトな病院に転職することができます。
看護師がブラックな病院だと感じる理由を日本看護協会中央ナースセンターの「2021(令和3)年度ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析報告書」の中にある「未就業または看護職以外で就業中」の退職理由からランキング形式でご紹介します。
目次
看護師がブラックな病院と感じる理由ランキングワースト12!
看護師がブラックな病院だと感じる理由を、日本看護協会中央ナースセンターの「2021(令和3)年度ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析報告書」の中にある「未就業または看護職以外で就業中」の退職理由からランキング形式で発表します。
- 1位=結婚
- 2位=子育て
- 3位=転居
- 4位=妊娠・出産
- 5位=自分の健康(主に身体的理由)
- 6位=看護職のほかの職場への興味
- 7位=親族の健康・介護
- 8位=配偶者の転勤
- 9位=勤務時間が長い・超過勤務が多い
- 10位=夜勤の負担が大きい
- 11位=自分の健康(主に精神的理由)
- 12位=リフレッシュ
この理由は退職した理由ですが、退職したということは、「その病院で働いていけなかった=その人にとってはブラックな病院だった」ということになります。
だから、退職した理由を徹底的に分析していけば、ブラックな病院の実像が見えてくるはずです。
1位=結婚
ブラックな病院は、結婚後に家庭と仕事を両立できないことが多いです。
配偶者との時間を大切にしたいのに、希望休を出せない、有給を使えない、夜勤に入らなければいけないなどの職場環境なら、退職するしかありません。
看護師が結婚を機に退職するというのは、一昔前の「寿退社」とは異なります。
結婚して専業主婦になろうというのではなく、「この病院で働き続けたら、結婚生活を楽しめないし、離婚まっしぐらの可能性があるから、まずは結婚を機に退職して、両立できる楽でホワイトな職場を探そう」という理由で結婚を理由に退職する人が多いように思います。
結婚を機に退職する人が多い病院は、プライベートを犠牲にして働くことを強制するようなブラック病院と言えるでしょう。
2位=子育て
ブラックな病院の理由ランキング、第2位は子育てと仕事が両立できないことですね。
小さな子供がいる看護師さんは、子育てと仕事が両立できない職場をブラックな病院と感じるのです。
女性が多い看護師の職場は、短時間勤務制度があったり、24時間対応の託児所があるところも少なくないですが、子育てと仕事の両立にまったく理解がない職場もあります。
子育てと仕事の両立ができないブラックな病院で働いていると、子どもとの時間が取れなかったり、職場で肩身の狭い思いをすることになるので、退職する人が多いのです。
子育て中の看護師の働き方は、「看護師が子育てを両立させる働き方12記事まとめ」で詳しくまとめています。
3位=転居
退職理由の第3位は転居です。
これに関しては、ブラックな病院の理由には当てはまりません。
病院で看護師の仕事をしている以上、リモートワークは不可能ですから、引っ越しと同時に退職することになります。
4位=妊娠・出産
ブラックな病院は、妊娠・出産を機に退職する看護師は多いことが特徴です。
妊娠・出産を機に退職する看護師は、「今の職場では、仕事と子育てを両立することは絶対にできない」と考えているんです。
女性が多い看護師の職場の中には、子育て中のママ看護師でも無理なく働いていけるように手厚い子育て支援制度を整備していたり、子育てとの両立に理解を示して、職場全体でフォローするようなところがあります。
でも、妊娠・出産を理由に退職する看護師が多い職場は、妊娠中の配慮もないし、出産後の子育て支援や配慮がないブラックな病院と言えるのです。
妊娠した看護師の厳しい現実は、「看護師は妊娠で厳しい現実に直面!?安心して出産に臨むための方法」で詳しく説明しています。
5位=自分の健康状態(身体的なもの)
身体的な健康状態で退職する人が多い病院も、間違いなくブラックな病院ですね。
身体が辛いのに休むことができない、仕事の負担が多すぎるという場合、体調を崩したり、腰痛に悩まされることになります。
健康状態を害して退職する看護師が多い職場は、看護師に無理をさせていることになるので、問答無用でブラックな病院と言えるのです。
6位=看護職のほかの職場への興味
退職理由の6位は看護職のほかの職場への興味です。
これは現在の職場はやりがいがない、仕事内容に不満があると言い換えることができます。
- 仕事内容がルーティンワークで単調でつまらない
- 仕事量が多すぎる
- 看護師でなくてもできる仕事が多い
- 雑用が多い
これらの病院はブラックな病院と言えるかもしれません。
7位=親族の健康状態・介護
親族の健康状態・介護を理由に退職する看護師が多いのも、ブラックな病院と言えるのではないでしょうか?
