患者が嘔吐!看護師が取るべき6つの行動を1つずつ解説します!

患者の嘔吐後に看護師が取るべき行動は何でしょうか?

患者の嘔吐後に看護師が取るべき行動は何でしょうか?患者さんが嘔吐したのを発見した看護師は、適切に処置しなければいけません。

患者さんの嘔吐を発見した看護師が取るべき6つの行動を順番に解説します。

患者が嘔吐!看護師が取るべき行動=慌てない

患者が嘔吐!看護師が取るべき行動=慌てない

患者の嘔吐後に看護師が取るべき行動、まず1つ目は慌てないことです。

患者さんが突然嘔吐した時、大量の吐瀉物を見た時、患者さんの顔が吐瀉物まみれだった時、ビックリしますよね。

ビックリするのは仕方がありません。どんなベテラン看護師でも、突然目の前で嘔吐されたら、顔が吐瀉物まみれの患者さんを見たら、一瞬はギョッとしてビックリするものです。

ただ、その後に慌ててはいけません。ビックリして、そのまま慌ててしまうと、頭の中がパニックになりますから、適切な行動を取ることができません。

一瞬はビックリしてもOKです。ただ、その後は慌てて行動せずに、ひとまず大きく深呼吸をして、冷静になりましょう。

目の前で患者さんが嘔吐したら、「何とかしなくちゃ!」、「苦しそう!助けてあげなくちゃ!」と慌てて行動しようとしますが、まずはその場で深呼吸をして、落ち着かなくてはいけません。

患者さんの嘔吐後に看護師が取るべき行動の中では、これが一番重要なんです。慌てずに冷静になれれば、その後も適切な対処ができるはずです。

患者が嘔吐!看護師が取るべき行動=感染防御

患者が嘔吐!看護師が取るべき行動=感染防御

患者の嘔吐後に看護師が取るべき行動、次は感染防御です。目の前で患者さんが突然嘔吐したら、思わず手を差し伸べたくなると思います。ただ、それはちょっと待ってください。

素手で嘔吐に対処するのは、医療職者としてどうでしょうか?目の前で嘔吐している人に、今すぐ何かしてあげたいと思うのは、看護師として素晴らしいことです。

ただ、何の感染対策もせずに、嘔吐の対処をするのはNGです。

吐瀉物の中にどんな細菌やウイルスが潜んでいるかわかりません。突然のことでも、スタンダードプリコーションは守りましょう。

もし、患者さんがノロウイルスに感染していたら、どうなるでしょう?素手で対処したら、おそらくあなたも感染するでしょう。

そして、あなたが感染したら、あなたが担当する患者さん全員が感染し、そこからほかの看護師にも感染が広がり…。院内感染で病棟閉鎖という事態になりかねないのです。

あなた自身を守るためにも、感染を広げないためにも、まずは手袋をして、マスクをして、できればエプロンをつけてから、患者さんに対応しましょう。

患者が嘔吐!看護師が取るべき行動=誤嚥防止のための行動

患者が嘔吐!看護師が取るべき行動=誤嚥防止のための行動

患者の嘔吐後に看護師が取るべき行動、次は誤嚥防止のための行動です。

嘔吐後は誤嚥が一番怖いですよね。誤嚥したら、窒息する可能性があります。また、窒息しなくても、誤嚥性肺炎を発症するリスクがあります。

そのため、看護師は患者さんが嘔吐しているのを発見したら、誤嚥を防止するための行動を取りましょう。

体位の調整

まずは体位の調整です。嘔吐している患者さんは、側臥位にしましょう。

意識がなく身体が大きくて一人では体位の調整が難しい人や骨盤骨折後など側臥位になれない患者さんは、顔を横に向けるだけでも構いません。

側臥位にして、吐物が喉の方に流れ込まないようにしてあげましょう。

必要なら口腔内の吸引

側臥位にした後は、必要があれば口腔内を吸引しましょう。意識がない患者さんは、口の中に吐物が残ったままになりますので、横を向けても、誤嚥する可能性があります。

そのため、口の中を吸引して、吐物を口の中から排除しましょう。ただ、口の中を吸引すると、その刺激でまた嘔吐する可能性がありますので、あまり吸引チューブを奥まで入れないように、また刺激しないように注意してください。

患者が嘔吐!看護師が取るべき行動=バイタルチェック

患者が嘔吐!看護師が取るべき行動=バイタルチェック

患者の嘔吐後に看護師が取るべき行動、4つ目はバイタルチェックです。誤嚥防止の行動の後は、バイタルサインをチェックしましょう。

意識レベルや血圧、脈拍数、呼吸状態、SpO2などを測りましょう。

嘔吐後は意識レベルや血圧が低下していたり、呼吸状態が悪化していることがあります。

明らかに嘔吐前よりも状態が悪くなっている場合は、脈拍数や呼吸回数は測る必要はありません。とりあえず、意識レベルと、血圧、SpO2を測り、パッと見た感じの呼吸状態を観察してください。

