看護師がICUへ転職|特徴やメリット・デメリット、向いている人、注意点

看護師がICUへ転職するなら、ICUの特徴やメリット、デメリット、ICUに向いている人、ICUに転職する時の求人選びの注意点を知っておく必要があります。

看護師がICUへ転職するなら、ICUの特徴やメリット、デメリット、ICUに向いている人、ICUに転職する時の求人選びの注意点を知っておく必要があります。

ICUへ転職したい看護師さんのために、ICUの特徴やメリット、デメリット、ICUに向いている人、転職の際の注意点をまとめました。

看護師がICUに転職するなら、ICUの特徴を知りましょう。

看護師がICUに転職するなら、ICUの特徴を知りましょう。ICUは集中治療室のことですね。重症な患者さんやオペ後の患者さんが入院して、集中治療をする部署になります。ICUの特徴を3つご紹介します。

ICUの特徴その1=最先端の医療を行う場

ICUの特徴の1つ目は、高度で最先端の医療を行う場であることです。重症で命の危機に瀕している患者さん、大手術後の患者さんはICUに入院して、24時間体制で治療を行います。

また、複雑な医療機器がたくさん使われることも、ICUの特徴です。人工呼吸器はもちろんですが、IABP(大動脈内バルーンパンピング)やPCPS(経皮的心肺補助)、CHDF(持続血液透析濾過法)などを用いた治療が行われます。

ICUの看護師は24時間体制で、患者さんの全身管理や医療機器の管理を行って、異常の早期発見に努める必要があります。

ICUの特徴その2=ICUの診療科は幅広い

ICUの特徴の2つ目は、診療科が幅広いことです。一般病棟では病棟ごとに診療科が分かれていますが、ICUでは診療科の制限はありません。重症な患者さんであれば、内科外科問わずに入院することになります。

そのため、ICUの看護師は診療科を超えた幅広い知識を身につけて、様々な疾患に対応する必要があるのです。

ICUの特徴その3=ICUは夜勤時間の制限がない

ICUは夜勤時間の制限がありません。一般病棟では、「夜勤は1ヶ月で72時間以内とする」という診療報酬上の決まりを守らないといけませんよね。そのため、2交替制だと月に4回程度の夜勤になります。

でも、ICUはこの「72時間以内」という要件の適用外になります。ICUでは24時間体制で治療をしなければならず、夜勤帯もそれなりの看護師人数が必要になるので、「72時間以内」という制限をつけると、いくら看護師がいても足りなくなってしまうからですね。

この夜勤時間に制限がなく、夜勤が多いことも、ICUの特徴の1つと言えるでしょう。

看護師がICUに転職する4つのメリット

看護師がICUに転職すると、4つのメリットがあります。どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

ICUのメリットその1=幅広い看護知識・技術が身につく

看護師がICUに転職するメリットの1つ目は、幅広い看護知識・看護技術を身につけられることです。ICUはいろいろな診療科の患者さんが入院してきます。そのため、1つの診療科だけではなく、脳・心臓・呼吸器・消化器等、幅広い疾患の知識を身につけることができます。

また、オペ後の全身管理もスキルも身につけられますね。特に心臓のオペや呼吸器のオペ、脳疾患のオペなど大手術をした患者さんは、すぐには一般病棟に戻れず、ICUで術後の経過を見て、落ち着いてら一般病棟に戻ります。

そのため、ICUで働いていれば、オペ後の看護も身につけることができるのです。さらに、様々な医療機器の取り扱い、最先端の治療法の勉強もできます。

ICUで働いていれば、看護師としての基礎だけでなく、その後どんな職場に行っても活用できるような幅広い看護知識・技術を身につけることができるのです。

ICUのメリットその2=急変対応に強くなる

看護師がICUに転職するメリットの2つ目は、急変対応に強くなることです。ICUは超重症な患者さんがたくさん入院していますので、24時間体制で全身管理をし、注意深く観察していても、急変は多くなります。