子どもが病弱だと、すぐに熱を出したり、入院することもあるので、看護師の仕事と続けるのが大変なこともあると思います
また、介護は育児よりも体力的にも精神的にもきついものですから、簡単に仕事と介護を両立することはできません。
ただ、職場側の配慮があれば、介護休暇(子の看護休暇)や介護休業を使ったり、夜勤の免除や夜勤専従にしてもらうなどの勤務形態の変更で乗り切れることもあります。
ブラックな病院は、「介護の問題(子どもの看病)があって…」と相談した場合に、親身になって勤務形態の変更や介護休暇・介護休業の提案をしてくれるのではなく、「そう。でも仕事はきちんとやってもらわないと困るから。」というような病院だと思います。
8位=配偶者の転勤
3位の転居と同じように、配偶者の転勤で退職するケースはブラックな病院とは言えません。
配偶者の転勤に一緒についていくという場合、退職するしかありません。
看護師は全国どこでも仕事を見つけることができるので、「仕事を辞められないから、配偶者は単身赴任」というケースよりも、一緒に転勤についていって、転勤先で仕事を見つけるというケースの方が多いと思います。
9位=勤務時間が長い・超過勤務が多い
ブラックな病院は時間外労働(残業)勤務時間が長かったり、超過勤務(残業)が多いです。
最近は、2交替制のところが多く、夜勤が16時間程度と長いので、1回の勤務時間が長いのが苦手という看護師にとっては辛いでしょう。
また、夜勤が長いのはきついから、長日勤(ロング日勤)のシフトを作って、日勤でも10~12時間勤務、夜勤も12時間勤務という病院もあります。夜勤が長いのは確かにつらいけれど、長日勤はそれ以上に辛いという看護師は少なくありません。
また、残業が毎日当たり前のようにあれば、誰だって「もう辞めたい。転職したい。」と考えるようになります。
勤務終了間際に患者さんが急変したり、緊急入院が多ければ、残業しなくてはいけないこともあります。これは、仕方がないことです。
でも、毎日のように当たり前に残業があるというのは、おかしいですよね。
毎日残業があるのが当たり前なら、病院は看護師の人数を増やすべきですし、業務整理をして、残業せずに仕事が終わるようにすべきです。
毎日残業をしていて、それが当たり前になっているということは、病院が看護師に甘えているということになるので、そのような病院はブラック病院と断定できるのです。
看護師の残業の実態は、「看護師はサービス残業が当たり前!?定時で帰れる職場を徹底紹介」で説明していますので、併せて読んでみてください。
10位=夜勤の負担が大きい
夜勤の負担が多い病院もブラックな病院ですね。
夜勤回数が多い、仮眠が取れないほど夜勤中忙しい場合、看護師の体力面・精神面での負担が大きくなりますし、プライベートが充実しにくくなるので、ブラックな病院と言えます。
もちろん、病棟勤務をする限り、夜勤に入らなくてはいけないのですが、72時間ルールをしっかり守ってくれて、休憩や仮眠をしっかりとれるのであれば、そこまで負担は大きくありません。
でも、夜勤中も常にバタバタしていて忙しく、夜勤明けで長時間残業しなくてはいけない。しかも夜勤回数が多くて、3連続夜勤は普通のことのような状態になれば、ブラックな病院と言えるのではないでしょうか。
11位=自分の健康(主に精神的理由)
精神的に病んでしまって退職する看護師が多い職場も、ブラックな病院ですよね。看護師が精神的に病むケースには、次のようなものがあります。
- 職場でのいじめや嫌がらせがある
- 仕事の負担が多すぎて追い込まれる
- 燃え尽き症候群になる
- パワハラやモンスターペイシェントが原因
このようなケースは、師長や周囲の配慮が少しでもあれば防げることがあります。
でも、ブラックな病院の場合、看護師の精神的なケアを軽視している、もしくは無視しているので、看護師が精神的に病んで辞めていくのです。
12位=リフレッシュ
退職理由の12位はリフレッシュです。
これは、「仕事中心の生活にうんざりしたから退職した」と言い換えることができます。
その病院で仕事を続けていたらリフレッシュできない。
仕事中心の生活を強いられる。
このような病院は、間違いなくブラックですよね。
