看護師が術後観察をする時の注意点は何?これで、術後の患者さんの受け持ちは完璧!

看護師が術後観察をする時の注意点は何でしょうか?

看護師が術後観察をする時の注意点は何でしょうか?

オペ後の患者さんを受け持った時に、きちんと観察して、異常の早期発見ができるように、術後観察の注意点を知っておきましょう。

看護師が術後観察をする時の注意点=バイタルサイン

看護師が術後観察をする時の注意点=バイタルサイン

看護師が術後観察をする時の注意点、まずはバイタルサインからです。

術後の患者さんを受け持ったら、バイタルサインをチェックするのは当たり前のことですが、特にどんなことに気をつけて、観察をすれば良いのでしょうか?

体温

まずは、体温です。手術中は麻酔が効いていますので、体温は低めになっています。また、手術中に輸液や輸血をドンドン入れると、体温が低下します。

そのため、手術直後の患者さんは、必要があれば電気毛布等を用いて、しっかりと保温してあげましょう。

体温が低いままだと、免疫力が低下して、術後感染を起こしやすくなります。

その後は、こまめに体温を測って、体温が上がってきたら、掛け物や室温等で調節してあげましょう。

また、術後は感染を起こしやすく、創部感染を起こすと体温が上がりますので、いつも以上に体温の変化に注意して、術後観察をしてください。

循環動態

次は、循環動態です。具体的には心拍数と血圧ですね。術直後はモニター管理をしていますので、モニターで心電図や心拍数を継時的に把握することができます。

術後は出血や麻酔の影響で心拍数が変化しやすいので、モニターのアラーム設定は、いつもよりも少し厳しめにして、すぐに異常に気付けるようにしておきましょう。

また、術前の普段の心拍数はどのくらいだったのかも、確認しておきましょう。

普段は心拍数60回/分の人が、術後の心拍数が100回/分になるのと、普段の心拍数が90回/分の人が術後に100回/分になるのでは、意味が違いますから。

血圧も術後は変動しやすいので注意が必要です。痛みがあれば血圧は上がりますし、出血があれば低下します。そのため、血圧はこまめに測るようにしておきましょう。

もし、動脈ライン(A-ライン)が入っている患者さんは、血圧をモニターで継時的に観察できますが、サーフローの針の向きや手首の向きで、波形がきれいに出ず、正確な血圧が測れていないことがよくあります。

動脈ラインが入っているからといって油断せずに、常にきれいに波形が出ているかどうかを確認しましょう。

また、動脈ラインが入っていても、定期的に一般的な血圧計で血圧を測るようにしてくださいね。

呼吸状態

次に呼吸状態です。術後観察では、呼吸はとても大切な観察ポイントになります。

麻酔後は、どうしても意識状態が悪いので、呼吸は浅くなります。また、痛みがあると呼吸は速く、浅くなります。

そのため、呼吸回数やSpO2はしっかりと観察してください。呼吸が浅いと無気肺ができてしまいますから、聴診器で呼吸状態を聴診しておくこと、また意識がある患者さんにはゆっくり大きく呼吸するように伝えると良いでしょう。

また、長時間の手術で経口挿管(経鼻挿管)をしていて、抜管して帰室した患者さんは、挿管していたことで、咽頭の粘膜がむくんでしまうことがよくあります。

むくみがひどいと、気道閉塞して、呼吸停止ということになりかねません。

咽頭浮腫による気道閉塞で呼吸が停止したら、その場ですぐに気管切開をしなければいけません。

抜管直後は呼吸状態が良好でも、徐々に咽頭浮腫が進むこともありますので、呼吸状態は注意して観察しましょう。

意識レベル

看護師の術後観察の注意点、次は意識レベルについてです。意識レベルは、どのくらい麻酔から覚醒してきたかを確認するために重要な観察ポイントになります。

また、術後は術後せん妄を起こしやすいですので、意識レベルは患者さんと会話しながら、こまめに確認しておくようにしてください。

看護師が術後観察をする時の注意点=IN/OUTバランス

看護師が術後観察をする時の注意点=IN/OUTバランス

看護師が術後観察をする時の注意点、次はIN/OUTバランスについてです。手術中はたくさんの輸液を入れていますし、場合によっては輸血も使っているでしょう。

さらには、出血もあります。そのため、IN/OUTバランスは術後観察をする上で、とても大切なことなのです。

まずは、オペ直前に水分出納の計算をしていると思いますので、その時のIN/OUTバランスを一度確認しましょう。次に、オペ中のIN/OUTバランスです。

オペ中のIN/OUTバランスは、オペ室の外回りの看護師さんが計算してくれていると思います。それを確認してください。

手術をすると、血管内の水分がサードスペースに逃げやすいので、術中・術後はINオーバーが基本です。プラスマイナスゼロ、もしくはOUTオーバーになると、脱水になってしまいますから。

そのため、術中のIN/OUTバランスを考慮しつつ、輸液や輸血がどのくらい入っているのか、尿量はどうか、ドレーンからの排液や出血はどうかをきちんと確認し、細かく計算してください。

