看護師の志望動機は産婦人科に採用となるためには、どんなものが良いのでしょうか?
産婦人科の良い志望動機のポイントを、例文をあなたにだけコッソリ教えます。
看護師の志望動機、産婦人科を志望したのはなぜですか?
看護師の志望動機は産婦人科の場合、どのような志望動機を書けば採用されるのでしょうか?
良い志望動機を考えるためには、まずあなたがなぜその産婦人科を志望したのかを明確にしておかなくてはいけません。
あなたはなぜ産婦人科で働こうと思ったのでしょうか?そして、病院やクリニックなどたくさんある産婦人科の中で、どうしてその産婦人科を選んだのでしょう?
あなたが産婦人科を志望する理由を洗い出す作業から始めましょう。
あなたがその病院やクリニックの産婦人科を志望した理由は、何よりもまず「産婦人科で働きたい!」という強い思いがあったからですよね。
産婦人科で働けば、新しい命の誕生に携わることができます。一般的な診療科は病気の治療をする場で、患者さんが亡くなることも多いのですが、産婦人科は診療科の中で唯一命の誕生に関わることができる診療科なんです。
また、妊娠・出産や女性特有の疾患を扱いますので、女性ならではの悩みを抱えた患者さんに寄り添い、精神的なケアを重視した仕事ができるというメリットもあります。
このように「命の誕生に携わりたい!」、「女性ならではの悩みを抱えた患者さんに寄り添った看護をしたい!」という「産婦人科領域で働く」という理由があったから、産婦人科を志望したんだと思います。
では、なぜあなたはその病院やクリニックの産婦人科を志望したのでしょうか?産婦人科がある病院や産婦人科クリニックはたくさんあります。
その中で、あなたがその産婦人科を志望したのには理由がありますよね。
「分娩件数が多いから」、「妊婦さんの希望をできるだけ叶えられる充実した施設が整っているから」、「そこのドクターが婦人科分野での第一人者だから」など「産婦人科領域で働く」という理由があったからという人もいるでしょう。
でも、「年収が大幅アップするから」や「院内託児所があるから」、「有給消化率が高いから」などの「給料や福利厚生」の理由もあってその病院やクリニックを選んだ人もいますよね。
「給料や福利厚生」に関することはぜんぜん気にしなかったという人はいないと思います。「産婦人科領域で働く」がメインの志望動機だけど、「産婦人科領域で働く」も少しだけ気にしたという人が多いのではないでしょうか。
つまり、産婦人科を志望する人は、「産婦人科領域で働く」と「給料や福利厚生」の2種類の志望動機を持っていて、割合は「産婦人科領域で働く」のほうが多いと思います。そして、「産婦人科領域で働く」の理由にこだわって、「産婦人科領域で働く」の理由を優先して職場を選んだ人がほとんどですよね。
割合の詳細は人によって差があると思いますが、「産婦人科領域で働く=8割、給料や福利厚生=2割」程度の人が多いと思います。
では、この本音の割合である「産婦人科領域で働く=8割、給料や福利厚生=2割」の志望動機を、こだわり条件である「産婦人科領域で働く」を最初に書いて、単刀直入に伝えたら、人事担当者に良い印象を与えられるのかを考えてみましょう。
看護師の志望動機、産婦人科編 NG例文①
看護師の志望動機、産婦人科の場合は、本音の割合を単刀直入に伝えたら、採用してもらえるのでしょうか?
本音の割合である「産婦人科領域で働く=8割、給料や福利厚生=2割」の構造にして、こだわり条件である「産婦人科領域で働く」を最初に書き、単刀直入に伝えた例文をご紹介します。
本音の割合を単刀直入に伝えた例文
「看護師になる前から命の誕生に携わりたいと考え、看護大学では母性看護のゼミに所属しておりましたが、新卒で入職した産婦人科への配属希望が叶わず、消化器外科病棟で5年間働いてまいりました。消化器外科病棟で看護師として経験を積んでまいりましたが、やはり産婦人科で働きたいという思いを諦めることができず、貴院の産婦人科を志望いたしました。貴院では、大学病院に負けないようなMFICUの設備があり、ハイリスクの妊婦さんの分娩を行っていらっしゃると同時に、婦人科の分野でも幅広い疾患を扱っていらっしゃるとの事ですので、貴院の産婦人科で働かせていただければ、産婦人科の看護師として着実にスキルアップし、実力をつけていけるのではないかと思っております。また、貴院は前職の病院よりも待遇がよく、給料は年収で50万円以上もアップしますし、有給休暇の消化率も高いとのことですので、貴院でなら長く勤めていけるのではないかと思っております。」
この例文では産婦人科で働けない2つの要因とは?
