助産師は転職で悩み解決?6つの職場と求人選びの4つのポイント

助産師は転職で悩み解決?

助産師で転職を考えている人は多いと思います。転職に成功するか失敗するかが、あなたの今後の助産師人生が楽しく充実したものになるか、心身ともに消耗していくだけの助産師人生になるのかの分かれ道になります。

あなたが転職に成功するために、それぞれの職場のメリット・デメリット、求人選びのポイント、助産師の悩みとそれを解決する方法をまとめました。

助産師が転職したくなるのは当たり前?悲惨な実態とは?

助産師が転職したくなるのは当たり前と言えるかもしれません。世の中は、看護師の悲惨さばかりがクローズアップされていますが、それ以上に助産師は悲惨なことが多いですよね。

  1. 勤務状況
  2. 精神的なストレス
  3. 給料

勤務状況

助産師はとてつもなく激務です。夜勤は多いですし、出産は昼夜関係なく行われますので、いつも忙しいです。

しかも、分娩は時間通りに進まないので、「17時になったので、帰ります!」ということもできず、残業も当たり前です。

さらに、助産師はどこでも看護師以上の人手不足なので、休みは少なく、有給は消化できないので、いつもクタクタなんです。

精神的なストレス

助産師は、精神的なストレスも大きいですね。近年は医療技術や検査精度の向上により、周産期死亡率や妊産婦死亡率は大幅に下がっています。

だから、みんな出産は安全なもので、母子ともに健康に生まれるのが当たり前と思っているのです。

だから、少しでも何かあるとすぐにクレームになりますし、最悪の場合、訴えられます。

また、妊婦健診で生活習慣の指導をしても、まったく守らない妊婦も少なくありません。

そういう人に限って、助産師にクレームを言ってくるので、助産師は精神的なストレスを抱えながら働かなくてはいけないのです。

給料

助産師は激務ですし、精神的なストレスを抱えながら働いています。また、お産を取るので、責任も重い仕事です。

それなのに、助産師の給料はそれほど高くありません。看護師よりはやや高めであるものの、平均年収は500~550万円程度になります。

これでは割に合わないと思ってしまいますよね。

助産師が転職するならどの職場?6つの転職先を徹底紹介

助産師が転職するなら、どの職場に転職すれば良いのでしょうか?助産師の主な転職先は、次の6つがあります。

  1. 大学病院
  2. 総合病院
  3. 産婦人科病院・クリニック(分娩あり)
  4. 産婦人科クリニック(分娩なし)
  5. 助産院
  6. 自分で助産院を開業

この6つの転職先の特徴、メリットやデメリット、給料の目安、向いている人を見ていきましょう。

大学病院

助産師の転職先、1つ目は大学病院です。助産師が大学病院に転職すると、どうなるのかを見ていきましょう。

  1. 大学病院の産婦人科の特徴
  2. 大学病院に助産師が転職するメリット
  3. 大学病院に助産師が転職するデメリット
  4. 大学病院の助産師の給料目安
  5. 大学病院の助産師に向いている人

大学病院の産婦人科の特徴

大学病院の産婦人科の特徴は、ハイリスクな妊婦・分娩が多いことです。基本的に大学病院では正常分娩よりも、異常分娩・ハイリスクな分娩を取り扱うことが多いです。

例えば、心疾患などの基礎疾患がある妊婦、妊娠高血圧症候群、感染症があるなどですね。

このようなハイリスクな妊婦は産科クリニックから大学病院を紹介されるので、大学病院はどうしてもハイリスクな妊婦・分娩が多くなるのです。

また、近隣の産科クリニックや助産院から、分娩中の大量出血などで緊急搬送されてくることも珍しくありません。

大学病院の場合、助産師は産科に配属されることが多いですが、NICUに配属になるケースもあります。これは、メリットと言えるケースもありますが、デメリットになりうるケースもありますね。

大学病院に助産師が転職するメリット

大学病院に助産師が転職するメリットは、次の3つがあります。

  • どんな分娩にも対応できるスキルを身につけられる
  • 教育体制が整っている
  • 給料が高く、福利厚生が充実

大学病院に助産師が転職すると、珍しい症例や緊急性が高い症例を経験できるので、どんな分娩にも慌てずに対応できるようになります。

また、教育体制が整っているので、着実にスキルアップしていくことが可能です。新卒の助産師や免許は持っているけれど助産師未経験でここまで来た看護師さんは、大学病院で働くと良いでしょう。

