看護師が復職する志望動機はどういうものがベストなのでしょう?
ブランクがある看護師さんは、どんな志望動機にすれば復職できるのか不安になりますよね。
そんなあなたのために、復職できる志望動機の例文とポイントを教えます!
看護師が復職する志望動機、あなたはなぜその職場に復職するの?
看護師が復職する志望動機って、どうすれば良いのでしょう?
「復職する=ブランクがある」ということですから、ブランクがある看護師さんは、どうしても採用してもらいにくいですよね。
そのため、ブランクがある看護師さんが復職するためには、志望動機にこだわらなくてはいけません。
復職するための良い志望動機を考えるためには、まずあなたがなぜその職場に復職しようと決めたのかを考える必要があります。
復職しやすい&経験加算がつく
ブランクがある看護師さんが復職を躊躇する原因は、仕事についていけるかという不安があることです。
ブランクがあるから看護技術や知識は忘れてしまっているし、体力的にもついていけるか不安ですよね。
復職するためには、医療行為がないところや体力的に楽なところ、復職者向けの研修が整っているところなど、復職しやすい環境が整っている必要があります。
また、ブランク前の経験年数を給料に反映してもらえるかどうかも職場を選ぶポイントですよね。
今までの経験を活かせる、新しい職場にチャレンジする
復職するに当たって、ブランク前の経験を活かして、さらにその看護を深めていきたい人もいますし、経験がない新しい診療科や分野にチャレンジしたいという人もいますよね。
せっかくブランクから復帰して看護師として働くのですから、興味のある分野や診療科で働きたい、やりがいを感じる職場で働きたいと思うのは当然のことです。
あなたが復職する職場を選んだ志望動機は、「復職しやすい&経験加算」と「経験活かす&チャレンジ」の2つの理由があると思います。
では、あなたはこの「復職しやすい&経験加算」と「経験活かす&チャレンジ」の理由のどちらに重きを置いていますか?
ブランクの長さなどにも関係してきますし、個人によって変わってきますが、復職しやすいことを第一条件にして職場を選んだ人が多いと思います。
つまり、優先順位は当然「復職しやすい&経験加算」が上で、割合は「復職しやすい&経験加算:経験活かす&チャレンジ=8:2」程度の人が多いと思います。
これが、復職する職場を選んだあなたの本音です。では、この本音をスパッとストレートに表現したら、復職できるような志望動機になるのでしょうか?
看護師が復職する志望動機の悪い例文その1
看護師が復職する志望動機に、本音をスパッとストレートに表現したら、復職できるような志望動機になるのかを考えてみましょう。
本音である「復職しやすい&経験加算:経験活かす&チャレンジ=8:2」を優先度が上の「復職しやすい&経験加算」を最初に書いて、ストレートな言い回しを使った例文をご紹介します。
本音をスパッとストレートに表現した例文
「結婚を機に前職を退職し、その後は家事と育児に専念してまいりましたが、子育てが一段落しましたので、看護師として再び働こうと思い復職を決意いたしました。復職するにあたって、ブランクが8年ありますので、看護技術や知識はすっかり忘れていることを不安に思っていました。でも、貴施設は介護施設で、医療行為はほとんどありませんので、ブランクが長い私でもしっかり働けるのではないかと思っております。また、オムツ交換などの力仕事は介護士さんが行い、看護師は看護業務に専念できると伺っておりますので、体力的にもゆとりを持って楽に働けるのではないかと思い、貴施設を志望いたしました。貴施設では、今までの看護師経験の年数をしっかりお給料に反映させてもらえるので、ほかの介護施設で働くよりも、年収が高くなることも魅力に感じています。貴施設では1人1人に寄り添った看護をし、老年看護を深め、看護師として成長していきたいと思っております。」
この例文では復職できない3つの理由
あなたもそう思ったと思いますが、この例文では復職することができません。いくらブランク歓迎の求人に応募しても、おそらく採用してもらえなので、復職できないはずです。
この例文では復職できない理由が3つあるんです。
「復職しやすい&経験加算」に重きが置かれて、マイナスイメージが残る
この例文は、「復職しやすい&経験加算:経験活かす&チャレンジ=8:2」で書いていますが、この割合よりも「復職しやすい&経験加算」に重きが置かれている印象を受けませんか?