この例文を読んでどう感じたでしょう?「これなら産婦人科に採用される!」と確信できませんでしたよね。
確かに、この例文の志望動機では、産婦人科に採用されない確率が高いんです。なぜなら、この例文には2つのNG要因があるからです。
「産婦人科領域で働く」の印象が薄く、産婦人科への意欲のアピールが不十分
この例文では本音の「産婦人科領域で働く=8割、給料や福利厚生=2割」で書いていますが、「あれ?『産婦人科領域で働く』が8割もあったっけ?もっと少なくなかった?」と思った人も多いと思います。
志望動機では、待遇関係の理由は仕事内容関係の理由よりも印象に残りやすく、本来の割合よりも1割程度印象がアップします。
待遇関係の理由は「給料や福利厚生」で、仕事内容関係の理由は「産婦人科領域で働く」ですよね。
ということは、「給料や福利厚生」の印象が1割アップしますから、「産婦人科領域で働く=8割、給料や福利厚生=2割」で書いても、「産婦人科領域で働く=7割、給料や福利厚生=3割」の印象に変化するのです。
さらに、例文では「給料や福利厚生」に「年収は50万円もアップするし、有給消化率が高い」と単刀直入に述べていますよね。
このように単刀直入に述べると、「給料や福利厚生」の印象はさらに1割アップしますので、例文の印象は「産婦人科領域で働く=6割、給料や福利厚生=4割」になってしまうのです。
「産婦人科領域で働く=6割、給料や福利厚生=4割」だったら、「産婦人科領域で働く」と「給料や福利厚生」の割合がほぼ同じになります。
そうしたら、人事担当者は「この人、そこまで産婦人科への情熱を感じないんだよなぁ。もしかしたら、うちの病院の給料と有給消化率に惹かれただけで、産婦人科にはそこまで興味がないんじゃないの?」と思いますよね。
ですから、単刀直入に述べるのはNGなんです。この例文では、あなたのこだわり条件である「産婦人科領域で働く」を最初に書いています。
産婦人科の志望動機を書く場合は、「給料や福利厚生」よりも「産婦人科領域で働く」にこだわりを置いていることが普通ですので、こだわり度が低い「給料や福利厚生」を最初に書く人はほぼいないと思います。
でも、万が一「給料や福利厚生」を最初に書くと、さらに「給料や福利厚生」が強調されて印象が1割アップし、「産婦人科領域で働く=5割、給料や福利厚生5割」の割合になりますので絶対に止めましょう。
産婦人科の悪い点を話していない
この例文では、産婦人科の悪い点にまったく触れていません。産婦人科の悪い点を話していないと、実は採用が遠のいてしまうんです。
もし、産婦人科の悪い点を知らない看護師さんが産婦人科で働き出したらどうなるでしょう?
産婦人科の悪い点は、精神的にきつい場面が多いことです。産婦人科というと、最初にもお話したように「新しい命の誕生に立ち会える」という良い点ばかりが強調されますよね。
でも、様々な事情から堕胎をする人もいますし、流産をする人もいます。また、死産になる場合もありますし、出産後に重い障害があることが判明する場合もあるんです。
婦人科でも子宮や卵巣を摘出しなければならず、子どもが欲しいのにもう子どもを望めないという人や女性としてのアイデンティティを失ったと感じる患者さんもいます。
また、不妊治療を何年も続けているのに妊娠しない患者さんは様々な不安や不満を持っています。
そういう患者さんに寄り添い、精神的なケアをするのが産婦人科の看護師の醍醐味であり、重要な役割とも言えますが、そのような看護をするのは看護師も精神的に辛いものがありますよね。
また、産婦人科では同じ看護職である助産師も働いていますが、助産師との関係性や仕事の分担などをストレスに感じることも少なくないんです。
これらの悪い点を理解していない看護師さんが産婦人科で働くと、「え?産婦人科って幸せな場面ばかりに立ち会えると思っていたのに、こんなに辛い場面も多いの?精神的にきついわ。それに、助産師さんが偉そうなのも嫌だな。イメージしていたのと違うから、もう辞めたい。」と思うかもしれませんよね。
人事担当者は採用した人にはできるだけ長く勤めて欲しいと思うものですから、すぐに退職する可能性がある人は採用しません。
そのため、産婦人科の悪い点を理解していると話し、さらにそれへの対策を持っていることをアピールする必要があるのです。
この2つがご紹介した例文のNG要因なんです。「給料や福利厚生」を単刀直入に述べると、「産婦人科領域で働く」の印象が薄く、産婦人科への意欲を十分にアピールすることができませんでした。
また、産婦人科の悪い点を話していないことで、すぐに退職するリスクがあると思われましたよね。
では次は、この2つのNG要因を解決するにはどうすれば良いのかを考えてみましょう。
看護師の志望動機、産婦人科編 NG例文②
看護師の志望動機、産婦人科の場合は、本音を単刀直入に述べると、「産婦人科領域で働く」の印象が薄くなって、産婦人科への意欲のアピールが不十分になってしまいました。
また、産婦人科の悪い点について話していないこともNG要因でしたよね。では、これらの要因を改善するための方法を考えていきましょう。
1つ目のNG要因は、「産婦人科領域で働く」の印象が薄くなるのは「給料や福利厚生」が強調されるためなんですから、いっそのこと「給料や福利厚生」を志望動機に入れなかったらどうでしょうか?
