新人看護師で無気力になってしまった人はいませんか?
「頑張らなくちゃいけないのに、やる気が起きない」、「あんなに看護師になりたかったのに、今では看護師の仕事にまったく興味が湧かない」と思っている新人看護師は、燃え尽き症候群なのかもしれません。
燃え尽き症候群の可能性がある新人看護師のあなたのために、4つの対策を教えます。
目次
新人看護師が無気力になるのは、燃え尽き症候群かもしれない
新人看護師が無気力になってしまうことがあります。突然、無気力になったのは、燃え尽き症候群が原因の可能性があります。
燃え尽き症候群というと、アスリートがオリンピックの後などに発症するものというイメージがあるかもしれませんが、新人看護師が燃え尽き症候群になることも珍しくありません。
新人看護師は毎日毎日、限界まで頑張って働いています。心身ともに追い詰められることも多いです。だから、ある日限界を超えてしまうと、バーンアウトして燃え尽きてしまうのです。
次のような症状に当てはまる新人看護師は、燃え尽き症候群の可能性があります。
- とにかく無気力。やる気が出ない
- 看護師の仕事に興味が湧かない
- 仕事で細かいミスが増加する。仕事に集中できない
- 精神的に不安定になる
- 患者さんに優しくできない、思いやりを持てない
- 人と話すのが億劫になり、1人でいたいと思うようになる
- お酒を飲む量が増えた
燃え尽き症候群はうつ病の一種と言われています。燃え尽き症候群をそのまま放っておくと、どんどん悪化して、看護師として働くのが難しくなってしまいます。
それどころか、日常生活を送るのが困難になることもあるので、無気力になった自分に戸惑い悩んでいる新人看護師は、燃え尽き症候群を改善するための対策をしなければいけません。
新人看護師が無気力になったら、それを認めてあげよう
新人看護師が無気力になったら、無気力になってしまったこと、燃え尽き症候群の可能性があることを認めてあげましょう。
頑張りすぎて無気力になったことを認めてあげないと、今の状態で仕事を続けても、ミスが増えて、さらに自己嫌悪に陥り、無気力がひどくなるだけです。
無気力な状態で、「もっと頑張らなくちゃ!」、「無気力な私が悪い!努力が足りない!」と思って今以上に頑張ろうとすると、仕事のミスがどんどん増えます。
先輩から指示されたことを忘れたり、看護計画を立案するためアセスメントがうまくできなかったり。仕事でミスが続くと、精神的にさらに追い詰められていますので、悪循環にはまっていきます。
だから、まずは自分が無気力になってしまったことを認めてあげましょう。そうすることが対策の第一歩です。今まで頑張りすぎてしまったから、燃え尽きて無気力になってしまったのです。
無気力になったのは、あなたが悪いわけではありません。むしろ、あなたがまじめに頑張りすぎたから、無気力になってしまったのです。
だから、自分を責めず、無気力になったことを認めて、無気力な自分を許して上げましょう。
新人看護師が無気力になったら、心療内科を受診しよう
新人看護師が無気力になり、最初に説明したような症状が当てはまったら、燃え尽き症候群の可能性があります。
先ほども言ったように、燃え尽き症候群はうつ病の一種と言われていますので、きちんと専門的な治療を受けなければいけません。診断や治療のために、心療内科を受診しましょう。
心療内科を受診しても、もしかしたら燃え尽き症候群の診断がつかないかもしれません。それでも、適応障害などの診断名がつくかもしれませんし、あなたが今無気力になって困っていることに対して、専門医からの改善アドバイスをもらえるので、無気力対策の糸口がつかめます。
また、専門医やカウンセラーなどに話を聞いてもらうだけで、気持ちが楽になることも多いので、無気力に悩んでいる新人看護師は、心療内科を受診しましょう。
新人看護師が無気力になったら、師長に相談しよう
新人看護師が無気力になったら、師長に相談しましょう。無気力なまま仕事をしたら、ミスが増えて患者さんに迷惑をかけ、先輩看護師からは怒られ、自己嫌悪に陥ります。
そうならないように、師長に相談して、仕事量やシフトなどを調整してもらいましょう。この時に、心療内科を受診した時の診断書を持っていくと良いでしょう。
診断書がなくても、心療内科を受診したことを伝えると、師長も真剣に受け止めてくれるはずです。
今、あなたは無気力になってしまうほど頑張っている状態です。つまり、限界を超えているんです。
だから、無理なく働けるように受け持ち人数を減らしてもらうなど、無理なく働ける仕事量にしてもらわなければいけません。
また、無気力な場合、体も疲れ切っていて、体調が悪いことが多いと思うので、可能なら有給休暇をつけてもらって、少し休んだり、夜勤を減らして、規則正しい生活を送れるようにする必要があります。
だから、新人看護師が無気力になったら、師長に相談して、今の限界の状況を改善するようにしなければいけません。
新人看護師が無気力になったら、退職するのもあり
新人看護師が無気力になったら、ゆっくりと休むために退職するのも良いでしょう。無気力なまま仕事を続けても、無気力な症状がひどくなり、看護師の仕事が本気で嫌いになってしまうかもしれません。
無気力になったのは、あなたの心が燃え尽きてしまったのです。燃え尽きてしまったら、充電しないといけません。だから、休みが必要なのです。
特に、師長に相談したのに、何の対応もしてくれなかった場合、そのまま働いていたら、もう二度と回復不可能なほど、燃え尽きてしまうリスクがあります。
そうなる前に退職して、あなたの心と体を休めてあげましょう。そして、心身ともに充電して元気になり、また看護師として働きたいと思えたら、転職すれば良いのです。
「新人看護師が退職したら、再就職なんてできるの?」と思うかもしれませんが、大丈夫です。
新人看護師が退職して休んでから、再就職する時には、「新人看護師でブランクが心配!スムーズに再就職する2つの方法」<リンク>を参考にしてください。
まとめ
新人看護師が無気力になった時の4つの対策をまとめました。新人看護師が無気力になってしまったのは、燃え尽き症候群の可能性があります。
燃え尽き症候群になったら、まずはしっかり治すことを考えて、治ったらまた働くようにしましょう。
一度退職してから転職を考えている人は、転職する時には、転職サイトを使うと良いですよ。転職サイトは担当コンサルタントが、教育体制が整っていて、第二新卒を積極的に採用している病院をピックアップしてくれます。
また、頑張りすぎずに済むように、無理のない仕事量に調整してくれたり、年間休日数が多い病院を紹介してくれるので、今度は無気力にならずに楽しく働けるところに転職できるのです。