「クリニックから総合病院外来に転職したいけど、外来は未経験だからちょっと不安」
「クリニックと総合病院の外来ってどんな違いがあるの?クリニックから転職しても大丈夫かな?」
あなたはクリニックから総合病院外来への転職を考えているのですね。
クリニックと総合病院の外来は、仕事が似ているようにも思えるけれど、違いもありそうだから不安。
クリニックのような小さな職場から、総合病院外来のような大きな職場に転職してやっていけるのか不安。
総合病院の病棟経験はあっても、外来のことはよくわからないから不安。
このような不安を持つ気持ちは、よくわかります。
その不安は、クリニックと総合病院外来の違いを徹底的に比較してみれば解消できると思います。
クリニックと総合病院外来の違いとクリニックから総合病院外来へ転職するメリット・デメリットを見ていきましょう。
そうすれば、総合病院外来に転職すべきかどうかが見えてきますよ!
目次
看護師がクリニックから総合病院外来へ転職を考えているなら違いを確認しておこう
看護師が転職をクリニックから総合病院外来にしようと思っているなら、2つの職場の違いを確認しておく必要があります。
クリニックも総合病院外来もいわゆる「外来業務」なので、業務の共通点は多いです。
でも、クリニックと総合病院外来は似ているようで違います。
クリニックと総合病院の違いを7つの面から徹底比較しました。
患者層
- クリニック:軽症で比較的元気な人が多い
- 総合病院外来:軽症の人もいるが、即入院・全身管理が必要な重症な患者も少なくない
医師
- クリニック:クリニックの全権力を握っている偉そうタイプが多い。昭和の古い医師タイプも少なくない
- 総合病院外来:雇われ医師なので基本的にドライ。古いタイプの医師は少なく、看護師を尊重してくれる人も多い
看護師
- クリニック:ゆるくまったり働くタイプが多い。スキルアップ志向は少ない
- 総合病院外来:テキパキやる気のあるタイプが多い。スキルアップ志向が強い
業務範囲
ここではクリニックにあって総合病院外来にない業務、総合病院外来にあってクリニックにない業務を説明します。
- クリニック:診療の補助のほかにレントゲンの準備やセッティング、心電図の操作、掃除、物品発注・補充、カルテ整理など多岐にわたる
- 総合病院外来:看護業務に専念できるが、申し送りや看護記録の記入などクリニックにはなく病棟業務に近いものもある。レントゲンや心電図などの検査は専門部署があるので、総合病院外来では看護師の業務範囲外となる
業務の専門性
- クリニック:診療科は1つのみ(内科は何でも屋に近いが)。高度な医療はなし。
- 総合病院外来:複数の診療科を回らなければいけない。外来勤務でも化学療法や心カテなどを行うので、高度な医療を行う。
連携
- クリニック:医師と医療事務との連携のみ
- 総合病院外来:医事課、放射線科、検査室、各病棟、オペ室、その他各部署との連携が必須。しかも、手順・書類などが煩雑で苦労することが多い
職場の雰囲気
- クリニック:アットホームでゆるい雰囲気のところが多い
- 総合病院の外来:きっちり・しっかり・テキパキした雰囲気
勤務時間
- クリニック:昼休みが長いところも多く、勤務終了は19~20時のところもある
- 総合病院の外来:17時~17時30分には勤務終了
一緒に働く人
- クリニック:医師・看護師・医療事務のみでいつも同じ少人数のメンバーで働く
- 総合病院外来:多職種・多人数と働く。他の診療科に行けば。知らない人と働くこともある
人間関係
- クリニック:とにかく医師に気を使う
- 総合病院外来:医師よりも看護師との人間関係の方が気を使うことが多い
看護師が転職をクリニックから総合病院へする時のデメリット
看護師が転職をクリニックから総合病院外来へ転職する時のデメリットを見ていきましょう。
覚えることが多いからパワーが必要
総合病院外来は、覚えることが多いので、それなりのやる気・パワーが必要です。
1つの診療科だけでなく、その日の人員配置によっては、違う診療科を担当しなければいけませんので、幅広い診療科・疾患の知識が必要です。