「産婦人科領域で働く=10割、給料や福利厚生=0割」にしてしまえば、産婦人科への意欲をしっかりアピールできるような気がしませんか?
そして、産婦人科の悪い点とその対策を話せば、理論上は良い志望動機になるはずですよね。
では、「産婦人科領域で働く=10割、給料や福利厚生=0割」で、産婦人科の悪い点を話した志望動機の例文をご紹介しますので、本当に良い志望動機なのかを考えながら読んでみてください。
「産婦人科領域で働く=10割、給料や福利厚生=0割」&悪い点を話した例文
「家族が不妊治療の末出産したのを間近で見る中で、生命の誕生に携わりたい、特に不妊治療をしている患者様の精神的なケアをしたいと考えるようになり、産婦人科の中でも特に不妊治療に力を入れている貴院を志望いたしました。不妊治療は心身ともに負担が大きいもの聞いておりますので、妊娠を望む患者様の身体面の負担を軽減するだけでなく、1人1人に寄り添い精神的なケアもしっかり行っていければと思っております。産婦人科での経験はありませんが、精神的なケアの重要性を理解し、助産師や先輩方にご指導いただきながら、産婦人科での看護や不妊治療看護を積極的に学んでスキルアップし、産婦人科の看護師として成長していきたいと思います。」
2つのNG要因は改善できたの?
この例文では、2つのNG要因を改善することができたのでしょうか?
「産婦人科領域で働く」の印象が薄く、産婦人科への意欲のアピールが不十分であることは改善できた?
この例文では、「産婦人科領域で働く=8割、給料や福利厚生=2割」で書いていますので、「産婦人科領域で働く」が前面に出ていて、「給料や福利厚生」が強調されることはありません。
また、なぜ産婦人科で働きたいのか、なぜその産婦人科を選んだのかを伝えていることで、産婦人科への意欲をアピールすることができていますよね。
産婦人科の悪い点を話した?
産婦人科の悪い点は、辛い場面が多く患者さんを支えるのが精神的にきついことや助産師さんとの関係性が難しいことでしたよね。
この例文では、「不妊治療は心身ともに負担が大きい」というフレーズで精神的なケアが必要な患者さんが多いことを理解していると説明しています。
そして、「1人1人に寄り添った看護」や「精神的なケアの重要性を理解し」で、「精神的なケアをするのは大変だけど、その重要性を理解して1人1人に寄り添った看護をしたい」と悪い点への考え方、対処法を話していますね。
また、助産師さんとの関係については、「助産師の方にご指導いただき」というフレーズで、助産師さんと一緒に働く必要があるという悪い点を伝えつつ、良い関係を築いていくつもりであることを表現できています。
そして、「産婦人科の看護師として成長したい」というフレーズで、助産師とは違う職種であること、看護師としての仕事をしっかりやりたいとアピールし、「助産師さんとは違う仕事ですから、割り切って働きます」と悪い点への対処法を説明しています。
このように産婦人科の悪い点を知っていて、理解していること、そしてそれへの対処法があることを話せば、「この看護師さんは産婦人科のことを良く知っているから、長く勤めてくれるだろうな。」と採用担当者は採用を前向きに考えてくれるんです。
この産婦人科の悪い点を話す時の大切なポイントは、単刀直入に伝えずに、婉曲的に伝えることです。
単刀直入に「悪い点を理解しています」と伝えてしまうと、ただ単に産婦人科の悪い点を指摘しているだけになるのです。
「不妊治療は精神的な負担が大きく、それを支えるのは看護師にとっても辛いですし、産婦人科は幸せな場面ばかりではなく、辛い場面も多いですから、産婦人科で働くと精神的なストレスが大きいと思います。でも、それが産婦人科の看護師の仕事ですし、1人1人に寄り添ったケアをしていくつもりです。また、同じ看護職である助産師さんと良好な関係を保ちながら働くのは難しいこともあると思います。ただ、私は看護師ですので、助産師とは違う資格であることを理解し、良好な関係を築きつつ、割り切って働きたいと思います。」
このように産婦人科の悪い点について話したら、人事担当者はどう思うでしょうか?
