看護師が働きやすい病院とは?ブラック病院とホワイト病院を徹底比較

看護師が働きやすい病院とは?ブラック病院とホワイト病院を徹底比較

看護師が働きやすい病院とは、いったいどのような病院でしょうか?ブラックな病院で働いてしまうと、心身ともに消耗するだけで、すぐに退職する羽目になります。

長く働くためにも、仕事へのモチベーションを上げるためにも、看護を楽しいと思えるためにも、看護師は働きやすい病院を選んで働くべきなのです。

看護師が働きやすい病院とは、働きやすい病院評価を受けた病院?

看護師が働きやすい病院とは、どのような病院でしょうか?「働きやすい」と感じるかどうかは、人によって違います。

Aさんが働きやすいと感じていても、Bさんにとっては働きにくいと感じることもあるでしょう。

ただ、1つの目安となるのは、NPO法人イージェイネットが行っている働きやすい病院評価です。働きやすい病院評価は、次の項目で評価しています。

  • トップのコミットメント(経営方針、組織、体制、仕組作り、風土)
  • ハード面(人事、目標管理、就業規則、規定、制度、労働環境)
  • ソフト面(研修、教育、プログラム、窓口、福利厚生)
  • コミュニケーション(情報システム、コミュニケーション)

これらの項目で評価して、100点満点中70点以上の評価を得ると、「働きやすい病院」として認証されます。認証期限は5年間です。

2017年10月時点で働きやすい病院と認証されているのは、17病院となっています。この働きやすい病院評価の認証を受けている病院は、看護師にとって働きやすい病院と言えるでしょう。

東京で働きやすい病院認証を受けている病院は、公立昭和病院や武蔵村山病院、世田谷記念病院があります。

看護師の働きやすい病院を知るためには、ブラックな病院の項目を確認しよう

看護師が働きやすい病院は、働きやすい病院評価の認証を受けている病院が候補の1つですが、全国に17病院しかありませんし、働きやすい病院の評価認証を受けているからといって、本当にあなたにとって働きやすい病院であるとは限りません。価値観は十人十色ですから。

働きやすい病院を探しているなら、まずは確実にブラックな病院を避けなければいけません。働きやすい病院は人によって違うこともありますが、ブラックな病院は共通していますから。

ブラック病院あるあるを7つご紹介します。これを知っておけば、ブラック病院に引っかかることなく、働きやすい病院探しがはかどるはずです。

  1. 離職率がとにかく高い
  2. 残業代は支払われない
  3. 求人情報と実際が違う
  4. 休みが少ない
  5. 有給休暇は捨てるもの
  6. 明け日勤が普通にある
  7. 管理職がただのおばさん

離職率がとにかく高い

ブラック病院あるある、1つ目は離職率がとにかく高いことです。ブラック病院は、基本的に看護師の入れ替わりが非常に激しいです。

みんな転職してきても、実際に働いてみると、「転職に失敗した」、「こんなところで長く働けない!」と思って、すぐに退職してしまうのです。

私が以前非常勤で働いていた病院では、1年間で常勤の看護師が半分以上入れ替わりました。

ブラック病院かどうかを見極めるためには、離職率を確認するのが一番手っ取り早く、確実な方法と言えると思います。

残業代は支払われない

ブラック病院あるあるの2つ目は、残業代が支払われないことです。看護師の仕事は、患者の状態によっては時間通りに終わらないことがありますし、急変や緊急入院も珍しくないので、残業しなければいけないことも多々あります。

これは、ある程度は仕方がないですよね。看護師として働いている以上、いつも必ず残業ゼロというわけにはいきませんから。

残業は嫌だけれど、ある程度は仕方がないと考えている看護師は多いと思います。でも、残業代が支払われないなら、話は別です。

ブラック病院は、「うちは年俸制だから」とか、「残業するのはあなたの能力不足のせいだから」などいろいろな理由をつけて、残業代を支払おうとしません。

「看護師は奉仕の心が大切。残業代なんて請求してはいけません!」なんてわけのわからない理論を振りかざしてくる病院もあります。タイムカードを押してから、残業させるような病院もありますよね。