また、書類・手続き、連携・連絡の手順なども覚えなければいけません。
勉強会が多い
総合病院外来は、外来看護師と言えども研修や勉強会に参加しなければいけません。
クリニカルラダーを採用しているところは、年に数回は指定された研修に参加する必要があります。
研修・勉強会は基本的に勤務終了後に行うので、サービス残業をしなければいけないこともあります。
また、勉強会は自分が講師役をすることもありますね。
看護師が転職をクリニックから総合病院外来へする時のメリット
看護師が転職をクリニックから総合病院外来へする時のメリットも見ていきましょう。
給料は上がることが多い
クリニックから総合病院外来へ転職すると、給料は上がる人が多いですね。
基本給は変わらなくても、クリニックに比べると、総合病院外来は手当が充実していて、ボーナスも多めのことが多いので、月収・年収が上がることが多いんです。
特に、ママ看護師は家族手当や子ども手当などがつくので、クリニックから総合病院外来へ転職したほうがお得感は出ると思います。
クリニックよりも休みやすい
クリニックから総合病院外来へ転職するメリットの2つ目は、休みやすいことです。
クリニックは看護師1~2名で働くことが多いので、子どもの急な発熱の時も休みにくいことが多いと思います。
でも、総合病院外来は外来看護師の人数が多いので、1人の看護師が突然休んでも、何とかなるんです。
「でも、突然休んで睨まれない?」
大丈夫です。
総合病院外来はママ看護師の割合が多いので、みんなお互い様の精神でフォローしあっていることが多いんです。
スキルアップできる
総合病院外来は重症な患者さんも多く、高度な医療を提供しています。
そして、院内研修も充実しています。
そのため、スキルアップすることができます。
また、いろいろな診療科を経験できるので、勉強の必要はありますが、その分看護師として幅広い知識を身につけられるのです。
拘束時間が短い
クリニックよりも総合病院外来の方が拘束時間は短いです。
クリニックは昼休みが3時間くらいあって、勤務終了が19時30分になるところが多いですよね。
8時30分~19時30分のように、拘束時間は11時間(実働7時間)と長いんです。
でも、総合病院外来は8時30分~17時30分までのように、拘束9時間(実働8時間)となり、拘束時間は短く、早く勤務が終わるんです。
看護師でクリニックから総合病院外来への転職に向いている人
看護師でクリニックから総合病院外来への転職に向いている人は、次のような人です。
- スキルアップしたい
- 子育てと仕事を両立させたい
- 給料をアップさせたい
こういうタイプの看護師さんは、クリニックから総合病院外来への転職に向いています。
だから、クリニックから総合病院外来への転職を真剣に考えると良いですよ。
看護師がクリニックから総合病院外来へ転職するなら転職サイトを使おう!
看護師がクリニックから総合病院外来へ転職を考えているなら、転職サイトを使いましょう。
クリニックと総合病院外来の違いやメリット・デメリットをまとめましたが、これはあくまで「そういう傾向がある」というだけで、どの総合病院外来でも当てはまるというわけではありません。
総合病院外来でも違う?
そうなんです。
給料がクリニックより安かったり、子育てと仕事を両立しにくい環境だったりするところがあるかもしれません。
じゃあ、どうすれば良いの?
クリニックから総合病院外来へ転職するなら、転職サイトを使えば良いんです。
転職サイトを使えば、希望条件に合った総合病院外来について、細かく調べてくれます。
給料や子育てと両立しやすいかどうか、勉強会の頻度、職場の雰囲気、業務についてなどをあらかじめ知ってから、求人に応募できるので、
「え~?こんなはずじゃなかったのに…」
という後悔を避けることができるんです。
転職コンサルタントが配属交渉や年収交渉をしてくれるので、希望の診療科の外来で働けたり、思った以上に年収が高くなることもあるというメリットもありますよ。