看護師が老健に転職|仕事の特徴、メリット・デメリット、向いている人、注意点

看護師で老健に転職する人のために、老健の仕事の特徴やメリット・デメリット、向いている人、注意点をまとめました。

看護師で老健に転職する人のために、老健の仕事の特徴やメリット・デメリット、向いている人、注意点をまとめました。

老健は介護施設の1つですが、「介護施設ならどこでも同じでしょ」と思って転職すると、「想像していたのと違った!」と後悔することになりかねません。老健への転職を考えている人は、この記事を読んでから求人探しをしましょう。

看護師が老健に転職するなら、老健の仕事の特徴を知りましょう

看護師が老健に転職するなら、老健の仕事の特徴を知りましょう。老健は介護施設であること以外にも、3つの特徴があるのです。

老健の仕事の特徴は、病院と在宅へのつなぎであること

老健の仕事の特徴の1つ目は、病院と在宅へのつなぎであることです。老健は特養のようにずっと入所していられるわけではありません。

在宅へ戻る中間的な施設であり、病院から在宅に戻るためのワンクッションを置くための施設ですので、老健に入所している人の目標は「在宅復帰」です。

そのため、3ヶ月に1度は入所継続か退所かの判定が行われて、退所という判定になったら、自宅(または病院)に退所することになります。

ただ、家族の意向や自宅の受け入れ準備が整わず、数年以上老健に入所している人も少なくないのが現実です。

老健は看護師の夜勤があることが多いのが仕事の特徴です

老健は、看護師の夜勤がある介護施設であることも仕事の特徴の1つになります。

ただ、老健は法律で「看護師は24時間常駐していなければならない」と決められているわけではありません。

法律上は夜間は看護師がいなくてもOKです。ただ、老健は病院から在宅へのつなぎであり、比較的医療行為が多めの利用者さんが多いので、夜間でも看護師を配置しているところが多いのです。

10年以上前の厚生労働省の調査でも、夜勤の看護師を全く置いていない老健はたったの2.8%しかありません。

現在の老健は、10年前よりも利用者さんの看護度が高くなっていますので、ほとんどの老健で夜勤帯に看護師を配置していると思います。

最近、看護度が高い利用者さんが増加していることも老健の仕事の特徴!

老健の仕事の特徴の3つ目は、最近になって利用者さんの看護度が高くなってきていることです。老健は治療を行わない介護施設ですが、利用者さんは人工呼吸器を装着していたり、末期がんだったり、ドレーンが入っていたり。

これは、厚生労働省が療養型病床の削減を進めていて、老健がその受け皿になっているからです。今までは療養型病院に入院していたような患者さんも、老健に入所するようになってきています。

そのため、少し前までは「この人は、介護施設じゃなくて病院に入院すべきでしょ」というような人も老健に入所するようになっています。

看護師が老健に転職する3つのメリット

看護師が老健に転職すると、どんなメリットがあるのでしょうか?老健に転職する3つのメリットを説明していきます。

老健に転職するメリットは老年看護を身につけられること

老健に転職するメリットの1つ目は、老年看護を身につけられることです。老健には、基本的に65歳以上の高齢者しか入所しません。

また、他の介護施設に比べると、入居者さんの看護度が高いため、老年看護のスキルを身につけていくにはピッタリの職場なのです。老年看護を専門にしたいという人は、老健に転職すると良いでしょう。

比較的ゆとりを持って働けることも老健のメリット

老健に転職するメリットの2つ目は、ゆとりを持って働けることです。老健には介護士さんがいますので、オムツ交換や移動介助などの介護業務は介護士さんが行います。

そのため、老健の看護師は看護業務に専念することができますので、体力的に楽なのです。

また、いくら看護度が高い入居者さんが増えていると言っても、病院に比べると、全体的な看護度は低く、状態が安定している人が多いので、急変することは少ないため、精神的にもゆとりを持って働くことができます。

病棟で体力的にも精神的にも追い込まれながら働いていて、疲れてしまった看護師さんは、老健に転職すると良いかもしれません。

老健はチーム医療を実践できることもメリットの1つ

チーム医療を実践できることも、老健に転職するメリットの1つです。老健では常勤の医師がいますし、介護士さん、ケアマネージャー、理学療法士、作業療法士、栄養士などの多職種が働いていますので、連携を取りながらチーム医療を実践できるのです。

しかも、老健ではそれぞれの職種と近い関係で働くんです。病院にはたくさんの職種の人が働いていますが、リハビリ系のスタッフとはほとんど交流がないということもよくありますよね。

