看護師の志望動機は透析の場合、どうすれば良いのか知っていますか?
透析室で働きたいと思っている看護師さんのために、採用がグッと近づく良い志望動機のポイントを例文をご紹介しながら教えます!
看護師の志望動機、透析で働きたい胸の内は?
看護師の志望動機は透析室で働きたい場合は、どのように書けば良いのでしょう?
透析室の良い志望動機を考える前に、まずはあなたがなぜ透析室で働きたいと思ったのか、あなたの心の中を覗いてみましょう。
残業少なめ&日曜休み&給料高め
人工透析は、透析開始から終了までの時間が決まっていますし、1日に来院する患者数もほぼ決まっていますので、残業が少なめで、基本的に定時で退勤することができます。
また、通常の透析は「月・水・金」か「火・木・土」の週3回行うのが普通ですから、日曜日は必ず休日になるんです。
さらに、一般的なクリニックや外来に比べて、給料がやや高めですので、「残業少なめ+日曜固定休」という条件なのに、給料が高めなので割が良いというメリットがあります。
透析看護を専門にできる&生活に寄り添った看護ができる
透析室では、人工透析を導入した患者さんの看護を専門に行いますので、透析看護という専門分野を作ることができます。
また、日常生活指導も透析の看護師の重要な仕事になりますので、患者さんの日常生活の質を保つための看護、日常生活に寄り添った看護を行うことができます。
透析室を志望する看護師さんは、この「日曜休みで割が良い」と「透析看護を専門」の2種類の志望動機を持っていますよね。
では、この2種類の志望動機、あなたの中でどっちが優先ですか?あなたの心に聞いてみましょう。
あなたは「残業がなくて、給料が高めの職場。日曜はお休みの職場が良いなぁ」と思って転職先を探していたら、その条件を満たす職場の1つに透析室があった。
透析看護って専門性が高くて興味があるから、透析室で働いてみようかなと思ったのではないでしょうか。
細かい割合は人によって多少差はありますが、「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=8:2」の人が多いと思います。そして、割合が多い「日曜休みで割が良い」の理由が優先ですよね。
この「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=8:2」で、「日曜休みで割が良い」が優先、これがあなたが透析室で働きたい本音です。
では、あなたの本音である「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=8:2」をそのまま直接的な表現で、優先順位が上の「日曜休みで割が良い」から書き始めたら、面接官に「ぜひ、うちの透析室に採用しよう!」と思われるような良い志望動機になるのかを考えてみましょう。
看護師の志望動機、透析編 悪い例文①
看護師の志望動機で透析室で働きたい場合は、本音を直接的な表現で、「日曜休みで割が良い」から書き始めたら、良い志望動機になるのでしょうか?
「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=8:2」を「日曜休みで割が良い」から欠き始めて、直接的な表現を使った例文をご紹介します。
本音を直接的な表現で伝えた例文
「今まで急性期病棟で働いてまいりましたが、急性期病棟は毎日のように残業があり、しかも休日は平日ばかりで、仕事中心の生活になっていました。その結果、家事がおろそかになってしまい、家事と仕事の両立ができず、家族から不満が出ていました。貴院では残業がほとんどなく、日曜日が固定休と伺っておりますので、貴院でなら家事と仕事を両立させることができ、プライベートを重視した生活を送れるのではないかと考え、ぜひ貴院で働かせていただきたいと思い志望いたしました。また、一般的なクリニックよりも給料が高く、割がいいことにも魅力を感じております。患者様の日常生活を支える透析看護を深め、専門にしていきたいと思います。」
この例文の悪い点2つって何?
この志望動機の例文を読んでどう感じましたか?「なんか、あんまり良い志望動機じゃないよね?」と思った人も多いと思います。
実は、この例文には2つの悪い点が隠れているんです。2つの悪い点にあなたは気づいたでしょうか?
