看護師が緩和ケア病棟へ転職|仕事の特徴やメリット・デメリット、向いている人、注意点

看護師が緩和ケア病棟へ転職する時には、事前にいろいろと調べて、「緩和ケア病棟は私に合っている」と確信を持ってから転職しないと、「え?こんなはずじゃなかったのに」と後悔することになりかねません。

看護師が緩和ケア病棟へ転職する時には、事前にいろいろと調べて、「緩和ケア病棟は私に合っている」と確信を持ってから転職しないと、「え?こんなはずじゃなかったのに」と後悔することになりかねません。

緩和ケア病棟の仕事の特徴やメリット・デメリット、向いている人、求人選びの注意点をまとめました。

看護師が緩和ケア病棟へ転職するなら、緩和ケア病棟の仕事の特徴を知りましょう

看護師が緩和ケア病棟へ転職するなら、緩和ケア病棟の仕事の特徴を知りましょう。

緩和ケア病棟について、なんとなくは理解しているけれど、具体的にはよく分からないという人も多いのではないでしょうか。

緩和ケア病棟の仕事の特徴その1=入院しているのはターミナル期のがん患者

緩和ケア病棟の仕事の特徴の1つ目は、入院しているのは、ターミナル期のがん患者さんがほとんどであることです。

AIDS患者さんが入院している緩和ケア病棟もありますが、基本的には末期のがん患者さんが入院する場所になります。

がん患者さんの中には、がん告知を受けていない人もいますが、そのような人は緩和ケア病棟には入院できません。

緩和ケア病棟に入院しているのは、自分の病状を知っている人だけです。

緩和ケア病棟は苦痛を取り除く場所であるために、自分の病状を理解する必要があるのです。患者さんだけでなく家族もターミナル期であることを認識し、緩和ケアを望んでいる人が入院しています。

ターミナル期で看護度が高い患者さんが多いので、緩和ケア病棟は一般病棟の「夜勤は1ヶ月平均72時間以内」という要件の適用外になっています。

緩和ケア病棟の仕事の特徴その2=積極的な治療はしない

緩和ケア病棟の仕事の特徴の2つ目は、積極的な治療はしないことです。緩和ケア病棟では、患者さんがその人らしく限られた時間を過ごすことを目的にした病棟ですので、手術や化学療法などの積極的な治療は行いません。

ただ、がんによる疼痛、吐き気や食欲不振、息苦しさなどの不快な症状を取り除く目的での治療は積極的に行っていきます。

また、身体的な苦痛だけではなく、精神的な苦痛、社会的な苦痛、スピリチュアルな苦痛を取り除くために、全人的な看護を行うのが、緩和ケア病棟の特徴と言えるでしょう。

緩和ケア病棟の仕事の特徴その3=患者中心の医療

緩和ケア病棟では患者中心の医療を行うという仕事の特徴があります。本来なら、緩和ケア病棟だけではなく、どこの病棟でも患者中心の医療が行われるべきですが、急性期では治療のために医療職者が中心となることがあります。

でも、緩和ケア病棟は患者さんと家族がどうしたいのか、その人らしくいられるためにはどうすれば良いのかを最優先にして医療を提供しますので、本当の意味での患者さん中心の医療を行うことができます。

看護師が緩和ケア病棟へ転職する4つのメリット

看護師が緩和ケア病棟へ転職すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?緩和ケア病棟に転職するメリットを4つご紹介します。

緩和ケア病棟のメリットその1=チーム医療ができる

看護師が緩和ケア病棟へ転職するメリットの1つ目は、チーム医療ができることです。緩和ケア病棟では医師や看護師のほかに、薬剤師や作業療法士、ソーシャルワーカーなどが働いています。

また緩和ケア病棟によっては、ボランティアさんや音楽療法士などが活躍しているところもあります。

そのため、日常的にチーム医療を実践し、多職種と連携して、患者さんにより良い医療・看護を提供することができます。

また、チーム医療を実践することで、看護師として幅広い知識を身につけることができますし、調整力やコミュニケーション力など看護師として必要なスキルを身につけることもできるのです。

緩和ケア病棟のメリットその2=看護の力を活かすことができる

看護師が緩和ケア病棟へ転職するメリットの2つ目は、看護の力を活かすことができることです。緩和ケア病棟では、苦痛を取り除くためのケアを行います。

身体的な苦痛は薬だけでなく、体位の調整や冷罨法、温罨法、マッサージ、精神的なケアによって緩和することができます。

また、緩和ケア病棟では身体的な苦痛だけでなく精神的な苦痛・社会的な苦痛・スピリチュアルな苦痛を取り除く重要性が、一般病棟よりも重要視されます。

この精神的・社会的・スピリチュアルな苦痛を取り除くのは、薬ではなく看護の力でも可能です。

急性期病棟では医師の診療の補助が主な仕事になり、「看護師は医師の助手かしら?」と思うことも多いですが、緩和ケア病棟で働けば、看護師の力を存分に活かし、看護師としてのやりがいを感じながら働くことができるのです。