「そんなに精神的なストレスが心配なら、産婦人科じゃなくて違う診療科で働けば?それに、良好な関係を保つのが難しいなんて考えているから、いくら良好な関係を築きたいと口で言っていても、結局は助産師さんと対立するんじゃないの?」と思って、マイナスの印象を持つ可能性が大きいですよね。
マイナスの印象を持たれれば、いくら産婦人科の悪い点を知っているから長く勤めるとアピールしても、採用は遠のいてしまいます。
ですから、デメリットを理解していると伝えるときは、必ず婉曲的な表現を使うようにして下さい。
ここまで、2つのNG要因はどちらも改善することができました。でも、ご紹介した例文は、産婦人科の良い志望動機とは言えません。なぜなら、この例文には新しいNG要因が隠されているからなんです。
この例文の新しいNG要因は?
この例文は、産婦人科への意欲を十分にアピールできていますので、一見とても良い志望動機に思えますよね。
でも、この志望動機は理想的過ぎて、違和感があるんです。最初にもお話したように、「産婦人科領域で働く」の理由だけで産婦人科を志望する人はいません。
多かれ少なかれ、みんな「給料や福利厚生」の理由を持っているんです。
そして、「給料や福利厚生」の理由を持っているのが当たり前ということは、産婦人科の人事担当者も知っています。
それなのに、「給料や福利厚生」を隠した志望動機を用意したら、人事担当者は「この看護師さん、な~んか信用できないんだよなぁ。『給料や福利厚生』の理由がないはずないよね。」と思うはずです。
「信用できない」と思われてしまったら、志望動機の信ぴょう性が下がります。
そうしたら、どんなに産婦人科への意欲をアピールしても、それを信じてもらえず、「本当は意欲がないんじゃない?」と疑われることになりますので、結局は産婦人科への意欲をアピールできないのと同じことになるんです。
「産婦人科領域で働く=10割、給料や福利厚生=0割」の志望動機は、産婦人科の意欲をアピールしても、それを信じてもらえないのでNGなんです。
看護師の志望動機、産婦人科編 良い例文
看護師の志望動機で産婦人科の場合は、どういうものが良いのでしょう?
NG例文①とNG例文②を思い出してみましょう。
NG例文①では、本音の「産婦人科領域で働く=8割、給料や福利厚生=2割」の構造は良かったのですが、「給料や福利厚生」を単刀直入に述べたことで、「産婦人科領域で働く」の印象が薄くなり、産婦人科への意欲のアピールが不十分でした。
また、産婦人科の悪い点を話していないことで、早期退職の可能性があると思われましたよね。
NG例文②では、「産婦人科領域で働く=10割、給料や福利厚生=0 割」にしたことで、志望動機の内容を信用してもらえませんでしたよね。
この反省を踏まえて、良い志望動機のポイントを考えみましょう。まずは、志望動機全体の構造についてです。
本音の「産婦人科領域で働く=8割、給料や福利厚生=2割」の割合は良かったのですが、「給料や福利厚生」を単刀直入に述べたことで、「産婦人科領域で働く」の印象が薄く、「給料や福利厚生」が強調されました。
ですから、「産婦人科領域で働く=8割、給料や福利厚生=2割」はそのまま使って、「給料や福利厚生」は単刀直入ではなく婉曲的に伝えるようにしましょう。そして、産婦人科の悪い点を話せばOKです!