「日曜休みで割が良い」に重点が置かれて、熱意が伝わらない
「日曜休みで割が良い」は待遇の理由、「透析看護を専門」はやりがいの理由ですよね。そして、やりがいの理由である「透析看護を専門」で仕事への熱意を伝えなければいけません。
でも、この例文からは熱意が一切伝わってこないと思いませんか?例文では、本音の「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=8:2」で書いています。
でも、「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=8:2」の割合よりも「日曜休みで割が良い」がもっと多いように感じて、「『透析看護を専門』の理由って、例文の中に入ってたっけ?」と思った人も多いと思います。
つまり、「日曜休みで割が良い」ばかりに重点が置かれてしまって、この例文では熱意が伝わらないんです。
待遇の理由はやりがいの理由よりも印象に残るので、「日曜休みで割が良い」は実際の割合よりも1割増の印象となります。
「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=8:2」で書いても、「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=9:1」になるのです。
そして、「日曜休みで割が良い」から書き始めていること、直接的な表現を使っていることも、それぞれ「日曜休みで割が良い」の印象を1割増やしていますので、最終的な印象は「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=11:-1」になります。
この割合なら、「日曜休みで割が良い」に重点が置かれてしまい、仕事への熱意が伝わらないことも納得ですよね。
むしろ、「この看護師さん、日曜休みや給料高めばっかり気にしているし、透析看護の仕事を軽んじてる気がするんだよなぁ。透析看護ってそんなに甘くないから、この看護師さんは不採用にしよう。」と面接官は思うことでしょう。
ですから、本音の「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=8:2」をそのまま直接的な表現で書いた志望動機では、採用してもらえないのです。
透析室の短所に言及していない
この例文では、透析室の短所に言及していません。透析室の患者さんが面倒くさいことと「準夜勤」があること、一般的な看護技術を使う機会がなく、潰しが利かなくなる可能性があることです。
これらの短所を知らない看護師さんが、透析室で働くと、「残業なしで楽な仕事だと思っていたのに、患者さんはいちいち面倒くさくて、『新人さんは穿刺が下手だ!』とか『あんたの穿刺は痛い』とか文句言ってくるし、日勤のみだと思ってたら、夜も働かなくちゃいけないし。
しかも、普通の看護技術を使う機会がないから、せっかく身につけた看護技術が衰えて、一般病棟に戻れなくなるかも。早めに辞めちゃおうかな」と思うかもしれませんよね。
面接官はすぐに辞めそうな人は採用しません。たとえ、透析看護の認定看護師の資格を持っていても、すぐに辞めそうな人は採用しないでしょう。
「長く勤める」ということは、それだけで採用に向けての大きな武器となるのです。ですから、透析室の短所を理解し、さらにその短所にどう立ち向かうかを伝えて、すぐに辞めるつもりはないことをアピールしないといけないのです。
本音を直接的な表現で伝えたことと、透析室の短所に言及していないことが、この例文の2つの悪い点なんです。
次は、この2つの悪い点をどうやって解決していけばよいのかを考えてみましょう。
看護師の志望動機、透析編 悪い例文②
看護師の志望動機、透析室で働きたい場合は、本音をそのまま直接的な表現を使って志望動機を書くと、「日曜休みで割が良い」にばかり重点が置かれてしまい、熱意が伝わりませんでした。
また、透析室の短所に言及していないことも、「この看護師さんはすぐに辞めるかも」と思われてしまいましたよね。
では、この2つの悪い点を解決する方法を考えていきましょう。
まずは、「日曜休みで割が良い」に重点が置かれてしまったのですから、これを解決するためには、志望動機から「日曜休みで割が良い」の理由を外してしまえば良いと思いませんか?
「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=0:10」の割合だったら、「透析看護を専門」に重点が置かれて、熱意を伝えられるはずです。そして、透析室の短所に言及すれば、理論上は良い志望動機になるはずですよね。
本当にそうなのか、透析室の採用が近づくような志望動機になるのかを例文を参考に考えてみましょう。
「透析看護を専門」10割で透析室の短所に言及した例文
「今まで腎臓内科病棟で働いてまいりましたが、腎不全による人工透析導入前後の患者様の看護をしていく中で、透析看護に興味を持ち、透析看護を専門にしたいと考え、貴院を志望いたしました。貴院では、夜間透析を行っていることに加えて、1人1人の患者様の生活環境に合わせたきめ細やかな生活指導を行っていらっしゃると伺っておりますので、患者様の日常生活に寄り添い、要望に応えられるような看護、生活環境に合わせた看護を実践できるのではないかと思っております。透析室での経験はありませんが、前職での経験を活かしながら、積極的に透析看護を学び理解して、いろいろな生活パターンの患者様の透析看護を経験し、透析看護を深め、貴院で長く勤めていきたいと思っております。」
悪い例文①の2つの悪い点はどうなった?