また、大学病院は給料水準が高いので、平均以上の給料を稼ぐことができますし、ボーナスもたっぷりもらえます。また、福利厚生も充実しています。

大学病院に助産師が転職するデメリット

大学病院に助産師が転職すると、次の3つのデメリットがあります。

  • とにかく激務
  • 正常分娩の経験数は少ない
  • 年齢を重ねると働きにくくなる

大学病院ではとにかく激務です。もともと産婦人科は忙しいですが、大学病院の産科は、緊急性が高い分娩が多いので、残業も多くなります。

また、正常分娩のお産は多くないので、助産師が中心となるお産の経験はあまりできません。助産師として寄り添ったケアを1人1人にすることは難しいことが多いです。

大学病院は若い助産師多いですし、体力的にもきついので、年齢を重ねると働きにくくなることが多いです。自身の出産を機に退職する助産師も少なくありません。

大学病院の助産師の給料目安

大学病院の助産師の給料はやや高めで、年収は500~600万円程度になることが多いです。

大学病院の助産師に向いている人

大学病院の助産師に向いている人は、次の4つのタイプです。

  • 新卒の助産師の就職
  • とにかくスキルアップしたい
  • 正常分娩よりもハイリスクの分娩に関わりたい
  • 高待遇の職場が良い

このようなタイプの助産師さんは、大学病院を選ぶと良いでしょう。

総合病院

助産師の転職先の2つ目は、総合病院です。

  1. 総合病院の産婦人科の特徴
  2. 総合病院に助産師が転職するメリット
  3. 総合病院に助産師が転職するデメリット
  4. 総合病院の助産師の給料の目安
  5. 総合病院の助産師に向いている人

総合病院の産婦人科の特徴

総合病院の産婦人科では、その病院の規模にもよりますが、正常分娩も異常分娩も両方扱うのが特徴です。ただ、異常分娩の比率は大学病院よりも低いですし、重症度も低めになります。

ただ、周産期医療センターを作って、周産期医療に力を入れている総合病院もある一方で、総合病院によっては産科医・新生児科医不足から、ハイリスクの妊婦は受け入れず、正常分娩になりそうな妊婦のみの分娩を取り扱っているところもあります。

そのため、総合病院と言っても、病院によって全然特色が違うので、選ぶ時には注意が必要です。

総合病院に助産師が転職するメリット

総合病院に助産師が転職するメリットは、次の3つがあります。

  • 正常分娩と異常分娩のどちらも経験できる
  • 病院によってはスキルアップしていける
  • 妊婦に寄り添ったケアができる

総合病院では正常分娩も異常分娩もどちらも扱っているところが多いので、どちらもバランスよく経験できます。

また、周産期医療に力を入れている病院では、幅広いお産を経験できるので、大学病院以上に助産師としてスキルアップしていくことができます。

正常分娩を中心に受け入れている総合病院では、あまりお産の数は多くないので、1人1人の妊婦さんに寄り添ったケアをしていけるというメリットがあります。

総合病院に助産師が転職するデメリット

総合病院に助産師が転職するデメリットは、次の2つです。

  • 型にはまったお産しかできない
  • 給料は安め

総合病院では、1人1人に合わせたお産ではなく、基本的なスタイルでのお産しか行わないのが一般的です。そのため、助産師としてあなたが持っている理想的な分娩を行うのが難しいのです。

また、総合病院はほかの職場に比べると、給料はやや低めになります。

総合病院の助産師の給料の目安

総合病院の助産師の給料の目安は、年収450~500万円になります。

総合病院の助産師に向いている人

総合病院の助産師に向いているのは、次のようなタイプの助産師さんです。

  • 正常分娩だけでなく、異常分娩も経験したい
  • 異常分娩を経験しつつも、寄り添ったケアもしたい
  • 助産師として総合力を身につけたい

このような人は総合病院の助産師に向いています。

産婦人科病院・クリニック(分娩あり)

助産師の転職先の3つ目は、産婦人科病院・クリニックです。産科専門の一般病院(個人病院)や分娩を行っている有床の産婦人科クリニックについて説明します。

  1. 産婦人科病院・クリニック(分娩あり)の特徴
  2. 助産師が産婦人科病院・クリニック(分娩あり)に転職するメリット
  3. 助産師が産婦人科病院・クリニック(分娩あり)に転職するデメリット
  4. 産婦人科病院・クリニック(分娩あり)の給料
  5. 産婦人科クリニック(分娩あり)に向いている人

