ドレーン管理を看護師がする時の4つのポイント!これでドレーンも怖くない!

ドレーン管理を看護師がする時のポイントは何でしょうか?

ドレーン管理を看護師がする時のポイントは何でしょうか?

ドレーンが入っている患者を受け持つだけで、「どうしよう?」、「重症っぽいけど、何を観察したら良いんだろう?」と不安になってしまう人も多いと思います。

でも、ドレーンは管理や観察、ケアのポイントさえ押さえておけば、私たち看護師にいろいろな情報を教えてくれる便利なものなんです。

看護師がドレーン管理をする時の4つのポイントをまとめました。

ドレーン管理を看護師が行うポイント=ドレーンの目的・挿入部位などを確認!

ドレーン管理を看護師がする時のポイントの1つ目は、ドレーンの目的や挿入部位を確認しておくことです。ドレーンには3つの目的があるって知っていますか?

ドレーンの目的

手術後の患者さんはドレーンが入っていることが多いですが、あのドレーンはなんとなくオペ後だからルーティンで入っているわけではなく、きちんとした目的があって挿入されているんです。

治療的ドレーン

治療的ドレーンは、体内に貯留している膿瘍や浸出液を排出する目的のドレーンです。すでに感染が体内で起こっていて、感染の治療のために入っているドレーンですね。

また、水頭症や心タンポナーデなどの場合には、ドレーンを挿入し、排液を促して減圧することで治療を行います。

予防的ドレーン

予防的ドレーンは、術後の血液や浸出液を排出することで、感染症や合併症を予防する目的のドレーンになります。

たとえば、整形外科のオペ後のドレーンは、血腫の形成を予防したり、疼痛や創部の感染予防のためにドレーンを挿入します。

また、乳がんのオペ等で切除した部位が死腔となって、そこに浸出液や血液が貯留する場合は、ドレーンを入れて、血液や浸出液の排出を促します。

情報ドレーン(診断的ドレーン)

情報ドレーンはドレーンを入れておくことで、オペ後に合併症が起こった時に、いち早く気づけるようにするためのものです。

術後出血や縫合不全などが起こるリスクが高い場合には、この情報ドレーンを挿入しておきます。

ドレーンの挿入部位

ドレーンの挿入部位を確認しておくことも、ドレーンが入った患者の看護をする時には大切です。「ドレーン」と言っても、たくさんありますよね。

・脳室ドレーン
・脳槽ドレーン
・スパイナルドレーン
・胸腔ドレーン
・心嚢ドレーン
・腹腔ドレーン
・皮下ドレーン
・筋層下ドレーン

これはごく一部です。腹腔ドレーンと言っても、ダグラス窩、左右の腸骨窩、モリソン窩、ウィンスロー孔などいろいろな部位にドレーンは挿入されます。

どこの部位にドレーンが入っているのかを知らないと、きちんとした看護はできません。

この挿入目的と挿入部位を確認しておくことから、ドレーン管理は始まるんです。

ドレーン管理を看護師が行うポイント=ドレナージが正しく行えるようにする

ドレーン管理を看護師が行う時のポイントを説明していきます。ドレーン管理をする時には、まずはドレナージが正しく行えているかどうかを確認しましょう。

ドレーンが入っていても、ドレナージが行われていなければ、ドレーンを入れている意味がありません。

固定はきちんとされているか、挿入の長さは変わっていないか

まずは、ドレーンがきちんと入っているか、抜けていないかを確認してください。固定は、通常医師がナートしていますが、ナートによる固定が不十分なことがあります。

そのため、ナートを過信せず、テープでしっかりと固定しておく必要があります。

また、油性マジック等でマーキングをして、抜けていないかどうかを、勤務交代時や体位交換ごとに確認するようにしましょう。

ただ、固定する時には抜去しないようにしっかり固定する必要がありますが、皮膚をドレーンで圧迫すると、潰瘍ができてしまいますので、注意が必要です。

また、患者が自己抜去しないように、患者の意識レベルや理解度、術後せん妄の有無などをアセスメントして、適切に対処しなければいけません。

圧はきちんとかかっているか

ドレーンによっては吸引圧をかけて、排液を促していることがあります。その場合は、指示通りの吸引圧がかかっているかを確認しましょう。

胸腔ドレーンや脳室ドレーンでは圧設定が重要になります。また、整形外科のオペ後に挿入するJvacドレーンは陰圧をかけ忘れている時がありますので、きちんと陰圧がかかっているかを確認しましょう。

屈曲や破損はないか

ドレーン管理のためには、ドレーンが屈曲していないかを、こまめに確認しなければいけません。

特に、細いドレーンはちょっと屈曲していたり、患者さんの体の下敷きになっているだけで、閉塞して排液がなくなりますし、閉塞の原因になります。

また、ドレーンの破損がないか、テンションがかかって引っ張られていないかなどを訪室のたびに確認するようにしましょう。

ミルキングをして排液を促す

ドレーンを管理する時には、こまめにミルキングをして排液を促しましょう。ミルキングはドレーンだけでなく、バルーンカテーテル等でも行う手技ですので、看護師なら1度はやったことがあると思います。