この例文では、悪い例文①の2つの悪い点は解決できているのでしょうか?1つずつチェックしていきましょう。
「日曜休みで割が良い」に重点が置かれて、熱意が伝わらないことはどうなったの?
この例文は「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=0:10」の割合で書いていますので、「日曜休みで割が良い」に重点が置かれることはなく、「透析看護を専門」に重点が置かれています。
また、なぜ透析室で働きたいのか、なぜその透析室を選んだのかを伝えていることで、熱意をアピールすることができています。
透析室の短所に言及しているの?
この例文では透析室の短所に言及しているのでしょうか?
透析室のデメリットは、患者さんが面倒くさいこと、準夜勤があること、一般的な看護技術を使う機会がなく、潰しが利かなくなる可能性があることでしたよね。
患者さんが面倒くさいことは「患者さん1人1人の要望に応えられるような看護」で患者さんが細かくて面倒なことが多いことを理解していることを伝え、「透析看護を理解し」という言葉で、透析患者さんとはそういうもので透析看護師の仕事だと割り切るつもりであることを伝えています。
また、準夜勤があることは、「夜間透析を行っている」という言葉で、デメリットを理解していると伝えています。
そして、「いろいろな生活パターンの患者様の透析看護を経験して」という言葉で、準夜勤もOK、働きながら透析を受ける患者さんの看護の経験もできてスキルアップできるからOKとその短所への考え方や立ち向かう方法を伝えることができていますね。
最後に、看護技術を使う機会がなく、潰しが利かなくなる短所は「日常生活に寄り添い」、「透析看護を理解し」で病棟とは違うことを理解していると言及しています。
そして、「長く勤めます」で透析看護を専門にして、長く勤めていくので、一般病棟に戻るつもりはないと短所への考え方を伝えています。
このように短所を理解し、その短所への考え方や立ち向かう方法を持っていることを伝えられれば、「この看護師さんは透析室のことをよく知っているから、すぐに辞めないな」と面接官は思うはずです。
この短所に言及する時に、注意しなければいけないことは直接的な表現を使うのではなく、間接的な表現を使うようにすることです。
もし直接的な表現を使ってしまうと、ただ透析室の短所や悪い点を指摘しているだけで面接官に不快感を与えることになるんです。
欠点を理解していることを直接的な表現で伝えたときの例文をご紹介しますね。
「透析室の患者様は病歴が長いため、細かいことまで指摘して、わがままを言う方が多いと伺っておりますが、その患者様に対応することも透析看護師の仕事の1つだと割り切って働くつもりです。また、日勤のみではなく実は準夜勤の時間帯にも働かなくてはいけませんが、仕事をしながら透析を受ける患者様の看護を経験することができますので、準夜勤に入るのもかまいません。そして、透析看護は専門性が高い分、一般病棟に戻りにくいなど潰しが利かなくなる可能性がありますが、透析看護の分野で長く働くつもりですので大丈夫です。」
この例文だと、あまりにも露骨な印象を受けますよね。
面接官に「この看護師さんって、実は透析室のことを嫌いなんじゃないの?」とか「こんなにはっきり物事をいう人だと、患者さんとトラブルになりそうだなぁ。確かに、うちの患者さんはちょっと面倒くさいから、こういう人はトラブルの元だな。」と思われかねません。
そうしたら、どんなに透析室の短所を理解して、その短所への考え方や立ち向かう方法があることをアピールしても、採用は遠のいてしまいますよね。
ですから、欠点を理解していることを伝えるときは、必ず間接的の表現を使うようにしましょう。
これで2つの悪い点は解決していますよね。「じゃあ、これで、透析室への採用は間違いなしでしょ!」と思うかもしれませんが、そうではないんです。
この例文には、もう1つだけ解決しなければいけない悪い点があるんです。あなたは気づいたでしょうか?
もう1つの悪い点って何でしょうか?
この例文を読んで、少し違和感を感じませんでしたか?この例文はパーフェクトすぎる、優等生すぎるという印象を受けるんです。
「パーフェクトな志望動機」、「優等生の志望動機」なら何の問題もありません。パーフェクト「すぎる」、優等生「すぎる」のが問題なんです。
なぜ、パーフェクトすぎる・優等生すぎるという印象を受けるのでしょう?