持ち帰りの仕事が多かったり、休みが少なかったり、残業が多かったり、仕事の負担が多かったり。
少しずつ様々な複合的な要因が重なったブラック病院は少なくありません。
看護師がブラックな病院と感じるそのほかの理由
次は、先ほどのブラックな病院と感じる理由ランキングの13位以下のものも見ていきましょう。
13位以下と順位は高くありませんが、これに当てはまる病院は「間違いなくブラックな病院」という項目を説明していきます。
間違いなくブラックな病院という条件は、次の3つです。
- 責任の重さ、医療事故への不安
- 昇進・昇給・給与に不満
- 休暇が取れない
このに当てはまる病院は、ブラックな病院です。
すでに、今現在ブラックな病院で働いている看護師さんは、感覚がマヒしているかもしれませんが、この3つの項目のどれか1つでも当てはまっていれば、あなたの病院はブラックな病院なのです。
責任の重さ、医療事故への不安
この責任の重さや医療事故への不安は、看護師として働いているなら、誰でも持っていると思います。でも、これを理由に退職する看護師がいるような病院は、ブラック病院と言えるでしょう。
「医療事故を起こしたらどうしよう。怖い…。」と思って辞める場合、次の2つのケースが考えられます。
- 医療事故を起こしたら、病院は絶対に自分を守ってくれない
- 医療事故を起こしかねないほど、毎日忙しくて余裕がない
医療事故を起こしたスタッフを守らない病院も、医療事故を起こしかねないほど看護師の業務量が多い病院も、ブラックな病院であることは間違いないですね。
昇進・昇給・給与に不満
ブラックな病院は、給料額と仕事内容が見合っていません。給料額と仕事内容を考えてみて、「割に合わないなぁ」と感じていませんか?
例えば、給料額自体は周辺の病院と同じ程度だけど、仕事はとんでもなく忙しいという場合は、割に合わないですよね。
「仕事が楽で暇だったら給料は低め、仕事がきつくて大変だったら給料は高め」というのが一般的です。
それなのに、そのバランスが悪くて、給料が別に高くないのにとんでもなく忙しい病院は、正当な給料を支払わずにケチっているので、ブラックな病院と言えるのです。
また、サービス残業が多くて、長時間働いているのに残業代が支払われず、給料に反映されないという場合もブラックな病院と言えるでしょう。
看護師が給料が高いと思える条件は、「看護師の給料が高い病院はどこ?年収アップのポイントや注意点まとめ」を読んでみてください。
休暇が取れない
休暇が取れない病院も、ブラックな病院ですね。
年間休日数が少なく、長期連休は3連休がやっとで、1週間の連休なんて絶対に無理。有給は捨てるものという病院は、「ブラックだなぁ」と感じると思います。
4週6休や4週7休で、夏休みもほとんどないような職場は、年間休日は100日前後しかないことが珍しくありません。
年間休日が多い職場は130日前後あります。公務員も、年間休日は130日はありますね。年間休日が少ない病院で働いている看護師さんは、年間休日が多い職場で働いている看護師よりも、1年間で1ヶ月分も多く働いていることになります。
しかも、年間休日が少ないからって、その分給料が高いというわけではありません。つまり、休みが少ない病院は、休みが多い病院と比べて、看護師に1ヶ月分もただ働きをさせているというわけなんです。
また、ブラック病院で働いていると、有給休暇は使うものではなく、捨てるものという認識になります。むしろ、「有給休暇なんてあったっけ?」とその存在を忘れてしまうこともあります。
有給休暇を取得することは、労働者の権利であり、有給休暇を申請したら、職場側はそれを拒否することはできません。
でも、実際は有給の申請をしても、人手が足りないからなどの理由で拒否されてしまったり、職場の雰囲気的に有給の申請なんてできないこともあり、ブラック病院で働いていると、有給休暇は捨てるものという認識になってしまうのです。
看護師の休みが多い・少ないについては、「看護師の休みが多い職場はどこ?休みが多いと感じる2つのポイント!」で詳しく説明しています。
看護師がブラックな病院を見分けるためには、この3つの見分け方を押さえれば大丈夫!