急変は日常茶飯事のことと言えるでしょう。何度も急変対応をしていれば、最初は苦手で「何をどうやれば良いかわからない」、「頭が真っ白になって、フリーズしてしまう」という看護師さんでも、いつの間にか自然と体が動くようになります。

そして、どんな急変にも冷静に対応できるような「できる看護師」になることができるんです。

ICUのメリットその3=残業が少ない

看護師がICUに転職するメリット3つ目は、残業が少ないことです。ICUは忙しいイメージがあると思うので、残業が多いと思っている看護師さんが多いと思います。

でも、実はICUは一般病棟よりも残業が少ない部署なんです。なぜなら、日勤と夜勤でそれほどスタッフ数が変わらないからです。

一般病棟では夜勤になると、看護師の人数が大幅に減るので、「夜勤さんに仕事を残してはいけない」と思って、日勤の看護師は残業して仕事を終わらせます。

それに対して、ICUはスタッフ数がそれほど変わらないので、仕事が残っていても、夜勤さんに引き継いでそれで勤務終了です。

もちろん、自分がやらなければいけない仕事は残せませんが、「夜勤さんに申し訳ないから」という理由の残業はないので、早く帰ることができるのです。

ICUのメリットその4=看護師のペースで仕事を進められる

看護師がICUに転職する4つ目のメリットは、看護師のペースで仕事を進められることです。

これは、看護師としてメリットと言って良いのかどうかわかりませんが、一般病棟だと、患者さんの都合や家族の面会などに気を使ってケアをしなければいけません。

そのため、忙しくても、思うようなペースで仕事を進められないこともありますよね。でも、ICUの患者さんは意識がない人が多いので、やるべきことをやるべき時間にどんどん行っていくことができます。

また、一般病棟と違って、ICUでは面会時間は昼と夜の1時間だけのように限定されていることが多いので、面会にもそれほど気を遣わずに、看護師のペースで仕事を進めることができるんです。

看護師がICUに転職する4つのデメリット

看護師がICUに転職する4つのデメリットも確認しておきましょう。メリットだけではなく、デメリットも確認しておくことが、転職後に後悔を避けるための秘訣なんです。

ICUのデメリットその1=重症度が高すぎて精神的に疲れる

看護師がICUに転職するデメリットは、重症度が高すぎて精神的に疲れることです。ICUは重症の患者さんが多くて、少しミスしただけで、患者さんが急変したり、死んでしまったりします。

また、異常の早期発見のために、常に細かく観察しなければいけません。

ICUでは常に気を張って、緊張した中で働かなくてはいけないので、精神的に疲れてしまうんです。

ICUのデメリットその2=勤務中は忙しくて体力的にきつい

看護師がICUに転職するデメリットの2つ目は、勤務中は忙しくて体力的にきついことです。ICUは残業は少なめです。でも、勤務中は一息つく暇もないほど忙しいことが多いんです。

また、ICUの患者さんは意識がないので、体位交換やオムツ交換は看護師が行います。そのため、ICUの看護師は体力的にきついことが多いのです。

ICUのデメリットその3=夜勤が多い

ICUの看護師のデメリットの3つ目は、夜勤が多いことです。ICUは病棟のような72時間の制限はなく、夜勤の看護師の人数が日勤とあまり変わらないので、ICUで働いていると、どうしても夜勤回数が多くなります。

日勤よりも夜勤の方が多いということもあるほどです。ICUの看護師は夜勤が多い中で、体調管理をしっかりしなければいけません。

ICUのデメリットその4=患者さんとコミュニケーションを取れない

ICUに看護師が転職するデメリットの4つ目は、患者さんとコミュニケーションが取れないことです。ICUの患者さんは意識がなかったり、セデーションをかけていたりするので、コミュニケーションが取れません。

そのため、患者さんと話し合いながら看護を進めたり、患者さんから「ありがとう」と言われることもないので、人によってはやりがいを感じにくいかもしれません。

また、ICUから直接退院することはなく、ICUから一般病棟に移って、そこから退院するので、患者さんが元気に退院する姿を見送ることもできないのです。

看護師がICUに転職するのに向いているのはこんな人!

