デイサービスに看護師が転職するなら、知っておくべき7つのこと

デイサービスに看護師が転職するなら、知っておくべき7つのこと

デイサービスに看護師が転職しようと考えている場合、「デイサービスって楽なんでしょ?」と思いこんでいる人が多いと思います。

でも、デイサービスが楽と信じ込んで転職すると、転職後に後悔することになりかねません。デイサービスは本当に楽な職場なのかを見極めるためにも、今から説明する7つのことを知っておきましょう。

デイサービスに看護師が転職するなら仕事内容を確認!

デイサービスに看護師が転職するなら、看護師の仕事内容を確認しておきましょう。デイサービスの看護師の仕事内容の主なものは、次の6つになります。

  • 利用者のバイタルサインのチェック
  • 入浴後の皮膚処置
  • 服薬管理
  • リハビリ支援
  • 介護業務の手伝い
  • レクリエーションの手伝い

デイサービスの看護師の1日の仕事の流れの一例をご紹介します。

<デイサービスの看護師の1日の仕事の流れ>

  • 8:45 出勤、1日の注意事項などの打ち合わせ
  • 9:00 利用者さんのお出迎え
  • 9:30 バイタルサインのチェック
  • 10:00 入浴後の皮膚処置
  • 11:30 食前薬の配薬、インスリン投与
  • 12:00 昼食介助
  • 12:30 食後薬の配薬
  • 13:00 休憩
  • 14:00 リハビリ介助、レクリエーションの手伝い
  • 16:00 利用者さんのお見送り、記録の記入
  • 17:00 業務終了

このような仕事をしながら、手が空いた時には介護業務の手伝いをすることもあります。

デイサービスに看護師が転職するなら、看護師の役割を知りましょう

デイサービスの看護師に転職するなら、デイサービスの看護師の役割を知りましょう。デイサービスの看護師は、唯一の医療職者です。

デイサービスの配置基準では、デイサービスに医師がいる必要はありません。実際に、医師がいるデイサービスはほぼないでしょう。

小規模のデイサービス(利用者10名以下)では、看護師の配置の必要はありません。ただ、リハビリ担当の機能訓練指導員として看護師を配置するデイサービスが多くなっています。

利用者11名以上のデイサービスでは看護師1名以上配置が基準として決められています。PTやOTがいるケースもありますが、基本的には看護師はデイサービスで唯一の医療職者と言えるのです。

そのため、医療職者として、デイサービスの利用者さんの健康管理に責任を持つのが看護師の役割になります。

デイサービスの利用者さんは、基本的に在宅で過ごせるレベルの健康状態ですので、病院のような治療をする必要はありません。

でも、高齢で介護が必要であり、基礎疾患を持っている人が多いので、「健康状態良好!」というわけではありません。

血圧が低いのに無理にデイサービスに参加したり、血糖降下薬を飲んでいるのに朝食を食べずにきたりする人もいます。

バイタルチェックや観察等でそのような利用者さんの入浴の可否を判断したり、医療機関を受診すべきかを判断するのがデイサービスの看護師の役割になります。

病院なら、ちょっとおかしいなと思ったら、すぐに医師に報告すれば良いのですが、デイサービスでは医師がいないので、看護師が判断しなければいけません。

医療職者として利用者さんの健康管理をして、安全にデイサービスを利用できるようにすることが、デイサービスの看護師の役割なのです。

デイサービスに看護師が転職した時の給料

デイサービスに看護師が転職した時の給料、どのくらいもらえるのか気になりますよね。デイサービスに転職すると、病棟勤務だった看護師さんの場合、大幅に給料が下がってしまうでしょう。

デイサービスは総支給額は25万円前後、手取りは20万円前後というところが多いです。看護師の給料としては、とても少ないですよね。年収だと300~350万円が相場になります。

デイサービスは病院よりも規模が小さいことが多く、基本給が高くありません。さらに各種手当などが最低限しかなく、もちろん夜勤手当もつかないので、給料が少なめなんです。