残業代を支払わない病院ほど、残業時間が長い傾向にあるかもしれません。

求人情報と実際が違う

ブラック病院あるあるの3つ目は、求人情報に載っていたことと実際が違うことです。

4週8休と書いてあったのに、入職してみたら「うちは4週6休です」と言われたり、残業時間は月10時間以下と書いてあったのに、毎月30時間以上残業させられたり。

それを師長に指摘すると、「以前はそうだったんだけど、今は人手不足だから。人手不足が解消するまでは我慢してちょうだい」のようにごまかされて終わりです。

看護師を確保するために、求人情報には実際とは違う良いことしか書かない病院 は、確実にブラックです。

休みが少ない

ブラックな病院あるある、4つ目は年間休日数が少ないことです。4週6休や4週7休で、夏休みもほとんどないような職場は、年間休日は100日前後しかないことが珍しくありません。

年間休日が多い職場は130日前後あります。公務員も、年間休日は130日はありますね。年間休日が少ない病院で働いている看護師さんは、年間休日が多い職場で働いている看護師よりも、1年間で1ヶ月分も多く働いていることになります。

しかも、年間休日が少ないからって、その分給料が高いというわけではありません。つまり、休みが少ない病院は、休みが多い病院と比べて、看護師に1ヶ月分もただ働きをさせているというわけなんです。

これをブラック病院と言わずになんと言うのでしょうか?

有給休暇は捨てるもの

ブラック病院で働いていると、有給休暇は使うものではなく、捨てるものという認識になります。むしろ、「有給休暇なんてあったっけ?」とその存在を忘れてしまうこともあります。

有給休暇を取得することは、労働者の権利であり、有給休暇を申請したら、職場側はそれを拒否することはできません。

でも、実際は有給の申請をしても、人手が足りないからなどの理由で拒否されてしまったり、職場の雰囲気的に有給の申請なんてできないこともあり、ブラック病院で働いていると、有給休暇は捨てるものという認識になってしまうのです。

明け日勤が普通にある

ブラック病院あるあるの6つ目は、明け日勤が普通にあることです。明け日勤とは、夜勤明けの次の日が日勤勤務になるシフトのことですね。

一般的に、二交替制の場合、夜勤明けの次の日は、休みもしくは夜勤入りになります。普通の病院なら、夜勤明けの次の日が日勤になることはまずありません。

どうしても人手不足のときにだけ、年に1~2回あるかどうかです。私は、夜勤専従の副業バイトをしていた関係で、明け日勤の経験はありますが、常勤として働いた病院で明け日勤のシフトがついたことはありませんでした。

でも、病院によっては明け日勤が月に1~2回、普通にあるところがあります。明け日勤は体力的に本当に辛いですよね。眠いし、疲れは取れていない状態で働かなくてはいけないので、体力的な消耗が激しいんです。

そんな辛いシフトを平気で組んでくる病院は、間違いなくブラックです。看護師のことを大切に考えていない病院なんですね。

管理職がただのおばさん

ブラック病院あるある、最後は主任や師長がただのおばさんであることです。

主任や師長などの役職についている人は、年齢的にはみんな「おばさん」と呼ばれる年齢であることは間違いないのですが、ブラック病院の場合、役職についているにもかかわらず、管理職として不適格なただのおばさんであることが多いんです。

たとえば、すぐに感情的になって、患者さんの前でも怒鳴り散らしたり、自分にだけ都合の良い勤務表を作成したり、わかりやすくえこひいきしたり。

新人看護師いじめに加担したり、病棟内で問題が起こっても、見てみぬふりをすることもありますね。

管理職が管理職としての仕事をしていないと、職場はどんどんブラックな労働環境になっていきます。

看護師が働きやすい病院の基本的な5つの項目

看護師が働きやすい病院の基本的な項目にはどのようなものがあるのかを説明していきます。

働きやすい病院は1人1人の価値観によっても違いますが、基本的な「これだけは押さえておきたい」という項目は、ある程度共通しているはずですよね。

ブラック病院あるあるがわかったところで、次は働きやすい病院の基本的な項目を見ていきましょう。

  1. 年間休日は120日以上
  2. 離職率が低い
  3. 残業時間が少ない
  4. ホワイトな職場で給料は平均以上
  5. 通勤しやすい便利な立地

年間休日は120日以上

看護師にとって働きやすい病院の条件の1つ目は、年間休日が120日以上あることです。できれば、130日あると良いのですが、130日以上ある病院はごく限られた病院だけですので、120日以上を条件にするのが現実的です。

年間休日が120日以上あれば、1ヶ月に10日は休めることになりますので、働きやすい病院と言えるのではないでしょうか?