でも、老健ではいろいろな職種と近い立ち位置で働けるので、病院よりももっと「多職種と連携して働いている」という実感を持ちながら、働くことができるでしょう。

イメージとしては1つの病棟に医師、介護士、ケアマネージャー、理学療法士、作業療法士、栄養士がいるような感じですね。

看護師が老健に転職する3つのデメリット

看護師が老健に転職するデメリットは3つあります。どんなデメリットがあるのかを確認していきましょう。

デメリットに納得した上で老健に転職すれば、「老健になんて、転職しなければ良かった」と思わずに済むはずです。

老健に転職するデメリットは夜勤中は医師がいないこと

老健に転職するデメリットの1つ目は、夜勤中は医師がいないことです。老健には常勤医師がいますが、平日日勤のみの勤務ですので、夜間や週末は施設内に医師はいません。

つまり、老健は医師がいない時間の方が長いことになります。この医師がいるかいないかが、老健と病院のもっとも大きな違いと言っても良いかもしれません。

医師がいない時に、利用者さんの急変があった場合、看護師が対処・判断しなければいけません。

明らかに救急車を呼ばなくてはいけないという状態なら、迷わずに救急車を呼ぶことができますが、「翌朝に医師が来るまで、施設で対処できるかな?それとも、今救急車を呼んだ方が良いかな?」いう微妙な状況の時もありますよね。

そういう時は、どうすべきなのか看護師が判断しなければいけないのです。緊急時に適切な判断・対処をするためには、アセスメント力が必要になります。また、精神的にプレッシャーを感じたり、不安になったりしますよね。

介護士との関係が面倒なことも老健に転職するデメリット

介護士との関係が面倒なことも、老健に転職するデメリットの1つです。老健では介護士さんがたくさん働いていますが、看護師と介護士の関係が良好な介護施設はそれ程多くないのです。

介護士は仕事が楽なのに給料が高い看護師に嫉妬し、看護師は介護士を下に見ているため、お互いにいがみ合っていることが多いんですね。

ただ、老健での看護師の仕事は、介護士さんの協力なくしてはスムーズに進めることができません。また、意地悪な介護士が多い老健は、新しく転職してきた看護師をいじめの対象にすることもあるんです。

老健に転職した看護師は、仕事内容に悩むのではなく、介護士との関係に悩んでストレスを感じる人が多いのです。

施設によっては医療行為が多めのこともデメリットの1つ

老健のデメリットの3つ目は、介護施設の中では医療行為が多めであることです。

人工呼吸器をつけている入居者さんが増えていることからもわかるように、老健では病棟ほどではありませんが、吸引や点滴、そのほかの医療行為をする機会が増えてきています。

そのため、「介護施設は医療行為がないから安心!」と思って転職すると、「え?人工呼吸器?無理なんだけど!」ということになりかねないのです。

老健の仕事に向いている看護師のタイプを知りましょう

看護師が老健に転職するなら、どんな人が老健に向いているのかを確認しておきましょう。老健に向いているのは、次の2つのタイプの看護師さんです。

老健の仕事に向いているのは良いとこどりがしたい人

老健の仕事に向いている看護師さんは、病棟と介護施設の良いとこどりがしたい人です。介護施設に転職すると、ゆとりを持って働くことができますが、看護技術を忘れてしまうというデメリットがあります。

逆に、病棟で働いていると、看護技術を使う頻度は高いものの、時間的にも精神的にも体力的にも追い込まれることがあります。

でも、介護施設の中でも老健を選べば、比較的ゆとりを持って働けますし、医療行為もそれなりにあるので、病棟と介護施設の良いとこどりができるのです。

ゆとりを持って働きたいけれど、看護技術を衰えさせたくないという人は、老健に向いていると思います。

老健の仕事に向いているのは老年看護を専門にしたい人

老健の仕事に向いているのは、老年看護を専門にしたい人です。ドンドン高齢者が増えていく中で、老年看護の重要性は増していくことが考えられます。

老健以外でも老年看護を学び経験することができる職場はたくさんありますが、老健は入居者のほぼ全員が高齢者であり、様々な自立度・ADLの人がいることから、老年看護を専門に学びたい人にはピッタリの職場なんです。