看護師がICUに転職するなら、どんな人が向いているのかを知っておきましょう。ICUに向いている看護師さんは、次のような3つのタイプです。

ICUに向いているタイプその1=スキルアップしたい

スキルアップしたい、看護師としてどんどん成長したいと考えている看護師さんは、ICUに向いているタイプです。「向いている」というよりもピッタリと言ったほうが良いかもしれません。

ICUでは幅広い知識や技術を身につけることができます。しかも幅広いだけではなく、1つ1つ深く学ぶことができますので、【ICUで働けば、どこで働いても大丈夫!というスキルを身につけられる】のです。

逆にスキルアップに興味がない、ぬるく働きたいという人は、ICUには向いていません。ICUでは幅広く深い知識・技術を身につけられる分、積極的に勉強し続けなければいけませんから。

そのため、スキルアップしたい、「できる看護師」になりたい人は、ICUが向いていると言えるでしょう。

ICUに向いているタイプその2=クリティカルケアを学びたい

クリティカルケアを学びたい人も、ICUに向いているタイプになります。急性期看護の中でも、特にクリティカルケアを学びたい人は、ICUへ転職しましょう。

クリティカルケアは日本では2000年以降に広く認識されるようになった看護分野です。クリティカルケアは一般病棟でも使います。救命救急センターやCCUなどでも役に立ちます。

でも、やっぱりクリティカルケアと言えば、ICUですよね。ですから、クリティカルケアを学びたい、興味があるという人は、ICUが向いているんです。

ICUに向いているタイプその3=几帳面な性格の人

ICUは几帳面な性格の看護師さんが向いていると言えるでしょう。ICUでは薬剤の投与がたくさんあって、シリンジポンプを5台も6台も使うような患者さんも多いです。

そのため、几帳面でキッチリした性格のひとでないと、薬剤の誤投与が起こりやすくなります。

また、患者さんの身体にはCVやAライン、経口挿管、複数のドレーンなどのルートがたくさん入っています。几帳面でなくて大雑把な人だと、すぐにラインがグチャグチャになって、絡まってしまい、体位交換の時にベッド柵に引っかかって抜けてしまうリスクがあるんです。

ICUでは1つの小さなミスが、患者さんの命に影響しますので、几帳面な看護師さんでないと、いつか事故を起こしてしまう可能性が高くなります。

ICUは几帳面な看護師さんが向いているのですが、几帳面でなく大雑把な性格の看護師さんでも働けないことはありません。ただ、大雑把な看護師さんは勤務中は大雑把な性格を隠して、几帳面な部分を自分の中から引っ張り出して働くようにしましょう。

看護師がICUに転職する時の求人選びの6つの注意点

看護師がICUに転職する時の求人選びの注意点をご紹介します。ICUに転職したい看護師さんは、どんなことに注意して、求人を選ぶと良いのでしょうか?

ICUの求人選びの注意点その1=ICUの規模はどのくらい?

ICUの求人選びの注意点の1つ目は、ICUの規模はどのくらいかです。病院によってはICUは4床程度しかないところもありますが、20床以上の大規模なICUもあります。

一概には言えませんが、規模が大きいICUの方が、重症な患者さんが多く、その病院の中でICUの重要性が高いと言えます。

そのため、少しでもスキルアップしたいという患者さんは、規模の大きなICUに転職すると良いでしょう。

ICUの求人選びの注意点その2=CCUやSCUはあるか

ICUに転職する時の求人選びの注意点の2つ目は、CCUやSCUはあるかどうかです。CCUは循環器系のICUのことで、SCUは脳卒中ケアユニット、つまり脳卒中専門のICUになります。