看護師がブラックな病院だと感じる理由を説明しました。
今までの説明してきた項目はたくさんあったので、ここでブラックな病院とは「こんな病院である」というのを簡潔にまとめてみたいと思います。
- 人間関係が悪いところはブラックな病院
- プライベートとの両立ができないところはブラックな病院
- 看護師を大切にしていないところはブラックな病院
この3つがブラック病院の条件ですので、転職する時にはこの3つを詳しく調べておけば、ブラック病院に引っかかることは絶対にありません。
人間関係が悪いところはブラックな病院
ブラック病院の条件、1つ目は人間関係が悪いところです。ランキングでもあったように、嫌がらせやいじめ、同僚や上司、医師との関係が悪い病院はブラック病院です。
先ほどのデータで10位は「職場での嫌がらせ」、11位「同僚との関係が悪い」という人間関係に関することでした。
さらに15位は「上司との関係が悪い」、16位が「パワーハラスメント」、27位が「医師との関係が悪い」と人間関係に関することが3つもランクインしているんです。
だから、人間関係が悪いところ=ブラック病院と断定することができます。
また、ブラック病院を確実に避けるためには、上司が信頼できる人かどうかも調べておかなくてはいけません。
師長や主任がしっかりしている職場は、嫌がらせやイジメはほとんどなく、職場の雰囲気も良いことが多いです。
でも、師長や主任がただのおばさんであり、管理職として不適格である場合は、職場の雰囲気が悪くなり、人間関係はどんどん悪くなりますし、パワハラも日常茶飯事になるでしょう。
だから、ブラックな病院を避けるためには、人間関係が良く、上司が信頼できるかどうかを調べておく必要があります。
プライベートとの両立ができないところはブラックな病院
ブラック病院の条件の2つ目は、プライベートと仕事が両立できないことです。
- 家事と両立できない
- 子育てと両立できない
- 介護と両立できない
こういった病院は、ブラック病院と言って良いでしょう。もちろん、それぞれの事情がありますので、ホワイトな病院でも子育てや介護と両立できないこともあります。
でも、一般的には仕事は家事や子育て、介護と両立しながらやるべきものですので、プライベートと仕事を両立できない病院は、ブラックな病院なのです。
プライベートと仕事を両立できるかどうかは、看護師の年齢層やどんな看護師がいるかを調べてみると良いでしょう。
ママ看護師が多かったり、年齢層が幅広く、20~30代だけでなく40~50代の看護師もたくさん活躍しているような病院は、プライベートとの両立がしやすく働きやすい病院の可能性が高いです。
看護師を大切にしていないところはブラックな病院
ブラック病院の条件の3つ目は、看護師を大切にしていない病院です。看護師を大切にしていないとは、次のようなことです。
- 心身の不調が出るほど仕事への負担が大きい
- 能力に見合った仕事を割り振ってくれない
- きちんと指導・教育をしてくれない
- 仕事に見合った給料をくれない
- 残業代をつけてくれない
- 有給が使えない
こういう病院は看護師を大切にしていない病院ですので、ブラックな病院と断言できるでしょう。
この項目とは真逆の病院を選べば、看護師を大切にしてくれているホワイトな病院と言えるのです。
看護師のブラックな病院は年齢やライフステージによって異なるかも?