産婦人科病院・クリニック(分娩あり)の特徴

分娩を行っている有床の産婦人科クリニックは、そのクリニック独自の分娩を行っているところが多く、無痛分娩やフリースタイルの分娩などに力を入れていることが多いです。

また、ホテルのような豪華な病室、高級レストランのような食事を用意しているところも増えています。

分娩は正常分娩が主になります。経腟分娩が基本ですが、簡単な帝王切開にも対応しています。また、産後ケアを積極的に行っている産婦人科病院・クリニックも多いですね。

また、助産師外来や母乳外来などを開設しているところも多いです。

助産師が産婦人科病院・クリニック(分娩あり)に転職するメリット

助産師が分娩ありの産婦人科病院・クリニックに転職するメリットは、次の4つがあります。

  • 助産師中心のお産ができる
  • 正常分娩をたくさん経験できる
  • 産後までトータルケアを勉強できる
  • 給料が高い

産婦人科専門病院や分娩ありの産婦人科クリニックで働くと、正常分娩が多いために、助産師が中心となって進めるお産を経験していくことができます。

また、妊娠中から助産師外来でマンツーマンでかかわりを持てるところも多いですし、、産後ケアに力を入れていたり、母乳外来などがあるので、産後もママとかかわりを持っていけるので、分娩時だけでなく、トータル的なケアを勉強できるのです。

そして、産婦人科クリニック(分娩あり)は給料が高いところが多いです。

助産師が産婦人科病院・クリニック(分娩あり)に転職するデメリット

助産師が分娩ありの産婦人科病院・クリニックに転職するデメリットは、次の2つです。

  • 異常分娩に関わることができない
  • 教育体制が整っていない

産婦人科病院・クリニックでは異常分娩に対応できないことが多いので、異常分娩の経験をすることができません。

また、産婦人科専門病院や産婦人科クリニックは小規模なので、教育体制が整っておらず、スキルアップするためには、独学で勉強をしなければいけません。

産婦人科病院・クリニック(分娩あり)の給料

分娩ありの産婦人科クリニックの助産師の年収は、500~650万円が目安です。クリニックによって幅がありますが、豪華な設備の病院やクリニックだと給料は高めになります。

産婦人科クリニック(分娩あり)に向いている人

分娩ありの産婦人科クリニックに向いているのは、次のような助産師さんです。

  • 型にはまったお産ではなく自由なお産に携わりたい
  • 産前から産後までしっかり関わりたい

このようなタイプの助産師さんは、産婦人科クリニックに向いていると思います。

産婦人科クリニック(分娩なし)

助産師の転職先の4つ目は、分娩なしの産婦人科クリニックです。助産師は分娩がないクリニックで働くこともできるのです。

  1. 産婦人科クリニック(分娩なし)の特徴
  2. 産婦人科クリニック(分娩なし)のメリット
  3. 産婦人科クリニック(分娩なし)のデメリット
  4. 産婦人科クリニック(分娩なし)給料の目安
  5. 産婦人科クリニック(分娩なし)に向いている人