そのため、「経験を活かす&チャレンジ」はまったく印象がなく、「この看護師さん、やる気ないなぁ」と全体的にマイナスイメージが残ったと思います。
「復職しやすい&経験加算」は待遇面の動機で、「経験を活かす&チャレンジ」はやりがい面の動機です。
志望動機では、待遇の動機はやりがいの動機よりも印象に残りやすく、本来の割合よりも1割増で聞こえます。
そのため、「復職しやすい&経験加算:経験活かす&チャレンジ=8:2」で書いているのに、「復職しやすい&経験加算:経験活かす&チャレンジ=9:1」の印象を受けるんです。
しかも、「復職しやすい&経験加算」を最初に書いていること、「復職しやすい&経験加算」をストレートな表現で伝えていることで、合計で2割分、さらに印象が強くなります。
そのため、例文は「復職しやすい&経験加算:経験活かす&チャレンジ=11:-1」の印象となるのです。
「経験を活かす&チャレンジ」がマイナスになってしまったら、仕事へのやる気をアピールできるどころか、逆に「やる気がない」とマイナスのイメージを持たれてしまいますよね。
特に、ブランクがあっても働きやすい職場であることを、「医療行為がないからブランクがあっても働ける」とストレートに表現すると、「介護施設を舐めすぎでしょ!」と面接官に思われるはずです。
ブランクがあることは、あなたにとって大きなハンディキャップとなりますので、仕事へのやる気をしっかりアピールして、「ブランクがありますが、頑張ります!」と伝えないといけないのです。
でも、この例文を読んだ採用担当者は、「この看護師さん、仕事へのやる気はゼロでしょ。とにかく楽に働きたいだけだろうから、採用しても怠けそうだなぁ。そもそも介護施設の仕事を舐めてるよね。はい、不採用!」と思いますので、不採用となり、復職することができないのです。
職場の短所を告げていない
この志望動機の例文では、復職する職場を介護施設に設定していますが、介護施設の短所を理解していると告げていません。
「復職する時の志望動機に、何で職場の短所を理解していると告げる必要があるの?」と疑問に思うかもしれません。
介護施設の短所は、医師がいないことも多く、緊急時に精神的なプレッシャーがあることや介護士と同等に働かなくてはいけないことです。
また、医療行為が少ないことは介護施設の長所の1つで復職しやすい要因になりますが、裏を返せば看護スキルを使う機会が少なく、病棟への転職が難しいという短所にもなり得ます。
これらの短所を理解していない看護師さんが、介護施設で働いたら、「え~?こんな短所があるの?想像していたのと違うから辞めちゃおう!」と思うかもしれません。
面接官は、採用した看護師さんにはできるだけ長く勤めて欲しいですから、すぐに退職するリスクがある看護師さんは採用しません。
特に、あなたはブランクがあるというハンディキャップがありますよね。ブランクがある人は、仕事に慣れるまでが大変ですから、すぐに退職するリスクがブランクなしの看護師さんよりも高いんです。
ですから、少しでも「すぐに退職しません!長く勤めます!」とアピールするために、職場の短所を理解していることを告げなければいけないのです。
介護施設の場合は、「ブランクはあるけれど、今までの看護師経験で得たものを活かしながら自分でも救急看護を学んで、冷静に適切に対処していきたい」や「介護士の方と協力しながら」、「長く勤めたいと思います」などの言葉を使って、遠回しに短所を理解していることを告げると良いでしょう。
これが、例文の復職できない2つの理由です。本音をスパッとストレートに伝えると、マイナスのイメージが残るのでだめでした。
また、職場の短所を理解していると告げていないのもだめでしたよね。次は、復職できない2つの理由の解決方法を探っていきましょう。
看護師が復職する志望動機の悪い例文その2
看護師が復職する志望動機は、本音をスパッとストレートに表現すると、「復職しやすい&経験加算」に重きが置かれて、マイナスのイメージが残ってしまいました。
また、職場の短所を告げていないのもだめでしたね。では、この2つの復職できない理由の解決方法を探っていきましょう。
「復職しやすい&経験加算」に重きが置かれることがだめなのであれば、志望動機から「復職しやすい&経験加算」を捨ててしまいましょう。
「復職しやすい&経験加算:経験活かす&チャレンジ=0:10」の割合に変えてしまうんです。そうすれば、マイナスイメージではなく、プラスイメージの志望動機になるような気がしませんか?
