看護師が小児科へ転職|仕事の特徴、メリット・デメリット、向いている人、注意点
看護師が小児科へ転職するなら、小児科の仕事の特徴や小児科に転職するメリット・デメリット、小児科に向いている人、小児科の求人を選ぶ注意点を知りましょう。
ただ単に、「子供が好きだから!」、「小児科は子供たちと一緒に遊べて楽しそう!」という理由で小児科へ転職すると、転職を失敗してしまうかもしれません!
この記事の内容はこれ!
看護師の小児科での仕事の仕事の特徴を知っておきましょう!
看護師の小児科での仕事の特徴を知っていますか?小児科の特徴は、「患者さんが子供」というだけではないんです!
患者さんは小児限定だけど、扱う疾患は幅広いという仕事の特徴
看護師の小児科での仕事の特長として、疾患の幅広さがあります。
普通、大人用の診療科は内科、外科、その他いろいろな診療科に分かれていますよね。内科や外科の中でも、さらに細かく分かれています。
でも、小児科は患者さんは小児限定でも、内科も外科も小児の疾患であれば全部扱うところがほとんどなんです。
小児専門病院や大きな総合病院だと小児科と小児外科に分かれているところもありますが、一般的には小児科と一括りにされていていますので、小児科では内科の疾患も外科の疾患も扱っています。
患者さんである子供だけでなく、親の対応も重要という仕事の特徴
小児科の看護師は、患者である子供の看護だけをしていれば良いというわけではありません。親への対応も小児科の看護師の重要な役割のひとつで、大きな仕事の特徴です。
小児科の場合、入院中は24時間家族の付き添いが必要ですので、看護師が親と接する時間も長く、親や家族の精神的なケアも必要となります。
看護師が小児科に転職するメリットって何?
看護師が小児科に転職するメリットには、どんなものがあるか知っていますか?小児科に転職した時のメリットを確認しておきましょう。
メリット1:子供の笑顔に癒され、やりがいを感じる
小児科で働く最大のメリットは、子供の笑顔を見ることができる点です。子供が好きな人にとっては、子供の笑顔は仕事中の癒しになりますよね。
治療や看護によって元気になった子供の笑顔や元気に退院していく姿を見れば、仕事の疲れも吹き飛んでしまいますし、やりがいを感じることができるでしょう。
メリット2:内科外科全般の幅広い知識を学ぶことができる
小児科は内科外科問わず、子供の疾患のほとんどを扱うことになりますので、小児科で働けば、幅広い知識を学ぶことができるというメリットがあるんです。
小児科で得た疾患の知識は、成人の疾患にもつながる部分が大きいですので、小児科から違う診療科へ転職・異動した場合でも役立つものばかりです。
メリット3:高い専門性を身につけられる
内科や外科の急性期病棟などでバリバリ働いてきたベテラン看護師さんでも、「小児科は無理!全然わからない!」という人が多いんです。
そのくらい、小児科はほかの診療科と比べると専門性が高いんですね。これもメリットと言う事が出来るでしょう。
今後の看護師キャリアの中で、小児科での経験があなたの大きな武器となります。
看護師が小児科に転職するデメリットは?
看護師が小児科に転職するデメリットは何でしょうか?転職を成功させるためにも、小児科に転職した時のデメリットも知っておきましょう。
デメリット1:親の対応が難しい
小児科の一番大きなデメリットは、親の対応が大変だという点です。小児科病棟は、親の付き添いが必要ですので、接する機会も多く、治療や看護も親の協力が必要不可欠です。
ただ、「子供は元気なことが当たり前」というイメージを持っている人が多く、自分の子供が病気になったことをなかなか受け入れられず、そのストレスを看護師にぶつけてくる親も多いんです。
デメリット2:子供が苦しむのを見るのがストレスになることも
小児科を受診する子供は、当然病気や怪我を抱えています。そして、病気や怪我に苦しんだり、つらい治療をしなければいけません。また、全員が元気になるわけではなく、残念ながら亡くなってしまう子供もいます。
子供が好きで小児科に来たのに、子供が苦しんでいる姿ばかりを目にすることで、最初に思い描いてたイメージとは違い、ストレスを感じる看護師さんも少なくありません。
これはデメリットと言えばデメリットでしょう。
デメリット3:自分のペースで仕事ができないことも
大人の場合、意識のない患者さんは別として、基本的に看護師としっかりコミュニケーションを取ることができ、自覚症状も伝えてくれますが、小さな子供の場合は、コミュニケーションが取れず、泣き叫ぶばかりで、「どこが痛い」、「これをしてほしい」などと伝えることができません。
また、大人だったら採血や静脈注射などでも拒否することはありませんが、小児科では泣き叫ぶ、暴れるということも良くあることです。
忙しい中で、なかなかスムーズに仕事が進まないと、イライラしてしまうかもしれません。これも人によってはデメリットに感じる部分です。
小児科の仕事に向いている看護師は?
