看護師が再就職で年齢制限に引っかかって、再就職できないというケースはあるのでしょうか?
看護師が年齢制限が原因で再就職できないケースや年齢制限を気にせずに再就職できるケースをご紹介します。再就職したいけど年齢が気になるという看護師さんは必見ですよ!
目次
看護師が再就職で年齢制限の壁に阻まれるケースは?
看護師が再就職で年齢制限の壁に阻まれるケースはあるのでしょうか?
看護師は深刻な人手不足ですので、需要が高く、一般的な仕事よりも年齢制限の壁は少ないのですが、それでも仕事によっては年齢制限で再就職できないこともあるんです。
- 公務員に再就職したい
- 治験業界に再就職したい
公務員に再就職したい
看護師が年齢制限で再就職できないケースの1つ目は、公務員として再就職したい場合です。
これは、看護師だけでなく一般的な公務員の場合も同じですよね。公務員の求人には年齢制限があるのが普通です。
看護師の場合、公立病院の求人だと年齢制限はほぼないことが多いのですが、それでも年齢制限が設けられていることがあります。
また、保健所や保健センターなどの公立病院以外の看護師の公務員求人では、たいてい35歳以下や40歳以下などの年齢制限が設けられていることが多いんです。
治験業界に再就職したい
治験業界で働きたい看護師さんも、年齢制限の壁を感じることがあるでしょう。
臨床開発モニター(CRA)は30歳未満、治験コーディネーター(CRC)は35歳未満などの年齢制限があることが多くなっています。
公立病院以外で公務員として働きたい、治験業界で働きたいという看護師さんは、年齢制限によって再就職できない可能性があります。
看護師が再就職で年齢制限を気にした方が良いケースは?
看護師が再就職で年齢制限の壁に阻まれるのは、公務員や治験業界で働く場合ですが、それ以外でも年齢制限を気にしたほうが良いケースもあります。
- 急性期病院に再就職したい
- 定年退職後に再就職したい
- 美容クリニックに再就職したい
急性期病院に再就職したい
急性期病院に再就職したいというあなたは、年齢制限を気にしたほうがよいでしょう。急性期病院は、公務員や治験業界のように明らかな年齢制限があるわけではありません。
でも、急性期病院って常にバタバタ忙しいですし、体力勝負の仕事ですから、第一線でバリバリ働くのは若い看護師が多く、年齢が高めの看護師さんは少なめなんです。
急性期病院は20代・30代の看護師が中心で、40代・50代の看護師は少数派です。
細かい割合は病院によって違いますが、大体20代~30代前半で7割、30代後半で1.5割、40代で1割、50代で0.5割というところが多いと思います。
若い頃からずっと急性期病院の第一線で活躍してきた人ならともかく、クリニックや療養型病院など急性期病院以外で働いていて再就職する場合、または長いブランクがあって再就職する場合は、年齢が高めの看護師さんは、年齢が原因で不採用になることもあるでしょう。
急性期病院の看護師求人は、具体的に年齢制限を書いていません。でも、現実問題として、急性期病院に採用されるのは40代前半までのことが多いです。
認定看護師や専門看護師の資格を持っていたり管理職の経験があるなどの看護師さんは、40代後半以上でも急性期病院に採用されることがあります。
また、先ほども言ったように、20代からずっと急性期病院の第一線で活躍してきて、今回の再就職もブランクはなく、ただ急性期病院から急性期病院に転職するだけというケースの場合も、採用されることもあるでしょう。
でも、特別なスキルがあるわけではない場合は、40代後半以上になると、採用が難しくなることが多いです。
定年退職後に再就職したい
最近は、看護師の人手不足が深刻ですから、定年退職後の再雇用をしている病院や施設が増えていますので、定年退職後に再就職することは可能です。
ただ、すべての病院や施設が定年後の再雇用を行っているわけではありませんので、定年退職後の再就職は、定年退職前よりも不採用になる確率が高いことは知っておきましょう。
これらのケースは、必ず年齢制限があるから再就職できないというものではありませんが、年齢によっては不採用になる確率が高いですから、あなたの年齢次第ではなかなか良い求人が見つからないことも覚悟しておいて下さい。
美容クリニックに再就職したい
美容クリニックに再就職したい人も、年齢制限は気にすべきです。美容外科クリニックや美容皮膚科クリニックは、病気を治療するのではなく、美を提供する居場所ですから、やはり若い看護師の方が有利であり、40代・50代の看護師は、採用されにくくなります。
ただ、あなたがいつも若く見られて、肌がキレイであり、美容に興味がある、つまりいわゆる「美魔女」と言われるような人であれば、採用される可能性は高いです。
看護師が再就職で年齢制限を気にしなくて良いところってどこ?
看護師が再就職で年齢制限を気にしなくて良い職場ってあるのでしょうか?年齢制限を気にしなくて良い職場は、ずばり介護施設です。
- 介護施設は年齢制限を気にせずに働ける!
- 役職は付きにくいことは覚悟して
- クリニックや健診センター、訪問看護も採用されやすい
介護施設は年齢制限を気にせずに働ける!
特に、介護老人保健施設(老健)と特別養護老人ホーム(特養)では、年齢制限は基本的にないところが多いんです。
介護施設って医療行為が少ないですし、看護師は看護業務に専念できて、体力的にも楽ですから、年齢に関係なく働くことができる職場なんです。
ですから、介護施設なら40代でも50代でも再就職することは十分に可能ですし、若手看護師よりも落ち着いている年齢層が高めの看護師を求める介護施設も多いんです。
それに、私が働いていた老健では、68歳の看護師さんが常勤として入職してきたんですよ!