そして、職場の短所を理解していると告げれば、良い志望動機になるはずですよね。
では、「復職しやすい&経験加算:経験活かす&チャレンジ=0:10」の割合で、ブランクのハンディキャップをフォローし、職場の短所を理解していると告げた例文をご紹介します。
「経験を活かす&チャレンジ」10割&短所を告げた例文
「私はブランク前は急性期の脳外科病棟で働いていて、急性期看護や脳外科の看護にやりがいを感じておりましたので、復職後も以前と同じように脳外科で急性期看護をしたいと考え、脳外科専門病院である貴院を志望いたしました。貴院は年間の手術件数が多く、幅広い脳外科疾患を扱っていらっしゃいますので、急変や緊急オペなどが多いとは思いますが、その分さらに脳外科の看護を学び、深めていけるのではないかと考えています。また、貴院では患者様目線の看護を実践されていることにも魅力を感じました。今までの臨床経験を活かしつつ、貴院で患者様目線の看護、患者様に優しい看護を実践して、看護師として成長していきたいと思っております。」
2つの復職できない理由は解決できましたか?
この志望動機の例文では、2つの復職できない理由を解決することができたのでしょうか?
「復職しやすい&経験加算」に重きが置かれて、マイナスイメージが残ったことは解決できた?
この例文では、「復職しやすい&経験加算:経験活かす&チャレンジ=0:10」で書いていますので、「復職しやすい&経験加算」に重きが置かれることはなく、やる気を示す「経験活かす&チャレンジ」が前面に出てきています。
また、例文では脳外科病棟への復職を志望していますが、なぜ脳外科病棟で働きたいのか、なぜその病院を選んだのか、入職後にどんな看護をしたいかを伝えていますので、やる気をアピールすると同時に好印象を持ってもらえます。
職場の短所を理解していると告げている?
この例文では急性期の脳外科病棟を志望しています。急性期の脳外科病棟の短所は、忙しくて残業が多いことです。
志望動機の中では、「急変や緊急オペが多い」で「脳外科は忙しくて残業が多い」という短所を理解していると告げ、「脳外科看護を学び深める良い機会」でそれでもスキルアップできるチャンスだからOKと告げています。
短所を伝えるときは、例文のように遠回しの表現を使うことを忘れないでくださいね!ストレートに短所を伝えるとどうなるでしょうか?
ストレートに伝えた場合、「脳外科病棟はいつもバタバタ忙しくて、残業も多いですが、私は脳外科看護を深めていきたいので、どんなに忙しくても自分自身のためになるので大丈夫です。」となります。
これだと、「忙しくて残業が多い」という短所を露骨に言い表しているので、面接官は「こんなに物事をはっきり言う人は、実際に残業が続いたら、文句ばっかり言いそうだな。」と不快に思うでしょう。
ですから、職場の短所を伝えるのは大切なことですが、そのときには必ず遠回しに伝えるようにして下さい。
このように脳外科病棟の短所を理解していると告げれば、「この人は、すぐに辞めてしまうことはないだろう。」と面接官は思うでしょう。
でも、「あれ?でもこの例文の看護師さんって、ブランク前も脳外科で働いていた設定になっているから、わざわざ短所を伝える必要はないんじゃない?」と疑問に思った人もいると思います。
確かに、脳外科病棟で働いた経験がある場合、採用担当者は履歴書や職務経歴書を見て、「この看護師さんは脳外科病棟で働いた経験があるから、脳外科病棟の短所も知っていて、それでも脳外科を志望しているんだな。」とわかってくれます。
でも、あなたにはブランクがありますよね。悪い例文その1でお話したように、たとえあなたが長く勤める覚悟があったとしても、一般的にはブランクがある人は早期退職をする可能性が高いと思われています。
ですから、できるだけ「長く勤めます!すぐに辞めるつもりはありません!」とアピールしなければいけないんです。
そのため、復職する場合は、ブランク前に経験がある診療科や分野に復職する場合でも、職場の短所を理解していると遠回しに伝えたほうが良いでしょう。
これで、復職できない2つの問題点は解決できましたよね。「よし!この志望動機なら復職できるんだよね!」と思っているあなた、ちょっと待ってくださいね。
残念ながら、この例文でも復職することはできないんです。なぜなら、この例文にはもう1つだけ復職できない理由があるからです。
もう1つの復職できない理由とは?
