新人看護師は申し送りが苦手な人が多いですよね。
勤務交代時に申し送りをする時になると、憂鬱だし緊張してしまうという人も多いと思います。
新人看護師が申し送りが苦手な理由とスムーズに申し送りをするための4か条をご紹介します。これを読めば、申し送りが少し上手になるはずです!
目次
新人看護師は申し送りが苦手な人が多い理由
新人看護師は申し送りが苦手な人が多いですよね。新人看護師さんの中に、「私、申し送りが得意!」と自信を持って言える人は、皆無だと思います。
新人看護師は、申し送りが基本的に苦手なんです。なぜなら、まだまだ経験が浅いですし、患者さんの病態生理がイマイチよくわからないからです。
申し送りは、数をこなせば、おおよそのコツはつかめてきます。「これを申し送れば良い」というのがわかってくるんですね。
でも、新人看護師は経験が少ないので、まだコツが良くわかっていないんです。
また、患者さんの病態生理もよくわかっていません。なんとなくは分かるけど、何でこの治療をするのかが良くわからないという人も多いと思います。
しかも、新人看護師が申し送りをするのは先輩看護師ですよね。新人同士で申し送りをすることは、ほとんどないと思います。
先輩看護師に申し送りをしていると、「え?なんで?」とか「は?意味が分からないんだけど」、「この患者さんの何を見てたの?ちゃんとわかってるの?」など突っ込まれることが良くありますよね。
先輩看護師に突っ込まれると、もうその時点でパニックになりますよね。
意地悪な先輩看護師は、重箱の隅をつつくかの如く、細かいところまで突っ込んできます。嫌な汗をかいて、思考停止状態になってしまうこともあると思います。
だから、新人看護師は申し送りが苦手なんです。では、新人看護師は申し送りをスムーズに行うためにはどうすれば良いのか、新人看護師が申し送りをスムーズに行うための4か条をご紹介します。
新人看護師が申し送りをスムーズに行うためには、先輩からの申し送りを参考にする
新人看護師が申し送りをスムーズに行うためには、まずは先輩からの申し送りを参考にしましょう。
勤務開始時には、先輩看護師から申し送りを受けますよね。その時に、先輩看護師はどんなことを申し送っているのかを参考にしましょう。
この患者さんはこれとこれをこういう順番で申し送っていた、この患者さんについてはこういうことを申し送っていたと先輩看護師の申し送りをきちんと聞いておきましょう。
そして、あなたの勤務中に大きな変化がなければ、それをそのまま申し送ればOKです。もちろん、バイタルサインの数字はあなたが測ったものに変更してくださいね。
これを繰り返していると、何を申し送るべきかがわかってきますので、先輩看護師からの申し送りは真剣に聞いておきましょう。
新人看護師が申し送りをスムーズに行うためには、とにかくメモをする
新人看護師が申し送りをスムーズに行うためには、とにかくメモをしましょう。まずは、先輩看護師からの申し送りをメモする。
そして、勤務中に「あ、これ申し送ったほうが良いかも」と思ったことは、すかさずそこでメモする。「あとで申し送ろう」と思っても、メモをしておかないと、おそらく忘れます。
新人看護師は目の前の仕事を終わらせるのに精一杯ですよね。ですから、「あとで申し送ろう」と思っただけでは、申し送りをする頃には頭から抜け落ちていると思います。
新人看護師は申し送りをするというだけで緊張するのですから、忘れないようにとにかくメモに残しましょう。
どんな細かいことでも構いません。勤務中に受け持ちの患者さんに変化があったこと、「これは申し送ったほうが良いかも」と思ったことは、とにかく全てメモしてください。
丁寧にメモをする必要はありません。箇条書きでOKです。
新人看護師が申し送りをスムーズに行うためには、取捨選択をする
新人看護師が申し送りをスムーズに行うためには、申し送りをする前に情報の取捨選択をしましょう。
あなたの申し送りメモには、先輩看護師から申し送りされたことと勤務中に気づいたことや患者さんの変化が書きこまれていると思います。
このメモの内容が全て超重要なのであれば、全て申し送る必要がありますが、特に申し送りをする必要はないかなというもの、記録を見ればすぐにわかるものなどがありますよね。
あなたの申し送りメモをすべて申し送っていると、ダラダラ時間がかかりますし、「結局何が重要なの?」というような申し送りをすることになります。
そうしたら、先輩看護師に「え?それ重要?」、「それで、結局この患者さんのポイントって何?」、「申し送り、長すぎ」と突っ込まれます。
申し送りは簡潔に行うのが基本です。そのため、自分が申し送りを受けるなら、「この情報いるかな?いらないかな?」と考えながら、情報の取捨選択をしましょう。
新人看護師は申し送りが下手でも良いんです。もしかしたら、情報の取捨選択を間違って、必要なことを申し送らずに、先輩看護師に突っ込まれることもあるでしょう。
そういう時は、「すみませんでした」と謝って、次に活かすようにしましょう。それを繰り返していけば、どれを申し送るべきか、どの情報は要らないかがわかってきます。
新人看護師が申し送りをスムーズに行うためには5W1Hを意識する
新人看護師が申し送りをする時には、5W1Hを意識しましょう。先輩看護師の中にも「イマイチ何を言っているかよくわからない」という申し送りをする人はいませんか?
なんかイマイチ要領を得ない申し送りの原因は、情報の取捨選択ができていないこともありますが、5W1Hがハッキリしないこともあります。
5W1Hとは、What(何)、When(いつ)、Who(誰)、Where(どこ)、Why(なぜ)、How(どのように)です。
これをしっかり伝えないと、なんかよくわからない申し送りになります。そのため、申し送りをする時には、この5W1Hをしっかり伝えるようにしましょう。そうすれば、分かりやすい申し送りになると思います。
まとめ
新人看護師が申し送りをスムーズに行うための4か条をまとめました。
新人看護師は先輩看護師の申し送りをしっかり聞いて、メモをこまめにとり、情報の取捨選択をして、5W1Hを意識するようにしましょう。
いろいろ失敗しながら経験を積んでいけば、そのうち何を申し送りすべきかどうかがわかってきます。
先輩看護師もあなたが一生懸命やっていることが分かれば、「この患者さんの、これはどうだった?」とか「なんで抗生剤が変わったの?」などと助け船を出してくれます。
こういう時も、ただその質問に答えてそれで終わりとするだけではなく、「これは申し送りすべきことなんだ」と認識して、次に活かすようにしましょう。
もし、先輩看護師がグチグチ文句を言うだけで、「何言ってるかわかんないんだけど~」とか「はぁ?本当に意味が分からない。看護師失格じゃない?」などと厳しいことを言うだけの職場の場合は、転職を考えても良いかもしれません。
あなたが一生懸命やっているのに、あら探しをされて、文句を言われるだけの職場は、これからも先輩看護師に嫌味を言われるだけで、きちんと指導してもらえないと思います。
そういう職場で働いていても看護師として成長できないので、きちんと指導してくれて、先輩看護師が優しい職場に転職したほうが良いと思いませんか?
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