同一病院の中にICUだけでなくCCUやSCUがあると、その病院のICUは心疾患や脳疾患の患者さんは入院してきませんので、基本的にオペ後の患者さんが多くなります。

そのため、心疾患や脳疾患も幅広く学びたい人は、CCUやSCUがない病院のICUを選んだ方が良いでしょう。

ただ、CCUやSCUがある病院の方が高度で最先端の医療を行っているので、ICUの患者さんの重症度は上がります。

ICUの求人選びの注意点その3=HCUは併設されているか

ICUの求人選びの注意点3つ目は、HCUが併設されているかどうかを選びましょう。HCUは高度治療室のことで、ICUと病棟の中間のような存在の部署になります。

ICUで集中管理するほどではないけれど、一般病棟に戻るのはまだ不安という患者さんが入院します。

HCUは意識がある患者さんも多いので、HCUが併設されているICUなら、ICUで働きながらも、患者さんとコミュニケーションを取りながら働くことができます。そのため、ICUのデメリットの1つを軽減することができるのです。

ICUの求人選びの注意点その4=月平均の夜勤回数

ICUの求人選びの注意点、4つ目は月平均の夜勤回数です。ICUは一般病棟よりも夜勤が多めになります。ただ、具体的に何回あるのかは、ICUによって異なります。また、その人の状況によっても異なることがあります。

例えば、20代の若い看護師なら、夜勤回数が多めの7回になることもあるでしょう。でも、40代で家庭がある看護師さんなら、一般病棟並の月4回で済むこともあります。

夜勤が好きではない人にとっては、あまりに夜勤が多いと、それだけで負担になってしまいますから、夜勤回数はあらかじめチェックしておきたいポイントです。

ICUの求人選びの注意点その5=月平均の残業時間

月平均の残業時間も、ICUに転職するならチェックしておくべき注意点になります。ICUは一般病棟に比べると、残業は少なめです。ただ、これは一般論です。

すべてのICUで残業が少ないと決まったわけではありません。ICUによっては、残業が多いところもあるでしょう。

ICUは勤務中はとても忙しいのに、さらに残業まで多かったら、本当に疲労困憊になってしまいますので、どのくらいの残業時間なのかはきちんと確認しておきましょう。

ICUの求人選びの注意点その6=患者さんの重症度

ICUに入院する患者さんの重症度も、ICUの求人選びの注意点の1つになります。病院によって、ICUの患者さんの重症度は全く違います。

本当に命の危機に瀕した人も多いのですが、ただ人工呼吸器をつけているからという理由だけでICUに入室することもあります。

病院によっては、「え?このくらいの重症度なら、病棟でも十分に看られるよね?」という患者さんがICUにいることもあるんです。

「最先端の高度な医療の中で働きたいから、ICUに転職したのに、このくらいの重症度だったら、なんか物足りない」という不満を持つことになるかもしれません。

そのため、ICU=超重症と決めつけずに、どのくらいの重症度の患者さんが多いのかを確認しておくと良いでしょう。

まとめ

ICUの特徴や看護師がICUに転職するメリット・デメリット、ICUに向いている人、求人選びの注意点をまとめました。

ICUに転職したい人は、転職サイトを使うと良いですよ。転職サイトなら、求人選びの6つの注意点をすぐに調べてくれますので、あなたの希望に合ったICUがある病院の求人を見つけることができます。

しかも、担当者が配属交渉をしてくれますので、ICUに配属になる可能性が高くなるんですよ!

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この記事を書いた人

看護師 rina

  • 取得資格:看護師、保健師
  • 出身:茨城県
  • 年齢:34歳
  • 看護師経験:大学病院、一般病院、介護老人保健施設、巡回健診、イベントナース
  • 経験がある診療科:救命救急センター、一般内科

看護大学を卒業後、都内の大学病院で5年間勤務。その後は、一般病院の療養型病院で2年間勤務しました。大学病院に勤務している時には、バイトで介護施設などでの勤務経験もあります。1児の母となった現在は、看護師ライターとして看護師の皆さんが、自分に合った働き方ができるように、転職やライフスタイルのアドバイスに関する記事を執筆しています。

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