この例文は、ブランクがあるから復職へのやる気をアピールしようとして、「復職しやすい&経験加算:経験活かす&チャレンジ=0:10」の割合にしていますよね。
でも、これは復職するための志望動機です。復職するための志望動機なのに、「復職しやすい」という理由を志望動機に入れていないことが問題なんです。
この例文では、「ブランク前は」とブランクがあることには触れていますが、ブランクがあることへの不安や心配、ブランクを埋める対策にはまったく触れていませんよね。
もし、あなたが採用担当者だったら、「この人、やる気があるのは良いんだけど、ブランクについて全然触れていないのは何で???」と思いませんか?
ブランクがあるから復職しやすい職場を選んだはずなのに、ブランクがあることにまったく触れないと、「この人は自分を良く見せようと思って背伸びしすぎているよね。少しだけ自分を良く見せようとするのは良いけど、これはやりすぎ!あまり信用できないなぁ。」と採用担当者に思われかねません。
信用できない人だと思われたら、志望動機の信ぴょう性は下がりますので、どんなにやる気をアピールしても、それを信じてもらえないんです。
ですから、「復職しやすい&経験加算:経験を活かす&チャレンジ=0:10」の志望動機はNGなんです。
看護師が復職する志望動機の良い例文
看護師が復職する志望動機は、どんなものが良いのでしょう?ここまでの問題点をもう一度振り返ってみましょう。
悪い例文その1では、本音のスパッとストレートに表現し、優先順位どおりに「服即しやすい&経験加算」から書き始めると、やる気がないと思われてしまいました。
また、職場の短所を理解していると伝えていないこともダメでしたよね。
悪い例文その2では、「復職しやすい&経験加算:経験活かす&チャレンジ=0:10」を使い、「復職しやすい」という理由を捨ててしまったことで、志望動機の信ぴょう性が下がってしまいました。
この反省を踏まえて、やる気をアピールできて、復職できる志望動機はどんなものになるのかを考えてみましょう。
まずは本音から「復職しやすい&経験加算」を減らして、「経験を活かす&チャレンジ」を増やしましょう。
やる気をアピールできて、面接官に信用してもらえるのは、「復職しやすい&経験加算:経験活かす&チャレンジ=2:8」です。
そして、「経験活かす&チャレンジ」を最初に書いて、「復職しやすい&経験加算」は遠回しの表現を用いるようにすれば、良い志望動機になるはずです。
もちろん、職場の短所を理解していると告げることは忘れずに!
では、「復職しやすい&経験加算:経験活かす&チャレンジ=2:8」で「経験活かす&チャレンジ」を最初に書いて、遠回しの表現を使い、職場の短所を告げた復職用の志望動機の例文をご紹介します。
「復職しやすい&経験加算:経験活かす&チャレンジ=2:8」で、理由を書く順番と表現の仕方に注意&短所を告げた例文
「私は以前急性期病棟で働いていましたが、患者様の在院日数が短く、患者様とじっくり向き合う看護ができないことに疑問を抱き、もっと個別性のある看護をしたいと思っておりました。出産を機に前職を退職しましたが、また看護師として働ける環境が整い、看護師に復職できることになりました。復職するにあたって、以前からやりたいと思っていた患者様とゆっくり向き合う看護にチャレンジしようと決心し、療養型病院で患者様の在院日数が長い貴院を志望いたしました。療養型病院では意識のない患者様も多いと思いますが、言葉でのコミュニケーションが取れなくても、患者様からのサインをしっかり読み取り、個別性のある看護を実践していきたいと思います。療養型病院での経験はありませんが、貴院では今までの看護師経験を評価していただけるとのことですので、その期待に応えられるよう今までの臨床経験を活かしながら、貴院で慢性期看護を学び、また貴院の理念である個別性を尊重した優しい看護を実践しながら、看護師として成長していきたいと思っております。4年のブランクがありますが、貴院ではプリセプター制度があり、職場全体でもフォローしていただけるとのことですのし、先輩方にご指導いただきながら、自分でも一から看護師の仕事を学び直すつもりで頑張りたいと思います。」
復職できない理由は全部解決できたの?
