看護師は夜勤で流産しやすいと言われています。夜勤が原因で流産するって本当なんでしょうか?そして、夜勤で流産しないためにはどうしたら良いのでしょうか?
現在妊娠していて、夜勤をすることに不安を持っている看護師さん、そしてこれから妊娠したいと思っている看護師さんは必見の情報です!
看護師は夜勤で流産しやすいって本当なの?
看護師は夜勤で流産しやすいって本当なのでしょうか?流産は、妊娠早期(4週~11週)の流産とそれ以降の流産(12週~22週)で原因が違います。
妊娠初期の流産は、母体に原因はないと言われています。胎児の染色体異常が原因です。日本産婦人科学会でも早期に起こった流産は、お母さんの仕事や運動が原因のことはほとんどないとしています。
でも、妊娠12週以降の流産は違います。12週以降は胎児の奇形や子宮の問題に加えて、母体が肉体的・精神的に無理をしたことが原因となることがあるんです。
看護師の仕事は肉体的にも精神的にもハードです。そして、夜勤はさらにハードになります。
「夜勤に入る=無理をしている」ことになりますので、看護師は夜勤が原因で流産しやすいといえるのではないでしょうか?
実際に看護師の流産のリスクをデータで見てみましょう。日本医療労働組合連合会が2017年に行った「2017年看護職員の労働実態調査結果報告」によると、看護師の流産率は10.0%となっています。
一般の流産率は15%程度と言われていますので、この数字だけを見ると、「あれ?むしろ看護師って流産しにくいのかも?」と思うかもしれません。
では、次に切迫流産・早産率を見てみましょう。切迫流産とは、流産の一歩手前の状態、切迫早産は早産一歩手前の状態です。
全国労働組合総連合女性部が2015年に行った「妊娠・出産・育児に関する実態調査」によると一般の女性労働者の切迫流産・早産率は27.5%です。
それに比べて、看護師の切迫流産・早産率は「看護職員の労働実態調査」では35.0%となっています。
一般の女性労働者に比べて、看護師の切迫流産・早産率は明らかに高いです。
切迫流産率だけでも看護師の場合は30.5%です。
いかに看護師の切迫流産率が高いかがわかりますね。
*肉体的・精神的に無理をすると流産しやすい
*夜勤は肉体的・精神的に無理をしている
*看護師は一般の女性労働者に比べて明らかに切迫流産しやすい
この3つを考えると、やはり看護師は夜勤で流産しやすいと断言して良いと思います。
看護師が夜勤で流産しないためには、働くスタイルを変えよう
看護師が夜勤で流産しないためには、どうしたら良いのでしょう?夜勤に入ると流産しやすいなら、夜勤に入らなければ良いのです。今現在、妊娠している人はすぐに師長に相談して、日勤のみの勤務に変えてもらってください。
もし、夜勤に入ることが全然苦痛ではない、日勤よりも夜勤のほうが好きという人でも、安全を考えると夜勤の回数を減らしたほうが良いでしょう。
師長に相談する時は、「流産が心配だから日勤に変えてほしい」というだけでなく、もっと具体的なことを伝えると効果的です。
「夜勤に入るとお腹が張るから、流産が不安」とか「お腹が張ると動けないから、一緒に夜勤をやっているメンバーに迷惑をかけるから」などを伝えましょう。
そして、出産後に育児休暇を取った後は、仕事に復帰してできれば夜勤にも入りたいと伝えておくと、師長も融通を利かせてくれるかもしれません。
妊活中の人は、いつ妊娠しても良いように、「妊娠したら日勤のみの勤務にして下さい」と今のうちからお願いしておくと安心ですよ!
看護師が夜勤で流産しないためには、思い切って仕事を辞めるのもあり!
看護師が夜勤で流産しないためには、思い切って仕事を辞めることも考えておきましょう。
師長に相談しても、「私が妊娠していた時は、産休直前まで夜勤に入っていたから大丈夫よ!妊娠したからって甘えないで!」などと言われてしまうかもしれません。
そういう場合は、仕事を辞めても良いと思います。妊娠中に仕事を辞めてしまったら、妊娠中に採用してくれるところはありませんので、出産後落ち着くまで仕事はできません。
そうすると、経済的にちょっと苦しくなることがあるかもしれません。でも、無理して夜勤を続けて、本当に流産してしまったらどうしますか?看護師の仕事と新しく産まれてくる命のどちらが大切でしょうか?
そんなの考えるまでもないですよね。無理して夜勤を続けて、流産してしまった時のことを想像してみましょう。想像しただけで悲しくなるのではないでしょうか?それが現実になったら?
だから、無理して夜勤に入るくらいなら、仕事を辞めるのもありなんです。出産後に仕事ができる状態になったら、また看護師の仕事を始めれば良いと思いませんか?
今の仕事を辞めても、妊娠中は転職活動はできませんが、出産後にまた看護師の仕事を始めたいのであれば、今のうちからどのような求人があるのか探してみるのも良いでしょう。
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