看護師がブラックな病院と感じる理由トップ12とそのほかの理由を見てきましたが、看護師がどんな理由でブラックな病院と感じるかは、年齢やライフステージによって異なります。
日本看護協会中央ナースセンターの「2021(令和3)年度ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析報告書」の退職理由から年代ごとに多かった理由をご紹介します。
<20代前半>
- 自分の健康(主に精神的な理由)
- 自分の適性・能力への不安
- 上司(看護管理者等)との関係
<20代後半~40代>
- 結婚
- 妊娠・出産
- 子育て
<50代>
- 親族の健康・介護
- 自分の健康(主に身体的理由)
20代前半は仕事の負担・人間関係
20代前半は若くて元気ですが、看護師になったばかりで、精神的な負担が大きく、メンタルを病んでしまうことが多いです。
また、職場の人間関係に悩んだり、自分の適性や能力に不安を持って退職することがあります。
これをまとめると、20代前半の看護師がブラックな病院だと思う理由は、
- 怖い上司や先輩が多い
- 重症患者が多くて高い能力を求められる
この2つと言えます。
20代前半の看護師がブラックな病院を避けるためには、その職場の雰囲気や人間関係を調べると共に、仕事量やフォロー体制などをチェックしておくようにしてください。
また、新人看護師の離職率を1つの基準にするのも良いでしょう。
新人看護師の離職率が低い病院は、20代前半の看護師が働きやすい環境であるという証拠です。
日本看護協会の「2022年病院看護実態調査」では、新卒看護職員の離職率は10.3%という結果になっています。
この10.3%よりも高いか低いかを1つの目安にすると、ブラックな病院かどうかを確認することができます。
20代後半~40代は家庭・子育て
20代後半から40代の看護師は結婚や妊娠・出産、子育てを理由に退職する人が多いです。
結婚して妊娠して出産、さらに子育て。子育ては子供が独立するまで続くと考えると、20年程度は子育てと仕事を両立させることができる職場である必要があります。
子どもが小さいうちはもちろん、小学校に上がれば習い事や塾の送り迎えがありますし、中学・高校になれば、塾に加えて部活のサポートなどもあります。
受験期にもサポートが必要になることもありますので、やはり40代後半~50代前半まで子育てを理由に退職することもあるんです。
となると、20代~40代の看護師がブラックな病院だと思う理由は、
- 時間の融通が利かない
- 仕事中心の生活を強いられる
この2つでしょう。
20代後半~40代の看護師がブラックな病院を避けるためには、
- 託児所がある
- 「くるみん」マーク取得など子育て支援が手厚い
- 同年代の看護師が多い
これらのことをチェックすると良いでしょう。
託児所があったり、子育て支援が手厚い病院なら、家庭や子育てと仕事の両立に理解がありますし、そのような病院には家庭・子育てと仕事を両立させたい看護師が集まってきます。
また、同年代の看護師が多い職場は、あなたと同じようなライフステージの人が多いので、お互いにフォローしあい、譲り合いながら子育てと仕事を両立させることができます。
ただ、あなたが小学校高学年以上の子どもがいる場合、1つ気をつけたいのは託児所があって子育て支援が手厚いけれど、あなたと同じよう年齢の子どもを持つ看護師が少ない病院だと、ブラックな病院に早変わりする可能性があることです。
託児所があって子育て支援が手厚いと、「ここなら両立できる」と安心して転職するかもしれません。
でも、あなたのお子さんが小学校高学年以上で、同じような年齢の子どもがいる看護師はいなくて、みんな未就学児の子どもを持つ人ばかりの場合、「小学校高学年以上なら、もう子育ても終わって楽でしょ」と思われて、夜勤にどんどん入れられたり、小さい子を持つ看護師にシフトの優先権があって、あなたのシフト希望は後回しにされる可能性もあります。
だから、同年代の看護師が多いかどうか、あなたと同じライフステージの看護師がいるかどうかは重要なポイントです!
50代以上は介護と自分の健康
50代以上になると、両親や義両親の介護問題が出てきます。
また、若い頃よりも体力的な低下がありますし、健康不安も出てきます。
そのため、50代以上の看護師がブラックな病院だと感じる理由は、
- 時間の融通が利かない
- 体力的にハードである
この2つです。
だから、50代以上の看護師がブラックな病院を避けるためには、
- 介護休暇を使える
- 時間やシフトの融通が利く
- 体力的に楽
この3つをチェックしましょう。
介護は子育て以上に過酷です。
しかも、子育てと違っていつ終わりが来るか分からないというエンドレスなものです。
さらに、あなた自身の体力も徐々に低下してきます。
だから、時間の融通が利いて、体力的に楽な病院を選びましょう。
どうしてもきついという場合は、常勤からパートに雇用形態を変えてもらえるかどうかを確認しておきましょう。
50代でパート求人を新たに探すよりも、その職場でパートになったほうが楽ですよね。
看護師がブラックな病院に転職しないためには、徹底調査が必要
看護師がブラックな病院に転職しないためには、次の3つの条件に当てはまっていないかを確認する必要があるんでしたよね。
- 人間関係が悪い
- プライベートと仕事を両立できない
- 看護師を大切にしていない
さらに、この3つに加えて、あなたの年齢・ライフステージでブラックな病院と感じやすい理由も確認しておく必要があります。
3つについて、詳しく徹底的に調査して、「人間関係も良いし、プライベートと仕事を両立させることもできる。仕事の負担が少なくて、看護師を大切にしてくれている病院だ。」と実感できて、さらに年齢別の理由もクリアできれば、そこはブラックな病院ではなくホワイトな病院ですので、転職してOKです。
でも、これらの3つの条件や年齢別の理由の中で、1つでも当てはまっていれば、ブラックな病院の可能性が高いので、絶対に避けなければいけません。
ただ、問題なのは、どうやってこの3つの条件や年齢別の理由に当てはまっているかどうかを詳しく調べれば良いのかですよね。
人間関係や看護師の年齢層などは求人情報に載っていませんので、自分で調べようがありませんよね。
また、看護師を大切にしない病院かどうかを知るポイントである仕事への負担が大きすぎないか、能力に合った仕事を割り振ってくれるかどうか、サービス残業はないかなども自分で調べるのはとても難しいです。
でも実は、これらの詳細を簡単に調べる方法が1つだけあるんです。この方法を知っておけば、確実にブラックな病院を避けることができます。
看護師がブラックな病院の見分け方で困ったら転職サイトを使おう!