患者が嘔吐!看護師が取るべき行動=患者さんの状態が悪い

患者が嘔吐!看護師が取るべき行動=患者さんの状態が悪い

患者さんの嘔吐後に看護師が取るべき行動、嘔吐前と比べて患者さんの状態が明らかに悪い場合の時の対処法を順番に説明します。

対処1=医師に報告

まずは、医師に患者さんの状態を報告しましょう。同時に、他の看護師さんに応援を頼んでください。

この時の報告は、嘔吐したことと、意識レベル・血圧・SpO2・呼吸状態を手短に報告すればOKです。

そして、自分1人で対応しようとせずに、一緒に働いている看護師さんに手伝ってもらえるように頼みましょう。

「すみません!○○さんが、嘔吐後に急変したので手を貸してください!」と言えば、自分の仕事に忙しい先輩看護師も、嫌な顔1つせずにすぐに駆けつけて手伝ってくれるはずです。

対処2=救急カートを用意

次に、救急カートを用意しましょう。あなたは、病棟のどこに救急カートがあるか把握していますか?患者さんが急変した時は、とりあえず救急カートを用意しておけば、最低限の処置はできます。

あなたが救急カートを取りに走らなくても良いです。応援に来てくれたほかの看護師に、「救急カートをお願いします」と頼んでも良いでしょう。

対処3=患者さんの観察と環境調整

救急カートを用意したら、医師が到着するまで患者さんの観察を続けましょう。

意識レベルに変化はないか、血圧に変動はないか、呼吸状態はどうかを確認してください。

また、環境調整も重要です。大部屋の場合は、患者さんのプライバシーを守るためにも、他の患者さんが不安になるのを避けるためにも、カーテンを閉じましょう。

もし、広めの病室で、その場で処置ができそうなら、床頭台やテーブル等をどかして場所を確保してください。

病室では狭そうなら、リーダー看護師が処置室や個室を確保してくれますので、すぐに移動できるように、点滴棒や酸素などを用意しておきましょう。

対処4=医師の指示に従って処置

医師が到着したら、落ち着いて医師に状況を説明し、医師の指示に従って処置をしましょう。この時、処置に夢中になりすぎて、記録をするのを忘れないようにしましょうね。

応援の看護師がいたら、1人は医師の介助、1人は記録と役割分担をしておきましょう。

患者が嘔吐!看護師が取るべき行動=患者さんの状態が変わらない

患者が嘔吐!看護師が取るべき行動=患者さんの状態が変わらない

患者さんが嘔吐後に看護師が取るべき行動、次はバイタルチェックの結果、嘔吐前と状態は変わらず、意識状態も良好だった場合です。この場合は、慌ててドクターコールをする必要はありません。

ただ、リーダー看護師には「○○さんが嘔吐したんですが、バイタルに変化はないので、とりあえずできる処置をしてから、また報告します」と伝えておくと良いでしょう。

対処1=着替えを手伝う

嘔吐後に体位を調整した後に、患者さんの吐き気が落ち着いたようであれば、着替えを手伝ってあげてください。

顔や服、シーツ等に吐瀉物がついたままだと、吐瀉物の臭いで、また嘔吐を誘発することになります。そのため、吐き気がある程度落ち着いたら、着替えを手伝い、シーツ交換をしてあげてください。

また、おしぼりやウェットティッシュで顔を拭いたり、冷たい水でうがいをするとスッキリするはずです。

対処2=嘔吐した時の状況を尋ねる

着替えをした後は、嘔吐した時の状況を尋ねましょう。なぜ嘔吐をしたのか、何か嘔吐を誘発するようなことがあったのか、嘔吐以外の症状はあるか等を訪ねてください。

また、嘔吐してしまった患者さんは、嘔吐したことにビックリしたり、不安になったりしています。また、嘔吐したことを申し訳なく思う人も少なくありません。

そのため、嘔吐した時のことを尋ねる時には、矢継ぎ早に質問するのではなく、安心させることを意識しながら、会話をすると良いでしょう。

対処3=医師に報告する

嘔吐した時の状況を把握したら、それから医師に報告しましょう。バイタルサインや意識レベルに変化はないことや嘔吐した時の状況やそのほかの自覚症状の有無などを報告すればOKです。

もちろん、記録も詳細に残しておいてくださいね。

まとめ

まとめ

患者さんが嘔吐した時の看護師の取るべき行動をまとめました。

患者さんが嘔吐したのを見つけると、どうしても慌ててしまいますが、深呼吸をして落ち着いてから行動するようにしましょう。

その時に、感染防御をするのも忘れないでくださいね。嘔吐した患者さんも大切ですが、あなた自身を守る方が大切ですから。

嘔吐後の処置は、患者さんの状態によって変わります。どうすべきか、的確な判断をするためにも、まずは落ち着くことが大切なのです。

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この記事を書いた人

看護師 rina

  • 取得資格:看護師、保健師
  • 出身:茨城県
  • 年齢:34歳
  • 看護師経験:大学病院、一般病院、介護老人保健施設、巡回健診、イベントナース
  • 経験がある診療科:救命救急センター、一般内科

看護大学を卒業後、都内の大学病院で5年間勤務。その後は、一般病院の療養型病院で2年間勤務しました。大学病院に勤務している時には、バイトで介護施設などでの勤務経験もあります。1児の母となった現在は、看護師ライターとして看護師の皆さんが、自分に合った働き方ができるように、転職やライフスタイルのアドバイスに関する記事を執筆しています。

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