看護師が清拭をする理由や観察項目、注意点のまとめ

看護師が清拭をする理由・目的や清拭が必要な患者さんの特徴をきちんと理解していますか?

看護師が清拭をする理由・目的や清拭が必要な患者さんの特徴をきちんと理解していますか?

また、清拭をする時の観察項目や注意点などを確認しておきましょう。

日常的に行う基本的な看護ケアだからこそ、清拭についてもう一度見直しておきましょう。

看護師が清拭をする理由・目的や清拭が必要な患者さんの特徴

看護師が清拭をする理由・目的や清拭が必要な患者さんの特徴

看護師が清拭をする理由や目的を正しく理解していますか?清拭をする最大の理由は、患者さんの清潔を保つためです。

清拭が必要な患者さんの特徴は、シャワー浴の許可が出ていない患者さんです。

状態が不安定だったり、人工呼吸器がついていたり、昇圧剤など中断できない薬剤が投与されていたり、オペ後だったり、直達牽引をしていたり。

「清拭が必要な患者さん=寝たきり」というわけではありません。これはよく誤解されている事なのですが、寝たきりの患者さんでもシャワー浴の許可があれば、機械浴などで入浴は可能です。

まぁ、実際の医療現場や介護現場では、マンパワーの問題で「清拭が必要な患者さん=寝たきり」となっていることも多いのですが。

看護師が清拭をする理由や目的は、患者さんの清拭を保つためですが、清拭の理由はこれだけではありません。清拭の理由や目的は、次のようなものがあります。

・患者さんの清潔を保つ
・患者さんに爽快感を与える
・感染を予防する
・全身観察をする
・皮膚刺激を与えることで、血行を促進する

看護師が清拭をする目的はこんなにたくさんあるんです。ただ、機械的に「患者さんの身体を拭く」のではなく、この5つの目的を意識しながら清拭をすると、今までとは違った視点で清拭できるようになるはずです。

看護師が清拭をする時の観察項目

看護師が清拭をする時の観察項目

看護師が清拭をする理由や目的の1つに、全身の観察をすることがあります。全身の観察をするために、わざわざ患者さんに裸になってもらうのは申し訳ないのですよね。

清拭の時についでに観察をしてしまうと、患者さんにとっても良いですし、看護師にとっても無駄な労力を省くことができるのです。

看護師が清拭をする時の観察項目を確認しておきましょう。

皮膚の状態

清拭をする時には、皮膚の状態を確認しておきましょう。皮膚は乾燥していないか、発赤や浮腫、びらん等はないかなどですね。

また、症状安静の患者さん、特に、自力での体位交換ができない患者さんは褥創がないかをチェックしてください。褥創の好発部位は、皆さんもうご存知だと思いますが、もう一度念のために確認しておきます。

・仙骨部
・踵骨部
・後頭部
・肩甲骨
・肘
・腸骨部
・大転子部
・内踝と外踝

清拭をする時は、この部分を重点的に観察すると、褥瘡を見逃さずに早期発見できて、褥創の1度の初期段階で、フィルム剤を貼って除圧すれば治りますので、しっかりと観察するようにしましょう。

感染兆候の有無

CVやドレーン類が入っている患者さんを清拭する時は、挿入部の感染兆候の有無を観察しましょう。

挿入部の発赤や腫脹、痛みなどはないか、出血はないか、アイテルや膿は出ていないかを確認して下さい。

また、この皮膚の状態や感染兆候の観察以外に、必要に応じて足背動脈の蝕知や腹部状態を確認しておくと良いでしょう。

足背動脈は深部静脈血栓の有無がわかりますし、腹部状態は下痢や便秘の状態を知ることができます。

看護師が清拭をする時の4つの注意点

看護師が清拭をする時の4つの注意点

看護師が清拭をする時の注意点を確認しておきましょう。

安静度とルートの確認

まずは、清拭をする前に患者さんの安静度を確認しておきましょう。受け持ちの患者さんなら、安静度を把握していますが、フリー業務で清拭をする時は、安静度を把握していないことがありますよね。

ギャッジアップは制限があるのか、右側臥位や左側臥位などの体位の禁忌はあるかを確認してください。

また、点滴やドレーン、経口挿管などの挿入物がたくさん入っている患者さんは、気をつけておかないと、清拭の時にうっかり引っかけたり、引っ張ったりして、抜けてしまうことがあります。

そのため、ルートは整理して、引っ張られないようにまとめておいたり、マーキングをして清拭前後で抜けていないかなどを確認しましょう。

プライバシーを最大限に配慮する

看護師が清拭をする時は、プライバシーは最大限に配慮しましょう。

看護師にとって、清拭をすることは、仕事の1つであり、別に患者さんの裸を見ること、陰部洗浄をすることには、何の感情も抱かないですよね。

でも、患者さんは違います。裸を見られて、しかも体を拭いてもらう。陰部を洗ってもらうというのは、かなりの羞恥心を感じるものなんです。

そのため、拭き終わった部分、これから拭く部分はタオルケットやバスタオルで見えないように隠すようにしたり、1人で清拭をせずに、看護師2人以上で手早く行うようにしましょう。

快を与えることを意識する

清拭は汚れを落とす、清潔を保つことも大切ですが、患者さんに快を与えることも大切です。

日本人にとってお風呂に入れないというのは、ストレスに感じるものですよね。

入院しているだけでもストレスなのに、さらに入浴できないとストレスが加わると、入院している原因疾患にも悪影響を与えかねません。

そのため、看護師は清拭で爽快感を与えることを意識しましょう。

例えば、熱いタオルを広げて、胸や背中に当てるだけでも、温熱刺激でリラックスすることができます。また、末梢から中枢に拭くことで血行を促進することができます。

セルフケアを促す

清拭は看護師が患者さんに行うものですが、全て看護師が行わなくてはいけないというわけではありません。

もし、患者さんの意識があって、四肢を動かせたり、ギャッジアップ可能であれば、患者さんに蒸しタオルを渡して、自分で拭いてもらうようにしましょう。

患者さんの中には看護師がやって当たり前と思っている人がいます。そして、看護師の中にも看護師がすべてやって当たり前と思っている人もいます。

でも、看護師が自立を促すのも大切な仕事の1つです。できることは患者さんにやってもらうようにして、セルフケアを促すようにしましょう。

まとめ

まとめ

看護師が清拭をする理由や目的、清拭が必要な患者さんの特徴、清拭の観察項目、清拭の注意点をまとめました。

清拭は基本中の基本と言えるケアです。資格を持っていない看護学生やヘルパーさんでもできるケアです。

でも、看護師は専門職なんですから、ただ拭くだけではなく、清拭の理由や目的を理解し、必要なことを観察し、考えながらケアをするようにしましょう。そうすることで、看護師が清拭を行う意味が出てくるのです。

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この記事を書いた人

看護師 rina

  • 取得資格:看護師、保健師
  • 出身:茨城県
  • 年齢:34歳
  • 看護師経験:大学病院、一般病院、介護老人保健施設、巡回健診、イベントナース
  • 経験がある診療科:救命救急センター、一般内科

看護大学を卒業後、都内の大学病院で5年間勤務。その後は、一般病院の療養型病院で2年間勤務しました。大学病院に勤務している時には、バイトで介護施設などでの勤務経験もあります。1児の母となった現在は、看護師ライターとして看護師の皆さんが、自分に合った働き方ができるように、転職やライフスタイルのアドバイスに関する記事を執筆しています。

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