看護師がブラックな病院を確実に見分けるための唯一の方法は、転職サイトを使うことです。
転職サイトを使えば、ブラック病院の3条件の詳細を、あなたの代わりに担当コンサルタントが調べてくれるんです。
- 人間関係が良いかどうか
- 師長は信頼できる人か
- ママ看護師は多いか
- 看護師の年齢層は幅広いか
- 仕事の負担は多すぎないか
- きちんと指導してくれて、能力に合った仕事をさせてくれるか
- 割に合う仕事と給料か
- サービス残業はないか
- 有給消化率は高いか
転職サイトのコンサルタントは、これらのことをすぐに調べてくれます。
直接病院に問い合わせたり、過去に転職を手伝ってきた看護師さんからの情報があるので、このような情報を調べるのはコンサルタントにとっては簡単なことなんです。
だから、転職したい看護師が確実にブラック病院を避けるためには、転職サイトに登録して、担当のコンサルタントに頼るのが一番良いと断言できます!
看護師のブラックな病院の見分け方でもうひとつ、見学時も要チェック!
看護師がブラックな病院を見分けるためには、転職サイトを使うと確実ですが、念のために病院見学をしておきましょう。
転職サイトのコンサルタントの情報は正確ですし、コンサルタント自身が実際にその病院を訪れています。
だから、コンサルタントに頼れば、ブラックな病院を紹介されることはほぼありませんが、自分の目で確認しておけば、さらに安心ですよね。
ブラックな病院回避のための確実性を高めるためには、採用試験前に自分で病院見学に行きましょう。病院見学の日時は、担当コンサルタントが調整してくれます。
病院見学時に確認しておきたいことは、次のようなことです。
- 看護師の患者さんへの言葉遣いや態度
- 看護師の身だしなみ
- 働いている看護師の表情
- ナースステーションは整理整頓されているか
- 院内に喫煙できる場所はないか
- 案内してくれる人は質問に好意的に答えてくれるか
これらのことをさりげなくチェックしておくと、ブラック病院を回避できます。
私は以前、一般病院の夜勤専従のバイトをしたことがありますが、その病院の看護師は患者さんへの言葉遣いや態度が悪く、ドン引きした経験があります。
そして、その病院の看護師は、金髪に近い髪の毛を雑に束ねて派手なメイクをしているような人も多かったです。また、全体的に雰囲気が殺伐としていました。
その病院では夜勤のバイトを1回しただけですが、「こんな病院では働きたくない。」と思うような点が多々ありました。
だから、一度は自分の目でしっかり確認しておくようにしてください。
まとめ
看護師がブラックな病院と感じる理由ランキングやブラックな病院の条件、ブラックな病院の見分け方、見学時のチェックポイントなどをまとめました。
ブラック病院に転職してしまったら、間違いなく後悔します。後悔どころではなく、体調不良になることもあるでしょう。
だから、転職する時には、絶対にブラック病院に引っかからないように、徹底的に調査するようにしましょう。
徹底調査のためには転職サイトを使って、転職コンサルタントに頼ることが唯一の、そして確実な方法なんです。