緩和ケア病棟のメリットその3=寄り添った理想の看護ができる

緩和ケア病棟では、寄り添った理想の看護ができることもメリットの1つです。緩和ケア病棟では、患者さん中心の看護を行います。

患者さんのニーズを的確にとらえ、その人らしく過ごすことを重視しますので、1人1人の患者さんに合わせたケアを行うことができるのです。

1人1人に合わせたケアを行わない緩和ケア病棟は、存在する意味がないとまで言えると思います。

そのため、急性期病棟ではマニュアル通りの看護しかできず、モヤモヤしていた看護師さんは、緩和ケア病棟に転職すると、理想の看護ができるかもしれません。

緩和ケア病棟のメリットその4=広い視野を持つことができる

緩和ケア病棟に転職すると、広い視野を持つことができるというメリットがあります。緩和ケア病棟では、患者さんに全人的なケアを提供します。

身体的な問題だけなく、精神的・社会的・スピリチュアルの問題までしっかりアセスメントしなければいけないので、広い視野を持って仕事ができるのです。

また、チーム医療を行う場合でも、多職種と一緒に働く時は広い視野で物事を考えることがとても大切になりますよね。

広い視野を持って物事を考えられるようになると、将来緩和ケア病棟以外の職場で働く時にも役立ちます。また、看護師としての仕事だけでなく、日常生活内でも役立つスキルです。

看護師が緩和ケア病棟へ転職する3つのデメリット

看護師が緩和ケア病棟へ転職するデメリットは3つあります。緩和ケア病棟へ転職すると、メリットもあるのですが、デメリットもあるのです。どんなデメリットがあるのかをきちんと確認しておきましょう。

緩和ケア病棟のデメリットその1=精神的にきついことがある

緩和ケア病棟へ看護師が転職するデメリット1つ目は、精神的にきついことがあることです。緩和ケア病棟の患者さんは、治療方針を変更して、一般病棟に移動することはあるものの、元気になって退院していくことはありません。

基本的には看取りをして、お見送りをすることになります。

いくら緩和ケア病棟の目的が積極的な治療を行うのではない、苦痛を緩和して穏やかに過ごしてもらうための場所だと理解していても、看取りをするのは精神的なストレスになりますよね。

緩和ケア病棟のデメリットその2=無力感を感じる

看護師が緩和ケア病棟へ転職するデメリットの2つ目は、無力感を感じることがあることです。緩和ケア病棟の患者さんはターミナル期です。

ターミナル期の患者さんに全人的なケアをする。文字にするだけなら簡単ですが、実際に行うのは本当に難しいですよね。

特に、精神的なケアをすること、スピリチュアルのケアをすることは、とても難しいです。

死を迎える人の精神的なケアをする。これがどれほど難しいことかは、看護師ならわかると思います。

それでも、何かしてあげたい、何かしなくてはいけない、何かできることはないのかと考えているうちに、患者さんが死を迎える。この時ほど、緩和ケア病棟の看護師として無力感を感じることはないと思います。

緩和ケア病棟のデメリットその3=残業が多くなることも

緩和ケア病棟へ転職するデメリットの3つ目は、残業が多くなるケースがあることです。

緩和ケア病棟は、積極的な治療をしませんので、急性期病棟のようなあわただしさはなく、落ち着いた雰囲気の中で働くことができます。

だからと言って、看護師が暇というわけではありません。患者さんは看護度が高い人ばかりですから、仕事量は多いです。

また、患者さんに合わせたケア、患者さん中心のケアを行うからこそ、患者さんのリズムに合わせなければいけません。

緩和ケア病棟では起床時間や面会時間、消灯時間などが決まっていないことも多いので、看護師は患者さんのリズムに合わせて働きます。

そうすると、どうしても勤務時間内に仕事が終わらず、残業しなければいけないことが多々出てくるのです。

そのため、既婚者や育児中の看護師さんは、仕事との両立が難しいことがあるかもしれません。

看護師が緩和ケア病棟へ転職するなら、向いているタイプを確認しよう

看護師が緩和ケア病棟へ転職するなら、緩和ケア病棟にはどんな看護師が向いているのかを確認しておきましょう。

緩和ケア病棟に向いているタイプその1=患者さんと話すのが好き

緩和ケア病棟に向いている看護師さんのタイプは、患者さんと話すのが好きである人です。特に、聞き上手の人は緩和ケア病棟に向いていると思います。

緩和ケア病棟では患者さんのニーズに合わせて、限られた時間の中で、患者さんがその人らしく過ごすための援助をします。

そのような看護をするためには、患者さんと話しながら、そのニーズを的確に把握しなければいけません。

そのため、患者さんと話すのが好き、特に聞き上手で、相手が話したいことを話しやすい雰囲気を作れる人は、緩和ケア病棟に向いているのです。

緩和ケア病棟に向いているタイプその2=看護師としてのやりがいを感じたい

看護師としてのやりがいを感じたい人も、緩和ケア病棟に向いてると思います。

緩和ケア病棟は一般病棟よりも看護の力を活かせます。

自分の行ったケアで患者さんの苦痛を緩和できたと実感することも多いので、医師の指示の仕事ばかりではなく、看護師として自主的に取り組んだケアを行いたいという人は、緩和ケア病棟に転職すると良いでしょう。

