老人ホームに看護師が転職|成功するための3種類の違いを徹底解説

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老人ホームに看護師が転職

老人ホームに看護師が転職するなら、老人ホームでの仕事内容や役割、メリット・デメリットなどを確認しておく必要があります。

また、老人ホームは3つの種類の施設があり、それぞれ特徴や勤務形態、給料などが異なります。

老人ホームへ転職するなら、どんな種類の施設で働くかを考えておかないと、後々後悔することになりかねません。老人ホームで働きたい看護師さんは、まずはこれを読んで老人ホームへの転職の第一歩を踏み出しましょう。

老人ホームに看護師が転職するなら、役割や仕事内容をチェックしよう

老人ホームに看護師が転職するなら、老人ホームで働く看護師の役割や仕事内容をチェックしておきましょう。

老人ホームは病院のように積極的な治療をする場所ではなく、入所者の方たちが介護やリハビリサービスを受けながら、生活してく場所です。そのため、老人ホームの看護師は病院のように医療行為を行うわけではありません。

  1. 老人ホームの看護師の役割
  2. 老人ホームの看護師の仕事内容

老人ホームの看護師の役割

老人ホームの看護師の役割は、次の4つがあります。

  1. 入所者の健康管理
  2. 家族看護
  3. 施設内のまとめ役
  4. 介護士への指導

入所者の健康管理

老人ホームの入所者は、病院のような治療は必要がないものの、慢性疾患を抱えていて、ADLが低いことが多いです。また、認知症を抱えている人も少なくありません。

そのため、看護師は入所者の状態を観察し、アセスメントをしながら、健康維持・増進を図っていく必要があります。

家族看護

老人ホームでは、家族は老人ホームに親を入所させてしまったという後ろめたさを感じている人がいます。認知症を受け入れられない人もいます。また、老人ホームの費用が生活を圧迫しているケースもあります。

看護師は家族と密にコミュニケーションを取って、精神的なケアを行ったり、必要があれば利用できる社会資源を紹介する役割があります。

施設内のまとめ役

老人ホームでは、医師や看護師、介護士以外に、PTやOTなどのリハビリスタッフ、生活相談員、ケアマネージャー、栄養士などの多職種が働いています。

看護師は入所者によりよいケア・介護・リハビリを行っていくために、施設内のまとめ役としての役割を担っていきます。

介護士への指導

老人ホームでは多数の介護士が働いていますが、国家資格である介護福祉士だけではなく、介護職員初任者研修を受けただけの介護士もいます。

看護師は、介護士に褥瘡予防のための体位交換のコツや誤嚥防止のための食事介助の方法など安全に介護できるように指導する役割があります。

さらに、介護福祉士や一定の研修を受けた介護士は、医師の指示のもと痰の吸引ができますので、吸引方法や注意点などを指導することもあります。

老人ホームの看護師の仕事内容

老人ホームの看護師の1日の仕事内容を見ていきましょう。

  • 9:00 申し送り
  • 9:15 バイタルチェックと入浴可否の判断
  • 10:00 入浴者の皮膚処置や受診の付き添い、排便処置
  • 11:30 昼食前の血糖値チェックと食前薬の配薬、インスリン注射の施行(見守り)
  • 12:00 昼食介助、食後薬の配薬
  • 13:00 昼休憩
  • 14:00 入浴者以外の皮膚処置やリハビリの介助、入所者との交流
  • 16:00 看護記録の記入
  • 17:00 夜勤者への申し送り

基本的な1日の仕事の流れはこのようなものになります。このほか、体調不良者への対応や職場内でのミーティング、介護業務の手伝いなどの仕事を行うこともあります。

老人ホームへ看護師が転職する6つのメリット

老人ホームへ看護師が転職すると、次の6つのメリットがあります。

  1. 医療行為が少なく、ブランクからでも復職しやすい
  2. 残業が少ない
  3. ゆとりを持って働ける
  4. 1人1人と向き合える
  5. 好きな働き方を選べる
  6. アセスメント力を養える