看護師が老健に転職する時の求人選びの4つの注意点

看護師が老健に転職する時の求人選びの注意点は何でしょうか?求人選びの4つの注意点をまとめました。

老健の注意点は看護師と介護士の関係性が良いかどうか

老健の求人選びの注意点の1つ目は、看護師と介護士の関係性が良いかどうかです。これは、気持ちよく働いていく上で、とても重要なことになります。老健では介護士の協力なくしては、看護師はスムーズに働けませんから。

そのため、看護師と介護士の関係性が良いかどうかは、とても重要なポイントなのです。自分の実力不足で仕事が上手く進まないのであれば、仕方がありません。自分が努力するのみです。

でも、介護士との関係が悪い、意地悪されるなどの理由で、仕事が進まないと悩むのはくだらないと思いませんか?精神衛生上、良くありませんよね。

老健の求人を選ぶなら、看護師と介護士の関係が良いかどうかは、必ずチェックしてください。

老健の注意点は利用者さんの重症度

もうひとつ大事な注意点があります。老健の求人を選ぶなら、利用者さんの重症度を確認しましょう。

老健の利用者さんの重症度は上がってきてはいるものの、全ての老健で人工呼吸器をつけているような利用者さんを受け入れているわけではありません

そのため、医療行為はできるだけ少ない方が良いという人は、重症な利用者さんがいない老健を選んで、看護技術を落としたくないという人は重症な利用者さんが多めの老健を選ぶようにしましょう。

緊急時の対応マニュアルも老健の求人選びの注意点の1つ

緊急時の対応マニュアルがしっかり整備されているかどうかも、求人選びの注意点の1つです。

老健は常勤の医師がいると言っても、24時間いるわけではありません。

そのため、もし医師がいない時に利用者さんの状態が悪化したり、急変したらどうすべきなのか、緊急時の対応マニュアルが整備されているかどうかはとても重要なポイントです。

「緊急時は救急車を呼んでください」と言われても、緊急時ってどのくらいのこと?と不安になりますよね。

そのような老健に限って、いざ救急車を呼んだら、「そのくらいのことで、救急車を呼ぶの?もう少し様子を見ても良かったんじゃない?」なんてことを師長や事務長から言われたりするものです。

ですから、細かい対応マニュアルがあるかは必ず確認しましょう。なんなら24時間いつでも常勤医師に電話連絡ができるようなところが良いですね。

または、提携している病院があって、24時間いつでも受け入れてくれるような体制を整えているところもおすすめです。

利用者さんを守るためでもあり、あなた自身を守るためでもありますから、この緊急時の対応マニュアルがどうなっているかは、必ず確認しましょう。

老健を選ぶならキャリアアップしやすいかも注意点です

老健を選ぶ時の注意点、4つ目はキャリアアップしやすいかどうかです。せっかく老健に勤めて、老年看護を専門にできるのですから、キャリアアップできるならしておきたいですよね。

老健では老人看護専門看護師や認知症看護認定看護師、ケアマネージャー、介護予防指導士などのいろいろな資格が役立ちます。

老健によっては「キャリアアップなんて必要ない」と雰囲気のところもありますが、質が高いサービスを提供するために、キャリアアップを推奨しているところもあります。

老年看護を専門にしたい人は、キャリアアップしやすい環境かどうかもチェックしておくと良いでしょう。

まとめ

老健の仕事の特徴や老健に転職するメリット・デメリット、向いている人、注意点をまとめました。

老健は介護施設でありながら、少しずつ利用者さんの重症度・看護度が上がってきていますので、「ただの介護施設」と思わずに、そのメリットやデメリットをきちんと知って、転職するかどうかを決めると良いでしょう。

老健への転職を考えている看護師さんは、看護師転職サイトを使うと良いですよ。

看護師転職サイトは、老健の求人をたくさん扱っていますし、担当コンサルタントが看護師と介護士の関係性や利用者さんの重症度、緊急時の対応マニュアルの有無、キャリアアップしやすい環境かどうかを調べてくれます。

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この記事を書いた人

看護師 rina

  • 取得資格:看護師、保健師
  • 出身:茨城県
  • 年齢:34歳
  • 看護師経験:大学病院、一般病院、介護老人保健施設、巡回健診、イベントナース
  • 経験がある診療科:救命救急センター、一般内科

看護大学を卒業後、都内の大学病院で5年間勤務。その後は、一般病院の療養型病院で2年間勤務しました。大学病院に勤務している時には、バイトで介護施設などでの勤務経験もあります。1児の母となった現在は、看護師ライターとして看護師の皆さんが、自分に合った働き方ができるように、転職やライフスタイルのアドバイスに関する記事を執筆しています。

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