産婦人科クリニック(分娩なし)の特徴

妊婦健診のみを行っていたり、不妊治療や不育症の治療に力を入れている産婦人科クリニックでは分娩を行っていません。

助産師は妊婦の生活指導をしたり、不妊や不育症に悩んでいる女性に寄り添うことができます。

産婦人科クリニック(分娩なし)のメリット

分娩なしの産婦人科クリニックで働くメリットは、次の3つです。

  • 日勤のみで働ける
  • 予約制のところが多いので、比較的ゆとりがある
  • 女性として寄り添ったケアができる

分娩がない産婦人科クリニックでは日勤のみですし、予約制クリニックが多いので、比較的ゆとりを持って働けます。

また、不妊や不育症に力を入れているクリニックだと、女性として寄り添ったケアをすることができます。

産婦人科クリニック(分娩なし)のデメリット

分娩なしの産婦人科クリニックのデメリットは、2つあります。

  • 給料は安め
  • お産を取ることができない

分娩なしの産婦人科クリニックは、夜勤に入らないので、給料は安くなります。

また、お産を取らないので、助産師としては今後の転職先が狭くなるかもしれません。助産師は、「お産を取ってナンボ」という部分がありますから。

産婦人科クリニック(分娩なし)給料の目安

分娩なしの産婦人科クリニックの給料は400~500万円が目安になります。

産婦人科クリニック(分娩なし)に向いている人

分娩なしの産婦人科クリニックに向いている人は、次のような助産師さんです。

  • 育児中の人
  • 夜勤に入りたくない人
  • 激務は嫌な人

このような助産師さんは分娩なしの産婦人科クリニックに転職すると良いでしょう。

助産院

助産師の転職先の5つ目は、助産院です。助産院は助産師が開業できる施設ですね。

  1. 助産院の特徴
  2. 助産院に転職するメリット
  3. 助産院に転職するデメリット
  4. 助産院に転職した場合の給料
  5. 助産院に向いている人

助産院の特徴

助産院は助産師が開業できるので、開業した助産師が理想とするお産ができたり、できるだけ妊婦さんの希望に合ったお産をできるように配慮しているところが多いです。

ただ、医師がいませんので、正常分娩しか対応できません。異常分娩になった場合は、近隣の産婦人科がある病院へ搬送することになります。

助産院に転職するメリット

助産院に転職するメリットは、次の2つがあります。

  • 理想に合ったお産ができる
  • 助産師の力を最大限に発揮できる

助産院では開業した助産師の理想とする形のお産をすることができます。開業しなくても、考えや価値観が同じ助産院に転職すれば、あなたの理想のお産を実践できるのです。

また、助産院には医師がいないため、助産師としての力を最大限に発揮できるため、やりがいを感じながら働けると思います。

助産院に転職するデメリット

助産院に転職するデメリットも見ていきましょう。

  • 医師がいないため、緊急時には対応できない
  • 豊富な経験・知識・技術が必要になる
  • 責任が重い
  • 給料が安い

助産院には医師がいないので、緊急時には助産院では対応できず、救急搬送をしなければいけません。

医師がおらず、病院のような設備がない中で、安全に分娩を進めていくには、豊富な経験・知識・技術が必要であり、頼る医師がいないため、責任が重くなります。

さらに、給料は安めのところが多いです。ただ、人気が高い助産院は収益が多いので、給料は高めになることもあります。

助産院に転職した場合の給料

助産院の給料はピンキリですが、一般的には年収400~500万円程度が目安です。

助産院に向いている人

助産院に向いている人は、次のようなタイプの助産師さんです。

  • 助産師としての経験・知識・技術が豊富
  • 将来助産院を開きたい
  • 助産師としての力を最大限に活かしたい
  • 1人1人のお産にできる限り寄り添いたい

このような助産師さんは、助産院に転職すると、やりがいを感じながら働けると思います。

自分で助産院を開業

助産師の転職先、6つ目は自分で助産院を開業することです。先ほども言いましたが、助産師は看護職の中で唯一開業が認められている資格です。

  1. 自分で助産院を開業した時の特徴
  2. 自分で助産院を開業するメリット
  3. 自分で助産院を開業するデメリット
  4. 助産院を開業した時の給料
  5. 助産院を開業するのに向いている人

自分で助産院を開業した時の特徴

自分で助産院を開業する場合、次の2つの形態からどんな助産院にするかを選ぶことができます。

  • 有床助産院
  • 無床助産院

有床助産院では分娩を扱いますが、無床助産院では分娩を扱わずに、出張という形で活動することが多いです。

分娩を扱う有床助産院では、あなたが理想とする分娩のスタイルを取り入れることができます。もちろん、分娩のスタイルだけではなく、産前産後の指導などもあなたが思うようにすることができます。