デイサービスの求人にはパート求人も多いですが、パート求人の場合は地域によって大きく時給が異なりますが、東京の場合は時給1600~1800円が相場です。

病院勤務よりも、やや低めですね。地方になると1200~1400円程度のところもあります。

デイサービスに看護師が転職する5つのメリット

デイサービスに看護師が転職するとどのようなメリットがあるのかを説明していきます。デイサービスに転職すると、5つもメリットがあるんです。

夜勤がなく日勤のみ

デイサービスのメリットの1つ目は、夜勤がなく日勤のみのことです。デイサービスは日中のみの介護・リハビリサービスですので、夜勤はありません。

しかも、特養や訪問看護のように「日勤のみといってもオンコールはある」ということもなく、完全に日勤のみでオンコールも当直もないのです。

医療行為が少ない

デイサービスのメリットの2つ目は、医療行為が少ないことです。デイサービスは病院のように治療をする場ではないので、医療行為は基本的にしません。

インスリンの投与や血糖値のチェック、胃ろうからの経管栄養の投与、簡単なデクビ処置程度はすることもありますが、それ以上のことをすることはありません。

そのため、重症患者の看護をする時の緊張感、プレッシャーなどはなく、精神的に楽に働くことができるのです。

利用者さんとじっくりかかわれる

デイサービスに転職すると、利用者さんとじっくりかかわることができるというメリットがあります。

急性期病棟は患者さんの在院日数が短く、患者さんと関係性を築く前に退院してしまうことが多いです。

また、外来やクリニックは「一期一会」的な職場ですので、1人1人の患者さんとじっくりかかわることはありません。

でも、デイサービスは定期的に通ってくる人ばかりですので、1人1人の利用者さんと向き合い、じっくりかかわりながら、個別性のある看護をすることができるんです。

じっくり向き合った看護をすることにやりがいを感じる人は、デイサービスはピッタリの職場かもしれません。

ゆとりを持って働ける

デイサービスはゆとりを持って働けることも、メリットの1つです。デイサービスは1日の利用者数が決まっていますし、雰囲気も穏やかで、看護師の仕事量も多くありません。

そのため、時間に追われて焦りながら働くことはほとんどなく、ゆとりを持って働くことができるんです。

明るい職場であることが多い

デイサービスに転職するメリットの5つ目は、明るい職場で働けることです。

デイサービスはレクリエーションをしたり、お茶やおやつを食べながら明るく朗らかに過ごし、笑い声が絶えないことも多いので、明るく楽しい雰囲気の中で笑顔で働くことができるんです。

急性期の殺伐とした雰囲気の中で働くのが疲れた人は、デイサービスで働くと、癒されながら働けるかもしれません。

デイサービスに看護師が転職する4つのデメリット

デイサービスに看護師が転職するデメリットを確認しましょう。デメリットを知らずに、デイサービスに転職すると辞めたいと思うようになってしまいます。

医師がいないのでアセスメント力を求められる

デイサービスに看護師が転職するデメリットは、医師がいないので、アセスメント力が求められることです。デイサービスの看護師に多い悩みは、これだと思います。

特に、病院から転職してきた看護師さんは、この医師がいないことに戸惑い悩むことが多いんです。

医師がいないので、入浴可否の判断や病院を受診すべきかの判断は、看護師が行います。判断する時には、アセスメント力が必要ですよね。

ただ、病棟経験があれば、問題なくアセスメントできると思いますし、いざとなればその利用者さんの主治医や提携病院にコンサルトできるので、そこまで悩む必要はないでしょう。

心配な人はフィジカルアセスメントの本を1冊購入して、勉強しておくと安心だと思います。おすすめの本はこちらです。

看護業務以外のことをする可能性

デイサービスに転職するデメリットの2つ目は、看護業務以外のことをする可能性があることです。

デイサービスでは介護士がいますので、介護業務は基本的に介護士が行いますが、手が空いた時は、看護師も介護業務を手伝わなければいけないことが多いです。

また、機能訓練指導員として看護師を雇用しているデイサービスあるので、リハビリ介助をすることも多いです。

看護業務だけしかやらなくて良いと思って転職すると、想像以上に幅広い業務をしなければいけないので、後悔することになるのです。

スキルアップは難しい

デイサービスのデメリットの3つ目は、スキルアップは難しいことです。デイサービスでは医療行為はほとんど行わないので、今まで培ってきた看護技術が衰えてしまうことが多いです。

