師長が一部の看護師だけをえこひいきすると、とてもムカつきますよね。
えこひいきがあるのを見ていると、それだけでストレスに感じます。
さらに、えこひいきされていないあなたは、師長からは面倒な仕事を押し付けられたり、きついシフトを組まれたりして、色々被害を被ることになります。
えこひいきする師長にムカついている場合、どうすれば良いのでしょうか?
3つのステップを踏めば、えこひいきする師長へのムカつきを和らげたり、解決することができます。
目次
ステップ1 師長のえこひいきする心理を理解する
師長のえこひいきに悩んで、ムカついている看護師は、「なぜ師長がえこひいきをするのか」、その師長の心理を理解しましょう。
えこひいきする師長の心理を考えれば、えこひいきしている師長を見ても、それほどムカつかなくなるかもしれません。
- 師長の建て前は「中立」、本音は「誰かに愛されたい」
- えこひいきされる看護師はそれを利用するのがうまい
- それゆえに、えこひいきは仕方がない部分がある
師長の建て前は「中立」、本音は「誰かに愛されたい」
師長が特定の看護師だけをえこひいきしているのを見ると、「なんでえこひいきするんだろう?」とムカついてくると思います。
でも、あなたが「師長は何でえこひいきするんですか?」と聞いても、「何言っているの?私は中立よ。公平に接しているわ。」と言うはずです。
師長という立場上、中立の立場であるという建前を持っていなければいけないので、えこひいきをしていることを認めるわけにはいきません。
また、師長本人は本当に「私は中立で公平に接している」と思っていて、「えこひいきをしている」とは思っていない場合もあります。
なぜなら、えこひいきする師長は、「えこひいきしよう」とは思っていない場合が多いからです。
えこひいきをする師長は、孤独を感じていて、「誰かに愛されたい」と思っているのです。
師長という立場は、誰かとなれ合うわけにはいかない孤独な立場です。また、師長の年齢だと、家庭内・プライベートでも孤独を感じることが多いです。
その孤独に耐え切れず、誰かに愛されたいと思うことから、特定の看護師をえこひいきするようになるのです。
えこひいきされる看護師はそれを利用するのがうまい
師長が特定の看護師をえこひいきをするのは、孤独を感じていて、誰かに愛されたいからです。
そして、えこひいきされる看護師は、その師長の深層心理を理解し、それに取り入っているのです。
えこひいきされる特定の看護師は、師長が孤独を感じているのを知っています。
「かまってほしい、チヤホヤされたい」と思っていることを利用して、師長に媚びを売って、師長の「寂しい、かまってほしい」という欲求を満たす言動をとっているのです。
それゆえに、えこひいきは仕方がない部分がある
師長は誰かをいじめようとしたり、嫌がらせをしようとして、特定の看護師をえこひいきしているわけではありません。
深層心理で寂しいから、えこひいきという行為につながっていきます。
そして、その心理を利用する看護師がいて、媚を売り取り入ろうとするため、師長のえこひいきは成立するのです。
このえこひいきの構造がわかると、えこひいきはある意味仕方がないと思えてきて、ムカつき度が低下しますよね。
えこひいきしないとやっていけないほど、師長は孤独を抱えているのですから、えこひいきする師長を憐れみを持った目で見ることができます。
「えこひいきをするなんて、かわいそうな人なんだな」と思って師長を見れば、えこひいきのムカつきも落ち着いてくるのではないでしょうか?
ステップ2 師長のえこひいきに迷惑しているなら自分がえこひいきされる看護師になるしかない
師長のえこひいきにムカついて、被害に遭っているなら、あなたも師長からえこひいきされる存在になれば、そのムカつきは解決できますよね。
えこひいきを見てムカつく側から、えこひいきしてもらう側に回れば、ムカつくことはないですし、得をすることができます。
- 師長のえこひいきをやめさせることはできない
- 自分がえこひいきされれば、迷惑はなくなる
- それゆえに、自分がえこひいきされるように取り入るべき
師長のえこひいきをやめさせることはできない
師長のえこひいきにムカついている場合、本当なら師長にえこひいきをするのをやめてもらうのが一番良い解決方法です。
でも、師長のえこひいきはやめさせることはできないですよね。
師長は深層心理で孤独を感じているから、えこひいきしているんです。そして、自分では無意識のうちにえこひいきをしていることもあります。
そのような師長に「えこひいきをやめてください」と言ったら、あなたは間違いなく師長から嫌われて、師長とえこひいきされている看護師からいじめに遭うはずです。
だから、師長のえこひいきをやめさせることはできないのです。
自分がえこひいきされれば、迷惑はなくなる
師長のえこひいきをやめさせることができないなら、あなた自身がえこひいきをされる側に回れば解決します。
えこひいきにムカつき、特定の看護師をえこひいきすることによる被害を被っているのであれば、えこひいきしてもらえばムカつかないし、被害を被ることもありません。
だから、あなたも師長にえこひいきされるようになれば、今のイライラやムカつきはなくなるのです。
それゆえに、自分がえこひいきされるように取り入るべき
師長のえこひいきの問題を解決するには、あなたがえこひいきしてもらう側に回れば良いのです。
では、どうやったらえこひいきしてもらえるのかを考えていきましょう。
師長にえこひいきしてもらうためには、師長の「孤独」を理解して、師長の「寂しいのは嫌だ」という欲求を満たしましょう。