緩和ケア病棟に向いているタイプその3=がん看護に興味がある

がん看護に興味がある人も、緩和ケア病棟に向いています。

がん看護をやりたいと思った場合、消化器外科病棟や呼吸器外科などを選ぶ人が多いと思いますが、緩和ケアの患者さんはがん患者さんが大半ですので、緩和ケアでもがん看護をすることができます。

一般病棟ではがん患者さんが多いと言っても、他の疾患の患者さんもたくさんいますが、緩和ケア病棟ならほぼ100%がん患者さんになりますので、がん看護をより深く学ぶことができるでしょう。

看護師が緩和ケア病棟に転職する時の求人選びの3つの注意点

看護師が緩和ケア病棟に転職する時には、慎重に求人選びをする必要があります。緩和ケア病棟の求人を選ぶ時の3つの注意点をご紹介します。

求人選びの注意点その1=がん診療連携拠点病院かどうか

緩和ケア病棟の求人を選ぶ時の注意点の1つ目は、その緩和ケア病棟はがん診療連携拠点病院かどうかをチェックすることです。

がん診療連携拠点病院は、がん治療に力を入れていますので、がん患者さんがたくさん入院しています。

がん治療に力を入れているということは、緩和ケアにも力を入れていることになります。

緩和ケアの院内研修も充実していることが多いですし、院内には緩和ケア病棟があるだけでなく緩和ケアチームが活躍していることが多いので、緩和ケア病棟で働きたいなら、がん診療連携拠点病院の緩和ケア病棟かをチェックすると良いでしょう。

求人選びの注意点その2=どんなケアを行っているか

緩和ケア病棟の求人を選ぶ時の注意点の2つ目は、どんなケアを行っているかです。

緩和ケア病棟は、患者さんの苦痛を取り除くケアを行っていますが、具体的なケアの内容は、病棟によって大きく違います。

レクリエーションや作業療法に力を入れているところもありますし、音楽療法やアニマルセラピーを行っているところもあります。

東洋医学の針灸を使っていたり、ディグニティ―セラピーを行っているところもあります。

 緩和ケア病棟は病院によって特色が違いますので、具体的にどんなケアを行っているのかを調べてから、求人を選ぶようにしましょう。

求人選びの注意点その3=緩和ケア認定看護師がいるか

緩和ケア認定看護師がいるかどうかも、緩和ケア病棟の求人を選ぶ時の注意点の1つです。

緩和ケア認定看護師が活躍している緩和ケア病棟は、それだけ質の高いケアを提供していることになります。

また、そこで働けば、緩和ケアのプロからいろいろ学ぶことができますので、あなた自身もスキルアップできますし、もっとスキルアップしたいと思えば、あなたも緩和ケア認定看護師を目指すこともできるでしょう。

まとめ

緩和ケア病棟の特徴や看護師が緩和ケア病棟に転職するメリット・デメリット、向いている人、求人選びの注意点をまとめましたが、いかがでしたか?

緩和ケア病棟でのケアはとても難しいですが、看護師としてのやりがいを感じることができると思います。

緩和ケア病棟に転職したい人は、転職サイトを使うと良いですよ。

転職サイトなら、がん診療連携拠点病院かどうか、どんなケアをしているか、緩和ケア認定看護師がいるかどうかを調べてくれますので、理想の緩和ケア病棟の求人を見つけることができます。

しかも、担当者が配属交渉をしてくれますので、緩和ケア病棟に配属になる可能性が高くなるんです。

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この記事を書いた人

看護師 rina

  • 取得資格:看護師、保健師
  • 出身:茨城県
  • 年齢:34歳
  • 看護師経験:大学病院、一般病院、介護老人保健施設、巡回健診、イベントナース
  • 経験がある診療科:救命救急センター、一般内科

看護大学を卒業後、都内の大学病院で5年間勤務。その後は、一般病院の療養型病院で2年間勤務しました。大学病院に勤務している時には、バイトで介護施設などでの勤務経験もあります。1児の母となった現在は、看護師ライターとして看護師の皆さんが、自分に合った働き方ができるように、転職やライフスタイルのアドバイスに関する記事を執筆しています。

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