看護師が転職で年収をアップさせるなら、夜勤に入れるなら大学病院に、日勤のみが良いなら訪問看護ステーションや美容外科クリニックへの転職をおすすめします。
でも、この3つの職場ならどこでも良いというわけではありません。本気で年収アップを狙うなら、転職先を選ぶ時に注意しなければいけないことがあるのです。
看護師が転職で年収をアップさせたい=大学病院編
看護師が転職で年収アップを狙うなら、病院の中でも大学病院を選ぶと良いでしょう。大学病院は給料水準が高いですから。
ただ、大学病院を選ぶ場合でも、こだわりを持って求人を選ぶと、さらなる年収アップが期待できるんです。
転職のポイント=私立の大学病院を選ぼう
転職で年収アップを狙うなら、国立大学の大学病院ではなく私立の大学病院を選びましょう。
看護協会の看護職の賃金水準データ(2013年版)によると、国立大学法人の給料よりも私立学校法人(私立大学病院)の給料のほうが高くなっています。
勤続10年の看護師の場合、国立大学病院の看護師の平均給料は33万6161円ですが、私立大学病院の看護師の平均給料は35万7059円です。
しかも、私立大学病院はボーナスが高いんです。国立大学病院は国家公務員のボーナスに準ずる形ですので、大体4.0~4.1ヶ月分ですよね。
でも、私立大学病院のほとんどでボーナスは5ヶ月分以上が支給れます。
多いところでは6.5ヶ月分!!!基本給が25万円とすると、ボーナス4ヶ月分と6.5ヶ月分では、年収62万5000円も変わるんですよ!
ですから、年収アップを狙って転職するなら、病院の中でも大学病院を、さらに私立の大学病院を選ぶべきなのです。
転職のポイント=年間休日にもこだわって
看護師が年収アップを狙って転職するなら、年間休日にもこだわりましょう。これは年収アップには直接関係はないのですが、転職するならとても大切なポイントなんです。
大学病院ってとても忙しい職場です。勤務時間中が忙しいのは当たり前だし、残業することもよくあることです。
それなのに、年間休日が少なかったら、いくら年収がアップしても割に合わないと思っていまいますよね。
ですから、年収アップを狙って大学病院を選ぶなら、年間休日にこだわりましょう。
大学病院の平均年間休日は120日前後、多いところだと135日程度、少ないところだと110日前後になります。
たとえば、年収550万円の大学病院が2つあったとして、A病院は年間休日110日、B病院は年間休日135日だとします。
この休日数の差を考えると、年収550万円の価値は変わってきますよね。だって、A病院は年間の実働は255日、B病院は230日になるわけです。
A病院の給料を日給換算すると、550万円÷255日=2万1568円。B病院は550万円÷230日=2万3913円。こう考えると、年間休日数って、とても大切なポイントだと思いませんか?
看護師が転職で年収をアップさせたい=訪問看護ステーション編
看護師が転職で年収をアップさせたい場合、夜勤に入れないから日勤のみの仕事が良いという人におすすめなのが、訪問看護ステーションです。
訪問看護ステーションは日勤のみの仕事ながら、夜勤ありの病棟勤務と同程度、もしくはそれ以上に稼げる職場なのです。
転職のポイント=機能強化型訪問看護ステーション
看護師が年収アップを狙って、訪問看護ステーションに転職するなら、機能強化型訪問看護ステーションを選びましょう。
機能強化型訪問看護ステーションとは、以下の要件を満たす訪問看護ステーションです。
1.常勤看護師7人以上
2.24時間対応していること
3.ターミナルケア件数が年に20回以上
4.末期のがん、多発性硬化症、重症筋無力症などの利用者が月10人以上
5.指定訪問看護事業所と居宅介護支援事業所が同じ敷地内にあること。この2つの事業所を同時に利用している利用者が一定以上いること
6.地域住民への情報提供や相談、人材育成の研修を実施している
この6つの条件を満たすと、機能強化型訪問看護管理療養費1で診療報酬を算定できます。
この6つの条件を満たした機能強化型訪問看護ステーションは、診療報酬が多くなるように決められているんです。
ということは、機能強化型訪問看護ステーションは、他の訪問看護ステーションよりも儲かることになります。
訪問看護ステーションの利益が増えれば、そこで働く看護師の給料も高くなりますので、年収アップを狙って転職するなら、機能強化型訪問看護ステーションを選ぶと良いでしょう。
転職のポイント=昇給はあるか
看護師が年収アップを狙って転職するなら、昇給があるかどうかを確認しましょう。
大病院では昇給があるのが当たり前ですが、訪問看護ステーションでは昇給がないところもあります。
転職時の年収がある程度高くても、昇給が全くないところだったら、どんなに働いても、転職時の年収と変わらないままなのです。
ですから、年収アップを狙って訪問看護ステーションへ転職するなら、昇給の有無を確認してください。
看護師が転職で年収をアップさせたい=美容外科クリニック編
看護師が転職で年収をアップさせたいなら、美容外科クリニックも良いでしょう。
訪問看護ステーションは夜勤はないけど、24時間対応のステーションだとオンコール当番はありますが、美容外科クリニックなら、高年収を狙えるのに完全に日勤のみの勤務になりますから。
でも、看護師が美容外科クリニックに転職して年収をアップさせるには、2つのことに注意して転職するようにしましょう。
転職のポイント=営業ノルマはあるか
年収アップを狙って美容外科へ転職するなら、営業ノルマがあるかを確認しましょう。
基礎化粧品の販売や施術の契約などの売り上げで、看護師に営業ノルマを課す美容外科クリニックがあります。
そのような美容外科クリニックに転職すると、ノルマを達成しなければいけないので大変ですがその分給料も高くなるのです。
ですから、本気で年収アップを狙っている看護師さんやできるだけ年収をアップさせたい看護師さんは、営業ノルマがある美容外科クリニックを選ぶと良いでしょう。
転職のポイント=基本給の額とインセンティブの割合
看護師が年収アップのために転職をするなら、基本給の額も確認しておきましょう。例えば、求人情報に想定月給が50万円~と書いてあったとします。
この想定月給50万円の中で基本給は一体いくらなのでしょう?基本給20万円+インセンティブ30万円だったらどうですか?
美容外科クリニックから与えられたノルマを達成できれば、インセンティブ満額の30万円を貰えますので、月給は想定通りの50万円になりますが、ノルマを全く達成できなければ、基本給の20万円しかもらえないのです。
美容外科クリニックで年収アップを狙うなら、ノルマがあって達成できればインセンティブがもらえるところを選ぶべきです。
でも、基本給が安く、インセンティブの割合があまりにも多いところを選ぶと、実際は達成不可能なノルマを課せられて、基本給しかもらえないなんてこともあり得ますので、基本給の額とインセンティブの割合はきちんと確認しておきましょう。
まとめ
看護師が年収アップのために転職するなら、おすすめの職場と求人を選ぶ時のポイントをご紹介しましたが、いかがでしたか?
大学病院や訪問看護ステーション、美容外科クリニックは給料が高い職場ですが、どこでも良いというわけではないのです。年収アップを狙って転職するなら、転職サイトを使うと良いですよ。
転職サイトなら、私立大学病院の中でも年間休日数が多いところを、訪問看護ステーションなら機能強化型訪問看護ステーションの中でも昇給があるところ、美容外科クリニックならノルマがあって、基本給が高いところを紹介してもらえるんです!
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