では、「産婦人科領域で働く=8割、給料や福利厚生=2割」で、「給料や福利厚生」は婉曲的に伝え、産婦人科の悪い点を話した例文をご紹介しますので、良い志望動機になるかどうかを確認してみましょう。
「産婦人科領域で働く=8割、給料や福利厚生=2割」&「給料や福利厚生」は婉曲的に&産婦人科の悪い点を話した例文
「今まで小児科で働いてまいりましたが、乳児の看護をする中で、生命の誕生に携わりたいと考えるようになり、産婦人科で働こうと決意いたしました。貴院では妊婦さんの思いを大切にし、希望を叶えるための設備や体制が整っていますので、貴院で働かせていただければ、患者さんや妊婦さん1人1人に寄り添ったケア、1人1人に行き届いたケアができるのではないかと思い志望いたしました。産婦人科の経験はありませんが、産婦人科での精神的なケアの重要性を理解し、助産師さんや先輩方にご指導いただきつつ、貴院の院内研修に積極的に参加して産婦人科や周産期の看護を学び、看護師として成長していきたいと思います。また、貴院には助産師の資格取得支援制度があることにも魅力を感じたことも貴院を志望した理由の1つです。貴院で産婦人科の看護経験を積みながら、実力をつけ、将来的には助産師の資格取得を視野に入れて働いてまいりたいと思っております。」
今までのNG要因はすべて改善できた?
この例文では、今までのNG要因をすべて改善することができたのでしょうか?
「産婦人科領域で働く」の印象は強く、産婦人科への意欲をアピールできた?
この例文では、NG例文①と同じ「産婦人科領域で働く=8割、給料や福利厚生=2割」で書いていますが、NG例文①よりも良い印象を持ったと思います。
志望動機の中で「給料や福利厚生」は自動的に1割アップの印象が残りますが、この例文では「給料や福利厚生」に婉曲的な表現を使っていますので、「給料や福利厚生」の印象を1割ダウンにできるのです。
つまり、「給料や福利厚生」の印象はプラスマイナスゼロになりますので、本来の割合である「産婦人科領域で働く=8割、給料や福利厚生=2割」の印象になるんです。
「産婦人科領域で働く」の印象が8割あれば、産婦人科への意欲をしっかりアピールすることができます。
また、「給料や福利厚生」の印象は2割あることで、採用担当者は「この人は嘘をついていないな。信用できるな」と判断しますので、志望動機の信ぴょう性を下げることはなく、好印象を持ってもらえます。
さらに、なぜ産婦人科で働きたいのか、なぜその産婦人科を選んだのかを伝えることでも産婦人科への意欲をアピールすることができています。
「給料や福利厚生」には遠まわしの表現を使えている?
この例文では、「助産師の資格取得支援制度がある」と「給料や福利厚生」の理由を述べています。
これをもし単刀直入に伝えると、「資格取得支援制度があるので、助産師の資格を取る場合は経済的に楽なので」という表現になります。
単刀直入に伝えると露骨な感じがしますし、志望動機で金銭的なことに触れるのはあまり良いことではありませんので、資格取得支援制度があると経済的に楽なのは確かですが、経済的に楽であることはあえて言わないようにしましょう。
もし、給料が高いことや年間休日が多いことなどに魅力を感じた場合は、「ワークライフバランスを取りながら、長く勤めたいと思います」のように婉曲的に表現すると良いでしょう。
産婦人科の悪い点を話した?
これは、NG例文②でも解説しましたが、ここでももう一度解説しますね。
産婦人科の悪い点は、精神的に辛いことも多いこと、助産師さんとの関係性が難しいことですよね。
例文では、「産婦人科での精神的なケアの重要性を理解し」のフレーズで悪い点を理解し、さらに「1人1人に寄り添ったケア、行き届いたケア」などで「精神科では精神的なケアが大変だけど、それが産婦人科の看護師の仕事だと理解し、しっかり患者さんに寄り添いたい」と悪い点への対処法を話しています。
また、助産師さんとの関係は「助産師の方にご指導いただきながら」で助産師さんと一緒に働く必要があることを理解していると伝え、その上で良い関係を築いていくと伝えています。
さらに、自分でも助産師を目指すつもりであることを伝えていることで、その悪い点は自分には当てはまらないとアピールできていますよね。
このように伝えれば、「この看護師さんは産婦人科のことをよく知っているし、頑張ってくれそうだから採用してみよう」と人事担当者は思ってくれるはずです。
これで、産婦人科の採用が近づく志望動機の完成です!
<産婦人科の良い志望動機のポイント>
・「産婦人科領域で働く=8割、給料や福利厚生=2割」で書く
・「給料や福利厚生」は単刀直入ではなく婉曲的に伝える遠まわしの表現を使う
・産婦人科の悪い点について話す
ここまで読んで、「私は産科よりも婦人科メインの産婦人科で働きたいんだけど、そういう時の志望動機はどうすれば良い?」などの不安を持っている人もいると思います。
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