また、認定看護師や専門看護師になるための臨床経験を積むにも適した職場とは言えないので、スキルアップ・キャリアアップしていきたいという人には向いていません。

バリバリ働きたい、看護師としてどんどん成長したいという看護師さんは、デイサービスに転職すると、いまいちやりがいを感じないかもしれません。

給料が低い

デイサービスのデメリットの4つ目は、給料が低いことです。先ほども説明しましたが、デイサービスの給料は、一般のOLさんとほとんど変わらないような金額になります。

そのため、病棟で夜勤をやっていた看護師さんがデイサービスに転職すると、年収で100万円以上も下がってしまう可能性が高いです。

デイサービスに看護師が転職するなら、どんな人が向いているかを知ろう!

デイサービスに看護師が転職するなら、どんな看護師がデイサービスに向いているのかを確認しておきましょう。

ブランクから復職する人

ブランクがあって再就職したい看護師は、デイサービスを選ぶと良いでしょう。デイサービスはブランクがある看護師さんに向いている職場なんです。

デイサービスはアセスメントさえ勉強しておけば、医療行為はないので、ブランクが10年以上あっても働くことができる職場です。

そのため、長期間のブランクがあって、再就職できるかどうか不安な人でも、デイサービスならスムーズに転職することができるでしょう。

育児や家事と仕事を両立させたい人

デイサービスは、育児や家事と仕事を両立させたい人に向いています。デイサービスは日勤のみですし、基本的に残業がないので、定時で退勤することができます。

そのため、フルタイムの常勤で働いていても、育児や家事と無理なく両立させることができるんです。

育児や家事がなくても、プライベートを重視して働きたいという人もデイサービスに向いている人だと思います。

おしゃべりが好きな人

デイサービスに向いている看護師は、おしゃべりが好きな人です。デイサービスの利用者さんはみんな話ができる人ばかりです。

また、全体的にゆとりを持って働くことができるので、利用者さんとゆっくり話をしながら働くことになります。

そのため、無口な人よりもおしゃべりが好きな人のほうが、デイサービスに向いているのです。高齢者とおしゃべりするのが好きという人は、デイサービスに転職すると良いでしょう。

デイサービスに看護師が転職する時の求人選びの5つの注意点

デイサービスに看護師が転職する時に求人を選ぶなら、今から説明する5つのことに注意しなければいけません。「デイサービスなんて、どこでも一緒でしょ?」と思っていると、痛い目を見ることになるのです。

看護師の業務範囲

デイサービスの看護師求人を選ぶ時には、看護師の業務範囲を調べておきましょう。看護師として採用されるのか、機能訓練指導員として採用されるのかによって、リハビリ介助をどのくらいするのかは変わってきます。

また、デイサービスによって介護業務をどのくらいするのかも変わってきます。

デイサービスの看護師の服装は介護士と変わらないポロシャツにチノパン(ジャージ)というところが多く、介護士と同様に介護業務をバリバリやらなくてはいけないデイサービスもあるのです。

また、デイサービスによっては送迎車に乗って利用者さんの送り迎えをしなくてはいけないこともあります。

細かい仕事内容はデイサービスによって異なりますので、事前に確認しておく必要があります。

看護師の人数

デイサービスの看護師の求人を探す時には、看護師の人数を調べましょう。看護師1人体制なのか、2人体制なのかで、看護師の負担は大きく変わります。

小規模のところは1人体制ですし、利用者さんが30人以上いるような大規模なデイサービスは看護師2人体制のところが多いです。

看護師1人当たりの利用者さんの人数が多くても、看護師2人体制なら、患者さんが意識消失するなどの緊急事態の時でも心強いです。また、アセスメントで迷った時も相談することができます。