休みが多い職場で働きたい人は、「看護師の休みの多い職場はどこ?休みが多いと感じる2つのポイント!<リンク>」を読むことをおすすめします。

離職率が低い

次に、離職率についてです。働きやすい病院は看護師の離職率が低くなります。働きやすい病院は、みんな辞めたくないですから、離職率が低いんですね。

日本看護協会の「2016年病院看護実態調査」によると、常勤看護師の離職率は10.9%となっています。

これよりも離職率が低ければ、その病院は働きやすく、離職率が高ければ働きにくいと言うことになります。

働きやすい病院の求人を探すなら、離職率をチェックしておくと良いでしょう。

 

残業時間が少ない

看護師にとって働きやすいと思える病院の3つ目は、残業時間が少ないことだと思います。看護師だから、ある程度は残業は仕方がないことと思っていても、残業が多すぎるのは嫌ですよね。

日本看護協会「2008年 時間外勤務、夜勤・交代制勤務等緊急実態調査」によると、看護師の残業時間の平均は23.4時間となっています。

それなら、23.4時間以下なら働きやすいのかというと、そういうわけでもないと思います。1ヶ月に23.4時間も残業するということは、1日1時間以上は残業していることになりますよね。

残業は少なければ少ないほど良いのですから、残業が少ないという目安は、月10時間以下だと思います。残業時間が月10時間以下なら、定時で帰れる日も多いので、残業が少ないと感じて、働きやすいと思えるはずです。

残業が少ない職場を探すなら、「看護師は残業が当たり前!?定時で帰れる職場を徹底紹介」を参考にして下さい。

ホワイトな職場で給料は平均以上

働きやすい職場の条件で、忘れてはいけないのは給料に関することです。看護師の給料が高い病院ランキングだけを見て、病院を選ぶと、失敗する可能性があります。

給料が高くても、ものすごくブラックなら、そこは働きにくい病院ですし、給料はそこそこでもそのほかの面がホワイトなら、そこは働きやすい病院であると言えるからです。

だから、働きやすい病院を探すなら給料もチェックすべきなんです。どんなにホワイトな病院でも、給料が激安だったら、それは働きやすいとは言えませんので、給料は平均以上もらえるところを選びたいですね。もちろん、前提としてホワイトな職場でなければいけません。

ホワイトな職場だからこそ、平均以上の給料がもらえれば、働きやすい病院になるのです。

看護師の平均年収は480万円です。ただ、これは全国平均であり、地域によってかなり差がありますので、あなたが働きたい地域にある病院の中でも、給料が高め、平均以上のところを選ぶと良いでしょう。

給料が高い病院を探す人は、「看護師の給料が高い病院はどこ?年収アップのポイントや注意点まとめ」を読むことをおすすめします。

通勤しやすい便利な立地

看護師にとって働きやすい病院の最後の項目は、立地です。立地は、意外と大切なんですよ!

駅やバス停から遠くて、車通勤もNGだったら、どうでしょうか?夜勤明けで帰る時に、真夏の太陽が照り付ける中、長時間歩かなくてはいけない。台風の中、長時間歩かなくてはいけない。考えただけで地獄だと思いませんか?

でも、通勤しやすい便利な立地だったら、余計な体力を消耗せずに済みます。繁華街の近く、また繁華街にすぐに行けるような立地だったら、勤務後のプライベートも充実しやすいですね。

働きやすいかどうかは、立地や通勤しやすいかどうかが大きく関係していますので、働きやすい病院を探すなら、立地を必ず確認しましょう。

看護師が働きやすい病院かどうか、ケース別の注意点

看護師が働きやすい病院の基本的な項目を5つご紹介しました。この5つの項目は、あくまで基本的なものであり、そのほかの条件はその人の価値観によって異なります。

だから、看護師の人気病院ランキングを見ても、本当にあなたに合っているかはわからないのです。

ここでは、ケース別に働きやすい病院のチェックポイントを見ていきましょう。

  1. 独身の看護師にとって働きやすい職場
  2. ママさん看護師にとって働きやすい病院
  3. ゆるく働きたい看護師は研修や勉強会が少ない病院

独身の看護師にとって働きやすい職場

独身の看護師さんが働きやすいと感じるためには、次の2つのポイントをチェックして下さい。

寮の有無(住宅手当の有無)

独身の看護師さんは1人暮らしをする人が多いですよね。1人暮らしをするのも良いのですが、寮があると経済的に助かりますし、寮はたいてい病院の近くにあるので、通勤も楽になります。

きれいで居心地が良い寮があるかどうかは、独身の看護師が働きやすいと感じる大切なポイントです。

「寮はちょっと・・・」と思っている人は、住宅手当を確認しましょう。住宅手当は、基本的に賃貸物件に住んでいて、物件の契約をしている人に支給されます。

結婚している看護師は、旦那さんが契約者であることが多いので、住宅手当はもらえないことが多いのですが、独身の看護師は自分が契約者になるので、住宅手当をもらうことができるんです。