出張は妊婦さんや産後のママの自宅に出張して、乳房マッサージや妊娠中の生活相談、育児相談、沐浴指導などを行う形ですね。

自分で助産院を開業するメリット

自分で助産院を開業するメリットは、次のものがあります。

  • 人に指図されずに、助産師としての自分の理想を追求していける
  • 一国一城の主になれる
  • 軌道に乗れば、一気に収入アップが見込める

自分で助産院を開業すれば、あなたの思うままに妊婦・褥婦とかかわりを持ち、助産師としての理想を追求していくことができます。

また、開業するということは、あなたが一国一城の主になり、あなたがトップになることができるのです。上司との関係に悩むことはありません。

さらに、開業した助産院が人気になり、妊婦・褥婦がたくさん集まる助産院になれば、あなたの年収は1000万円を超える可能性も十分にあるのです。

自分で助産院を開業するデメリット

自分で助産院を開業するデメリットは、次の2つがあります。

  • 責任が重い
  • 失敗したら、借金を抱える可能性がある

助産院を開業すると、助産院で起こったすべての責任はあなたが負わなくてはいけません。

あなたの代わりに責任を取ってくれる医師も上司もいないので、助産院を開業すると、責任の重さに押しつぶされそうになることもあるのです。

さらに、開業しても、妊婦・褥婦が全く来なければ、ずっと赤字続きになり、最終的には閉院しなければなりません。そうしたら、残るのは多額の借金だけです。

助産院を開業するのは、助産師にとってはハイリスク・ハイリターンと言えるかもしれません。

助産院を開業した時の給料

自分で助産院を開業した時の給料は、マイナス~無限です。助産院を開業しても、収入が保証されているわけではありません。

赤字になって借金をする可能性もありますし、トントン拍子に軌道に乗れば、すぐに年収1000万円以上を稼げます。

助産院を開業するのに向いている人

助産院を開業するのに向いているのは、次のような人です。

  • 助産師としての理想を追求したい
  • 人に指図されずに働きたい
  • 助産師としての力を最大限に活かしたい

助産院の開業は、助産師の免許を持っていれば、誰でも開業はできますが、それなりの経験を持っていないと開業してもリスクが大きいだけになります。

助産院を開業する基準は、日本助産師会の「分娩を取り扱う助産所の開業基準」によると、次のようになっています。

  • 経験年数5年以上
  • 分娩件数 200件
  • 妊婦健康診査 200例
  • 新生児健診 200例
  • 家庭訪問 30例
  • 母乳相談 200例
  • 産後4週までの健康診査 200例

最低でもこれだけの経験がないと、助産院を開業するのは難しいとされているのです。

助産師が転職する時の求人選びの4つのポイント

助産師が転職する時には、次の4つのポイントをチェックして、求人を選びましょう。

  1. 分娩の有無
  2. 分娩の件数
  3. 分娩の種類
  4. 助産師外来の有無

助産師の求人を選ぶ時には、給料や年間休日数などの基本的なことも大切ですが、助産師なら次の4つのことも確認しておく必要があります。

分娩の有無

まずは分娩の有無です。助産師にとって、分娩を行っているかどうかはとても重要なポイントです。

先ほど、産婦人科クリニックでも分娩を行っていないところもあるとお話しましたが、病院の中にも「産婦人科」の診察をしていながら、分娩は行っていないところもあります。

私の地元の総合病院は産婦人科医不足で、一時期分娩を行っていませんでした。

その後も、35歳以上の高齢の妊婦はリスクが大きいので受け入れないなどの措置を取っていましたので、病院の産婦人科はすべて分娩を行っているとは限りません。

だから、まずは分娩の有無を確認しなければいけないのです。

分娩の件数

次に、分娩の件数を確認しましょう。分娩の件数が多ければ、それだけ助産師としての経験を積んでいくことができますが、多すぎると激務で忙しくなります。

分娩件数が少なければ、経験を積むのはゆっくりですが、妊婦さん1人1人に寄り添えますし、ゆとりを持って働けます。

目安としては、1年で700件あるかどうかです。700件以上なら忙しいですし、700件未満なら多少余裕持って働けると思います。

ただ、スタッフ数にもよりますので、一概に700件以上なら忙しいというわけでもないのですが、1つの目安にはなると思います。

できるだけお産を取りたい助産師さんは、1000件以上を目安にすると良いと思います。

分娩の種類

助産師が転職の求人を選ぶなら、分娩の種類も大切です。まずは異常分娩を受け入れているかを確認しましょう。

次に、異常分娩を受け入れているなら、予定・緊急の帝王切開はそれぞれ年に何件くらいあるのか。また、低出生体重児・超低出生体重児・極低出生体重児の出生は何件くらいあるのかをチェックすると良いでしょう。

正常分娩については、無痛分娩をしているか、どんなスタイルのお産をしているかを確認すると良いでしょう。

助産師外来の有無

産婦人科病院・クリニックや一部の大学病院・総合病院の産婦人科では、助産師外来を開設しています。

助産師外来は、妊婦さんの生活習慣の指導や妊娠中の悩み相談などを行い、産後は育児相談や母乳マッサージなどを行ったりします。

助産師外来は助産師の力を最大限に発揮できる場であり、助産師としてのやりがいを感じられる場でもあります。

助産師としてのやりがいを感じたい人、医師の指示で動くのではなく、助産師として自分で考えて判断しながら働きたい人は、助産師外来がある職場に転職すると良いでしょう。

助産師が転職をするなら、悩みを解決できる職場に!