そして、きちんとINオーバーになっているかを確認しましょう。ただ、あまりにもINオーバーになると、今度は浮腫や肺うっ血になるリスクがありますので注意してください。

看護師が術後観察をする時の注意点=創部疼痛

看護師が術後観察をする時の注意点=創部疼痛

看護師が術後観察をする時の注意点、次は創部についてです。麻酔が切れてくると、患者さんは創部の痛みを訴えてきます。

創部の痛みがあると、呼吸が浅くなりますし、早期離床の妨げになります。何より、患者さんが苦痛ですよね。

ですから、術後は痛みをきちんとコントロールしてあげる必要があります。患者さんが意識があるようなら、痛みがどのくらい強いかを聞いて、必要なら指示で出ている頓用の鎮痛剤を使う。それでも、駄目なら医師に報告しましょう。

また、客観的に創部の痛みを判断するためには、脈拍や血圧、呼吸も観察しましょう。痛みが強ければ、脈や呼吸は早くなり、血圧は上がりますから。

看護師が術後観察をする時の注意点=創部感染

看護師が術後観察をする時の注意点=創部感染

看護師が術後観察をする時は、創部の感染にも注意しましょう。術直後に創部の処置をすることはほとんどないと思いますので、術後に創部を直接観察することはないでしょう。

ただ、創部からドレーンが入っていることはありますね。このドレーンからの排液の性状や量は確認しておきましょう。

ドレーンからの排液を観察すれば、創部の感染兆候があるかどうかは、ある程度わかります。

また、発熱や痛みなどでも感染兆候の有無が分かりますので、術後に感染が起こっていないかどうか、術後観察をする時は必ず注意しましょう。

看護師が術後観察をする時の注意点=術後合併症

看護師が術後観察をする時の注意点=術後合併症

看護師が術後観察をする時の注意点、最後は術後合併症です。術後合併症と言っても、とても幅広く、たくさんの合併症があります。

・術後出血
・縫合不全
・イレウス
・ショック
・不整脈
・下肢静脈血栓症
・無気肺
・誤嚥性肺炎
・気道閉塞
・創部感染
・消化管出血
・術後せん妄
・急性腎不全

主な合併症を挙げただけでも、これだけのものがあるんです。しかも、身体のどの部位を、どんな手術をしたかで、どんな合併症が起こりやすいかが変わってきます。

ここでは、術直後に起こりやすい術後出血と下肢静脈血栓症について説明します。

術後出血

術後出血は、手術後にオペ創部から予想外の出血が起こってしまうことですね。明らかに出血が多ければ、再手術になります。

そのため、術後観察では術後出血が起こっているかどうかを観察し、術後出血が起こっている場合は早期に発見できるかが重要になるのです。

<術後出血が起こっているかの観察ポイント>
・ドレーンからの排液
・血圧
・脈拍
・顔色
・末梢(手足)の状態
・尿量

術後出血が起これば、ドレーンからは鮮血がどんどん出てきます。通常は、血性の排液が徐々に淡血性、淡々血性の排液へと変化していきます。

でも、鮮血がどんどん出てきたら、それは術後出血が起こっている証拠です。

また、出血が多ければ、血圧は下がり、頻脈になります。また、顔面蒼白になって、末梢は冷感が出てくるでしょう。そして、尿量も減ります。

術後観察で術後出血を早期発見をするためには、あらかじめその患者さんの凝固データを確認しておくと良いでしょう。

深部静脈血栓症

深部静脈血栓症は、下肢の静脈に血栓ができてしまうことです。いわゆるエコノミークラス症候群に近い状態ですね。

その血栓が肺に飛ぶと、突然の呼吸困難が起こり、肺塞栓症を引き起こします。深部静脈血栓ができると、下肢の浮腫やしびれ、疼痛などの症状が現れますが、症状がない時もあります。

術中・術後は同じ姿勢で動かずにいますので、どうしても深部静脈血栓ができやすいので、術後観察は下肢に変化はないか、または呼吸状態に変化はないかを観察してください。

まとめ

まとめ

看護師が術後観察をする時の注意点をまとめましたが、いかがでしたか?術後の患者さんは、循環動態・呼吸状態共に不安定で急変しやすいので、注意して観察するようにしましょう。

また、術後観察のポイントはたくさんありますが、まずは視野を広く持って、バイタルサインやそのほかの情報から、総合的に考えてアセスメントしていくようにしましょう。

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この記事を書いた人

看護師 rina

  • 取得資格:看護師、保健師
  • 出身:茨城県
  • 年齢:34歳
  • 看護師経験:大学病院、一般病院、介護老人保健施設、巡回健診、イベントナース
  • 経験がある診療科:救命救急センター、一般内科

看護大学を卒業後、都内の大学病院で5年間勤務。その後は、一般病院の療養型病院で2年間勤務しました。大学病院に勤務している時には、バイトで介護施設などでの勤務経験もあります。1児の母となった現在は、看護師ライターとして看護師の皆さんが、自分に合った働き方ができるように、転職やライフスタイルのアドバイスに関する記事を執筆しています。

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