具体的には、次のようなことをしましょう。
- 師長のイエスマンになる
- 師長に頻回に話しかける
- 師長を立てつつ、頼りにする
- 挨拶とお礼はしっかりと
- とにかく褒める
- 師長が何を求めているのかを考えて行動する
- 「師長のことが大好きです!尊敬してします!」というオーラを出す
このようなことを意識しながら、日々働いていれば、師長はあなたを「かわいい部下」と思いますので、えこひいきしてくれるようになります。
師長からえこひいきされるようになれば、楽な仕事を回してもらえたり、希望に合った楽なシフトを組んでもらえるようになるはずです。
ステップ3 師長にえこひいきされる看護師になりたくないなら転職すべき
師長にえこひいきされる看護師になりたくてもなれない、媚を売るのは嫌だ、またはえこひいきされたくないという看護師もいると思います。
えこひいきする師長の心理を知っても、やっぱり我慢できなかったり、ムカつたり、媚を売りたくなかったり、えこひいきされたくないという場合は、転職すれば、あなたの悩みは解決することができます。
- 師長に取り入ることはできない人もいる
- 悪化した人間関係を改善することはできない
- それゆえに、えこひいきがない職場へ転職すれば良い
師長に取り入ることはできない人もいる
師長のえこひいきの問題を解決するには、師長にえこひいきされる側に回れば良いのですが、あなたの気持ち的に「えこひいきされる側に回りたくない」という場合もあると思います。
「えこひいきされるために、媚を売るなんて嫌だ。」、「師長に取り入るような真似はしたくない。」、「そこまでして働きたくない」という人もいますよね。
いくら師長のえこひいきにムカついていても、プライドがあるから媚は売れない、売りたくないと思うのは、当たり前のことだと思います。
悪化した人間関係を改善することはできない
師長にえこひいきしてもらう側に回ろうとしても、できないこともありますよね。
職場によっては、「えこひいきされる看護師」と「師長に嫌われている看護師」の2つにキッパリ分かれていることもあると思います。
媚を売りたくないから、毅然とした態度をとっていると、師長に嫌われてしまうことが多いですよね。
そして、一度嫌われると、いくらこれから媚を売ったとしても、えこひいきされる側には回ることができないことが多いです。
一度嫌われたら、えこひいきしてもらうことはできないというわけなんですね。
それゆえに、えこひいきがない職場へ転職すれば良い
師長のえこひいきに悩んでいて、師長の心理を理解しても、やっぱりムカつくし、えこひいきしてもらう側に回ることもできないという場合、えこひいきがない職場に転職しましょう。
師長がえこひいきをせずに、本当に中立な立場でみんなに公平に接するような職場に転職すれば、「えこひいきがムカつく」とか「面倒な仕事ばかり押し付けられる」、「一部の看護師は楽なシフトなのに、私のシフトはきつい」のような被害はなくなります。
師長が精神的に成熟していて、孤独を感じていない人であれば、えこひいきが起こることはなく、スタッフの看護師は全員平等な状態で働くことができます。
そのような職場に転職すれば、ムカついたり、イライラしたりなどのストレスがなくなるので、気持ちよく働くことができるはずです。
師長のえこひいきがない職場に転職するなら転職コンサルタントを頼ると良い
- 師長がえこひいきするかどうかを自分で調べることはできない
- 転職サイトの転職コンサルタントならすぐに調べてくれる
師長がえこひいきするかどうかを自分で調べることはできない
師長のえこひいきに悩んでいて、転職しようと思った場合、師長がえこひいきしない人物であることを確かめてから、転職先を決めなくてはいけません。
やみくもに転職しても、転職先の師長がまたえこひいきするような人物だったら、転職した意味がないですよね。
だから、えこひいきをしない師長であることを確認してから、転職先を決めないといけないのです。
ただ、師長がえこひいきをする人柄かどうかを自分で確認するのは難しいですよね。
特に、総合病院など中規模~大規模病院の場合、たくさんの部署があり、部署ごとに師長がいます。
例えば、脳外科病棟の師長はえこひいきをしなくても、循環器内科病棟の師長はえこひいきをするタイプの可能性があります。
その時、あなたは配属部署によって、えこひいきの悩みから解放されるか、またえこひいきに悩むことになるのか変わります。
だから、あなたが確実にえこひいきがない職場に転職するのは、とても難しい事なんです。
転職サイトの転職コンサルタントならすぐに調べてくれる
えこひいきがない職場に確実に転職するためには、転職サイトを使って、転職コンサルタントに頼ることをおすすめします。
転職コンサルタントは、求人を出している職場に実際に訪問して、師長と話したり、実際にい働いている様子、師長とスタッフ看護師が接する時の様子などを観察しています。
だから、師長がえこひいきするタイプかどうかをきちんと把握しているのです。
また、転職コンサルタントは配属交渉をしてくれますので、総合病院を希望する場合、えこひいきをしない師長がいる部署に配属になることができます。
もうえこひいきに悩みたくないなら、転職サイトを利用して、転職コンサルタントに師長のえこひいきに悩んでいて、えこひいきがない職場に転職したいことを伝えましょう。
そうすれば、転職コンサルタントはあなたの希望を聞きながら、えこひいきをしない師長がいる職場をピックアップしたり、えこひいきをしない師長がいる部署に配属してもらえるように配属交渉をしてくれますよ。