それは、熱意をアピールしようとしすぎて、「日曜休みで割が良い」を志望動機から外してしまったからです。
やりがいの理由だけで仕事をする人はいませんよね。誰だって待遇面を気にしているはずなんです。
誰でも、残業は少ないほうが良いですし、日曜が休みだと嬉しいですし、給料は高いに越したことはないですから。
そして、そのことは面接官も知っています。それなのに、「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=0:10」の志望動機を用意したら、面接官はどう思うでしょうか?
「なんで、この人は「透析看護を専門」の理由だけしか書いてないの?志望動機に少し嘘が混ざるのは仕方がないことだけど、さすがにやりすぎじゃない?こういう人は信用できないなぁ」と思うはずです。
信用できないと思われたら、志望動機にどんな良いことを書いても、その内容を信じてもらえません。
何事もやりすぎは禁物です。熱意をアピールしすぎることは、アピール不足と同じことになるんです。
ですから、「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=0:10」の割合でやりすぎてしまうと、採用が遠のいてしまうのです。
看護師の志望動機、透析編 良い例文
看護師の志望動機、透析室で働きたい場合は、どんな志望動機にすれば良いのでしょう?ここまで透析室の悪い志望動機2つをご紹介してきました。
ご紹介した2つの志望動機がなぜ悪かったのか、悪い点をもう一度思い出してみましょう。
悪い例文①では、本音を直接的な表現を使い、「日曜休みで割が良い」から書き始めたことで、「日曜休みで割が良い」に重点が置かれて、熱意をアピールできませんでした。
そして、透析室の短所に言及していないことも悪い点でしたよね。
悪い例文②では熱意をアピールしようとやりすぎて、「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=0:10」にしたことで、志望動機を信じてもらえませんでした。
では、この2つの悪い例文の反省を踏まえて、透析室の良い志望動機のポイントを考えてみましょう。
まずは、「志望動機の内容を疑われずに熱意をアピールする方法はどうすべきなのか?」からです。
本音の「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=8:2」では「日曜休みで割が良い」に重点が置かれてしまい、「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=0:10」とやりすぎてしまった場合は志望動機の信頼度がガタ落ちでした。
ですから、「日曜休みで割が良い」は志望動機に絶対入れるべきで、しかも重点が置かれない程度の少ない割合がベストですから「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=2:8」の割合にしてみましょう。
そして、「透析看護を専門」から書き始め、「日曜休みで割が良い」には間接的に伝えればOKです。
さらに、悪い例文②で解決していますが、透析室の短所に言及することも忘れないでくださいね。
「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=2:8」&書き始めと表現方法にこだわる&短所に言及した例文
「今まで勤務していました内科クリニックで糖尿病の患者様の看護を行う中で、人工透析に興味を持ち、専門性が高い透析看護の仕事がしたいと思いましたので、貴院の透析室を志望いたしました。貴院では人工透析を行うだけでなく、人工透析を導入している糖尿病の患者様の日常生活指導をきめ細やかに行っていると伺っておりますので、前職での経験を活かしつつ、病歴が長い患者様や透析導入直後の患者様など1人1人の病歴や日常生活環境を考慮した透析看護を行っていけるのではないかと思っております。また、貴院では夜間透析も行っていて、いろいろな生活パターンの患者様の看護を経験できることや透析看護の認定看護師の方や透析療法指導看護師の方が活躍されていて、高い専門性を持った方と一緒に働けることも、貴院を志望した理由の1つです。透析看護は未経験ですが、先輩方からご指導いただきながら、自分でも積極的に学び、透析看護の理解を深め、患者様1人1人の日常生活に寄り添い、心をこめた看護を提供できるよう努力してまいります。貴院では既婚者や子育て中の看護師の方が多く活躍されていて、家庭や育児と仕事を両立しやすく、そのほかの点でも働きやすい職場環境と伺っておりますので、私も育児と仕事を両立させて、長く勤めていく所存です。」
これまでの悪い点は全部解決済みになったの?
この例文では、これまでの悪い点を全部解決することができたのでしょうか?
「透析看護を専門」から書き始めていることは、例文を読んですぐにわかりましたよね?
ですから、それ以外の問題点が解決されているかどうかを確認していきましょう。
「日曜休みで割が良い:透析看護を専門」はベストの割合、熱意は伝わった?