助産師が転職をするなら、今抱えている悩みを解決できる職場に転職すると良いでしょう。助産師の悩みは、主に次の5つがあると思います。

  1. 忙しすぎて辛い
  2. 給料が割に合わない
  3. 理想の分娩ができない
  4. お産以外の仕事がしたい
  5. 看護師として働きたい

この5つの悩みは、転職すれば解決できます。どんな転職先を選べば悩みを解決できるのかを見ていきましょう。

忙しすぎて辛い

助産師は激務で心身ともに消耗していきますよね。あまりにも忙しくて辛い時には、次の2つの職場が転職先の候補になります。

  1. お産を取りたいなら分娩件数が少ないところ
  2. 日勤のみで働きたいなら分娩なしの産婦人科クリニック

忙しくて辛いという助産師さんは、もう少しゆとりを持てれば、お産を取りたいというケースともう疲れたからできるだけ楽なところで働きたいという2つケースがあると思います。

お産を取りたいなら分娩件数が少ないところ

もし、激務は嫌だけど、お産を取りたいという人は、年間の分娩件数が500件以下で、基本的には正常分娩しかやらない産婦人科クリニックや病院を選ぶと良いでしょう。

分娩件数が少なければ、そこまで忙しくなることはないので、今よりもゆとりを持って働けると思います。念のため、残業時間と夜勤回数は調べて下さい。

日勤のみで働きたいなら分娩なしの産婦人科クリニック

もう激務は嫌だし、夜勤も嫌という人は、分娩がない産婦人科クリニックで働きましょう。

不妊症クリニックや不育症治療専門のクリニックは、基本的に予約制のところが多いので、分娩をしているところほどバタバタすることはありません。

また、分娩はなくても助産師としてのかかわり・ケアはできるので、やりがいをもって働けると思います。

給料が割に合わない

給料が割に合わないと考えている助産師さんは、「割に合う」と思える職場に転職してください。割に合うと思えるケースは次の2つです。

  1. 忙しいけれど高収入なら産婦人科クリニック
  2. そこそこの給料でゆとりがある

これらの条件を満たす職場をご紹介します。

忙しいけれど高収入なら産婦人科クリニック

忙しいけれど、それ以上に給料が高いなら割に合うと思えると思います。助産師の職場の中で給料が高いのは、分娩がある産婦人科クリニックです。

特に、ホテルのような豪華な設備・病室を備えた高級な産婦人科クリニックでは、月収40万円以上、ボーナスもたっぷり出るところが多いので、年収600万円以上を狙えることもあります。

忙しさはクリニックによって違うので、給料が高い産婦人科クリニックの中でも、分娩件数が少なめのところを選ぶと、割に合うどころか給料が高いと思えるのではないでしょうか。

そこそこの給料でゆとりがある

そこそこの給料でゆとりがある転職先は、不妊治療や不育症治療のクリニックです。日勤のみで働けるので、ゆとりを持って働くことができます。

しかも、不妊治療や不育症治療の検査や薬剤、治療方法は保険適用外になることが多く、クリニックの利益が多くなるので、助産師の給料も高くなるのです。

日勤のみの勤務でも月収30~35万円程度になることが多いですので、年収400~500万円が目安になります。

理想の分娩ができない

理想の分娩ができないことに悩んでいる助産師さんも多いと思います。型通りの無機質なお産をしていると、「もっとこうしたい」、「こういう形の分娩をやってみたい」と思うこともあると思います。