小児科の仕事に向いている看護師さんは、こんな看護師さんです。
小児科の仕事に向いている看護師=子供が好き
小児科の仕事に向いているのは、なんと言っても子供が好きな看護師さんです。
小児科の看護師さんは、やはり子供が好きでないと勤まりません。
ただ単に「子供が好き」というだけでは難しい部分も多いですが、それでも「子供が好き」というのが根底にないと小児科で働くのはたいへんです。
小児科の仕事に向いている看護師=専門性を身につけ、キャリアアップしていきたい
小児科の仕事に向いているのは、モチベーションのある看護師さんです。
小児科は、専門的な看護知識・看護技術を身につけることができますので、小児科での経験は、あなたの看護師キャリアの中で大きな武器となるでしょう。
また、小児看護専門看護師や小児救急看護認定看護師などキャリアアップの道も開けています。
小児科の仕事に向いている看護師=内科外科問わず、幅広い知識を身につけたい
小児科の仕事に向いているのは、幅広い知識を身につけたい看護師さんです。
小児科は内科外科問わずに、疾患に関する幅広い知識を身につけることができます。
小児科で得た知識は、大人を看護する時にも大いに役立ちますので、とにかくいろいろな知識を得たいという人は、一度小児科で働いてみると良いでしょう。
看護師が小児科への転職を成功させる秘訣と求人選びの注意点って?
看護師が小児科への転職を成功させる秘訣と注意点は何でしょう?成功への秘訣と注意点を知って、小児科への転職を成功させましょう!
注意点1:小児科の中でもどんな看護をしたいのか?
注意点1つ目は、あなたの関わりたい看護についてです。
小児科といっても、病棟とクリニックでは、患者さんの重症度が違います。また、病棟の中にも、小児がんを多く扱っている病院や小児専門病院、小児専門のICUやERを持っているところなどがあります。
あなたが小児科の中でも、どんなところに興味を持っているのか、どんな看護をしたいのかによって選んでみてください。
注意点2:残業時間はどのくらいあるかをチェック!
次の注意点は、残業時間についてです。
小児科の病棟は忙しいところが多く、残業時間が多い傾向にあります。どんなに子供が好きで、仕事にやりがいを感じていても、残業を毎日2~3時間するのが当たり前だったら、仕事へのモチベーションも保てませんよね。
あらかじめ、残業時間はどのくらいあるのかをチェックしておきましょう。
残業時間やそのほかの細かい部分を知りたい人は、看護師転職サイトを利用してみましょう。看護師転職サイトを利用すれば、担当コンサルタントがあなたの代わりに調べてくれます。
また、総合病院の小児科に配属されたい場合も、コンサルタントが病院側と交渉してくれますので、利用価値は大きいですよ!
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この記事を書いた人
看護師 rina
- 取得資格:看護師、保健師
- 出身:茨城県
- 年齢:34歳
- 看護師経験:大学病院、一般病院、介護老人保健施設、巡回健診、イベントナース
- 経験がある診療科:救命救急センター、一般内科
看護大学を卒業後、都内の大学病院で5年間勤務。その後は、一般病院の療養型病院で2年間勤務しました。大学病院に勤務している時には、バイトで介護施設などでの勤務経験もあります。1児の母となった現在は、看護師ライターとして看護師の皆さんが、自分に合った働き方ができるように、転職やライフスタイルのアドバイスに関する記事を執筆しています。