こまめにミルキングをしないと、ドレーンが詰まってしまうことがあります。ただ、あまり圧をかけすぎると、ドレーンの破損につながりますので、気を付けましょう。

また、脳室ドレーン、脳槽ドレーン、スパイナルドレーンはミルキングNGですので、ミルキングはしないように気を付けてください。

ドレーン管理を看護師が行うポイント=ドレーンの排液から異常の早期発見をする

ドレーン管理を看護師が行う時には、ドレーンの排液から異常発見ができるように努めなければいけません。ドレーンの排液は患者さんの体内の状態を表すサインです。

ドレーンからの排液の量・性状・色・臭いを観察することで、異常の早期発見ができ、急変や再手術を未然に防ぐことができるのです。

排液の正常な量・性状・色などは、ドレーンの挿入部位や挿入目的などによって異なります。

一般的なオペ後なら血性~淡血性ですが、脳室ドレーンはオペ後でもすぐにキサントクロミーから無色透明に変化します。

また、経皮経肝的胆道ドレナージなら黄色です。排膿目的のドレーンなら、排液は黄色~茶褐色になります。

そのため、正常な排液はドレーンによって異なりますので、患者さんに挿入されているドレーンの目的や部位を確認して、正常排液の量や性状、色などを把握しておきましょう。

ここでは、ドレーンの排液からわかる主な異常をご紹介します。

術後出血

術後出血が起こっている場合は、排液の量が血性へと変化し、排液量が増えます。また、凝血塊が混ざっていることがあります。

縫合不全

縫合不全は術直後ではなく術後4日~1週間後に起こることが多い合併症で、ドレーンからの廃液に浮遊物があったり、混濁したりします。

下部消化管の縫合不全の場合には、便臭がすることもありますので、臭いもチェックしましょう。

これらの合併症以外にも、ドレーンからの排液で量の増減、排液の性状の変化、浮遊物の出現など異常が現れたら、医師に報告しなければいけません。

ただ、報告する時には、ドレーンからの排液の情報だけでなく、患者さんのバイタルや自覚症状、そのほかの他覚症状も一緒に報告するようにしてください。

ドレーン管理を看護師が行うポイント=感染予防に努める

ドレーン管理を看護師が行う時のポイント、4つ目は感染予防に努めることです。

ドレーンが入っているということは、本来なら無菌であるはずの体内と外界が物理的につながっているということになります。

そのため、感染のリスクが大きいのです。特に、開放式ドレーンの場合は、感染のリスクが高くなります。

開放式ドレーンとはドレーンの先に排液バッグがつながっておらず、ガーゼ等で覆うだけのドレーンのことです。

それに対して、排液バッグがついているタイプのドレーンは閉鎖式ドレーンと言います。

開放式ドレーンはガーゼで覆っているだけですので、感染が起こりやすいのです。

感染兆候の有無をチェックする

ドレーン管理を行う時には、感染兆候の有無をチェックしましょう。刺入部は疼痛・発赤・腫脹などの感染兆候はないかを確認します。

また、内部で感染が起こっている場合、排液が混濁したり、浮遊物が出現したりしますので、排液の性状や臭いも観察しましょう。

同時に、体温や血液検査のデータ(WBCやCRP)も確認しておくと良いでしょう。

排液バッグは刺入部より下に

排液バッグは刺入部よりも下に固定しておきましょう。また、床につかないようにすることも大切です。

刺入部よりも排液バッグが上になってしまうと、一度排出された排液が、また体内に戻ってしまい感染を起こす逆行性感染が起こるリスクがあります。

また、排液バッグが床についてしまうと、床の細菌やウイルスがドレーンを伝って、体内に入るリスクもあるんです。

清潔操作を徹底する

カテーテル管理をする時には、清潔操作を徹底しましょう。

開放式ドレーンのガーゼ交換の時や排液バッグから排液を出すときなど、清潔操作を心がけておかないと、ケアをしているのに、それが原因で感染を起こしてしまいます。

ドレーン管理をする時には、清潔操作を徹底するようにして、感染を予防するようにしましょう。

まとめ

看護師がドレーン管理を行う時のポイントをまとめました。ドレーン管理をする場合、観察すべきこと、注意すべきことがたくさんあって不安に思うかもしれません。

でも、ドレーンの目的と挿入部位を確認して、正しくドレナージできるようにする、異常の早期発見をする、感染を予防する。これを守ってドレーン管理をすれば、大丈夫です。

細かい注意点などは、どのような目的でどこにドレーンが入っているのかによって異なりますので、少しずつ勉強を進めていくようにしましょう。

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この記事を書いた人

看護師 rina

  • 取得資格:看護師、保健師
  • 出身:茨城県
  • 年齢:34歳
  • 看護師経験:大学病院、一般病院、介護老人保健施設、巡回健診、イベントナース
  • 経験がある診療科:救命救急センター、一般内科

看護大学を卒業後、都内の大学病院で5年間勤務。その後は、一般病院の療養型病院で2年間勤務しました。大学病院に勤務している時には、バイトで介護施設などでの勤務経験もあります。1児の母となった現在は、看護師ライターとして看護師の皆さんが、自分に合った働き方ができるように、転職やライフスタイルのアドバイスに関する記事を執筆しています。

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