この例文では「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=2:8」の割合で書いていますが、この例文を読んで「この看護師さんは、透析看護への意欲があるな」と透析室で働く熱意を感じることができたと思います。
悪い例文①でも説明しましたが、待遇の理由はやりがいの理由よりも印象に残りますので、1割増しで聞こえます。
でも、例文では「透析看護を専門」から書き始めていること、「日曜休みで割が良い」には間接的な表現を使っていることで、それぞれ1割ずつ合計2割分、「日曜休みで割が良い」の印象を弱くしています。
そのため、「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=2:8」で書いていますが、「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=1:9」の割合の印象が残ります。
「透析看護を専門」が9割あれば、熱意をガッチリとアピールすることができますよね。
そして、「日曜休みで割が良い」の印象は少ないながらも1割残っていますので、面接官は「この人は嘘をついていないな。信用できるな。」と判断しますから、志望動機の内容を信じてもらえるんです。
また、なぜ透析室で働きたいのか、なぜその透析室を選んだのかを伝えることでも、熱意をアピールすることができていますよね。
「日曜休みで割が良い」には間接的な表現を使えている?
この例文では、「日曜休みで割が良い」の理由を「既婚者や子育て中の人が多くて、家事や育児と仕事を両立しやすい、そのほかの点でも働きやすい環境だから」と伝えています。
これを直接的な表現で伝えると、「残業が少なくて日曜日は固定休との事ですし、給料も高いですので、働きやすい環境だから」という表現になります。
間接的な表現と直接的な表現では、印象が全然違いますよね。
もちろん、間接的な表現のほうが好印象となりますので、「日曜休みで割が良い」には必ず間接的な表現を使うようにしましょう。
ここで、「あれ?給料が高いことって、間接的な表現の中に入ってないんじゃない?」と疑問を持った人もいると思います。これは、鋭い指摘です!
例文では給料が高いというメリットを「そのほかの点でも」という表現でまとめています。
金銭面のことは、たとえ間接的な表現でも志望動機の中で触れるのはあまり良いことではありませんので、「そのほかの点でも」のように超遠回しに伝えるようにしましょう。
透析室の短所に言及している?
これは、悪い例文②でも説明しましたが、ここでももう一度説明しておきますね。
透析室の短所は、患者さんが面倒くさいこと、準夜勤があること、一般的な看護技術を使う機会がなく、潰しが利かなくなる可能性があることでしたよね。
患者さんが面倒くさいことは、「病歴が長い患者様」という言葉で、「病歴が長い患者さんは、いろいろ細かくて面倒くさいことがある」と理解していることを間接的に伝えています。
また、「透析看護の理解を深め」や「患者様1人1人に寄り添い、心をこめた看護」という表現で、透析の患者さんはそういうものだと理解し、割り切った上で心をこめて接する」と短所に立ち向かう方法をアピールできています。
そして、準夜勤がある短所は、「夜間透析を行っていて」という言葉で理解していることを伝え、「いろいろな生活パターンの患者様の看護を経験できる」とスキルアップできる良い機会と捉えていると伝えています。
最後に潰しが利かなくなるという短所は、「専門性が高い透析看護」という言葉で、透析看護は一般的な診療科の仕事内容とは違うことを理解していると伝え、「長く勤めます」で「透析室で長く勤めるつもりなので、潰しが利かなくてもOK」と伝えることができていますね。
もし、準夜勤に入らなくて良い完全日勤のみの求人に応募する場合は、この「準夜勤がある」という短所は書く必要がありません。
むしろ、「日勤帯のみの勤務時間であることに魅力を感じました。」など、日勤のみで働けることを理由に志望したことを伝えると良いでしょう。
これで今までの悪い点はすべて解決することができました。また、新たな悪い点も見当たりませんので、これが透析室の良い志望動機になります。
<透析室の良い志望動機のポイント>
・「日曜休みで割が良い:透析看護を専門=2:8」で書く
・「透析看護を専門」から書き始める
・「日曜休みで割が良い」は間接的な表現を使う
・透析室のを理解し、それに立ち向かう方法があると間接的な表現で伝える
この4つのポイントを押さえれば、透析室の採用はグッと近づきます。
でも、「私は腎臓内科の経験もないし、糖尿病の患者さんの看護も経験がないから、例文とは全然違うんだけど、どうしたら良い?」と困っている人もいると思います。
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