住宅手当をもらえれば、家賃の足しになりますし、ワンランク上の物件に住むこともできますので、住宅手当の額も含めて確認しておきましょう。

幅広い年齢層の看護師がバランスよく分布

独身の看護師は20代の若手看護師が多いと思います。独身の若手看護師が働きやすい病院は、幅広い年齢層の看護師がバランスよく分布している病院です。

時々、20代前半の若手看護師とお局看護師しかいない病院があります。中堅看護師がごっそり抜けている病院ですね。

そのような病院は、お局看護師が若手看護師をこき使っていて、自分は楽な仕事しかしないため、若手看護師がどんどん辞めていくことが多いんです。

そのような病院に独身の若手看護師が転職すると、こき使われるだけですので、働きやすい病院とは言えません。

幅広い年齢層の看護師がバランスよく分布しているところは、どの年代になっても働きやすいという証拠ですし、今後も長く働いていけるという証拠ですので、独身の若手看護師にとっては働きやすい職場と言えるでしょう。

ママさん看護師にとって働きやすい病院

ママさん看護師にとって働きやすい病院を探すためには、次の2つの点をチェックしましょう。

子育て支援制度が充実

子育て中の看護師が働きやすい職場は、子育て支援制度が手厚い職場です。

院内に託児所があるのはもちろんですが、その託児所は24時間対応だったり、病児保育OKだったりすると、子育てをしながらでも働きやすいですよね。

また、時短勤務ができるかどうか、実際に時短勤務をしているママさん看護師はいるのか、家庭の事情によっては育児と仕事を両立しやすい部署へ異動させてもらえるのかなどを調べておくと、働きやすい病院が見つかるはずです。

ママさん看護師の割合が多い

ママさん看護師は、あなたと同じように子育てしている看護師がどのくらい働いているのかを調べてみましょう。

ママさん看護師が多い病院は、子育てと仕事の両立がしやすい職場です。独身者に囲まれて働くよりも、同じように子育て中の看護師と一緒に働くほうが、間違いなく働きやすいですよね。

子育て中の看護師さんは、「看護師が子育てを両立させる働き方12記事まとめ」と「母子家庭の看護師の働き方!安心な生活には夜勤と給料の工夫が鍵!!」を合わせて読んでみてください。

ゆるく働きたい看護師は研修や勉強会が少ない病院

あまり仕事中心にならず、プライベートを重視して働きたい看護師さんは、研修や勉強会が少ない病院が働きやすい病院と言えるのではないでしょうか?

大学病院や大きな総合病院は、研修会や勉強会がたくさんあり、それに参加することを強制されます。休みの日でも夜勤明けの日でも、病院に行って参加しなければいけません。

また、そのような病院だと、自分でもどんどんスキルアップ・キャリアアップすることを強いられますので、ゆるくプライベートを重視したい看護師さんは、働きにくいと感じてしまいます。

でも、研修や勉強会が少なければ、プライベートな時間を仕事のために使わずに済むので、働きやすいと感じるはずです。

まとめ

看護師が働きやすい病院についてまとめました。看護師が働きやすいと感じる病院は、人によって変わりますが、まずはブラック病院の項目が当てはまる病院を避け、基本項目を満たす病院をピックアップし、それから、あなたの状況や価値観に合った病院を探すと良いでしょう。

働きやすい病院を探すなら、転職サイトを使うと良いですよ。転職サイトなら、担当コンサルタントが、ブラック病院かどうかを細かく調べてくれます。

また、働きやすい病院の基本項目を満たしていて、さらにあなたの状況や価値観に合った働きやすい病院を探してくれるんです!

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この記事を書いた人

看護師 rina

  • 取得資格:看護師、保健師
  • 出身:茨城県
  • 年齢:34歳
  • 看護師経験:大学病院、一般病院、介護老人保健施設、巡回健診、イベントナース
  • 経験がある診療科:救命救急センター、一般内科

看護大学を卒業後、都内の大学病院で5年間勤務。その後は、一般病院の療養型病院で2年間勤務しました。大学病院に勤務している時には、バイトで介護施設などでの勤務経験もあります。1児の母となった現在は、看護師ライターとして看護師の皆さんが、自分に合った働き方ができるように、転職やライフスタイルのアドバイスに関する記事を執筆しています。

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