ブランクから再就職するつもりの人、アセスメントに自信がない人は看護師2人体制のデイサービスを選んだほうが安心です。

また、常勤看護師の数も確認しておきましょう。常勤看護師があなただけで、残りは非常勤看護師だけだと、あなたの負担がとても大きくなります。

非常勤の看護師は、基本的に必要最低限の仕事しかしないので、事務作業などの仕事は全部あなたがやらなくてはいけません。

また、常勤看護師はあなた1人、もう1人はあなたが休みの時の穴埋めをしてくれる非常勤看護師という場合、あなたが有給休暇を取るのはまず不可能でしょう。

お子さんが熱を出した時も休むことはできません。そうしたら、育児と仕事の両立が難しくなりますよね。

だから、常勤看護師としてデイサービスに転職するなら、あなたも含めて常勤看護師は2人はいるところを選ぶべきです。

小規模デイサービスで働いています。常勤は私だけ、あとは週1回私が休みの日に働く非常勤のパートさんがいるだけです。

子どもが風邪をひいて熱を出した時でも、あなたが休んだら、看護師がいないので、欠勤は困る!と事務長に言われて、解熱剤の座薬を子どもに使って、無理やり熱を下げて保育園に預けて出勤しました。もう辞めたいです。

土日祝日の勤務はあるか

デイサービスの求人を選ぶ時には、土日祝日の勤務はあるかどうかを確認しましょう。

デイサービスは土日祝日もやっているところもありますし、平日のみしかやっていないところもあります。土曜日はやっていて、日曜祝日はお休みのところもありますね。

平日のみのデイサービスなら、カレンダー通りの休みになりますが、土日祝日もやっているデイサービスだと、週末も勤務しなければならず、しかもシフト制で連休が少なくなる可能性があります。

土日祝日が休みかどうかは、とても大きなポイントですので、デイサービスの求人を選ぶ時には、必ず確認しておきましょう。

年間休日数

デイサービスでは年間休日数が110日以下のところが多いので、注意が必要です。

デイサービスは祝日代休の概念がなく、4週8休+年末年始3日間だけ休みのようなところが多いのです。

4週8休と言われて転職しましたが、祝日分の休みがないとは思いませんでした。連休はほとんどなく、あまりの休みの少なさに、転職を失敗したかもと後悔しています。

ボーナスや福利厚生はどうなっているか

デイサービスの求人を選ぶ時には、ボーナスや福利厚生はどうなっているのかを確認しましょう。デイサービスは病院に比べて小規模ですので、福利厚生は最低限しかないところが少なくありません。

病院なら、住宅手当、資格手当、家族手当などがつくのが当たり前でも、デイサービスではそのような手当てがつかないことが多いのです。

また、ボーナスも1ヶ月分出るかどうか、場合によってはボーナスゼロというところも珍しくありません。

ボーナスや福利厚生は年収に直結しますし、長く働いていけるかどうかの重要なポイントになりますので、納得できるボーナス&福利厚生のところを選ぶようにしましょう。

特に、病院から転職する場合は、前職とのボーナス&福利厚生の差に愕然とすることもありますので、きちんと確認しておかなければいけません。

去年はボーナスが1ヶ月分出ましたが、今年はボーナスゼロでした…。大ショックです!

まとめ

デイサービスに看護師が転職する時に知っておくべき7つのことをまとめましたが、いかがでしたか?

「デイサービスって楽なんでしょ?」という思い込みが間違っていたことに気づいたのではないでしょうか?

急性期のような大変さはありませんが、医師がいない分、デイサービスの看護師はアセスメント力を求められますし、場合によっては介護業務を手伝わなければいけないので、大変なんです。

それでも、育児や家事と両立しやすいですし、心身ともにゆとりを持って働けますので、ブランクから再就職したい人やゆとりを持って働きたい人、子育て中の人にはおすすめの職場であることは間違いありません。

デイサービスで働きたい人は、転職サイトを使って求人を探しましょう。転職サイトなら、求人選びの5つの注意点を調べてくれますので、あなたに合ったデイサービスの求人を見つけることができるんです。

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この記事を書いた人

看護師 rina

  • 取得資格:看護師、保健師
  • 出身:茨城県
  • 年齢:34歳
  • 看護師経験:大学病院、一般病院、介護老人保健施設、巡回健診、イベントナース
  • 経験がある診療科:救命救急センター、一般内科

看護大学を卒業後、都内の大学病院で5年間勤務。その後は、一般病院の療養型病院で2年間勤務しました。大学病院に勤務している時には、バイトで介護施設などでの勤務経験もあります。1児の母となった現在は、看護師ライターとして看護師の皆さんが、自分に合った働き方ができるように、転職やライフスタイルのアドバイスに関する記事を執筆しています。

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