この例文では、復職できない理由を全て解決することができたのでしょうか?
「経験活かす&チャレンジ」を最初に書いたことは、志望動機を読めばすぐわかることですから、それ以外の復職できない理由がどうなったかを見ていきましょう。
復職へのやる気をアピールしつつ、志望動機の信ぴょう性は維持できている?
この例文は「復職しやすい&経験加算:経験活かす&チャレンジ=2:8」で書いています。
悪い例文その1でご説明しましたが、待遇の動機はやりがいの動機よりも、印象が強くなりがちで、1割増しの印象で聞こえます。
でも、「経験活かす&チャレンジ」を最初に書いていることで印象は1割減、遠回しの表現を使うことでさらに印象が1割減になります。
例文は「復職しやすい&経験加算:経験活かす&チャレンジ=2:8」で書いていても、印象は「復職しやすい&経験加算:経験活かす&チャレンジ=1:9」の印象となるのです。
「経験活かす&チャレンジ」が9割ありますので、復職へのやる気をしっかりアピールできますし、「復職しやすい&経験加算」の印象も少しだけ残りますので、「この人は正直な人だ」と判断されて、信ぴょう性が下がることはありません。
そして、なぜ療養型病院を選んだのか、なぜ療養型病院の中でもそこを選んだのか、どんな看護をやりたいかを伝えることで、復職へのやる気をしっかりアピールできていますよね。
また、ブランクがあるけれど、そのための対策(プリセプターや職場全体のフォロー)を考えていて、さらに自分でも頑張ることを伝えていますので、「ブランクがあるけれど頑張ります!」とブランクのハンディキャップをフォローしつつ、やる気のアピールにつながっています。
「復職しやすい&経験加算」には遠回しの表現を使えている?
「プリセプターをつけてくれるし、自分でも頑張ります!」、「今までの看護師経験を評価してくれたから」という言葉で、復職しやすいことや経験年数を給料に加算してもらえることを遠回しに伝えています。
また、プリセプターをつけてくれることだけでなく、医療行為や残業が少なめであることも、療養型病院が復職しやすい職場である理由の1つですが、馬鹿正直に「医療行為や残業が少なめなので」と伝えると、あまりにも露骨な表現になりますよね。
それに、「医療行為や残業が少なめだから復職しやすい」という理由は採用担当者も理解して、双方「暗黙の了解」としてわかっていることですから、あえて触れる必要はありません。
職場の短所を理解していると告げている?
これは、悪い例文その2で解決済みですが、志望する職場の設定が違いますので、念のためもう一度確認しておきましょう。
療養型病院の短所は、患者さんの意識がない場合が多く、コミュニケーションが取りにくいことやルーチンワークが多いこと、患者さんの回復が目に見えないことなどから、急性期病院よりもやりがいを感じにくいことです。
これについては、「患者様からのサインを読み取り、個別性のある看護をしたい」などの言葉で、「ルーチンワークで意識がない患者さんが多くても、注意深く観察し、自分でやりがいを見つけます」と短所と短所への対策を遠まわしに伝えています。
このように伝えれば、「療養型病院の短所は理解しています。それでも、療養型病院で働きたいんです!すぐに辞めることはありません!」とアピールできますよね。
このようにやる気をアピールできれば、「この看護師さんは、これだけやる気があるし、復職が大変なこともわかっているから、ブランクがあっても大丈夫だな。」と面接官は思ってくれますよね。
今までの復職できない理由は全て解決することができました。この例文なら、ブランクがあっても復職することができるはずです。
<復職できる志望動機のポイント4つ>
・「復職しやすい&経験加算:経験活かす&チャレンジ=2:8」で書く
・「経験活かす&チャレンジ」を最初に書く
・「復職しやすい&経験加算」には遠回しの表現を使う
・職場の欠点を告げる
この4つのポイントを押さえておけば、復職できる志望動機を書けますので、ブランクがあっても採用がグッと近づくでしょう。
ここまで読んで、「私はクリニックに復職したいから、例文と全然違うんだけどどうしよう?」やあなたが復職したい職場の欠点がわからないという人もいますよね。
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