そういう時は、次の2つの職場を転職先に選ぶと良いでしょう。

  1. 帝王切開などを経験したいなら産婦人科病院・クリニック
  2. 将来開業を考えているなら助産院

この2つの違いやおすすめポイントを説明していきます。

帝王切開などを経験したいなら産婦人科病院・クリニック

産婦人科病院・クリニックでは、いろいろな形のお産に対応しているところがあります。

そのため、あなたの理想的なお産を取り入れている産婦人科病院・クリニックに転職すると、今の悩みを解決できると思います。

産婦人科病院・クリニックは、医師もいますので、お産がなかなか進まずに帝王切開が必要になった時もすぐに対応できます。

帝王切開やそのほかの医療的な処置を経験したい時には、産婦人科クリニックを選ぶと良いでしょう。

将来開業を考えているなら助産院

助産院は開業した助産師の理想に基づいたお産を行っていますので、価値観や理想が近い助産院を選べば、あなたの理想としたお産を実践できるでしょう。

将来自分で助産院をやりたいと思っている人は、助産院で働くと良いと思います。

ただ、助産院は医師がいませんので、豊富な経験・知識・技術が必要です。

経験が浅い助産師は産婦人科クリニックなどで経験を積んでから、助産院に転職したほうが良いです。

お産以外の仕事がしたい

助産師の中には、お産に疲れたという人もいるのではないでしょうか?お産を取る以外にも、助産師が活躍できる場はたくさんありますので、そういう職場に転職すれば、今の悩みを解決できますし、助産師としての視野を広くすることができるでしょう。

  1. 赤ちゃんと関わりたい人はNICU
  2. 寄り添ったケアができる分娩なしの産婦人科クリニック
  3. 助産師経験を活かせる保育園看護師

これらの職場に転職すれば、お産以外の仕事をしつつ、助産師として(助産師の経験を活かして)働くことができます。

赤ちゃんと関わりたい人はNICU

大学病院や総合病院では、助産師は産科だけではなくNICUにも配属になります。NICUに配属になれば、分娩に立ち会うことはなく、生まれた赤ちゃんのケアを中心に行うことになります。

もし、NICUで助産師として働けば、今後看護師として働こうと思った時も、比較的早く看護師の仕事に慣れることができるというメリットもあります。

寄り添ったケアができる分娩なしの産婦人科クリニック

先ほどから何回も登場していますが、分娩なしの産婦人科クリニックで働くことでも、お産以外の仕事ができます。

主に出産前の女性とのかかわりになりますが、女性として寄り添うことができ、助産師としてのやりがいを感じることができるでしょう。

助産師経験を活かせる保育園看護師

助産師がお産以外の仕事をするなら、保育園に転職するのも良いと思います。

保育園では看護師として働くことになりますが、保育園では園児全員の健康管理をするものの、主に0歳児のお世話をするので、助産師としての知識や経験を活かすことができます。

医療行為は保育園では行わないので、助産師経験があれば、看護師経験がなくても問題なく働いていくことができます。

看護師として働きたい

助産師さんの中には、もう助産師はいいから、看護師として働きたいと思っている人もいると思います。

今さら看護師として働けるのか不安かもしれません。先ほども少し言いましたが、NICUでの勤務経験があれば、看護師に転職しても比較的早く仕事になれることができると思います。

もし、産科経験しかない場合、特に正常分娩ばかりを担当してきたという助産師さんは、新人看護師としてスタートするのと同じことになります。

そのため、新卒看護師を採用している病院に4月入職で転職すると良いでしょう。4月に入職すれば、きちんと指導して貰いながら、看護師として成長していくことができると思います。

まとめ

助産師の転職について、詳しく解説してきましたが、いかがでしたか?助産師は激務ですし、心身ともに疲労していることが多いと思います。

助産師はいろいろな職場がありますので、転職すれば、今の悩みが解決することが多いです。だから、まずはどんな職場があなたに合っているのかを探し、さらに悩みを解決できるような職場を探すと良いでしょう。

その職場が合うかどうか不安な人は、まずはバイト(非常勤)として働いてみるのも良いかもしれません。

転職を考えている助産師さんは、転職サイトを使うと良いですよ。看護師転職サイトで扱っているのは、看護師の求人だけではありません。助産師の求人も扱っています。

担当のコンサルタントが、あなたの相談に乗ってくれるので、今の悩みを解決できる職場を探すことができるはずです。

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この記事を書いた人

看護師 rina

  • 取得資格:看護師、保健師
  • 出身:茨城県
  • 年齢:34歳
  • 看護師経験:大学病院、一般病院、介護老人保健施設、巡回健診、イベントナース
  • 経験がある診療科:救命救急センター、一般内科

看護大学を卒業後、都内の大学病院で5年間勤務。その後は、一般病院の療養型病院で2年間勤務しました。大学病院に勤務している時には、バイトで介護施設などでの勤務経験もあります。1児の母となった現在は、看護師ライターとして看護師の皆さんが、自分に合った働き方ができるように、転職やライフスタイルのアドバイスに関する記事を執筆しています。

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