医療行為が少なく、ブランクからでも復職しやすい

老人ホームは治療の場ではなく、生活の場ですので、病院のような治療は行いません。入所者も重症な人はいません。

医学的な管理は多少必要になりますが、基本的には先ほど説明したような仕事内容になりますので、ブランクがある看護師でも、復職しやすいのです。

残業が少ない

老人ホームでは突発的なことが起こりにくく、基本的にルーティンワークになります。そのため、急に仕事が増えることがないので、ほぼ毎日定時で退勤することができます。

残業のせいで、保育園のお迎えに間に合わないということがないので、育児と仕事の両立がしやすいのです。

ゆとりを持って働ける

急性期病棟では仕事量が多く、常に時間に追われながら働かなくてはいけませんが、老人ホームではゆとりを持って働くことができます。

1日の仕事の流れを見てもらえればわかると思いますが、老人ホームの看護師の仕事量はそれほど多くなく、場合によっては手持無沙汰になることもあります。

そのため、急性期病棟で心身ともに疲弊してしまった人は、老人ホームに転職すると、ゆとりを持ちつつ、心身を回復させながら働くことができるのです。

1人1人と向き合える

老人ホームは入所者の生活の場ですので、ショートステイを除けば、最短でも3ヶ月以上は入所しています。そのため、1人1人と向き合った看護ができます。

看取りを行っているところは、人生最期の時まで寄り添った看護ができるので、やりがいを感じることができるでしょう。

好きな働き方を選べる

老人ホームでは夜勤ありの常勤だけでなく、日勤常勤、派遣、非常勤(パート)、夜勤専従(夜勤バイト)などの求人があり、ほかの職場よりもバリエーションが多い傾向にあり、いろいろな働き方を選ぶことができます。

そのため、あなたのライフスタイルや希望に合った働き方ができるのです。

アセスメント力を養える

老人ホームでは、病院のように24時間医師が常駐しているわけではありません。医師がいない時に、入所者に緊急事態が起これば、看護師がアセスメントし、判断しなければいけません。

また、通常時も病院やクリニックのように医師がしっかり診察することはほとんどないので、看護師がアセスメントをして、異常がないかどうかをチェックしなければいけないため、老人ホームで働くとアセスメント力を養うことができます。

老人ホームに看護師が転職する3つのデメリット

老人ホームに看護師が転職するデメリットは、次の3つがあります。

  1. 看護スキルが低下する
  2. 人間関係が面倒なことも
  3. 医師がいないプレッシャーがある

看護スキルが低下する

老人ホームに転職すると、医療行為が少ないので、看護スキルが低下します。点滴をするのは、入所者の体調不良時くらいなので、今まで使っていた看護スキルが低下し、急性期病棟に戻るのが難しくなることもあります。

人間関係が面倒なことも

老人ホームでは看護師と介護士の関係が悪いところが少なくないので、人間関係が面倒に感じることがあります。

また、長期間入所しているため、面倒な入所者・面倒な家族に悩まされることもあります。

医師がいないプレッシャーがある

老人ホームは医師が常にいてくれるわけではないので、看護師がアセスメントをして、入所者の健康管理をします。そのため、アセスメント力が磨かれるのですが、判断に困った時に医師を頼れないというデメリットもあります。

日勤中なら、ほかの看護師に相談することもできますが、夜勤中は看護師は1人+介護士複数名ということが多いので、相談する相手もおらず、プレッシャーを感じることがあります。

老人ホームの看護師の悩みは、この医師がいないことを挙げる人が多いですね。

老人ホームに看護師が転職するなら、3種類の施設の違いを知りましょう!

老人ホームに看護師が転職するなら、老人ホームの種類を確認しておく必要があります。「老人ホーム」には種類があるって知っていましたか?

3種類の老人ホームの人員基準や特徴、勤務形態、給料の目安などを確認していきましょう。あなたに合った老人ホームはどれでしょうか?

  1. 介護老人保健施設(老健)
  2. 特別養護老人ホーム(特養)
  3. 有料老人ホーム

介護老人保健施設(老健)

老人ホームの1つ目は、介護老人保健施設です。「老健」と呼ばれている施設ですね。病院を退院後に、自宅へ帰る前にワンクッションを置くために入所する人が多いです。

<人員基準(入所者100人当たり)>

  • 常勤医師1名
  • 看護職員9名
  • 介護職員25名
  • リハビリスタッフ(PT、OT、ST)1名
  • ケアマネージャー1名
<特徴>

  • 近年は医療度が上がってきて、人工呼吸器をつけている人もいる
  • 3ヶ月ごとに入所見直しがあるが、年単位で入所している人が珍しくない
  • 他の老人ホームに比べて、リハビリをしっかり行っている
<勤務形態>