ですから、介護施設はほかの職場に比べて年齢制限を気にせずに働くことができる職場と言えるんです。
役職は付きにくいことは覚悟して
介護施設は年齢制限を気にせずに再就職することができる職場です。40代・50代でも、再就職できますし、職場によっては60代でも再就職することができるでしょう。
介護施設はアセスメント力や判断力、落ち着きなどを求められますので、若い看護師よりもベテラン看護師の方が重宝されることも多いです。
そのため、介護施設の看護師の年齢層は高めで40代以上が主力になります。同年代の人が多いため、働きやすいというメリットはあります。
ただ、同じような年齢・経験の看護師が多いため、師長などの役職に就くのは、それだけ難しくなります。
前職で管理職の経験があるならともかく、管理職の経験がない状態で介護施設に再就職して、キャリアアップするのは、かなり難しいことは覚悟しておいた方が良いでしょう。
クリニックや健診センター、訪問看護も採用されやすい
介護施設以外にも、年齢制限を気にせずに働ける職場があります。それは、次の3つです。
- クリニック
- 健診センター
- 訪問看護ステーション
これらの職場は、特別に若さを求められる職場ではありませんし、むしろ介護施設のように落ち着きや経験を求められる職場ですので、40代や50代の看護師さんもたくさん活躍しています。
40代や50代で再就職したいと思っている看護師さんは、介護施設以外にも、この3つの職場の求人を中心に探してみると良いでしょう。
看護師が再就職で年齢制限が気になる時の4つの対処法
看護師が再就職で年齢制限が気になる時には、次の4つの対処法を実践しましょう。
- 今までの経験をどう活かすかを考える
- 前向きに新しいことを吸収したいことをアピールする
- 常勤以外の働き方も視野に入れる
- 長く働きたいことをアピールする
この4つを実践すれば、介護施設やクリニック、健診センター、訪問看護はもちろんですが、それ以外の職場でも採用されやすくなるでしょう。
今までの経験をどう活かすかを考える
年齢制限が気になるなら、発想を逆転させて、年齢というあなたのマイナスポイントをプラスに変えるようにしましょう。
再就職にあたって、年齢制限が気になっているあなたは、おそらく40代以上だと思います。40代以上だと、若い看護師にはないものを持っていますよね。
- 看護師としての経験
- コミュニケーションスキル
- 落ち着き
- 人生経験
これらのことを再就職先で具体的にどう活かしていくのかを考え、それを履歴書の志望動機や面接でアピールすると、採用がグッと近づくはずです。
前向きに新しいことを吸収したいことをアピールする
40代以上の看護師は、ハッキリ言って20代の看護師に比べると、再就職はどうしても不利になります。
それは、ただ単純に「年齢は若いほうが良い」というのもありますが、次のような理由もあります。
- 若い子よりも物覚えが悪い
- 自分の中のやり方に執着しやすい
- 新しいものを受け入れにくくなっている
あなたは20代のころと比べて、物覚えが悪くなったり、新しいスマホアプリの使い方などを理解できにくくなったと実感していませんか?
人間は年齢を重ねるごとに、新しいものを自分の中に吸収するのが苦手になっています。これは、仕方がないことです。
そのマイナスポイントをカバーするためにも、新しいことを吸収したい、積極的に勉強していきたいことをアピールすると、「この人は年齢的にベテランだけど、仕事をすぐに覚えてくれそうだな」と思ってもらえます。
常勤以外の働き方も視野に入れる
急性期病院など年齢制限を気にしたほうが良い職場で働きたいという場合は、常勤ではなく非常勤として働くことも視野に入れると、採用される可能性が高くなります。
常勤で採用してすぐに退職されると、病院側は痛手ですから、採用を躊躇する場合でも、非常勤なら「採用してみるか」と思ってくれることがあります。
もし、非常勤でしっかり勤務できれば、その後は師長に相談して、常勤採用にしてもらえることもあります。
だから、どうしても働きたい職場がある場合は、非常勤で働いてみるのも考えてみると良いでしょう。
長く働きたいことをアピールする
再就職をする時には、長く働きたいことをアピールしましょう。特に、50代以上の看護師が再就職する場合は、定年まであと10年未満しかありません。
採用側としてはできるだけ長く働いてくれる看護師を採用したいと思っているので、そういった点でも若い看護師よりも採用が不利になってしまうのです。
それでも、できるだけ長く働きたいこと、もし定年後の再雇用があるなら、定年後も働きたいと思っていることをアピールすると、採用してもらえる可能性が高くなります。
看護師が再就職で年齢制限が気になる場合は、転職サイトを利用しよう!
看護師が再就職で年齢制限が気になっているなら、再就職は転職サイトを利用することをおすすめします。
転職サイトなら、年齢制限を気にせずに再就職できる介護施設やクリニック、健診センター、訪問看護ステーションの中でも、特に働きやすく、年齢は関係なく、スキルや人間性を見て採用してくれるところの求人を紹介してくれます。
また、定年後の60歳以上でも採用している求人や年齢を理由に不採用にしない急性期病院を探してくれます。
さらに、担当コンサルタントは、最初は非常勤採用でも、のちに常勤採用をしてくれるように病院側と交渉してくれるんです。
だから、年齢制限が気になって再就職できるか不安になっている看護師さんは、転職サイトを利用すると、希望の職場に採用されやすくなるのです。
まとめ
看護師が年齢制限を気にせずに再就職するなら、介護施設がオススメです。また、クリニックや健診センター、訪問看護ステーションも良いでしょう。
看護師はいくつになっても働くことができる資格ですので、職場を選べば、必ず年齢なんて関係なく再就職することができます。
再就職を考えているなら、転職サイトを利用しましょう。転職サイトは、完全無料で利用できますので、利用しない手はないですよ!