  • 看護師が夜勤に入ることが多い
<給料>

  • 夜勤をやっていても、病院よりは安めで、年収は430~450万円程度になることが多い

老健は、法律で看護師が夜勤をしなければいけないと定められているわけではありませんが、入所者の医療度が比較的高いため、看護師が夜勤に入る老健が多くなっています。

また、療養病床の削減政策に伴って、老健の入所者の重症度がここ数年で急激に上昇していて、人工呼吸器を装着している人、末期がんの人、ドレーンが入っている人などが入所していることが珍しくありません。

老健への転職は、「看護師が老健に転職|仕事の特徴、メリット・デメリット、向いている人、注意点」で詳しく解説しています。

特別養護老人ホーム(特養)

老人ホームの2種類目は、特別養護老人ホームです。特養と呼ばれる施設です。特養は、老健とは異なり、入所期間は決められておらず、ずっと入所していることが可能です。

<人員基準(入所者100人当たり)>

  • 医師1名(非常勤でもOK)
  • 看護職員3名
  • 介護職員31名
  • ケアマネージャー1名
<特徴>

  • 看取りを行っている
  • 要介護度3以上の入所者しかいないので、介護業務が多め
<勤務形態>

  • 日勤のみで、夜間はオンコール対応のところが多い
<給料>

  • 日勤のみなので、年収は380万円前後

特別養護老人ホームは、老健に比べると入所者の医療度は高くないのですが、その分、看護師1人当たりの入所者数が33人と非常に多くなっています。

しかも、医師は非常勤でもOKですので、日勤帯なら医師がいるというわけでもありません。

ただ、看取りを行っていて、最近は看取りに力を入れている特養が増えていますので、病院のような流れ作業のような看取りではなく、寄り添ったケア・看取りをしたい人は特養をおすすめします。

特別養護老人ホームへの転職に興味があるなら、「看護師が特養に転職|仕事の特徴、メリット・デメリット、向いている人、注意点」を参考にしてください。

有料老人ホーム

老人ホームの3種類目は、有料老人ホームです。有料老人ホームは医療法人などだけでなく、民間企業が経営しているところもあり、施設によってサービス内容が大きく異なります。

<人員基準>

  • 看護職員=入所者30名未満の場合は1人以上、入所者30名以上の場合は、人数によって増員あり
  • 介護職員=入所者3人に対して1人以上
  • ケアマネージャー=1人以上
  • 管理者=1名
  • 生活相談員=入所者100人に対して1人以上
  • 栄養士=1人
  • 機能訓練指導員=1人以上
<特徴>

  • 介護度、医療度は低めのところが多い
  • 入所者=お客様という位置づけのところがある
<勤務形態>

  • 日勤のみのところもあるが、夜勤があるところも多い
<給料>

  • ほかの老人ホームよりも給料は高く、夜勤ありだと年収500万円程度を狙える

有料老人ホームは人員基準を見てもわかるように、医師がいる必要はありません。提携医療機関との連携を強めて対応しているところが多いです。

ただ、入所者へのサービスのために、常勤または非常勤の医師を配置しているところもあります。

有料老人ホームは看取りまで行っておらず、治療が必要になったら、退所してもらうところが多く、医療度は高くないところも多いのですが、人工呼吸器をつけている人を受け入れているところもあり、施設によって特色が大きく違いますので、事前に確認が必要です。

民間企業が運営している有料老人ホームは、入所者をお客様として扱うところも多く、看護師に高いレベルの接遇を求めるところも少なくありません。

ただ、その分、給料は高く、病院並みかそれ以上の収入を得られるところもあります。

有料老人ホームへの転職に興味がある人は、「看護師が有料老人ホームに転職|仕事の特徴やメリット・デメリット、向いている人、注意点」を読んでみると良いでしょう。

まとめ

老人ホームに転職したい看護師のために、役割や仕事内容、メリット・デメリット、施設の種類とそれぞれの人員基準や特徴、勤務形態、給料をまとめました。

老人ホームは施設によって、特徴や勤務形態、給料などが全く違いますので、どんな老人ホームで働くかをしっかり考えてから、転職先を決めるようにしましょう。

老人ホームへの転職を考えている人は、転職サイトを使いましょう。

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